ご注文は奇妙な冒険ですか?   作:血の一族

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第三十九羽帰って来た究極生命体1

 

ここはある森の中。ひとりの少女と配下の者と思われる中国人風の女性が跪く様に座っていた。そして銀色の髪をした少女が手に持っているとある仮面をその女性に手渡すとその女性は受け取った仮面を被り持っていたナイフで指先を傷つけた。傷口から流れて出た血を女性は迷いなく仮面に塗ると仮面から8本の肋骨状の針が飛び出し仮面を被っていた女性の頭部を貫く、すると女性は人間を凌駕する生物へと進化を果たした。

 

 

「ありがとうございます。サテラ様…貴方のお陰で私は薄汚い人間の殻を打ち破り進化を果たす事が出来ました。この命と力は貴方の為に使わせて頂きます」

 

 

「ありがとう。ジャスミン…貴方はもう人間という枠組みを超越した存在に進化したわ。他の4人は役に立たなかったけど貴方には期待させて貰うわね?」

 

 

サテラの言葉を聞いたジャスミンは深く頭を下げて自分の主人の役に立つ事を誓う。そしてサテラは夜空を見上げると愛しの男の名前を呟いた

 

 

「必ず…必ず貴方の仇を打たせて頂きます。…カーズ様…」

 

 

 

 

 

杜王グランドホテル

 

 

ココア達はホテルにあるレストランで遅めの夕食をとっていた。其処でココア達は自分達が今日同時に別々の場所で敵の襲撃を受けた事を知ると共にチノとシャロがスタンド使いとなった事も知った

 

 

「まさかチノちゃんまでスタンド使いになるなんて…」

 

 

「私もシャロさんがスタンド使いになった事に驚きましたよ」

 

 

チノとシャロは少し会わなかった間にお互いがスタンド使いになっている事に驚きを隠せずに会話を繰り広げており。その様子を近くで見ていたジョセフは軽く笑うと直ぐに真剣な表情へと変わり手に持っていたアタッシュケースを机の上に置くとアタッシュケースの鍵を開けケースを開く、その中にはココア達が良く知るスタンドの矢が仕舞われていた。

 

 

「これはスタンド使いを生み出す矢じゃねぇか。確か矢は全て財団に保管されていた筈だぜ?こんなところにあるんだ?」

 

 

「コイツは財団で保管されていた物じゃない。イタリアにある、とあるギャング組織が保管していた物じゃ、そのギャング組織のボスはこの矢を使い組織の組員をスタンド使いにしていたんじゃ」

 

 

その話を聞いていたココア達は絶句する。この矢に貫かれたからといって全ての者がスタンド使いとなる訳ではない。仮にスタンド使いになれたとしてもその人間が悪人だった場合には手に入れたスタンド能力を悪用するに決まっている。一般人にはスタンドを知覚する事が出来ない為に簡単に完全犯罪を犯す事が出来てしまう。その最悪な想像に顔を顰めてしまうココア達だが

 

 

「それなら心配はないぞ、その組織ではつい最近大規模な組織改革が行われて、そういった不穏要素は全て排除されたんじゃ」

 

 

ジョセフの言葉にココア達は安堵の表情を見せる。

 

 

「おいジジイ、それは分かったけどよぉ、だからといってスタンドの矢が此処にあるのは可笑しいよな?」

 

 

仗助の最もな質問を聞いたジョセフはこれからが本題だとばかりに表情を引き締め

 

 

「イタリアの事件の中、スタンドの更なる進化が判明したのじゃ儂らは其れを『レクイレム』と呼ぶ事にした」

 

 

レクイレム。聞き覚えのない言葉にココア達は首を傾げながらも更なる情報を得る為にジョセフに話の続きを促す

 

 

「お前さん達も知ってる通り、スタンドの矢にはスタンド使いの素質がある者をスタンド能力に目覚めさせる力がある。ならばスタンド自身に矢を突き刺すとどうなる?そうスタンドの矢にはスタンドを更なる段階へと進ませる力がある事が分かったんじゃ、そしてスタンドの更なる段階こそが先程言ったレクイレムなのじゃよ」

 

 

スタンド能力には更なる段階がある。ジョセフのその言葉はココア達に衝撃を与えた。そしてジョセフが話の続きを話そうとしたその時レストランの扉が開かれたと思うと血まみれの従業員が店内へと転がり込んできた。その状況を横目で見ていたジョセフはスタンドの矢を懐に守るようにしまうと状況を完全に把握する為に様子を伺う。

 

 

「どうした!何が起きたんだ?」

 

 

「暴動です!一部のお客様が暴徒と化して暴れ回っているんです!従業員や一般のお客様の中にも多数の被害が…いや、あれはもう…」

 

 

顔を真っ青にして蹲る従業員に肩を貸した従業員は店内にいるココア達以外の客に聞こえる様な大声で

 

 

「お食事中に失礼します!今当ホテルで何かしらの事件が発生した模様です。お客様の皆様はこのレストランにある裏口から至急避難して下さい!」

 

 

それから直ぐに従業員達が店内にいた客の避難を始めているがココア達はロビーの方向に向かって歩き出していた。ココア達は既に今日の時点でスタンド使いの襲撃を受けている。もしかしたら奴らの仲間が自分達を狙って襲撃してきたと言う可能性があるからだ。尚、その際タツヤと露伴には他の客と共に避難して貰った。タツヤ達には外部からの情報収集そして必要とあればSPW財団に事件の収拾を要請して貰うつもりだったからだ。露伴、タツヤと別れたココア達は避難を指示している従業員の目を掻い潜り暴動が起きたとされるロビーへと向かった。そしてロビーにココア達が駆けつけると其処は阿鼻叫喚の地獄絵図となっていた。辺り一面には人間の物と思われる手足が落ちておりその状況にココア達は顔色を悪くする。

 

 

「こいつはヒデぇな…」

 

 

「僕、小さい頃に見た交通事故でぐちゃぐちゃになった死体を見たのを思い出したよ…」

 

 

仗助も康一もココア達程ではないが顔色を悪くしていた。そんな仗助達の目の前にその惨劇の生存者と思われる男性がふらつきながら現れる

 

 

「だ、大丈夫ですか!?ここで一体何があったんです?」

 

 

凛がそんな男性に近づいたその時

 

 

「危ない!!〈ハーミット・パープル〉!!」

 

 

ジョセフが〈ハーミット・パープル〉で凛の身体を掴むと素早く自分の元へと引き寄せた

 

 

「ジョセフさんいきなり何をするんですか!」

 

 

ジョセフのいきなりの行動に憤慨する凛だが自分が駆け寄った男性の姿を改めて見るとその男性の異常な姿に気がつく。暗かった所為で負傷しているだけだと思ったがその容姿は異常の一言であった。顎がなくなっているのに『生きて』いるのだ。それだけではない身体の一部が欠如している人々が地面から立ち上がり自分達に向かって歩き出しているのだ。

 

 

「これゾンビだよ!映画が見た事がある。間違いなくあれはゾンビだよ!!」

 

 

マヤは以前映画が見た事があるゾンビと呼ばれる怪物と今自分の目の前にいる怪物がまさにゾンビと呼ぶのに相応しい存在である事を確信する。

 

 

「数が多過ぎるよ!流石にこの人数と戦うのは無理だよ!!」

 

 

メグが涙目で怯えながらそう言うとジョセフが〈ハーミット・パープル〉を出した状態で前にメグ達の躍り出る。するとジョセフは近くに置かれていた噴水を〈ハーミット・パープル〉で破壊し辺り一面を水浸しする。そしてジョセフはその水に〈ハーミット・パープル〉ごとを水に浸すと

 

 

青緑波紋疾走(ターコイズブルーオーバードライブ)!!』

 

 

ジョセフは水中用の波紋エネルギーを放つ波紋エネルギーは素早く辺り一面に広がると屍生人達をひとり残らず完全に消滅させた

 

 

「まさか…此奴らとこんな場所で戦う事になるとはのう」

 

 

ジョセフは帽子を深く被り直しながらそう口にした

 

 

「ジョセフさんはさっきのゾンビの事を知っているんですか?」

 

 

青山はジョセフの様子からジョセフが先程のゾンビについて何かを知っている事を悟りジョセフに質問した

 

 

「彼奴らは屍生人(ゾンビ)…石仮面によって生まれた吸血鬼が人間の肉体に吸血鬼のエキスを挿入する事で生み出す怪人じゃよ」

 

 

「吸血鬼って…ジョセフさん達が全て倒したのではないのですか?」

 

 

青山は当然の疑問をジョセフに話す

 

 

「その筈なんじゃが…何やらとてつもなく嫌な予感がするのう…」

 

 

ジョセフの予感は直ぐに当たる事となる。何処からか扉を叩く音が聞こえその方向をココア達が見るとプールサイドやお土産店が並ぶ場所へと繋がる扉が破れ更なる屍生人の大軍が一気に押し寄せて来た

 

 

「ま、不味い!!〈クレイジーダイヤモンド〉!!」

 

 

仗助は二階へと続く階段があるフロアへの壁を破壊するとココア達にその中に逃げ込む事を促す。仗助の言葉を聞いたココア達は群がる屍生人から逃れる為に仗助が壊してくれた壁の穴へと向かって行く

 

 

「〈ブレイクアウト〉!!」

 

 

「〈ラブ・ドパーズ〉!!」

 

 

ココアとメグは爆破エネルギーと風の弾丸で後を追ってくる屍生人達に攻撃をして行く。そしてココア達全員が穴を通り抜けると仗助は〈クレイジーダイヤモンド〉の能力で壁を修復して穴を塞いだ

 

 

「ふう…これでしばらくは大丈夫だろ。その間に二階に行って安全を確保するぞ」

 

 

仗助の言葉に反対する者は誰も居なく仗助達はとりあえずは二階へと退却する事にしたのだった。

 

 

 

 

 

二階はそれ程荒れてはいなかったが一階の騒ぎが届いていたのか二階に泊まっていた客の殆どは更に上の階へと避難しているらしかった。階段を上がり終えたココア達は一旦近くの客室に入り気休めにしかならないが内側から鍵を閉めるとココアは先程屍生人について詳しく知ってそうなジョセフに屍生人について質問する

 

 

「ジョセフさん。貴方は過去に屍生人と戦った事があるんですよね?なら奴等の弱点を知っていた筈、奴等の弱点を教えて下さい!」

 

 

「いや、儂は直接屍生人と戦った事は無い。屍生人と直接戦った事があるのは儂の祖父のジョナサン・ジョースターと亡くなったスピードワゴンの爺さんじゃよ。儂は若い頃にスピードワゴンの爺さんから話だけは聞いた事があったんじゃ、だから奴らの弱点を知っておったんじゃよ」

 

 

ジョセフの言葉に屍生人についての詳しい情報を得る事が出来ると考えていたココア達は落胆の表情を隠し切れないかったが…

 

 

「言ったじゃろ?儂は屍生人達の弱点を知っておると。奴らの弱点は吸血鬼と同じ太陽の光と波紋のエネルギーじゃよ」

 

 

ニヒルな笑みを崩さずにそう言うジョセフ

 

 

「波紋って確か昔ジョセフ爺ちゃんが使ってた技のことだよね?」

 

 

「波紋のエネルギーが弱点って言っても私達は波紋は使えないし日の出までは時間があるよ?」

 

 

「大丈夫じゃよ。確かに屍生人には波紋のエネルギーと太陽の光は効果的じゃが奴らは吸血鬼の様に再生能力はない。頭部を完全に破壊するか動けなくなるレベルのダメージを与える事が出来れば倒す事は出来る」

 

 

ジョセフの言葉に安堵の表情を見せるココア達

 

 

「けどよぉ、いくら屍生人を倒したとしても屍生人を生み出している元凶を倒さねぇと意味ないんじゃねぇのか?」

 

 

仗助の当たり前と言える言葉にココア達は再び表情が沈むがココア達に落ち込んでいる時間はそれ程残されてはいなかった。何処からか扉を打ち破られた音が聞こえてくると屍生人の物と思われる声が聞こえて来る。ジョセフ、仗助に億泰、そして康一は表情を引き締めると鍵を開け廊下へと飛び出し二階に上がって来る屍生人に立ち向かう為に物音が聞こえて来た方向へと走って行く。それを見ていたココア達も勇気を振り絞り仗助達と共に屍生人に立ち向かう為に仗助達の後を追って行く

 

 

「「山吹色の波紋疾走(さんらいといえろーおーばーどらいぶ)!!」

 

 

ジョセフは波紋のエネルギーで屍生人を片っ端から消滅させていき

 

 

「〈エコーズACT3〉!!」

 

 

康一は〈エコーズACT3〉の力で屍生人達の動きを止め

 

 

「〈ザ・ハンド〉!!」

 

 

億泰は〈ザ・ハンド〉の能力で屍生人ごと空間を削り取って足止めをし

 

 

「ドラララララララララララァ!!」

 

 

仗助は〈クレイジーダイヤモンド〉のラッシュ攻撃で3人が討ちもらした屍生人達を倒して行く

 

 

「凄いや…」

 

 

ココア達は仗助達の息の合った戦いを見てそう呟く。やはり仗助達はスタンド使いとして歴戦の勇士なのだと実感した。そんな中仗助達と自分達、そして屍生人達しかいないこの空間にある女性の声が響く。ジョセフ達が声の聞こえた方向を見るてそこには何処からホテルに入ったのかそれとも最初からホテルに泊まっていたのかはわからないがひとりの中国人風の女性が居た。

 

 

「やっぱり、只の屍生人じゃあんたらの相手にはならないか」

 

 

そう言うとその女性は片手で払う様な動作をする。すると次の瞬間には大勢居た屍生人達はその場から煙のように消え去り、仗助達は自分達の目の前で起きた事に呆然としているとその女性は優雅に荒れた廊下を歩いて仗助達の元へと近づいて行く。そして空に輝く月の光がまるでスポットライトの様にその女性を照らしていた

 

 

「テメェが此奴らを操っていた親玉か?」

 

 

仗助はココア達を守る様に前へと出る

 

 

「私の名前はジャスミン。サテラ様の1番の腹心。サテラ様の意思によりあんたらを此処で始末させて貰うわ」

 

 

ジャスミンがそう言うとチャイナ服を着た女性のヴィジョンが姿を現す

 

 

「行きなさい。〈バーンマイドレッド〉」

 

 

ジャスミンが再び片手を払う動作をすると〈バーンマイドレッド〉の片腕が康一達の方へと向くと康一、億泰、ユラ、ミロ、麻里、マヤ、凛の足元に謎の紋章が現れると康一達の姿が消え失せた

 

 

「康一!億泰!みんな!」

 

 

仗助が康一達が居た場所に走り寄るがその場に康一達が居たという痕跡は綺麗さっぱりに消え失せていた。

 

 

「麻里ちゃん達にいったい何をしたの!」

 

 

憤りの表情を見せたココアに対しジャスミンは

 

 

「彼奴らには他の場所に移動して貰ったわ。此処で戦うとサテラ様の邪魔になるし何よりサテラ様の復讐の為にジョセフ・ジョースターにはこの場に残って貰わないと、まぁ、何人かは余計な物は付いているけどね」

 

 

「復讐?済まないが儂には何の事だかさっぱり分からんぞ?」

 

 

ジャスミンの言葉に復讐される覚えは無いとジョセフは首を傾げながら言うと

 

 

『貴方には無くても私にはあるの。私の愛する者を奪った憎っくき男…ジョセフ・ジョースター…あんたにはね!!』

 

 

聞いている者が思わず跪きそして聞き惚れてしまいそうになる程の美しき声が月光の中から聞こえて来る。ジャスミンはその場に跪くと銀色の髪のこの世の者とは思えない程美しい美少女が月光の中からジョセフ達の前に降り立った。

 

 

「良くやったわジャスミン。余計なおまけが何人かいるけどジョセフ・ジョースターをこの場に残してくれた事は褒めてあげる」

 

 

「ありがとうございます!サテラ様」

 

 

そう言うジャスミンの表情は主人に従う事を喜びを感じている奴隷の様な表情を浮かべていた。

 

 

「ジャスミン。貴方のスタンドで転送した他のメンバーの始末は任せるわよ?」

 

 

「はい!転送したメンバーの始末は私にお任せ下さい!サテラ様!」

 

 

ジャスミンはそう言うと先程の紋章を自分の足元に出現させると先程の康一達の様に姿を消した。

 

 

「私の名前はサテラ…ジョセフ・ジョースター、あんたが60年前に戦った闇の一族…柱の男と呼んだ者達の最後の生き残りと言えば良いかしら?」

 

 

「は、柱の男じゃと!?馬鹿な!柱の男達は儂が60年前に全て倒した筈!?儂がずっと感じていた悪い予感はお前の事じゃったのか?」

 

 

「私は他の柱の男達とは違って眠った時期がズレていたのよ、だからあんたが柱の男達と戦った60年前は私は眠っていたって訳、流石のSPW財団も私の存在には気づかなかったみたいだけど」

 

 

サテラの言葉にジョセフは珍しく冷や汗をかいて焦っていた。

 

 

「おいジジイ、柱の男って60年前にジジイ達が戦って連中の事だろ?何でそんな連中の仲間が今頃出てくんだよ?」

 

 

思わぬ相手の存在に仗助はジョセフに問い詰める。そしてジョセフは何と冷静さを取り戻し

 

 

「サテラとか言ったな?お主の目的は儂に倒された仲間達の仇打ちってところか?」

 

 

「私にとっての仲間は私が長い生涯の中で生きた中で唯一愛したあの人だけ…そして私が愛した人はあんたによって宇宙へと追放されてしまった男よ」

 

 

「まさか…だとするとお前さんは!!」

 

 

「私はカーズ様が愛してくれた唯一の女性であり…カーズ様と共にこの星の頂点に立つパートナーになる筈だった女よ!」

 

 

To Be Continued……

 

 

 

 

 

 

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