ご注文は奇妙な冒険ですか?   作:血の一族

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第十四羽 漫画家の奇妙なティータイム

僕の名は岸辺露伴(きしべ ろはん)漫画家だ。今日取材の為この木組みと石畳みの町にやって来た、日本国内にありながら異国情緒溢れる街並みにらしくはないが自分の心が踊っているのを感じている。因みに僕がこの町にやって来た理由は取材の他にもあるんだがそれはまたの機会に話す事にする。そして駅から町に移動している途中、目に止まった「ラビットハウス」という喫茶店て一休みする事にした

 

 

「いっらしゃいませ!ラビットハウスへようこそ!」

 

 

ラビットハウスに入るなり茶髪のショートヘアをした高校生らしき少女が元気に客である僕に挨拶すると席へと案内した。席に着いた僕はブレンドを一つ注文した後ゆっくりと店内を見渡す僕以外の客は中学生に見える少女2人しかいなかった、片方の赤髪の少女は大人しそうだがもう片方の黒髪のショートヘアの少女の方はやかましそうな雰囲気をしている、黒髪の少女は此方に興味があるのかチラチラと見つめているが僕はその視線に気付かない振りをした。

 

 

「お待たせしました、ブレンドです」

 

 

青髪のロングヘアーをした少女か僕にコーヒーを持って来た、その少女はもう1人の少女に比べて幼く見えた。しかしそれよりも僕の目を引いたのは少女の頭に乗っているウサギの方だ、確かアンゴラウサギっていう品種の筈だ。だか仮にも飲食店で店員がウサギをつれているのはどうなんだ?と思いながらも僕は注文したブレンドを一口飲む

 

 

「へぇ、中々美味いじゃないか」

 

 

コーヒーに詳しくない僕にもこのブレンドは美味いって事にぐらいは分かり素直に賞賛の言葉を送った

 

 

「ありがとうございます」

 

 

コーヒーを褒められた事が嬉しいのか青髪の少女は嬉しそうな表情を見せる、すると此方を見つめていたやかましそうな黒髪の少女が僕に話しかけて来た

 

 

「ねぇねぇ、お兄さんってひょっとして漫画家の岸辺露伴じゃない?」

 

 

「確かに僕は岸辺露伴だが、それがどうした?」

 

 

「やっぱり!私『ピンクダークの少年』のファンなんだよねぇ」

 

 

黒髪の少女の話を聞いていたのか残る3人の少女達も僕と黒髪の少女の話に参加しだす

 

 

「ピンクダークの少年って確か週刊の少年誌で連載されてる漫画だっけ?」

 

 

「そうだよ!ピンクダークの少年はいわゆるサスペンス・ホラー作品なんだけど独特な作風がクセになるっていうか、兎に角面白いんだよ!」

 

 

「マヤちゃんがピンクダークの少年が好きなのは知ってるけど私は苦手かな?」

 

 

「私もマヤさんに勧められて一度読んで見ました作風がグロデスク過ぎて私には合いませんね」

 

 

「私はクラスメイトに勧められて読んだけど、普通に面白かったよ?今度最初から読んでみようかと考えてるんだ」

 

 

僕の漫画の素晴らしさを理解出来ないセンスの無い人間が此処にもいるとは・・・本来ならとっととコーヒーを飲んでこんな店から出たいがしかし僕の漫画を理解出来る人間もいるならばもう少しこの店にいるのも悪くないな僕がそう思っていると青髪の少女の頭の上に乗っているアンゴラウサギが此方をじっと見つめている事に気付いた、まるで僕の事を警戒しているかの様に

 

 

「いや、そんな訳ないか」

 

 

そう言い、残ったブレンドを一気に飲み干すと同時に新たな客の来店を知らせる音がなり1人ののんびりとした雰囲気の女性が入って来た。

 

 

「あ、青山さん。いっらしゃいませ!席はいつもの場所でよろしいですか?」

 

 

「青山?もしかして青山ブルーマウンテンのことか?」

 

 

僕は前に一度だけ仕事先の都合で会った事のある女性がそんな名前だったのを思い出した、初めはふざけた名前だと思っていたが最近書いた小説が映画化されたらしくテレビで紹介されている事も同時に思い出した

 

 

「貴方は確か岸辺露伴さん?でしたね、こんなところで会うなんて珍しいですねぇ」

 

 

「2人は知り合いなの?青山さん?」

 

 

「はい、と言っても前に一度だけ仕事でご一緒になっただけですが」

 

 

青山は茶髪の子との会話を終えると何故か僕が座っている席に座って来た

 

 

「岸辺先生の作品はいつも読ませて貰ってます、岸辺先生の作風にはいつも新しい発見があるので大変楽しませて貰っていますよ」

 

 

「僕の方も青山先生の作品から学ばされる事が多くて、読む度に勉強させて貰っています。そういえば最近小説が映画化されたそうで機会があれば一度鑑賞したいですね」

 

 

勿論、そんなのは嘘に決まっている。新しい作品のネタを得る為に読んだ事はある、人間がうさぎになるという物にはびっくりはしたがそれ以外には何も得る物はなにもなかった。が一応は同じ表現者として最低限の経緯は払らう為に僕はそう言った。

 

 

「因みに青山さんの小説「ウサギになったバリスタ」には何とモデルがいるんですよ!そうですよね?青山さん」

 

 

「はい、ココアさんの言う通りあの作品にはモデルがいます」

 

 

その言葉を聞いた岸辺は席を立ち上がり青山に詰め寄った

 

 

「あの小説にモデルが居たのか!?教えろ、あの小説のモデルは誰だ!」

 

 

岸辺の豹変に青山は勿論ココア達も戸惑っていた

 

 

「えっと・・・何かこの人さっきと性格違くない?」

 

 

「あははは・・・」

 

 

外野が何か騒いでいる様だがそんなのには興味はない。僕が更に青山ににじり寄っていると聞き慣れた、非常に不愉快な男の声が僕の耳に入って来た

 

 

「お疲れっス、って其処に居るのは露伴じゃねぇか、こんな所で何やってんだ?」

 

 

声が聞こえた方を向くと何時もの学生服ではなくこの店の物らしきバーデンダーの服を着た東方仗助と広瀬康一が立っていた。

 

 

「康一君じゃないか!こんな何処にどうして?もしかして此処でバイトをしているのかい?」

 

 

「色々と事情がありまして…少し前から仗助君とここでバイトをさせて貰っているんです」

 

 

親しそうに露伴と話している康一を見てマヤは

 

 

「仗助達って岸辺先生と知り合いなの?」

 

 

と仗助に質問する

 

 

「まぁちょっとした腐れ縁って奴さ」

 

 

そう言う仗助に対し露伴は

 

 

「東方仗助、それはこっちの台詞だ」

 

 

康一の時とは対照的に不機嫌そうな表情を露わにし険悪な雰囲気をしている露伴

 

 

「仗助君ってもしかしなくても岸辺さんと仲が悪いの?」

 

 

「前に色々あってね、出来れば東方仗助とは関わりたくない」

 

 

ココアの問いに隠す事なく本音を言うキッパリと言う露伴にココア達は笑うしかなかった

 

 

「ところで露伴さんは何でこの町に?やっぱり取材ですか?」

 

 

「勿論取材が一番の目的だが他にも用事があってね、…少しナマイ話になるが良いかな?」

 

 

露伴が急に真面目な表情を見せた為に康一達も真面目な表情をみせ露伴を聞こうとする

 

 

「実は前に取材の為山をいくつか買ったんだがその山からの値崩れしてね、借金のカタに財産や家財が全部取られてしまったんだ」

 

 

露伴の予想の斜め上をいく話にココア達は絶句する

 

 

「ろ、露伴さん!それって大丈夫なんですか?」

 

 

「借金の方は完済出来たがおかげて無一文さ、ここにくる交通費で完全に金は無くなった」

 

 

「それなら呑気に取材なんかしての場合じゃないですよ!」

 

 

「取材の他に目的があるっていたろ、この町には僕の親戚が居てね、其処でしばらく世話になる予定なんだ」

 

 

「それなら良いですけど…」

 

 

露伴の言葉にとりあえずは安心する康一達、しかし露伴の話を聞いていた青山はしばらく考え込むようなそぶりを見せた後何かを思いついたのか露伴にある提案をする

 

 

「岸辺先生が良ければですが私の家に住むのはどうでしょうか?」

 

 

青山の提案にその場にいた全員が驚いてしまった

 

 

「青山さん!?何を言ってるんですか?相手は男の人ですよ!?」

 

 

「男の俺が言うのは可笑しいがあんた少し警戒心って奴を持った方がいいと思うぜ?」

 

 

チノと仗助は青山の提案に反対するが……

 

 

「青山さんなら大丈夫だと思うな」

 

 

「露伴さんもそういう事には興味なさそうですし」

 

 

康一とココアは青山と露伴の様子を見ながらそう言う

 

 

「それなら素直に好意に甘えさせて貰おうかそれと一応言っておくが僕は君には興味ないだから変に期待しても無駄だからな」

 

 

「?岸辺先生が何を言っているのかは分かりませんが私は岸辺先生と暮らせば小説の良いネタを見つかればと考えているだけですよ?」

 

 

「ふん、どうやら意外と僕達は気が合うかもしれないな」

 

 

自分達を話を続けている2人を見たココア達は2人のマイペースに苦笑いを浮かべていたのだった。

 

 

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