?「お……かれ……たす……げて。」
気がつくとあたり1面真っ白の世界にいた。その世界に響く声、途切れ途切れでよく聞き取れないがその声のする方に歩いていく。どれだけあるいても何も見えてこない世界で私一人しかいないはずなのに、それでもどこからかその声は聞こえてくる。これは夢なのだろうと頭の中で理解をしてはいるが、しかし夢だとわかっていても聞こえてくるこの声がどうしてもきになってしまう。
?「……めい……かいほ……して……て。」
ヴィヴィオ「なんて言っているの!?よく聞こえないよ!」
?「彼を……の……。」
ヴィヴィオ「あなたはどこにいるの!?私になにをしてほしいの!?」
?「お願い……」
いままでどこから聞こえているのかわからなかった声がはっきりと後ろから聞こえた。後ろを振り向くとそこには先程までだれもいなかったはずなのに一人の女の人がたっていた。
ヴィヴィオ「あなたはだれ?」
?「私は──────。」
バッ!
何かに弾かれるように起きるとそこは真っ白な世界ではなく見慣れた自分のへやだった。なにか夢を見ていたような気がするが、どんな内容の夢だったのかまったくおもいだせない。
夢の内容を思い出そうとしていると下の階からをヴィヴィオを呼ぶ声が聞こえた。
なのは「ヴィヴィオ朝だよ起きてー、朝ごはん出来てるよー!」
服を着替えて下に降りるとすでにご飯が並べてあるテーブルにフェイトとなのはがいた。
ヴィヴィオ「おはよ、なのはママ、フェイトママ。」
フェイト「おはよ、ヴィヴィオ。さぁ朝ごはん食べよか。」
いつものように3人で朝食を食べているとなのはがヴィヴィオに仕事で数日家を開けることを伝えた。
なのは「私とフェイトちゃん急なお仕事で2〜3日帰ってこれなくなるの、ごめんね。」
フェイト「私達いない間は兄さんたちが来てくれるから、あんまり困らせないようにね?」
ヴィヴィオ「もう、私そんなに子供じゃないんだからそんな心配しなくてもいいのにー」
朝食をおえ制服に着替え家を出て学校へと向かう。それがヴィヴィオの日常だった。そんな変わらぬ日常のなかでヴィヴィオは朝見た夢のことなどはすっかりとわすれてしまっていた。
夢とはいわば記憶の整理である、自分のしらないことが夢に出てくることはない。夢に出てくるということはヴィヴィオ自身が知っているということだ。しかし夢に出てきていた人物がこの先起こる事件に大きく関わってくる…いや、これから始まる一連の事件の発端になった人物だということ、ましてやその人物がヴィヴィオになにを求めて声をかけていたのかを、ヴィヴィオがしるよしもないのだったのだ。
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