ご注文は奇妙な冒険ですか?   作:血の一族

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第十九羽小麦を愛した少女と少女に愛された親子2

小麦を愛した少女と少女に愛された親子2

 

 

恵飛須沢絵里は不敵な笑みをずっと浮かべていた自分のスタンド(イーグルス)に絶対的な自信を持っており〈イーグルス〉に勝てるスタンドなんてこの世に存在しない、雑魚を何人か消すだけで大金が手に入るなんてこんなに楽な仕事は今までなかった、依頼主から空条承太郎は要注意人物のひとりだと聞いていたが見たところ大した事はないだろう、自分のスタンドならば楽勝だろうと考えていた。そして自分とココア達との間にあった蔦の壁が無くなると同時に1人のスタンド使いが自分に向かって蔦を伸ばして来た

 

 

「グリーン・ハーネット!!」

 

 

レオは植物の種を再び地面に植えると瞬く間に成長し、成長した蔦は絵里に向かって伸びて来た。しかし絵里はビデオカメラを自分自身に向けるとビデオを早送りしているかの様に動きが早くなりレオの攻撃を避けて行く

 

 

「ラブ・ドパーズ!!」

 

 

今度はメグが〈ラブ・ドパーズ〉で絵里に向かって空気の塊を弾丸の様に打ち出す、しかし絵里は其れを難なくよけてしまうが其れはメグの罠であった。絵里が避けた方向にはココアの〈ブレイクアウト〉が拳を構えている

 

 

『WRYYYEEAAAAAッッッ!!』

 

 

しかし〈ブレイクアウト〉のラッシュが当たる瞬間絵里は再び(ブレイクアウト)をビデオカメラで撮影すると今度はビデオの巻き戻しのように動きが戻って行く。

 

 

「スタープラチナ!!」

 

 

絵里の反対方向から今度は承太郎の〈スタープラチナ〉が拳を構えて間合いを詰めてくる、そうココアの〈ブレイクアウト〉さえもオトリであり本命は〈スタープラチナ〉の攻撃だったのだ、今の絵里の体勢からはもう避ける事は出来ない筈だった

 

 

『シーンスキップ!!』

 

 

絵里の叫びと共に〈スタープラチナ〉のラッシュが決まり砂煙が辺り一面にまった、そして砂煙が収まると信じられない光景が其処にあった、あの(スタープラチナ)が地面に片膝をついていたのだ、(スタープラチナ)の身体中には岩のカケラが突き刺さっており、(スタープラチナ)の本体である承太郎は口から吐血すると(スタープラチナ)と同じ様に片膝をついてしまった。

 

 

「ぐっ、コイツのスタンドは一体?」

 

 

承太郎が忌々しげに絵里を睨み付けるが絵里は涼しげな顔で承太郎を見つめている。

 

 

「何が起きたのか分かっていないみたいだから優しい私がちゃんと説明してあ・げ・る」

 

 

絵里は勝ち誇った顔でビデオカメラを取り出すと自分がどのように〈スタープラチナ〉の攻撃を凌いだのが説明する

 

 

「あの時に私のスタンド〈イーグルス〉は〈スタープラチナ〉の攻撃のシーンを撮影したのよ、そして私に攻撃が決まる瞬間の部分だけを削除したの、つまり〈スタープラチナ〉が私を倒すというシーンを無くしたのよ、そう映画で主人公の勝利シーンだけを失くして主人公が負けたまま映画を終わらしたようにね!」

 

 

勝ち誇っている絵里は〈イーグルス〉を構えて承太郎との間合いを詰めるがそれを妨害する様にメグのスタンド〈ラブ・ドパーズ〉が空気の弾丸を発射してくる、しかし絵里は又してもそれを軽々と避けて行きそして外れた空気の弾丸は地面や壁ににぶつかり穴を開けて行く

 

 

「何度打っても無駄よ私のスタンドには誰も勝てないわ」

 

 

「それはどうだろうね?お姉さん?」

 

 

メグがいたずらっ子の様な笑みを見せると(ラブ・ドパーズ)が放った空気の弾丸が開けた穴から沢山の蔦が生え絵里を捉え様として来た

 

 

「さっきの攻撃とはまるで違う?一体何をしたのよ!」

 

 

焦る絵里の様子にイタズラが成功した悪ガキの様に笑っていたのはレオであった。

 

 

「さっきの攻撃の秘密はコイツさ」

 

 

レオが取り出したのは先程の植物の種であった

 

 

「俺のスタンド(グリーン・ハーネット)の力を宿した種をメグちゃんのスタンドの力で発射したんだよ、俺とメグちゃんの合体技さ」

 

 

そうメグはレオの(グリーン・ハーネット)の種を空気の弾丸を使って飛ばしていたのだ。そして生えて来た蔦が絵里の足元を捉えようとするが絵里はまたしても避けようとする、その時近くに転がっていた木材や椅子が繊維状に分解され2人の攻撃に気をとられていた絵里を捕縛する事に成功した。

 

 

「隙ありだな?嬢ちゃん?」

 

 

ニヒルな笑みを見せるサルマの背後にサルマのスタンド(ジェイグ・ハグ)が腕を組んで立っていた。

 

 

「成る程ねぇ、あんたもスタンド使いだったって訳ね?」

 

 

悔しそうに唇を噛みながらそう言う絵里

 

 

「私はこう見えても紳士なんだ、嬢ちゃんが大人しく投降して娘達を狙っている理由を話してくれれば手荒な扱いはしないと約束しよう」

 

 

絵里を倒すのではなく、あくまで投降をすすめるサルマであったが絵里はそれを受け入れようとはしなかった

 

 

「こうなったらあんた達にとっておきの手を見せてあげるわよ!」

 

 

そう言うと絵里は何かの背景が写っている小さなメモリーカードをらビデオカメラに挿入する

 

 

『シーンジェンジャー・渦潮!!』

 

 

絵里を中心とした巨大な渦潮がその場にあらわれてココア達を飲み込む

 

 

「がっふ…い、息が出来ない!!」

 

 

「わ、私泳げないのに!」

 

 

ココア、メグは顔を何度か水面から出して溺れかけていた、そんな2人を救出したにのはレオであった。渦潮に飲み込まれる瞬間にレオは種を壁に植えこみ蔦を生やす事で足場を作り難を逃れたのだ。そして流されているココアとメグを蔦を伸ばす事で救出しそしてサルマと承太郎もココアとメグの時と同じように救出した。そして絵里はその渦潮を利用し蔦を引き剥がして自由になると次のメモリーカードを取り出しビデオカメラに装填する、すると渦潮は跡形もなく消え去り今度は辺り一面が火の海となり沢山の火のついた拳大の石が流星群のように降ってくるその火により(グリーン・ハーネット)が燃え出しレオ達は慌て地面に降りると炎がついた石がココアとメグに向かって降ってくる、サルマはココアを承太郎はメグを庇ってその石を背に受けて2人は苦悶の声を上げる

 

 

「お父さん!!」

 

 

「お兄さん!!」

 

 

庇われた2人はサルマと承太郎に駆け寄る

 

 

「ふふ、いい気味ね!私をここまで苛つかせた事を後悔しなさい!!」

 

 

「ラブ・ドパーズ!!」

 

 

「ブレイク・アウト!!」

 

 

そんな絵里に怒りの表情をみせるココアとメグはスタンドを絵里に突っ込ませるが冷静さをなくしている為に動きが単調になってしまったいた。絵里は余裕のある笑みを見せ

 

 

『ズームアウト!!』

 

 

(イーグルス)にココアとメグのスタンドを写すと2人のスタンドが小さくなって行くスタンドの本体であるココアとメグもスタンドと同じように小さくなって行く。

 

 

そして(ラブ・ドパーズ)と(ブレイクアウト)の大きさが元の半分ぐらいの大きさになると絵里は一旦小さくするのをとめココア達にある提案をする

 

 

「ねぇ、命が惜しいならばあんた達のお仲間の事を全て教えてくれないかしら?素直に教えてくれるならばあんた達の命だけは見逃してあげても良いのよ?」

 

 

もちろん見逃す気なんて一切なかった。仲間の情報を聞き出した後ココア達全員を始末しその後に残る仲間達をけして手柄を独り占めにする魂胆であった。そんな絵里の狙いと裏腹にココア達の答えは

 

 

「自分が苦しい思いをするのは平気だし、いくらでも痛みに耐えて見せるよでも…」

 

 

「大切な友達を売ってまで助かりたいとは思わないもん!!大切な友達を売って助かるぐらいなら死んだ方がマシだよ!!」

 

 

ココアとメグの決意に満ちた言葉を聞いた絵里はほんの一瞬だけ気圧された様子をみせそんな2人の言葉を聞いたレオ達もココア達と同じ表情をしていた。

 

 

「そう言う事だ、悪いがウチの妹を見くびって貰っちゃ困るな」

 

 

「こいつらは金に釣られて裏切るような屑じゃないぜ?」

 

 

レオと承太郎もココアとメグに続いてそう言う

 

 

「交渉決裂ね…それじゃあ死になさい!!」

 

 

(イーグルス)が更に(ラブ・ドパーズ)と(ブレイクアウト)を小さくしようとするが

 

 

「ッ!?スタープラチナ!!」

 

 

その時地面の瓦礫の中に落ちていたある物に気づいた承太郎がそう叫ぶと(スタープラチナ)が地面に落ちている瓦礫の中に落ちいるある物を拾い素早くココア達の前に出てそのある物(イーグルス)向けて掲げた

 

 

「そんな小細工が私に通じないわよ?」

 

 

「通じないかどうかはテメェの目でたしかめればいい」

 

 

「何を言って…!!」

 

 

そこまで言った絵里は気が付いた、(スタープラチナ)が掲げている物体に

 

 

「それは鏡…不味い!!」

 

 

そう(スタープラチナ)が掲げたのは鏡であった、鏡の性質により(イーグルス)は(イーグルス)自身を小さくして行き本体である絵里も(イーグルス)同様小さくなっていく

 

 

「慢心し過ぎだ、テメェは俺達を舐めすぎたんだよ」

 

 

承太郎がそう言っている間にも絵里はどんどんと小さくなって行く

 

 

「く、(イーグルス)能力解除!!」

 

 

能力が解除された事でココアとメグそして絵里は元の大きさに戻って行く、絵里が一瞬安堵の息をつくがそんな一瞬を見逃さない人物がいた

 

 

「ジェイグ・ハグ!!」

 

 

サルマが近くの標識を繊維状に解くと絵里の手から(イーグルス)を奪い取る、その時に(イーグルス)から小さな写真が外れ背景が元の街並みに戻る

 

 

「しまっ…」

 

 

絵里が慌てた様子でそう言うがもう遅かった。拳を構えた(スタープラチナ)が間合いを詰めていたのだ

 

 

『オラァ!!』

 

 

(スタープラチナ)のパンチを受けた絵里は声も上げすに吹っ飛ぶと2、3回ほど地面を転がり白目を剥いて気絶した。

 

 

恵飛須沢絵(えびすさわ えり)スタンド名イーグルス 再起不能(リタイア)

 

 

その後気絶から覚めた絵里は自分の身が〈グリーン・ハーネット〉によりしっかりと拘束されており、スタンドを使っての脱出が不可能と悟り大人しく降参した

 

 

「お前に聞きたい事がいくつかある、まず一つ目お前の雇い主は一体誰だ?」

 

 

承太郎は見る者を恐怖させる表情を浮かべながら絵里の近くに〈スタープラチナ〉を待機させている、少しでも絵里が嘘をつきそして怪しい動きをした時、例え骨を何本折ろうが逃がさずに情報を聞き出そうとする強い意志を感じた。絵里も承太郎の本気を感じているのか大人しく情報を吐いた

 

 

「歳はそんなに高くは無いと思う、恐らく高校生か中学生ぐらいの年齢ね性別は分からないわ、顔をマスクで隠していたし身体もマントで隠していたからね」

 

 

「其奴の名前は分かるか?」

 

 

「名前は風野千歌 (ふうの ちか)よそれ以上は分からないわ」

 

 

「じゃあ二つ目の質問だ、お前はコイツを知っているか?」

 

 

承太郎が出した写真には矢と石仮面が写っていた

 

 

「仮面の方は見た事はないけど矢の方は見た事がある、千歌が其れを使って沢山のスタンド使いを生み出していたわ、目的の方は分からないけれど」

 

 

「最後にもう一つお前はの雇い主…風野千歌はスタンド使いなのか?」

 

 

「直接は見た事はないけどスタンド使いで間違いないわね、ていうかスタンド使いを沢山生み出している癖に自分自身がスタンド使いではないなんて滑稽じゃない?」

 

 

承太郎はそこで質問を打ち切ると財団へと電話を入れる

 

 

「テメェにはこれから財団の監視下に入って貰う、俺達の始末に失敗した上情報も渡したとなったら間違いなく命を狙われるだろう、命を守る意味でも大人しく財団に拘束されるんだな」

 

 

「ええ、そうさせて貰うわ空条承太郎」

 

 

それから数分で財団の関係者がやって来て絵里を連行して行った

 

 

「全くもう!折角お兄ちゃん達と一緒に街を回ろうとしたのに敵スタンド使いの襲撃を受けるなんてツイてないよ!」

 

 

後始末に時間がかかりすっかり夕方になってしまった街中を歩きながらそうボヤくココア

 

 

「でもみんな無事に勝てて良かったよねココアちゃん?」

 

 

そんなココアを慰めようとしているメグ、レオとサルマは明日仕事あるからとの駅の方へと向かう為にココア達とは別れていた、承太郎も詳しい事情を財団に説明する為別れている。相変わらずボヤき続けているココアを宥めながらラビットハウスに帰っていくココアとメグであった。

 

 

 

木組みと石畳みの街駅のホーム

 

 

そこにはココア達と別れたレオとサルマ、そしてジョセフ・ジョースターが秘密裏に話をしていた

 

 

「これが入手した例の連中の詳しいデータですジョセフさん」

 

 

ココアの前にいた時とは別人の雰囲気を出しているレオは透明なファイルをジョセフに手渡した

 

 

「それと現存が確認されているの石仮面は全部で3つその全てがこの街に集まっているって話だ」

 

 

火を付けたタバコをふかしながらそう言うのはサルマである

 

 

「しかし、財団か所在を掴むのが難しかった石仮面が全てこの街にあるとはのう、何者かの策略を感じるな」

 

 

「あはは、ジョセフさんのカンは当たりますからね」

 

 

そう言って笑うレオ

 

 

「次の仕事先はイタリアか、例の少年について何か分かったら直ぐに連絡を入れるんじゃぞ」

 

 

「分かっている、しかしその少年にしろ例の少女にしろ本当なのか?あの話は?」

 

 

「財団が調べた結果に間違いはない、兎に角イタリアでの調査は任せたぞ、もしもの時はそっちに助っ人を送る」

 

 

ジョセフがそこまで言うと汽車がホームに入って来る事を知らせる放送が入る

 

 

「ところでお前さんの娘さんには本当の事を何時話すんじゃ?『本当の父親』の事、お前さん達の『本当の仕事』の事もな

 

 

「もう少ししたら、私の口からあの子にはちゃんと説明するつもりだ、本当の意味で親子になる為にもな」

 

 

「ふっ、それならば何も言うまい、レオいざという時はお前があの子を支えてやれ、お前はあの子の兄なんじゃからな」

 

 

ジョセフの言葉を聞いたレオは強く頷くとサルマと共に汽車に乗り込み汽車は駅から出発するとあっというまに汽車は見えなくなった、汽車を最後まで見送ったジョセフはそのまま駅から去ったのであった。

 

 

To Be Continued…

 

 




スタンド図鑑


スタンド名/ジェイグ・ハグ/本体/保登サルマ(ほと さるま)50才???


メモ/破壊E/スピードB/射程距離A/持続力 A/精密動作性E/成長性C


灰色の成人男性の姿をしたスタンド。殴った物を繊維状に解く事が出来る、解いたものを服として着込む事も其れを使い敵の足止めする事も可能。しかし生物を繊維状に解く事は不可能、そして繊維状に解いた物体は本体の任意のタイミングで戻す事が出来る


スタンド名/グリーン・ハーネット/本体/保登レオ(ほと れお)20才???


メモ/破壊力E/スピードA/射程距離A〜C/持続力 B/精密動作性A/成長性B


植物を操るスタンド。植えた種から植物が急速に育つ作内では蔦しかあやっていなかったが、それ以外の植物にも育てる事が可能。尚そのスタンドの性質上何かの道具に忍び込ませて種を長距離飛ばす事が出来る。


スタンド名/イーグルス/本体/恵飛須沢絵里(えびすさわ えり)24才 女性カメラマン


メモ/破壊力C/スピードE/射程距離A/持続力 A/精密動作性E/成長性E


ビデオカメラの姿をしたスタンド。映った対象を自由に操る事が出来る、そしてカメラに映る空間を特殊なメモリーカードを使う事で自由に背景を書き変える事が出来る空間書き換えによって生じる被害や痛みは本物である。なおメモリーカードが抜かれてしまうと背景が戻ってしまう弱点が存在し更に鏡などの反射する物に反射されてしまった場合は本体さえもスタンドの影響を受けてしまう。



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