ご注文は奇妙な冒険ですか?   作:血の一族

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第十六羽 一目で普通の転校生じゃないってきづいたよ1

 

今日は平日ココア達は学校へと行っていた。ココアと千夜は同じ学校で同じクラスである為学校の間は一緒にいる事が多い、

 

 

「う〜午前中の授業も大変だったよ」

 

 

「お疲れさまココアちゃん、今日はお弁当のデザートに新作和菓子を持って来たから元気出して午後の授業も頑張りましょう」

 

 

「本当!?じゃあ午後の授業も頑張るよ!」

 

 

ココアは甘兎庵の新作和菓子(黄金の輝き)という名前の芋羊羹を一本丸ごと食べていると先輩らしき人達の会話が耳に入ってきた

 

 

「ねぇねぇ、今日転校して来た男子達すっごくカッコ良くなかった!?」

 

 

「うんうん、なんかワイルドって感じがして素敵よね〜その内のひとりは小さくて可愛いくて愛撫でたくなるわよねぇ〜」

 

 

そんな先輩達の会話を聞いたココアと千夜は何となくだが先輩達の会話に出ている男子達に心当たりがあるがこんなところにいる訳ないと思い直しているとココアの耳に聞き覚えのある声が聞こえて来た

 

 

「お〜い、ココア!千夜!ふたりともこの高校に通っていたんだな」

 

 

声の先にはこの高校にいる筈もない仗助と億泰、康一が其処にいた。

 

 

「な、なんで仗助君達が此処に居るの?3人は確か杜王町にあるぶとうヶ丘高校に通ってるんじゃなかったの?」

 

 

「ココアは承太郎さんから聞いてねぇのか?俺達この高校に転入する事になったんだぜ?」

 

 

「何でも本格的にこの街で行動するにはこの街に滞在した方が都合が良いだろって」

 

 

「しかしよぉ、そんな事まで出来るSPW財団ってマジで何なんだろうなぁ?」

 

 

仗助達がココア達の高校に転入する事になった経緯を聞いたココアは

 

 

「でも、こうして仗助君達と同じ学校に通えるなんて私は嬉しいかな?」

 

 

ココアの弾ける様な笑顔に仗助達はドギマギした仗助はココアに

 

 

「ココア、男として忠告して置くがあんまそんな表情を俺達以外の男に見せない方が良いぜ?可笑しな勘違いを生むからな」

 

 

 

仗助の言葉に?を浮かべるココアに呆れた表情を見せている千夜達

 

 

「そんな事よりも折角の機会ですし僕達も一緒に昼食を食べて良いかな?」

 

 

「ええ、構わないわ、一緒に食べましょう?」

 

 

千夜とココアの了承を得た仗助達は早速近くの芝生の上に座ると近くのコンビニで買って来た弁当を出して食べ始めた

 

 

「仗助君達って何時もコンビニ弁当なの?」

 

 

「まぁな、前の学校に学食はあったんだけどよぉ、高い上にあんま美味くねぇから殆どはホカ弁か『サンジェルマン』のパンだったな」

 

 

「貴方達は自炊とかはしないのかしら?」

 

 

「僕達料理出来ないんですよね」

 

 

「俺はやろうと思えばやれるんだけどめんどくせぇからやらねぇな」

 

 

仗助達の普段の食事事情を聞いたココア達は

 

 

「でも少しは自炊出来るようになった方が良いと思うよ?将来の為に」

 

 

 

「そうだよなぁ、ココアの言う通り俺達も少しは自炊出来るようになった方が良いかもな」

 

 

そう言いながら仗助はお茶を一口飲んだ、すると其処に眼鏡をかけた少女がココア達に近づいてくる

 

 

「あら、これは一体どういう組み合わせなのかしら?」

 

 

「あ、楼樹麻里(ろうずまり)ちゃん」

 

 

ココア達に話しかけて来たのはココアのクラスの委員長を務めている楼樹麻里という少女だった

 

 

「貴方達は確か今日転校して来たという…」

 

 

「あああ、俺は東方仗助これから同じ学校に通う仲間としてよろしくな」

 

 

仗助は麻里と握手しようと手を差し出すが麻里は其れをスルーしてココア達に更に近づく

 

 

「そう言えば…私ココア達に聞きたい事があったの」

 

 

「聞きたいこと?何かな?」

 

 

麻里の言葉にそう返すココア

 

 

「うん…実は私、星のアザがある人達を探しているのその人の名前は(空条承太郎)と(東方仗助)っていうんだけど…そう言えばさっき私に東方仗助って名乗った人が居たわね」

 

 

麻里の言葉にすぐさま警戒態勢に入るココア達、麻里の眼鏡が淡く光り麻里が持っていたペンで地面を軽く突くとココア達が居た地面の部分が砂と化して陥没してしまった

 

 

「此奴もスタンド使いって事か!」

 

 

「千夜ちゃんは危ないから離れていて!」

 

 

「ええ!分かったわ、ココアちゃんも気をつけて!」

 

 

千夜は陥没した穴から這い出ると校舎の中へと向かって行った、そんな千夜と入れ替わるように騒ぎを聞きつけたのか教員が此方に向かっての走ってくる

 

 

「オイ!これは何の騒ぎだ!?」

 

 

ココア達に事情を聞こうとする教員に麻里が近づいていき

 

 

「いけない!逃げて下さい!」

 

 

康一が叫ぶと同時に麻里はペンで再度地面を軽くと地面から砂で出来た棘が飛び出し腹に突き刺さると教員は口から大量の吐血をし痙攣をしながら倒れ動かなくなった

 

 

「やべぇ〈クレイジーダイヤモンド〉!!」

 

 

仗助は〈クレイジーダイヤモンド〉の能力で教員の傷を治す

 

 

「此奴は一体どんな能力を仕掛けたんだ!見たところペンで地面を突いただけにしか見えないねぇぞ!」

 

 

「とりあえず早くあのペンを取り上げて奴を無力化するぜ!ココア、康一、仗助!」

 

 

億泰達はスタンドを出して戦闘態勢をとる、そして一番最初に仕掛けてきたのは麻里だった。麻里はペンで地面を突くと再び地面が砂となり仗助達の足を取る、その隙麻里は仗助の頸動脈にペンを突こうとするが億泰の〈ザ・ハンド〉が空間を削り取る事で仗助を麻里の攻撃から助ける億泰

 

 

「今度はこちらの番だ!〈エコーズACT3〉」

 

 

康一が〈エコーズ〉の力で麻里の右手のみを重くさせて動きを止めるそれにより右手からペンが転がり落ちて麻里は右手の余りの重さに呻き声を上げる

 

 

「女の子にこんな事をするのは心が痛むけど…」

 

 

康一が麻里にそう言った後仗助が麻里の元まで歩いていきそのペンを拾う

 

 

「見た感じ何処にでもある普通のペンって感じだが…兎に角破壊させて貰うぜ」

 

 

仗助がペンを〈クレイジーダイヤモンド〉に投げ渡す

 

 

「悪いが大人しくして貰うぜ?テメーのスタンドの命運は俺達が握ってる状態なんだからな」

 

 

麻里は俯いたまま何も喋らないそれを不審に感じ億泰が麻里に近づくと

 

 

「っ、億泰君危ない!!」

 

 

思わずココアの方を向く億泰、次の瞬間麻里は左ポケットに隠し持っていたナイフで億泰の左脚がある地面を刺す、すると億泰の左脚があった部分のみ流砂の様になり億泰の左脚を飲み込むと億泰はその場に倒れ込み身動きが取れなくなった

 

 

「く、ナイフで刺されただけじゃ地面がこんな風にはならねぇぞ!あのペンがスタンドじゃねぇのか!一体なんなんだ此奴のスタンドは!」

 

 

億泰はそう言った後〈ザ・ハンド〉の力を使い地面を抉り取り左脚を自由にすると急いで安全圏まで避難する

 

 

「こうなったらもう一度僕の〈エコーズ〉で!」

 

 

「駄目だよ!康一君、まだ麻里ちゃんのスタンドを私達は把握出来てはいないしそれに康一君のスタンドじゃ少し分が悪いよ、此処は私に任せて!お願い〈ブレイクアウト〉!」

 

 

〈ブレイクアウト〉は爆発エネルギーを地面に放つとまるで地雷が連鎖的に爆発したかの様に爆発し麻里を飲み込んだ

 

 

「これで麻里ちゃんのスタンド能力が分かる筈だよ」

 

 

そうココアは麻里のスタンド能力は近距離型のスタンドだと考え遠距離から攻撃を仕掛ける事で麻里のスタンドの秘密を暴こうとしたのだ、そして爆発が収まると其処には砂をまるで繭の様にして身体を包み込んで攻撃から身を守った麻里が立っていた

 

 

「あ、あれは砂か?あいつ砂を使って身を守ったって事かよ!」

 

 

「恐らくあれが彼女のスタンド能力!」

 

 

仗助と康一は麻里の身を守っている砂が麻里のスタンドだと確信した。

 

 

「しかも攻撃した感触が全くないね、これは少し厄介かも…」

 

 

「これが私のスタンド〈プリンセス・オブ・プリンセス〉よ私のスタンドの鉄壁の防御の前では貴方達の攻撃なんて何の意味もないわ、さぁ一方的に殺された覚悟は出来てるかしら?」

 

 

麻里はそう言うと守りを解くと今度は自分の周りに砂を薄く纏わせる

 

 

「今回の敵は中々厄介かもしれねぇな、ココアお前もそう思うだろ?」

 

 

「うん、でも仗助君達が付いているなら絶対に私達は負けないよ!」

 

 

「そうですよ!みんなのスタンドの力を合わせればあんな奴!」

 

 

「あいつに喧嘩売った相手を間違えたって事を教えてやるぜ!」

 

 

ココア達は絶望するどころか麻里に対して闘志を滾らすのであった

 

 

To Be Continued…

 

 


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