GATE 未来軍 彼の地にて、斯く戦えり   作:ズデーテン

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キャラ紹介

岩瀬義信(いわせよしのぶ)
海軍少将で戦艦長門の艦長。海軍の中ではケチな事で有名。しかし、海軍士官学校を首席で卒業した超エリート。

今回から陸軍編になります。


偵察

伊丹

「偵察、ですか…」

 

狭間

「ああ。この地の人間、産業、宗教などについて調べてきてもらう。」

 

伊丹

「まさか、俺一人で行くとかじゃないですよね…」

 

狭間

「一人な訳ないだろう。第3偵察隊に行ってもらう。」

 

伊丹率いる第3偵察隊は、偵察へ行うこととなった。

 

出発日

伊丹の前に第3偵察隊の隊員が整列している。

 

桑原惣一郎陸軍上級曹長

「第3偵察隊、集合しました!」

 

伊丹

「あー、えーと第3偵察隊の隊長の伊丹耀司です。よろしく…」

 

栗林志乃陸軍軍曹

(大丈夫なの?この人…)

 

第3偵察隊は19式軽装甲機動車に乗り、偵察へ向かうことになった。

 

車内

 

伊丹

「それじゃあ出発するぞ!」

 

倉田

「了解!」

 

数台の軽装甲機動車が地味に浮遊しながら進んでいく。

 

コダ村

 

黒川茉莉陸軍軍曹

「あら?」

 

一人の村の少女がこちらを見ている。黒川が手を振る。少女の親らしき人が警戒し、こちらを見ている。草むらから伊丹や倉田が出てくる。

村の人達の警戒は解け、様々なことを教えてくれた。しかし、言語が違うためほとんど理解していなかった。

 

夕方

 

コダ村を出発し、森のある方向へ向かっていた。

 

伊丹

「おやっさん、もう日も沈むし森の手前で野営しよう。」

 

桑原

「そうしましょう。夜に森に入るのもあれですしね。」

 

倉田

「隊長!あれを見てください!」

 

伊丹

「ん?あれは…火事か?まずいな…あの森には集落があるって…」

 

森から煙が上がっていた。しかも、その森には集落があるとコダ村で教えて貰っていた。

 

伊丹

「みんな、野営は後回しだ。」

 

隊員達が車から降りる。そして、周囲を見渡す。

 

伊丹

「自然の脅威か?」

 

富田

「自然の脅威と言うよりは怪獣映画ですよ…」

 

森でドラゴンが火を吐いている。すると、ドラゴンがどこかへと飛んでいった。

 

伊丹

「生存者の捜索をするぞ!」

 

集落跡地

 

集落跡地には多くの焼け焦げた死体があった。

 

栗林

「生存者は恐らくいませんよ…」

 

伊丹

「まあ、これだけ派手に焼かれればな…いる訳ないよな…」

 

伊丹が井戸にバケツを投げ入れる。

 

カーン

 

伊丹

「えっ?」

 

栗林

「カーン、って音しましたけど…なんでしょう?」

 

栗林が井戸の中をライトで照らす。

 

伊丹

「なっ…人だ!人がいるぞ!」

 

伊丹がロープのようなものを付け井戸の中に入る。

 

伊丹

「おやっさん!」

 

桑原

「おう!ゆっくり引き上げろ!」

 

ボタンを押すと、ロープが徐々に巻かれていき伊丹が上がってくる。

 

伊丹

「人命救助!」

 

隊員達

「はい!」

 

伊丹

(いや、人じゃなくてエルフだが…)

 

救助されたのは人ではなく金髪のエルフだった。

 

倉田

「いやー、エルフですよ隊長!しかも金髪の!」

 

伊丹

「なんだお前、エルフ萌えなのか?」

 

黒川

「隊長、先程の娘ですが徐々に体温が回復して来ています。あの娘どうしますか?」

 

伊丹

「集落は全滅してるし、ほっとく訳にはいかないでしょ。」

 

救助したエルフはコダ村経由で基地へ連れて帰ることにした。

 

コダ村

 

村長

「なっ…炎龍が…?」

 

伊丹

「大きな、鳥、居た。森、焼いてた。」

 

炎龍が出現したことにより、村の人々は引っ越すこととなった。馬車の荷車に荷物を乗せていき、馬車が次々に動き始める。しかし、一部で馬車が渋滞していた。

 

カトー老師

「ん?なんじゃこの列は?」

 

村人

「カトー先生!実はこの先で馬車が横転しているんです!」

 

渋滞の原因は馬車の横転だった。その馬車をどうにかするために、第3偵察隊が動いていた。

 

桑原

「急げ!お前らは馬車を動かせ!」

 

隊員達

「了解!」

 

カトー

「ん?聞き慣れぬ言葉じゃな。それに見慣れぬ服…兵士か?女もいるのか。」

 

レレイ・ラ・レレーナ

「ちょっと見て来る。」

 

カトー

「あっ、コラ!レレイ!」

 

馬車の近くに女の子が倒れていた。

 

レレイ

「危険な状態…」

 

黒川

「この子、脳震盪を起こしています!回復光線照射装置を!」

 

すると、いきなり倒れていた馬が暴れだした。

 

レレイ

「あっ…」

 

黒川

「危ない!」

 

しかし、馬に向かって赤い閃光が飛んでいく。桑原がレーザー小銃で殺傷した。

 

黒川

「あなた大丈夫!?怪我はない!?」

 

レレイ

「…すごい」

 

村人達はコダ村を出発し、かなり離れたところまできた。

 

倉田

「あれっ…前方に何か影が…」

 

伊丹

「んー?」

 

伊丹が双眼鏡を覗く。

 

伊丹

「カラス?…ん!?」

 

「あれは…ゴスロリ少女!?」

 

倉田

「えぇっ!?」

 

前方にゴシックファッションの少女がいた。

 

子供達

「神官様だ!」

 

伊丹

「神官?」

 

ロゥリィ・マーキュリー

「あらっ、あなた達何処からきたの?」

 

子供

「コダ村からです!」

 

黒川

「祈っている?宗教的な何かでしょうか。」

 

伊丹

「ということは、あの服装は宗教的な意味合いがあるのか?」

 

その少女がこちらに向かってくる。

 

ロゥリィ

「こんにちは。あなた達何処からきたの?これ、どうやって動いているの?」

 

子供

「わかんない。でも、乗り心地はすっごい良いんだよ!」

 

伊丹達には何を言っているのかさっぱり分からなかった。

 

ロゥリィ

「私もその乗り心地、感じてみたいなー。」

 

ロゥリィは伊丹の膝の上に乗った。

 

伊丹

「おいっ…降りろって…ああ、こら小銃に触るな…」

 

倉田

「隊長、羨ましいっす!」

 

伊丹

「いや、全然嬉しくねーし!」

 

難民達はさらに進んでいった。

 

伊丹

「…なんかこっちの太陽日本より暑くないか?」

 

伊丹が太陽を見る。すると、何か影が見えた。と思ったらその影が横から現れた何かに食べられた。

 

伊丹

「っな…炎龍だ!総員戦闘態勢!」




これで陸軍のメインキャラは全員登場したと思います。次回はお待ちかね炎龍との交戦です。

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