ご注文は奇妙な冒険ですか?   作:血の一族

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ストックが切れたのと仕事の都合で暫く2週に一回か不定期になります。

ストックと仕事に余裕が出れば通常更新に戻します。

この作品を楽しみにしている人達には申し訳ありません






第四十一羽帰って来た究極生命体3

チノちゃんは安全な場所に隠れていて!」

 

 

ココアはチノに安全な場所に隠れている様に促すとチノは小さく頷きその場から離れていくチノが安全な場所に隠れた事を見届けるとココアとメグ、青山、仗助、ジョセフは並び立ちサテラを睨み付ける

 

 

「コイツは….柱の男は並大抵の相手ではないぞ、気を引き締めて掛かるじゃぞ!」

 

 

「ジジイの言う通りコイツは俺達が今まで戦って来た奴らの中で1番ヤバイ奴だって事は見てるだけで分かるぜ…」

 

 

ジョセフの言葉に仗助は息を飲む様にそう言い、ココア達も額に浮かんでいる大量の冷や汗を服の袖で拭っていた。そんな様子を見ていたサテラはそんなココア達の様子には興味がないのか

 

 

「ジョセフ・ジョースター、仮にも女性に対して男呼ばわりはないんじゃない?」

 

 

ジョセフの説明に不満を覚えたのかサテラは不機嫌そうにそう言うと

 

 

「おっと、其奴は失礼、素直に訂正させて貰うとするかのう」

 

 

ジョセフも大人しく言葉を修正するとしばらく沈黙が場を支配する、最初に仕掛けたのはココア達であった

 

 

「先手必勝!〈ブレイクアウト〉!」

 

 

「私も行くよ!〈ラブ・ドパーズ〉!」

 

 

「私だって戦いますよ!〈セイント・スノー〉!」

 

 

「ココア達に負けてられねえぜ!〈クレイジーダイヤモンド〉!」

 

 

〈ブレイクアウト〉が爆破エネルギーを〈ラブ・ドパーズ〉が風の弾丸を際限なくサテラに食らわせると〈セイント・スノー〉のみぞれがサテラの視界を奪いそして〈クレイジーダイヤモンド〉がサテラに駄目押しの連続ラッシュを決める。サテラが居た場所にはココア達の連続攻撃により砂煙が舞いサテラの姿が見えなくなった

 

 

「私も随分と甘く見られた物ね、この程度の攻撃で倒せると思われたのだから」

 

 

サテラの言葉と共に砂煙が吹き払われると無傷のサテラが其処に居た

 

 

「あれだけの攻撃を受けたのに無傷って、嘘だよね?」

 

 

ココアは自分達の攻撃が全く通用していない事を否定したいのか弱々しい声でそう言う

 

 

 

「成る程、テメェが纏っているその風で俺達の攻撃から身を守った訳かよ」

 

 

しかし仗助だけはサテラがどうやって攻撃を防いだのかその秘密に気付いていた

 

 

「へぇ…只の力押ししか出来ない馬鹿とは違うようね、これなら少しは楽しめそう」

 

 

サテラはそう言うと自分の両腕を前に突き出した体勢とる

 

 

「今度はこちらの番よ!受けてみなさい神砂嵐!!(かみずなあらし)

 

 

両腕を前に突き出した状態で関節ごと高速回転させ、巨大な竜巻を作り出して標的を粉砕する大技…神砂嵐が仗助達を襲う。

 

 

「〈ブレイクアウト〉!」

 

 

ココアが爆破エネルギーを竜巻にぶつけるが効果はなく竜巻はココア達に向かってくるとココア達を飲み込み辺り一面を吹き飛ばすとココア達は竜巻に吹き飛ばされた事で半壊してしまったフロアに身体を叩きつけられてしまった

 

 

「ふふふ、どう私の風の流法(モード)の力は?」

 

 

サテラの流法を食らった仗助達は床に叩きつけられたダメージが大きく呻き声をあげる事しか出来なかった

 

 

「今の技はワムウの…何故お前が使えるんじゃ?」

 

 

「私が使えるのは当然よ、何故ならワムウに戦いを仕込んだのはこの私だもの。神砂嵐は私には使いにくい技だけど威力だけならワムウの物より上よ」

 

 

「あのワムウに戦いを仕込んたじゃと!それは本当なのか!?」

 

 

「私の話が嘘だと思うならば私の流法の力を受けてみる?」

 

 

サテラがそう言うとサテラは片腕のみ関節を高速回転させて強力な一つの竜巻を作り出す。サテラのその攻撃は風の流法(モード)はワムウの物とは比べ物にならない程強力でありジョセフ達が立っていた場所を先程とは比べ物にならない巨大な竜巻で破壊するその際に辺りに転がっていた瓦礫も竜巻に巻き上げられ礫の様にココア達に降り注ぐが何とか立ち上がった仗助の〈グレイジーダイヤモンド〉がココアの〈ブレイクアウト〉がメグの〈ラブ・ドパーズ〉が降り注ぐ瓦礫を全てを破壊する。其れを見届けたサテラが更に攻撃しようとした時思いもよらぬ方向から青山の声が聞こえて来た

 

 

「貴方の攻撃は確かに強力ですが攻撃が強力な分自分自身の視界が疎かになる様ですね?〈セイント・スノー〉!!」

 

 

青山のスタンド〈セイント・スノー〉の冷気がサテラの足元を凍りつかせた

 

 

「な!?何故そんな何処に!!」

 

 

「やはり気づいていなかったようですね。自分自身の攻撃に視界を取られて私がこっそりと近づいていたんですよ?」

 

 

「小癪な真似を…!!」

 

 

「あの時の事を思い出すと顔から火が出そうですが、そのおかげでこの技を編み出す事が出来ました…名前は〈プリズム・スノー〉にしましょうか」

 

 

サテラは風の力で足元の氷を破壊しようと試みるが中々破壊出来ない。そして氷の破壊に気を取られている為にサテラは自分の身を守らせる為の風を纏う事を忘れてしまっておりそんな隙を仗助達は見逃す訳がなかった

 

 

「よっしゃ!行くぜ〈クレイジーダイヤモンド!!〉」

 

 

『ドララララララララァァァァ!!』

 

 

仗助の〈グレイジーダイヤモンド〉の物を直す能力よりサテラのまわりに散らばっていた瓦礫が元の壁に戻る為に戻って行く、サテラの身体も其れに巻き込まれる形で壁の中に埋め込まれてしまい動けなくなってしまった

 

 

「こ、こんな事が…私はカーズ様の仇を!!」

 

 

壁に埋め込まれたサテラがそう言うと顔だけを動かして仗助達を睨み付ける。しかし今の仗助達にはサテラを脅威に感じる事なかった

 

 

「テメェには色々と聞きたい事がある、このまま財団の監視下に入って貰うぜ?」

 

 

仗助がサテラにそう言うと財団と連絡をとる為に携帯を取り出した瞬間、何処からともなく強力な斬撃が飛んでくる。その攻撃はサテラが埋め込まれた壁と仗助の携帯を破壊する。そしてその攻撃の主がその場に静かに降り立った。そしてその主の姿を見たサテラとジョセフは自分の目を疑う

 

 

「まさか…そんな…そんな事が…こんな奇跡があってよろしいのでしょうか…」

 

 

サテラの涙が溢れその男の存在を喜んでいた

 

 

「ジョセフの匂いを追って来たらまさかお前に会えるとはな…」

 

 

突然現れた男は両腕が翼となっておりその翼をはためかさながらその場に降り立った

 

 

「柄ではないが神の召干しに感謝しよう最早二度と会えないと思っていたお前に会えたのだからな…しかしお前の事を忘れた事は片時もなかったぞ」

 

 

「私も…私も同じです!貴方様の事を忘れた事は片時もありませんでした!」

 

 

ジョセフは驚愕していた。認めたくはなかった。60年前必死に戦いそして奇跡的に宇宙へと追放に成功し出来ればもう二度戦いたくはないと心の底から思った唯一の男…

 

 

「ククク…漸く…漸く会えたなぁジョジョ…いや、ジョセフ・ジョースター。貴様の事もこの60年の間片時も忘れた時はなかったぞ?」

 

 

「ば…馬鹿な…何故…何故お前が此処に現れるのじゃあカーズゥゥゥゥゥゥ!!!」

 

 

ジョセフは絶望を滲ませた表情でカーズを見つめている。今のジョセフの目には現実を認めたくはない。嘘だと言って欲しいという感情に溢れていた。普段のジョセフを知っているココア達には今のジョセフの姿を信じる事は出来なかった

 

 

「オイ、ジジイ此奴はそんなにヤバイ奴なのかよ?」

 

 

仗助がココア達を代表してジョセフにそう質問する

 

 

「彼奴は60年前に儂と戦った柱の男のリーダー格の男じゃ!奴とは石仮面とエイジャの赤石(せきせき)と呼ばれる秘宝をかけて勝負したんじゃよ。奴の目的はそれらの道具を使って自らを究極生命体(あるてぃみっとしいんぐ)に進化させる事。そして最終的に奴の野望は達成され奴は究極生命体へと進化を果たした」

 

 

「あ、究極生命体って聞くからにやばそうな名前だよね…?」

 

 

ジョセフの言葉にココアが不安そうな表情を浮かべながらそう言う

 

 

「やばいってレベルじゃない、究極生命体はその名前の通り正に全ての生命の頂点に立つ。彼奴はカーズは全ての生物の能力を使え、そして弱点であった波紋や大陽の光も克服し更には地球のマグマでさえも短時間ならば耐えきる事が出来る耐久力を手に入れた。要約すると奴を倒せる兵器や生物はこの地球に存在せんという事じゃ!!」

 

 

ジョセフのその言葉にココア達は顔を青ざめた。その言葉が真実であるならば自分達はカーズを倒す事が絶対に出来ないという事になる

 

 

「でもよぉ、ジジイは60年前に其奴をたおせたんだろ?って事たぁ奴を倒せる方法があるって事じゃねぇか?」

 

 

仗助の言葉にココア達は一縷の望みを見つけた表情になるがジョセフはその望みを打ち消す様に

 

 

「儂は奴を直接倒してはおらん。あの時は様々な偶然、要因が重なって奇跡的に奴を宇宙へと追放する事に成功したんじゃよ、もしまた同じ事をしろ言われたら不可能じゃろうなぁ…」

 

 

「それってつまり…」

 

 

ココア達は察した自分達に奴をカーズを倒す事は事実不可能である事を…しかしだからといって諦める訳には行かないココア達は臨戦態勢をとる、そんな時ずっと隠れて今までの様子を見ていたチノの声が聞こえて来た

 

 

「どうして…どうしてこんな事をするんですか?」

 

 

チノが震える声でカーズやサテラに問いかける

 

 

「ふたりは恋人同士だったんですよね?再会出来たならもう戦う事はしないで何処で静かに暮らせば良いじゃないですか…どうして戦わないといけないんですか?どうして死ぬ必要がない人達が死なないといけないのですか?サテラさんも大切な人を失った悲しみが分かるなら何故そんなに事ができるんですか…」

 

 

チノの胸の内をさらけ出す言葉に対してカーズ達は

 

 

「何故我等が人間達の事を考えなればいけないのだ?奴らは下等生物そんな連中の事を考えなければならない程我等は優しくはないわ」

 

 

「他の種族や自分達以外の人を考える心なんてとうの昔に捨てたわよ。チノっていったわよね?貴方は感じた事はあるの?大切な人と同じ時間を生きたかっただけなのにその考えを異端視され仲間や家族から命を狙われた時の失望を悲しみを!」

 

 

サテラが語った事は平和な世界を生きて来たココアやメグ、チノには辛い物であった。

 

 

 

 

 

 

 

かつてカーズとサテラは相思相愛の仲であった。ふたりは愛を深めていき、いずれは一族を引っ張っていく存在になると一族の者達は思っていた…しかしカーズは一族の族長になるつもりは一切なかった。何故なら闇の一族は陽の光の下では生きては行けない種族でありその為彼らはずっと光の無い世界で生きていた。其れをカーズは良しとはしなかった。彼は人間達と同じように陽の光の下で生きて行く事に強い憧れを抱いていった、そしてカーズがそんな気持ち抱いたのには理由があった。それはカーズの恋人…サテラの存在がきっかけである。彼女はカーズと共に生きて行く事を望んでいた、しかし自分達は陽の光の中では生きてはいけない存在。彼女は其れが酷いコンプレックスとなっていた。そんな彼女の望みはカーズと共に薄暗い世界から飛び出し光の世界でふたりで暮らす事。そんな細やかな夢だったが周りはそんな彼女の夢を認める事はなく彼女は一族から迫害される事となった。そんな彼女と一族との間に立ったのがカーズであり彼の望みもまた同じだった。其れに危機感を抱いたのが当時の一族の長老達であった。彼らはの1番の望みはカーズは一族の族長となって貰う事だったからだ。そして遂に運命が動き出す事件が起きる。カーズに族長になって貰うにはサテラの存在が邪魔だと感じた長老達によって始末を命じられた一族の者達にサテラは始末されそうになるが其処にカーズが現れ、一族にサテラが傷つけられている何処を見たカーズは激昂し一族の長老達は勿論、始末に関わった者達、関与はしていないが計画を知っておきながら其れを放置した者達もカーズによって粛清される事となる。その後残ったのはカーズとサテラ、カーズの友であり彼らの思想に賛同したエシディシ、当時赤ん坊であったワムウとサンタナを連れて旅に出る事となる。その後長い旅をして行く内に陽の光の下で生きる事が出来る究極生命体の存在を知りその究極生命体へと進化する為のアイテムとして石仮面を開発したが石仮面だけでは究極生命体へと進化する事は叶わなかった。その後更なる研究により究極生命体へと進化する為には石仮面以外にエイジャの赤石と呼ばれる秘宝が必要であるに辿り着く。そしてエイジャの赤石を巡って当時の波紋戦士達と死闘を繰り広げるが最終的にエイジャの赤石を手に入れる前に眠りの周期に入ってしまいその野望は途切れる事となる。その時のサテラはカーズ達とは別ルートでエイジャの赤石の行方を追っていた為にそれらの事実には気づく事は無くカーズ達から遅れる事50年後に眠りに入る事となる。そして其れから2000年後…60年前にカーズらは先に目覚めジョセフ達とエイジャの赤石を巡り再び激闘を繰り広げる事となったのだ

 

 

 

 

 

「まさかこの人達にそんな過去があったなんて…」

 

 

サテラ達の話を聞いたココア、メグ、チノは絶句するしかなかった。青山も動じていないがふたりに思う所があるのか何かを考え込んでいた。しかしジョセフと仗助だけはそんなサテラの話を聞いても尚戦意を失う事はなかった

 

 

「テメェらの過去は分かったぜ。でもよぉだからといってテメェらのやろうとしている事を見逃す訳には行かねぇんだよ!」

 

 

「カーズ、サテラ、貴様達が言っている事が本当だとしても儂達が貴様達を倒す事には変わらん。貴様達の所為で多くの罪のない人々が犠牲になった、これ以上罪のない人々を傷つかせない為にもここで貴様達を倒させて貰うぞ」

 

 

「仗助君…ジョセフさん…」

 

 

その会話を聞いていたココアがメグとチノを代表して口を開いたそんなココア達に仗助は優しい表情を見せると

 

 

「お前達は隠れてな、コイツらは今までの敵とは違うマジモンの殺し合いがこれから始まるんだ。これ以上踏み込むと本当に戻れなくなるぜ?」

 

 

仗助はココア達に優しく諭す様にそう言う。ココア達も仗助の言葉が優しさから来ている事をちゃんと理解していた。だからこそ此処で引いてはいけない事を本能で理解していた

 

 

「心配してくれてありがとう仗助君。でも大丈夫、私達もスタンドを手に入れた時点で覚悟は決めてたよ。だから私達も一緒に戦って見届けるよ、この戦いの行く先を!」

 

 

ココア達の覚悟を決めた戦士としての表情を見た仗助は軽く笑うとそれ以上は何も言わなかった

 

 

「話は終わったのか?」

 

 

仗助達の話が終わるまでカーズとサテラは大人しく待っていてくれたらしい

 

 

「ふん、テメェらの事だから不意打ちぐらいはしてくると思ったぜ」

 

 

「ふん、このカーズとサテラを見縊るな、愛する男と女の今生の別れぐらいはさせてやろうという優しさよ」

 

 

「別に俺とココアはそんな関係じゃねぇっての!」

 

 

「そうか、それは失礼した」

 

 

仗助のツッコミにカーズは薄く笑うと

 

 

 

「それでは行くぞ!!ジョセフ・ジョースター!」

 

 

話はこれまでとばかりにカーズとサテラはジョセフに狙いを絞るがカーズとサテラの間を割るように〈クレイジー・ダイヤモンド〉が現れ

 

 

「テメェの相手はこの俺だぜ!!」

 

 

『オラァ!!』

 

 

強力なカウンターパンチをカーズに食らわせる。カウンターパンチを食らったカーズは吹き飛び地面を転がるがダメージは全くなかった

 

 

「成る程、今のがスタンドという物か…中々興味深いがこのカーズの敵ではないわ!」

 

 

カーズはそう言うと自分のターゲットを仗助へと変え

 

 

「そんなもんやって見ないと分からないぜ!!〈クレイジーダイヤモンド〉!」

 

 

『ドララララララララァァァァ!!』

 

 

仗助はカーズにラッシュを仕掛けるがカーズはそれに意にも介さずに

 

 

「この程度では究極生命体たるカーズを倒せんわ!!」

 

 

カーズがそう言うと〈クレイジーダイヤモンド〉のラッシュを全て受け止めるとカーズも〈クレイジーダイヤモンド〉に対抗する様にラッシュを喰らわせた

 

 

「スタンド使いでもねぇ癖にスタンドに対抗出来るってとんでも過ぎだろ」

 

 

仗助はカーズの規格外ぷりに開口するしかなかった

 

 

「中々やるなジョセフ・ジョースターの血を引きし男よ、このカーズの力の一端を見せてやろう!」

 

 

カーズはそう言うと〈クレイジーダイヤモンド〉の右頬に目にも留まらぬ速さでストレートパンチを食らわせる、そしてカーズの攻撃を受けた〈クレイジーダイヤモンド〉の頬が文字通り溶けた(・・・)

 

 

「ギャァァァァァァァァァ!!」

 

 

余りの激痛に仗助が地面にのたうち回りながら悲鳴をあげる

 

 

「ククク…このカーズの波紋はさぞ効くだろう?」

 

 

カーズは仗助に圧倒的な力の差を見せつけた為に勝ち誇った表情になっていた

 

 

「こ、こんな奴をジジイはどうやって宇宙へと追放したんだ…」

 

 

無傷のカーズとは正反対に息も絶え絶えの状態で仗助は立ち上がってそう言うが仗助の目は勝利をまだ諦めてはいなかった。

 

 

「ほう、良い目をしているな。このカーズの圧倒的な力を知っても尚諦めないか、流石はジョセフ・ジョースターの血を引いているだけはあるな。良いだろう、ジョセフ・ジョースターに復讐する前に東方仗助貴様に引導を渡してやろう!」

 

 

カーズのその言葉の直後に仗助の〈クレイジーダイヤモンド〉とカーズの影が再び激突した

 

 

 

 

 

 

 

「カーズ様の手を煩わせる必要なんてないわ、ジョセフ・ジョースターなんて私だけで充分よ!!」

 

 

カーズと引き離される形となったサテラだがそんな事は気にも止めずにジョセフと対峙する。ジョセフを過小評価している訳ではなく自分の力ならばジョセフに負ける筈が無いという絶対的な自信の表れでもあった。

 

 

「ジョセフさんは下がっていて下さい!あいつの相手は私達が引き受けます!」

 

 

ココア達はそう言うとサテラを包囲する様な陣形をとる、しかし自分よりも若くそして少女に守られている事に只黙っているジョセフではなかった。

 

 

 

「このジョセフ・ジョースター、レディに守られてしまう程落ちぶれた覚えはないぞ?」

 

 

ジョセフはそう言うと普段している呼吸を普段している呼吸から波紋の呼吸へと変える。そしてジョセフの老いぼれた身体から生気が満ち溢れて行くとジョセフの身体は老人の者から若々しい青年の者へと変化した。

 

 

 

 

「あ、貴方は本当にあのジョセフ・ジョースターなの?」

 

 

サテラは自分の目を疑った。今自分の目の前にいるジョセフの姿はとても若々しく、知らない人間が見たら今のジョセフは仗助達と歳が離れていない兄弟にしか見えなかったからだ

 

 

「これも波紋の影響だ、波紋の呼吸法をしていると歳をとっても若々しい姿を保つ事が出来るんだ」

 

 

若いジョセフは得意げに仗助達にそう言った

 

 

「前のスタンド使いとの戦いで俺は自分の老いを感じ有事に備えて再び波紋の修行を始めてたんだよ。でも、ブランクって奴なのか波紋の呼吸は短時間しか持たねぇのさ」

 

 

そこまで言い終わると何処からか鉄球のついたアメリカンクラッカーと呼ばれる音出して遊ぶオモチャを出すとそれを両手にそれぞれ持ちそれをカチカチと鳴らし始めた

 

 

「何よそれ、馬鹿にしてんの?」

 

 

サテラはそんなジョセフの行動を自分を馬鹿にした物だと感じていると

 

 

「悪いがさっさと倒させて貰うぜ!!」

 

 

そう言うと片手に持っていたアメリカンクラッカーをサテラに向かって投げ付けるがサテラは軽く首を傾けてそれをかわす

 

 

「今のが攻撃のつもりなのかしら?」

 

 

サテラは小馬鹿にする様にジョセフを見つめるがジョセフはそんな事を気にした様子を見せずに

 

 

「俺が遊ぶ為にコイツを使っていると思ったら大間違いだ!!」

 

 

ジョセフはそう言うともう片方の手に持っていたアメリカンクラッカーを投げ付けるが呆れた様子でその攻撃をかわす

 

 

「カーズ様はこんな男にどうして遅れを取ったのか不思議でしょうがないわ、カーズ様が手を下す必要もないわ此処て死になさい」

 

 

サテラがジョセフに攻撃を加えようとした時、後頭部に強い衝撃を感じサテラは呻き声を上げた。そしてサテラが後頭部を触ると先程ジョセフが投げたアメリカンクラッカーが後頭部にめり込んでいる事に気付いた。

 

 

「ど、どうして…攻撃はちゃんと交わした筈なのに…」

 

 

「ククク…馬鹿め!!俺が只、がむしゃらにアメリカクラッカーを投げたと思ってかよ?」

 

 

ジョセフの勝ち誇った表情で言う言葉を聞いたサテラはアメリカンクラッカーが飛んで行った背景を見ると半壊した円柱の柱にジョセフのアメリカンクラッカーがめり込んでいる事に気付いた

 

 

「やるわね、ジョセフ・ジョースター…最初の攻撃は今の攻撃の為の伏線だったって訳?」

 

 

「おうよ!今のは俺の得意技のひとつクラッカーブーメランさ!1番最初に投げた奴はお前に向かってじゃねぇ、テメェの背後にある柱に向かって投げたのさ!その後に投げたふたつ目のクラッカーをめり込ませたクラッカーにぶつけることで反射させ、文字通りブーメランのように背後攻撃する技なんだよ!」

 

 

「く、下さらない小細工を…!!」

 

 

サテラは怒りの表情でジョセフを睨み付けるがジョセフの言葉は止まらない

 

 

「オマケにそのクラッカーには俺様の波紋がたんまり込められているんだよ!結構効いただろ?」

 

 

ジョセフの言う通りクラッカーには波紋が込められていた為にクラッカーがめり込んだ部分がブスブスと音を立てて爛れているのが分かった

 

 

「確かに今の攻撃はかなり効いたわ、それは認めてあげる。貴方ならカーズ様が遅れを取る可能性があり得るかもしれない、でも…この程度じゃ私は倒せないわよ?」

 

 

確かにクラッカーブーメランはサテラに大きなダメージを与える事が出来たが決定打となり得ない事をジョセフは痛い程理解していた。そう、理解していたからこそ

 

 

「そんなもんは百も承知だぜ!だからこそ、テメェを倒す為の策をいくつも用意していたんだよ!」

 

 

その時サテラは気付いた自分の足元にジョセフの髪の毛が散らばっている事に

 

 

「波紋ヘアロック!!」

 

 

ジョセフの波紋が流し込まれている髪の毛がサテラの足元に絡みついてサテラの行動を封じると同時にサテラは波紋によるダメージを受ける

 

 

「い、いつの間にそんな仕込みをしていたのよ?」

 

 

「仕込んだのは1番始めの攻撃を仕掛けた時さ!これ見よがしにクラッカーをテメェに投げ付ける事で本命から目を逸らさせたんだよ!」

 

 

サテラの言葉にジョセフはそう答えるとジョセフは〈ハーミット・パープル〉を出現させてステラの肉体には絡みつかせる

 

 

「本命はクラッカーブーメランではなくこの攻撃だったっていうの!?」

 

 

「これがこの俺!ジョセフ・ジョースターのやり方さ!さぁ俺の渾身の波紋の力を喰らいやがれ!!」

 

 

山吹色の波紋疾走(さんらいといえろーおーばーどらいぶ)!!」

 

 

ジョセフは渾身の力を込めステラに波紋を放った

 

 

「キャアァァァァァァ!!!」

 

 

波紋は確かにステラに大きなダメージを与たが不幸にもサテラ仕留め切る事は叶わなかったが波紋のダメージによりサテラの身体は至る何処が焼き爛れており以前の美しさの見る影はもうなかった

 

 

「チキショウ、やっぱり60年のブランクはデケェか…」

 

 

力を使い果たしてしまったのかジョセフは元の老人の姿に戻ってしまう

 

 

「良くもやってくれたわね、ジョセフ・ジョースター…でも見た所エネルギー切れみたいだしこの勝負私の勝ちよ!!」

 

 

ふらつきながらジョセフの元に行こうとするサテラの前にココアとメグがジョセフを守るように立ち

 

 

「〈ブレイクアウト〉!!」

 

 

「〈ラブ・ドパーズ〉!!」

 

 

 

『ドリドリドリドリドリドリドリドリィ!!!』

 

 

『WRYYYYYEEEEAAAAAAAAAッ!!』

 

 

ココアとメグのダブルラッシュを受けたサテラの身体は崩壊を始めた。ジョセフの波紋疾走により大きなダメージを受けていたサテラの身体はココアとメグの攻撃に耐え切る事は不可能だった。両手両足を失ったサテラはそのまま地面を力無く転がる。

 

 

「サテラ!!」

 

 

仗助と戦闘中であったカーズはサテラのその姿を見ると仗助を吹き飛ばすと地面に転がるサテラに近寄る

 

 

「サテラしっかりしてくれ!頼むから死なないでくれ!このカーズをひとりにしないでくれぇ!!」

 

 

そんな涙を流し悲しみに歪んでいるカーズにサテラ優しい笑みを浮かべ

 

 

「カーズ様…貴方様の野望が達成される事を祈っています…」

 

 

「サ、サテラァァ!!」

 

 

サテラは優しい微笑みを見せたままカーズの腕の中で静かに消滅していった。

 

 

柱の女サテラ…再起不能《さいきふのう》リタイア

 

 

「うおおおお!!サテラァァァァ!!」

 

 

カーズは雄叫びを上げながらサテラであったものの灰を掻き集めよとしていたが虚しく手は宙を舞い灰も風に流されて何処へと消えて行った

 

 

「許さん…許さんゾォォォ!!ジョセフ・ジョースターァァァァ、スタンド使いドモォォォ!!」

 

 

カーズは忿怒の表情でジョセフ達を睨みつけると両腕を翼に変え羽を弾丸の様に打ち出して辺り一面に攻撃を加える

 

 

「キャアアアアアア!!」

 

 

隠れていたチノに向かって羽ね弾丸が降り注ぐ

 

 

「チノちゃん!!」

 

 

 

ココアは咄嗟にチノを庇って羽の弾丸を背に受けてしまう

 

 

「グッ…フッ…」

 

 

「ココアさん!しっかりして下さい!」

 

 

チノが背中から血を流し気を失っているココアを必死に揺らす

 

 

「〈ラブ・ドパーズ!〉」

 

 

「〈クレイジーダイヤモンド!〉」

 

 

カーズの攻撃を避け切ったメグと仗助は怒りの表情を浮かべてカーズに攻撃を仕掛ける

 

 

「い、いかん!辞めるんじゃふたりとも!!」

 

 

ジョセフは慌てて仗助とメグを制止しようとするが時は既に遅く。カーズはふたりの攻撃を軽々とかわすと飛ばした羽を毒蛇へと変えその毒蛇を仗助の喉へと噛みつかせメグにはココアと同じ様に羽を撃ち付ける。仗助は口から血を吐き出しながら倒れメグも力無くその場に倒れ気を失ってしまった

 

 

「仗助さん!メグさん!」

 

 

「〈セイント・スノー〉!!」

 

 

青山が倒れた仗助とメグの前に立つとカーズにスタンド攻撃を仕掛けようとするが

 

 

「ジャマダァ!!オンナァ!」

 

 

カーズは青山のスタンド攻撃を軽く躱すと青山の顔面を鷲掴みにし青山に波紋を流し込む

 

 

「ぎゃあああああああ!!」

 

 

青山の物と思えぬ悲鳴を上げると顔面が焼き爛れた状態で青山は倒れるが何とか息があるのが確認出来た。ジョセフが倒れた仗助達の安否を確かめようとするとカーズはそんなジョセフの隙を見逃さずに更なる攻撃を仕掛けて来る

 

 

「ジョセフ・ジョースター!貴様もシネェェェ!!」

 

 

カーズの光の流法(モード)輝彩滑刀(きさいかっとう)がジョセフの義手と胴体を切り裂こうとするがジョセフは咄嗟に身体を後ろに逸らした事で義手と着ていた上着が切り裂かれるだけで済んだ。そしてその時にジョセフの胸ポケットにしまっていたスタンドの矢がこぼれ落ち、近くにチノはジョセフの胸ポケットの中から溢れ落ちたスタンドの矢を拾い上げた

 

 

「この矢を使えばあいつを倒す事が出来るのでは?」

 

 

チノの脳裏に浮かぶのは戦いの前にジョセフが言っていたレクイレムというスタンドの更なる境地の存在…不死身であるカーズを倒す為には最早一か八かの勝負に出るしか方法は無くチノは矢を握りしめるとそれを〈ルビーラビット〉に向けて振り下ろそうとする。それを見たジョセフはチノを必死に制止する

 

 

「駄目じゃチノ!!お前さんがレクイレムを使うには早すぎる!一体何が起こるか分からんぞ!!」

 

 

ジョセフは必死でチノを止めようとする。ジョセフにとってチノもまた大切な孫娘のひとり、そんな彼女が無茶をしようとするならば止めるのは当然の話であった。チノもそんなジョセフの気持ちは痛い程理解出来た。が、辞める訳にはいかなかった。この状況を切り抜けるにはレクイレムしかない。其れが本能的に理解出来ている上に何故か自分はレクイレムを使う事が出来るという確信にも似た気持ちがあったからだ。

 

 

「今分かりました。頭ではなく心で理解出来ました…私がやるべき事…私が示すべき覚悟が!!!」

 

 

「辞めるんじゃチノ!!!」

 

 

 

チノはジョセフの制止を振り切りるとスタンドの矢を〈ルビーラビット〉に突き刺した

 

 

To Be Continued……

 

 

カーズ究極生命体(あるてぃみっとしいんぐ)

 

 

 

ひとつ 無敵なり!

 

 

ふたつ 決して老いたりせず!

 

 

みっつ 決して死ぬことはない!

 

 

よっつ あらゆる生物の能力を兼ね備え

 

 

しかも その能力を上回る!

 

 

そして その形はギリシアの彫刻のように

 

 

美しさを基本形とする。

 

 

図鑑

 

 

骨格 一度細胞レベルまで分解した後、

 

様々な生物の形へ変形・構成可能。

 

 

握力 900kg/cm2

 

 

ジャンプ力 18m

 

 

視力 天体望遠鏡並

 

 

聴力 蝙蝠からクジラの鳴き声まで全てを

 

 

聞き分けられる。

 

 

触角 熱や空気の動きを探知できる。

 

 

知能 IQ400(自前)

 

 

筋肉 どんな傷も短時間で修復できる。つまり、短時間で変身可能。

 

 

好物 吸血鬼と化した人間。(飲まず食わずでも1年は生活可能)

 

 

睡眠 必要なし。

 

 

SEX 必要なし。下等な生物ほど子供の数は多い死の危険が大きいからだ。したがって完全なる生物に子孫や仲間はいらない。頂点は常にひとり。

 

 

 

サテラ《柱の女》

 

 

柱の男の中では唯一の女性でありカーズとは恋人同士である。その為カーズとの付き合いはエシディシよりも長くカーズが石仮面で究極生命体に進化しようとしたのもサテラと共に陽の光の中の世界で生きて行く為。カーズ達とは眠りに入った周期が違う為ジョセフ達との戦いの時にはまだ眠っていたので財団にも見落とされていた。尚ワムウに戦いのイロハを叩き込んだ人物でもありワムウからは母として慕われていた節があった。最終的にはジョセフ渾身の波紋疾走とココア、メグのダブルラッシュにより致命傷を負いカーズの腕の中で生命を終えた。

 

 

 

 

 

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