VRアプリ『京ちゃんと一緒』正式リリース版   作:風見猫

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上重漫の場合

上重漫、姫松高校の先鋒をインターハイで務めた2年生であり広めのおでこと大きな胸を持つ少女である。

 

姫松高校のオーダーはその他多くと違い中堅にエースを持ってくる形が伝統ではあるが、それでも彼女が先鋒に選ばれたのは明確な理由がある。

相対強運、相手が強ければ強いほど自分のオカルトが発動しやすくなるという性質。人はこれを「爆発」と称す。

 

ちなみに彼女の胸もある意味「爆発」と呼んでいいボリュームを持つが、これはおそらく能力とは何の関係もない。

 

そして彼女の実家はお好み焼き屋を営んでおり、漫も店を手伝うこともままある。

そうなれば当然客の中に男性もいるし、下心をもって声をかける輩も時にはいる。そのあしらいにも慣れた漫は姫松高校で最も男性に免疫がある人間といえるだろう。

 

しかし今の漫はといえば自分に注がれる男の視線の熱に中てられるように顔を染め、息が浅く荒くなりながらも自分の今の姿を手で隠そうとはしない。

 

漫の今の衣装はバニー。しかもただのバニーではなく胸とお尻の部分のみを隠しそのほかは大胆に素肌をさらした露出度が格段にアップしたもの。

ほぼ下着に近い恰好でありながら首元のチョーカーに黒の蝶ネクタイ、サスペンダーは胸の頂点を通り肩・胸・下の接合部の三点でのみ支えられた様は身体の隆起を強調、当然のように頭と臀部には兎の耳と尻尾がつけられていた。

 

はっきり言って通常のバニースーツや水着に比べて圧倒的に背徳的でエロい。『京太郎』の視線が釘付けになるのもむべなるかな、

 

『いい、それすごくいいですよ漫さん!』

 

「そんなに見られたら恥ずかしい……」

 

照れと頭に上る熱を紛らわそうと指でサスペンダーを弄るのだが、それもまた性的なものに変換され『京太郎』の視線の温度をあげる悪循環。

 

こんな男を誘っているとしか見えない格好を『京太郎』の前で晒しているのにはそれなりの理由があった。理由もなくやるほど漫は羞恥心を捨ててない。

 

前述したように漫の能力は対戦相手に依存する。そして能力が発動するほど強い相手には爆発しても痛撃を与えることが難しい。

つまるところ安定しない上に負けにくい能力といえる。逆に言えば勝つための能力とはいいがたい。

 

だからこそ今年はエースの集う先鋒に採用されたのだが、来年3年でレギュラー入りするのならば引っ張る立場。今のままではあまりに不甲斐ない、それが漫の出した答え。

 

目標とするのは自分の力だけで能力を発動できるようにすること。

 

その結果がなぜ変則エロエロ兎になるのかという疑問は当然あるだろう。

通常ならばありえない考え、しかし監督代行から手渡された袋の中にあったこの衣装を見た時閃いてしまったのだ。

 

漫は「爆発」するのに相手から火を貰っていた。自分の中から火や熱を生むのには羞恥心が該当するのではないかと。

慣用表現でよくある「顔から火が出る」、それに思い至ってしまったのだ。

 

『漫さん超エロ可愛いです! 滅茶苦茶そそります!』

 

「やぁん」

 

『京太郎』の羞恥心を煽る誉め言葉に漫はますます胸の鼓動を増し、一種の興奮状態になる。

当然『京太郎』には言い含めてある。「できるだけ羞恥心を与えるような言葉を言ってほしい」と。目の前の眼福すぎる姿に夢中になっているわけではない、たぶん。

 

漫は自分の体が火照るのを自覚しながら牌を引く。明らかに上に偏っている。

能力は間違いなく発動している、この方向で練習すればいけるのだと確信してしまう。

 

『もっと俺に見せてください、漫さんの本当の姿』

 

「はぁ、はぁ、もっと?」

 

部屋の中にこもった熱が漫の思考力を偏らせながら目の前の男に見られている事実を目に入れてさらに過熱する。

もはや恥ずかしさからくるドキドキか、『京太郎』へのドキドキか、頭の中に浮かんでしまう妄想の中で抱き合う漫と『京太郎』の姿へのドキドキか、何もかもが分からなくなっていく。

 

吊り橋効果と呼ばれるものがある。これはそれをさらに悪化させたようなもの。

漫は「流石に実在する人に見せるんはちょっと」という理由でインストールしたにも拘らず、時と回数を経るごとに『京太郎』へ向けた恋の炎と錯覚していき泥沼にはまるのを止める人物はここにいない。

 

 

こうして漫は3年の夏、インターハイで真っ赤になりながら熱にうなされるように打った結果大勝することになる。

その対価は「全国に自分のすごく恥ずかしい恰好を放映される」という時がたてば必ず後悔するだろう黒歴史であった。




『上重漫の場合』、完。そしてとある代行の一言。
郁乃「え、うちのせいなん~?」

今回は漫も『京太郎』もほとんど話してないですね。情報量が多すぎたのと作者の筆力不足のせいかと。

一応言い訳させてもらえば、公式が悪い。咲-saki-のゲームにこの衣装を着た漫が実在してしまっているんです。
「上重漫」「バニー」で検索すれば映像が見れるはず。

話のネタ拾いに行ってこんな大きな爆弾見つけたらもう爆発させるしかないよねっていう。
あのゲーム本当にR-15指定でいいのだろうか? 色々やばい画像沢山ですよ(販促)

しかしあえて言いたい、あの漫ちゃんは反則であると。見たら書くしか選択肢がないと。

ちなみに郁乃んが渡したかはねつ造ですが、あんなの着せようとする人間は姫松に1人しかいないから99%郁乃んの犯行だと思います。


次回は「真瀬由子の場合」の予定です。
お嬢様設定があるぽやっとした子の可愛さをどれだけ作者が引き出せるかが勝負所。

白糸台生活の菫は京ちゃんのどこが好き?

  • 面倒見のいいところ
  • 自分を女扱いするところ
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