第4羽
保登心愛 東方仗助と出会う1
チノ達が承太郎達と出会っていたのと同時刻今年からラビットハウスにホームステイしている少女保登心愛(ほとここあ)は同じクラスで親友である宇治松千夜(うじまつちや)と一緒に学校から帰っている途中だった
「今日も学校大変だったよ〜これはラビットハウスの着いたらチノちゃんをもふもふして体力を回復しないと!」
「ココアちゃんは本当にチノちゃんの事が好きなのね」
「勿論だよ!チノちゃんは私の大切な妹だもん!」
ココアはラビットハウスのオーナーの孫娘である香風智乃を大層可愛がっており、ことある事にチノのお姉ちゃんを自称していた、そして今日も日課の一つであるチノをもふもふする事で1日の疲れを癒そうとしているのだ
「今日もラビットハウスのお仕事があるなら急がなくて大丈夫なの?もうこんな時間よ?」
そう言うと千夜は近くにあった時計を指さす
「今日はタカヒロさんのお客さんが夕方頃に来るらしくてね今日のラビットハウスのお仕事は休みになったんだよ」
ココアは千夜の疑問にそう答えた
「それなら近くのお店でお茶しない?私も今日は甘兎庵のお仕事はお休みだから」
「勿論いいよ!そうと決まれば急いで行こう!」
ココアと千夜はお茶する為に近くにあるお店に向かおうとしていると近くにベビーカーを引いている親子がおり、そんな親子に向かって一つの植木鉢が落ちてこようとしていた
「危ない!!」
2階のベランダに居た住人がそう言うがもう植木鉢は母親の頭に寸前だった、しかしその瞬間植木鉢が突然バラバラに爆発したのだ
「えっ!?何なの?」
その時漸く母親は自分に向かって落ちてくる植木鉢の存在に気がついたが既に植木鉢はバラバラに爆発して細かいカケラになっていた為に母親は怪我をせずに済んだ、2階の住人が必死に頭を下げている様子を近くで目撃していた千夜は自分の目の前で起こった不思議な出来事に首を傾げていた
「突然植木鉢が爆発するなんて不思議よねぇ?ココアちゃん」
「そ、そうだね、でもお母さんの方に怪我が無くて良かったよ」
どことなくしどろもどろになりながら答えるココアだか千夜はそんなココアに疑問を持つ事は無くそのまま2人は店へと向かった
(つい『力』を使っちゃったよ…お母さん達には使っちゃ駄目だと言われてたけど、しょうがないよね?其れに千夜ちゃんも私がやった事だと気付いていないみたいだし大丈夫だよね?)
「ココアちゃんどうしたの?いきなり黙ったりして?」
千夜の声でココアは我に返る
「ご、ゴメン!千夜ちゃん!少し考え事をしてたから」
ココアのその言葉に納得したのか千夜はそれ以上追求する事はなく2人はそのままお茶する為に近くにある喫茶店へと向かった
「いらっしゃいませ、此方へどうぞ」
喫茶店に着いたココアと千夜は店員にテラス席に案内された
「ねぇ、千夜ちゃん今日は何だかお店が混んでるよね?」
「このお店最近雑誌に載ったのよ」
「へぇ、そうだったんだ」
ココアは喫茶店が混んでいる理由を知り、ラビットハウスも同じように雑誌に載ればお店が繁盛するのになと混んでいる店内を見渡しながらそう考えていると申し訳なさそうな表情を浮かべた店員がココア達の元にやってくる
「お客様申し訳ありませんが相席をお願い出来ないでしょうか?」
そんな店員の頼みにココア達は
「私は別に構わないけど千夜ちゃんはどうかな?」
「ココアちゃんが良いなら私も構わないわよ」
ココアは店員に別に構わないと伝えると店員は頭を下げて早歩きでその場を去り、数分もしない内に3人の男子高校生を連れて来た
「それでは申し訳ありませんが相席をお願い致します」
そう言うと店員は別の客のオーダーを取りに行き、そしてココアと千夜は同席する事になった男子高校生を観察したその3人組は随分と変わった容姿をしていた、1人は男子高校生にしては背が低く2人目は厳ついオーラがあり、3人目に至ってはハンバーグかと思ってしまう程のリーゼントをした人物だった。流石の千夜も其れには予想外だったのか少し戸惑ってしまっている、男子高校生達も千夜が戸惑っている事に気付いたのか
「ビビらせてすまねぇな、でも此奴らは見た目に比べて良い奴らだから安心してくれよ」
「いや、『仗助君』彼女達は君の事も怖がってると思うけど…」
しかしココアは一切気にした様子はなく同席する事になった男子高校生達を見渡しながら
「そんな事よりもせっかく同じ席になったんだから自己紹介しようよ!」
「私は保登心愛でこの子は私の親友の宇治松千夜ちゃんっていうんだよ、よろしくね!」
「俺の名前は東方仗助(ひがしかたじょうすけ)この2人は俺の親友の広瀬康一(ひろせこういち)と虹村億泰(にじむらおくやす)一緒の席になったのも何かの縁だ宜しくな」
仗助と名乗った青年がそう紹介をおえると億泰と紹介された青年が涙を滝のように流し出したその様子にココアは驚いた表情を見せ
「あ、あの一体、どうしたんですか?えっと億泰くん?」
「俺、女子達と食事をするのは初めてだから感激してんだよぉ」
そんな億泰の言葉に苦笑いを浮かべるココアと千夜だかココアは仗助が自分の事をじっと見つめているのに気が付いた
「どうしたの?仗助君」
「気の所為かもしれねぇけどよ、どっかで会った事ねぇか?俺達」
「仗助君と会ったのは今回が初めてだけど?」
ココアは仗助の言葉にそう返した
「そんな事よりも仗助早く頼もうぜ〜」
億泰はメニューを見たながら痺れを切らした様にそう言うと近くのウェイトレスに声をかけようとする、すると突然ガラスが割れる音が聞こえる同時に女性店員らしき人の悲鳴が聞こえた、仗助達が何事かと入り口の方向を見てみるとフードを深くかぶった男が大声を上げながらナイフをウェイトレスに押し付けていた
「千夜ちゃん、こ、ここここれって」
「此奴はちょっとヤベェんじゃねぇの?」
ココアと千夜は顔を青ざめ、仗助は苦笑いを浮かべながら今の状況を嘆いていた。
To Be Continued……