ご注文は奇妙な冒険ですか?   作:血の一族

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重大なミスがあった為に修正いたしました。


第三十一話 呪われたスタンド1

次の日狩手由良と楼樹麻里、条河深論は朝食を食べ終わると広瀬康一に杜王町を案内して貰う為にホテルを出発した

 

 

「へぇ〜杜王町の事はテレビでしか見た事はなかったからそんなに名所があったなんて知らなかったよ〜」

 

 

ユラはガイドブックと康一から杜王町の話を聞き興奮した様子でそう言う

 

 

「今はとても静かで良い町ですけどほんの少し前まではこの町にも色々あったんですよ」

 

 

「知ってるわよ、一年前くらいまではこの町は全国的平均の5倍以上の行方不明者が多い町だったんでしょう?」

 

 

康一のその言葉に麻里が反応した

 

 

「ユラちゃんもその話は知ってるよ〜15年以上失踪者が途絶える事のなかった話でしょ?でも去年辺りから毎年のように出ていた失踪者が出る事が無くなったって話だよね〜」

 

 

「やっぱり、外の人も知っていたんですね、元杜王町の人間としてはあまり触れて欲しくは無い部分なんですけど…」

 

 

「まぁ、自分の住んでいた町でそんな物騒な事件が起きてんだ、触れて欲しくないのは同然さ」

 

 

ミロが康一の事をフォローする様に肩を叩く

 

 

「さて、暗い話はそこまでにして町の名所を早く見に行こうよ〜康一君のおススメスポットって何処なのかな〜」

 

 

ユラが空気を変える為に康一に杜王町おススメの名所を回ろうと提案する、康一達もユラの意図が分かっている為に特に反対せずにユラの提案通りに名所巡りを再開する、そんなユラ達が最初に訪れたのは不細工な岩が置かれた広場であった

 

 

「まずはこのアンジェロ岩が最初のオススメスポットかな?この不気味な外見とは裏腹に恋人の待ち合わせスポットとして町の人達に慕われているんですよ、最近じゃこのアンジェロ岩を利用した町おこしなんかが行われていて」

 

 

康一は旅行のガイドみたいにユラ達にアンジェロ岩について説明する、因みにアンジェロ岩はとある凶悪犯の成れの果てである事をユラ達は知らない

 

 

ユラ達はアンジェロ岩をバックに写真を撮ってたりして楽しんだ後『アギ…』と鳴くアンジェロ岩から離れると次に向かったのは杜王港から北へ向かったところにある岬『ポヨヨン岬』だ、ポヨヨン岬は自殺しかけた若い女をこの岬の岩が優しくボヨヨンとはじき飛ばし救った場面を目撃した漁師の話から広まった名所、地元の漁師達が毎朝漁の無事を祈る事から『神の岬』と呼ばれている。その場所もかつて康一がとある少女を救う為にスタンド能力を使用した結果生まれた名所である。アンジェロ岩の時とは違い女性陣は色々と盛り上がっており男性陣である康一とミロは少しタジタジになっていた、その後地元の住人からデッドマンズ・カーブと呼ばれ通過しようとすると必ずカツアゲに合う『カツアゲロード』へと行き其処でユラがカツアゲに遭いかけ、そして不要になった鉄塔を買い取り其処で自給自足の生活をしている男が住んでいるといわれている鉄塔を見に行った後時計が丁度昼食の時間を指していた為、ユラ達は近くのカフェ『カフェ・ドゥ・マゴ』へと昼食を食べる為に立ち寄る事にした

 

 

「ここカフェ・ドゥ・マゴではチョコレートパフェが恋人達に人気メニューなんですよ」

 

 

席に座った康一がカフェ・ドゥ・マゴの人気メニューであるチョコレートパフェの事を簡単に説明した

 

 

「へぇ〜、ここではチョコレートパフェが恋人達に人気のメニューなんだ〜それじゃあ康一君私と一緒にチョコレートパフェでも食べる?」

 

 

ユラのいきなりの言葉に飲んでいたコーヒーを康一は吹き出しその様子を近くで見ていた麻里も

 

 

「じゃあ私も同じ物を食べようかしら?ミロ君も私と一緒にチョコレートパフェ食べる?」

 

 

そんな麻里の言葉を聞いたミロも康一と同じようにジュースを吹き出しユラと麻里はそんな康一達の反応をみて笑い声を上げたのであった。昼食も食べ終わり午後の予定をどうしようと話し合っていると

 

 

「ねぇねぇ康一君、今まで回ったスポットも良かったけどここらで少し毛色の違うスポットのお話をユラちゃんは聞いたいなぁ〜」

 

 

とユラが杜王町におけるホラースポットについて聞きたいと暗に康一に聞いて来る。因みにミロと麻里はトイレに行く為に席を外していた

 

 

「う〜ん…そうですね、それでは『決して振り向いてはいけない小道』についてどうでしょうか?」

 

 

康一はある小道について話した。そこに迷い込んだら絶対に後ろを振り向いてはいけない事、そこで出会ったとある幽霊の事、其処の性質を利用し露伴がとあるスタンドを倒した事を康一はユラに説明しユラは興味深そうにずっと聞いていた。

 

 

そして康一が話し終わるのと同時にミロと麻里がトイレから戻り康一達は会計を済ますと駅前に向かって歩いていく、そんな中とある人物にユラ達の目線が止まる、その人物は昼間にも関わらず深くフードを被っており、ユラ達の事をじっと見つめていた。それを気味が悪く感じていた麻里が早くこの場所から離れる事を提案しようとした時フードを被った男が不気味なドクロのヴィジョンを出現させると男は1番近場にいたユラを持っていた大鎌で切り裂こうとするが康一が咄嗟にユラをつき飛ばした事でユラは鎌の直撃を受けずに済み攻撃は地面を抉った

 

 

「グッッ…!!」

 

 

ユラを庇った時に足を捻ったのか呻き声を上げ康一はその場に膝をつく

 

 

「康一君!!〈アンリートゥン〉!!」

 

 

ユラは怒りの表情を見せると〈アンリートゥン〉を身に纏い拳をフードの男に炸裂させる、フードの男は堪らず吹っ飛び地面を数回バウンドする

 

 

「〈プリンセス・オブ・プリンセス〉!!」

 

 

麻里は所持していたペンを地面に突き立てフードの男が立っていた部分を砂に変え男の足を絡め取るしかし男は何の表情も見せずに大鎌で自分の足を切断する、男のいきなりの凶行にユラ達は悲鳴を男はニタニタと笑いながらユラ達へと地面を這ってユラ達へと近づいて行く

 

 

「なぁ、あいつ可笑しくないか?足を切断してるのになんで平然としてられるんだ?」

 

 

「分からないわよ!只分かる事はあいつはかなりヤバイ奴って事ぐらいよ!」

 

 

ミロと麻里は男の底知れぬ不気味さに恐怖を感じている

 

 

「ククク…驚いているようだな…俺の名は野呂井靖夫(のろいやすお)テメェらには恨みは無いが死んで貰うぜ?我が愛しの姫の望みでもあるからなぁ」

 

 

「姫…?貴方は何を言っているの?」

 

 

「お前達が知る必要はない、ここで死になぁ!《パラダイス》!!」

 

 

靖夫がそう言うと再びドクロ男が現れ鎌を構えるがその鎌に先程攻撃を受けてしまった康一が〈エコーズACT3〉で『重い』という鎌に言葉を貼り付ける〈パラダイス〉は鎌の重さに耐え切れずに鎌を落としてしまった

 

 

〈どうだ!!さっきの貸しは返してやったぜ!!〉

 

 

〈エコーズACT3〉は他の形態とは違い明確な自我を持っており本体とは違い乱暴な口調で靖夫と〈パラダイス〉に言い放つが靖夫の様子は変わらないばかりか余裕のある笑みが浮かんでいる、康一はそんな靖夫の雰囲気に肌寒い悪寒を感じる

 

 

(何だ…奴のあの余裕は?)

 

 

康一のそんな考えを見抜いているのか靖夫は余裕綽々な態度で康一を指差すと

 

 

「俺のスタンドの力の恐ろしさはこれからだぜ?」

 

 

 

靖夫はニタニタ笑うと這った状態で康一へと近づいて行く

 

 

「う、薄気味悪い奴だな!〈エコーズACT3〉!」

 

 

康一は〈エコーズACT3〉の能力で靖夫自身に重いという言葉を貼り付けて動けなくするが靖夫は動きを止めようとはしなかったこのまま出血で死んでも構わないという雰囲気さえ感じた

 

 

 

「もう辞めて下さい!もう決着はついています!このままでは貴方は!」

 

 

そんな康一の制止も聞かずに靖夫は動く、両足を失っているとは思えない跳躍を見せると康一に向かっていつの間にか拾っていた鎌を振り下ろそうとするが

 

 

「ウラウラウラウラウラウラウラウラァ!!」

 

 

「無理無理無理無理無理無理無理無理ィ!!」

 

 

「滅滅滅滅滅滅滅滅滅滅滅滅滅滅ッ!!」

 

 

康一に斬りかかる前にユラと麻里、ミロのトリプルラッシュコンボを靖夫はまともに受けてしまいスダボロの状態で吹き飛んで行く靖夫が手にしていた鎌はその時康一の足元へと転がっていった

 

 

「危なかったね〜でもなんだか物凄く不気味な相手だったよ」

 

 

ユラが纏っていたスタンドを解除すると額に浮かんだ汗を拭う

 

 

「でも今回の敵何かおかしくなかったか?まるでわざと俺達に倒されようとしていた気がするな」

 

 

「それは私も思った、最後の攻撃を受けた時あいつ薄気味悪い笑みを浮かべていた気がするもの」

 

 

ミロの考えに同意する考えを見せた麻里、そしてそんなユラ達の不安はすぐに現実の物となる

 

 

「取り敢えずこの鎌はこのまま回収しておきましょう。後で来るジョセフさんに渡す為にも」

 

 

本体は倒されたがスタンドの鎌をそのまま放置していく訳にもいかない為に康一は鎌を拾い気を失っている靖夫の容態を確認する為に近づくと康一はとある事に気付いた

 

 

「こ、これは一体どうなっているんだ!?訳が分からないぞ!!」

 

 

康一が驚くのも無理がなかった何故ならば靖夫の身体は干からびてミイラのようになっていたからだ

 

 

「なんでこんな事になっているんだ?ま、まさか彼の身体がこんな事になった原因は!?」

 

 

しかしその直後に康一の意識は暗転する。そしてそれこそが〈パラダイス〉の真の恐ろしさの始まりでもあった。

 

 

「いきなり黙ってどうしたの?康一君?」

 

 

いきなり黙ってしまった康一の事を心配したユラは康一へと近づいた時康一はうなだれた状態で真横に鎌を突然振り払った、ユラは咄嗟に〈アンリートゥン〉を腕にのみまとい康一の攻撃を防いだ

 

 

『上手くいけば1人ぐらい首を飛ばさせると思ったがそうは上手くいかないか…』

 

 

そう言う康一の顔は不気味に歪んでいた先程のスタンド使い野呂井靖夫のように…

 

 

「ど、どういう事だよ!どうして康一がユラを襲ったんだ?」

 

 

「まさか、あのスタンド使いの本体はあの男じゃなかったってわけ!?」

 

 

『ビンゴ!!そうこの俺〈パラダイス〉には決まった本体というのは存在しない敢えていうならばこの鎌が本体なのさ!』

 

 

康一がそういうのと同時に鎌に目が現れて会話する為の口が現れた

 

 

『俺の能力は斬り付けた相手に呪いの紋章を植え付け、そいつを呪い殺し自分の力の糧にする事!そしてそれは例え防いだとしても関係はない!!』

 

 

〈パラダイス〉がそう言い終わると同時にユラは両腕から焼けるような熱さを感じて〈アンリートゥン〉を解除すると両腕には不気味な紋章が刻まれていた

 

 

『その感じだとお前が死ぬまでは残り30分ってところだな、しかも俺の能力は相手を呪い殺すだけではない!その答えももう分かってんだろう?』

 

 

「分かるよ、貴方は他の人間に寄生する事が出来るんでしょ?さっきの男の人は貴方に操られていた犠牲者で今度は康一君の身体を乗っ取った!」

 

 

『またまたビンゴ!!さぁどうする?大切なお仲間を倒せるのか?まぁ倒せたとしても無駄な足掻きだけどなぁ!!』

 

 

康一はまるで芝居かかった口調で挑発して来る。そんな中ユラは〈パラダイス〉に対して冷たい口調で問いかける

 

 

 

「ねぇ貴方の力は人を呪い殺しその呪い殺した人間の命を吸収し糧にするって言ってたよね?それじゃあ貴方は今まで一体どれだけの命を奪って来たの?」

 

 

ユラの問いにミロと麻里がハッとした表情で〈パラダイス〉を見つめた

 

 

『ふん、お前達は今まで食ったパンの枚数を覚えてんのか?』

 

 

〈パラダイス〉の言葉にユラ達は戦慄を覚えた〈パラダイス〉の人の命を命だと思っていないその邪悪過ぎる思想に

 

 

「ユラっていったか?ククク…お前の死の恐怖に震える表情を俺に見せてく・れ・よ?」

 

 

余裕の笑みをみせ隙だらけであった康一が持っている鎌に〈アンリートゥン〉を身に纏っているユラのパンチが決まった

 

 

『テメェ…よくもやってくれたなぁ』

 

 

しかし鎌本体には大きなダメージはなく〈パラダイス〉は康一の声色で喋った

 

 

「30分もあれば充分だよ…貴方みたいなゲスを倒して康一君を助けるにはね!」

 

 

何時ものおっとりとした雰囲気はなく強い決意に満ちた戦士の表情をみせるユラ、麻里とミロも同じ戦士の表情をみせ〈パラダイス〉を睨み付けていた…

 

 

狩手由来…命のタイムリミットまで残り30分

 

 

To Be Continued……

 

 

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