相棒   作:ポポポンのポン

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1話

中学生東京都大会決勝戦最終回、スタンドは大いに盛り上がっていた。

マウンドにいるのは、中学3年生エースの成宮 鳴 この大会では東京都ナンバー1にふさわしいピッチングで打者をねじ伏せてきた。しかし、今はマウンドに膝をついている。そして、成宮から本塁打を打ちダイヤモンドを一周しているのが、中学2年生ながら今大会、本塁打を10本放ち、怪童と呼ばれている男。北山 潤 。彼は2年生ながら多くのスカウトから声をかけられ、甲子園そして、プロの道まで見据えられるほどの位置にいる男だった・・・

 

 

しかし・・・・

 

「潤・・・父さんが交通事故でなくなたって」

 

○○○○○○○○○○○○○○○○○○

 

長野県〜

 

俺、北山 潤はその後長野県のど田舎の街に転向することになった。ここには母さんの実家があり、そこでお世話になるそうだ。ここは、見渡す限り田んぼや畑で、家が所々にしかない。近くにシニアのチームもないそうだ。

 

母さんは、俺が野球をやめなきゃいけないことを何度も誤っていたが、俺は怒ることはできなかった。だって今まで散々迷惑をかけてしまったから。だから俺は野球の道を諦めた

 

 

 

 

「双葉ちゃん久しぶり〜」

「ほのかちゃん久しぶり〜、良太郎さんのことは聞いたよ。大丈夫だった?」

 

俺と母さんは、引っ越してきた次の日にお隣さん(と言ってもだいぶ離れているが)に挨拶に来ていた。この人はお母さんの同級生だった方らしい。俺と同い年の子がいるそうだが、今日は学校のグランドに行っていていないそうだ。

 

「こんにちは潤くん。蒼月ほのかです。若菜は今いないんだけど仲良くしてあげてね」

「はい、よろしくお願いします」

 

挨拶されたので、しっかりと返事をしておく。どうせ明日学校で会うだろうからと、母さんを残して家に帰った。

 

家に帰った後、俺はジャージに着替え、ランニングシューズを履いた。野球はやめたが何か運動していないと気持ち悪く、日課として続けている。

俺はばあちゃんに一言入れて、ランニングに出かけた。

 

 

 

「ふーむ、道に迷った…」

 

家を出て1時間ぐらいたっただろうか。同じような道が続いていたのに、気にせず走っていたら知らない道に出てしまい、迷ったと気づいた。あたりは少し日が沈み始め薄暗くなり始めたぐらいだった。

人気がないので道を聞かず困っていたところ前から誰かが自転車でこっち来た。自分と同い年ぐらいだろうか?可愛い女の子だった。少し戸惑ったがここで道を聞かないと帰れないと思ったので、思い切って声をかけた

 

「ごめん、ちょっといいかな?赤城街○丁目ってどのあたり?」

「っ! この道を戻って、4つ目の角を右に曲がって川に沿っていけば橋が見えるからそこを渡ってあとはまっすぐ」

「ありがと!」

声をかけられた少女は一瞬驚いたようだが、 道を教えてくれたので礼を言って別れた。

「ガハハハハハ!どうだ!」

道がわかったので、帰ろうと思うと、どこからか声が聞こえて来た。気になったので言ってみると学校が見えてきた。【赤城中学校】どうやらここが、俺が明日から通う中学校らしい。グランドをみると1人の少年がキャッチャーを座らせてピッチングをしていた。練習着を来ているので遊びではないらしい。

 

「いくぞ!」

そう言って、少年が投げた球はキャッチャーのミットに………

 

・・・・・・全くおさまらず大暴投をした

 

「……下手くそだな」

 

 

これがのちに最高のバッテリーとなる、北山潤と沢村栄純との出会いだった

 

 

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