その死神、無双。 ~Don’t mention it since it’a dark past~ 作:零式
まぁ。楽しんでいただけると幸いです。
この世界の中心は何処だ。そう聞かれたら誰もがオラリオと答えるだろう。間違いなく世界最大の都市でさらに、この世界で唯一無二のダンジョンが有るのだ。それ故、毎年多くの夢を持った人がこの都市にやって来るのだ。ダンジョンでお金を稼ぎたい。富と名声を自分の物にしたい。はたまた可愛い女の子と出逢いたい。何を求めても良い。何を得ようとしても良い。そんな夢で満ち溢れたダンジョンを竜皮とアダマンタイトで出来たブーツの音を響かせながら歩いた。
僕の進む道を阻む醜悪な敵をバサバサ斬り倒しながら進む僕の耳にどこか聞き覚えのある叫び声が入った。
「うわぁぁあぁ!!」
叫び声の方へ向かうとそこにはミノタウロスに追い詰められている見慣れた少年が居た。敵に蹴られて転げ回って、ナイフを落として反撃出来なくなった少年を殴ろうと、棍棒を握っている丸太の様に太い腕を上げるミノタウロスを後ろから斬り着けた。
「ウボォッ?」
僕の身長ほど有る、白い大鎌で腕を切り落とした。さっきまであったはずの重みを無くしたことににミノタウロスは戸惑ったような仕草を見せて僕の方を見た。そしてもう片手で僕の腕の長さ位の鎌で、此方を見つめたミノタウロスの首を切り落とした。ミノタウロスを見つけてから殺すまでの間、約3秒。ミノタウロスの死亡を確認して壁際で震える少年に話し掛けた。
「大丈夫ですか?ベル」
「あ!アルブさんじゃないですか!怖かったぁ~。助かったぁ~」
僕と同じ様な白髪をミノタウロスの血で真っ赤にした少年は僕を見て目をそう言った。まるで仲のよい兄弟同士の様な和やかな雰囲気を突き破るように僕の隣を金の風が通った。
「アイズ、ですか」
「うん。ねぇミノタウロス、居なかった?」
「ああ、貴女達の仕業でしたか。僕が片付けましたよ」
「それなら良かった。あの、大丈夫ですか」
アイズが未だに尻餅をついているベルに手を差し出した。ベルは暫く赤い眼をパチクリさせた。そして奇声を上げた。そのまま逃げるようにベルは走り去っていった。そんな状況の中、ベートの笑い声が響いた。
「はぁ。めんどくさいなぁ。アイズ、そんな事も有りますよ」
それだけ言って、アイズ達、ロキ・ファミリア団長のフィンの所へ向かった。
「ああ。君か」
「僕で済みませんね」
「あ、いやそう言う意味ではないよ」
「ではどういうことですか?」
「もしよけれb」
「勧誘は受け付けません」
「駄目か」
「駄目です」
ロキ・ファミリアからはしょっちゅう勧誘を受けている。そう言う僕はロキと仲が悪い(本当は良い?)神の眷族だ。それにオラリオ最強の名も伊達出はない。兎に角、僕を勧誘する理由というものは様々らしい。誰とも分からない人に声には出さず説明する僕にフィンが再び話し掛けた。
「アルブ、君が自分から話しかけてくることは余り、いや殆んど無い。何が目的だい?」
「これを貴方達の主神に渡してくれませんか?」
僕は虚空に時空の歪みを発生させて中から直方体の箱を取り出した。
「相変わらず便利な魔法だね。で、これの中身は何かな?」
「さぁ何でしょうね。まぁロキ様が喜ぶものでは無いでしょうか。気になったらロキ様と御一緒に頂いてみては?」
「酒だね」
苦笑いでそう言うフィンに首を傾げた。そして用も終わった僕はベルと我が主神、ヘスティアが待つ本拠へと向かって歩き出した。大鎌を片手に持って颯爽と立ち去る後ろ姿を見てフィンが呟いた。
「アルブス・コロナ・ルドウイーク、死狩人、か」
アルブス・コロナ・ルドウイーク
レベル:7
年齢 :18
所持金:163億ヴァリス
職業 :冒険者、暗殺者、処刑人
経歴 :オラリオを代表する王族、ルドウイーク家の13代目として産まれる。
↓
英才教育を受けて、12の時に社会性を磨く、自立性を持たせるという目的で独り立ち。
↓
現在は13代目当主となった。冒険者等も続けている。目立つのが嫌いなために弱小ファミリアに入った。初級冒険者、ベル・クラネルの教育に努めている。
外見 :くすんだ灰色の大きめなロングコートにコートと同じ色のフード。白い髪、白い肌に紫色の眼。顔は滅多に見せないが、中性的で整った顔をしている。身長は186cm、体重は64kg。結構細身
性格 :冷静。怒ることは殆んど無い。礼儀正しい。気品がある。優しい(?)でも自分、もしくは仲間の命を取ろうとする人と、仕事上殺さなければいけない人は容赦なく殺す。経歴にも記載したが目立つのが嫌い。あと群れるのも。
長くて申し訳ありません。主人公設定を殆んど書きました。