ロクでなし魔じゅ(ry……リィエルすこ   作:鈍足ハイカー

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裁判しようぜ
お前被告な!

それはともかく
リィエルすこ


被告人グレン=レーダス

グレン=レーダスは現在窮地に立たされていた。

自分が辞めた仕事の元同僚にまるで獲物を見るような目で見られながら人目のつかない場所まで連行され命を失いかねない状況に陥っている。

 

「被告人、グレン=レーダス。貴方はリィエル=レイフォードの教育係を放置し、そしてその間ニートでいた疑いが掛かっている。………何か弁明は?」

 

人も殺せそうな眼光で年上であろう男を睨む青年、アルトは怒り狂っていた。仕事を辞めるのはいい、ニートをやっていた事もまぁ許せる。

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………そ、それより今」ズガァッン!

 

「ヒィッ!?」

 

 

 

 

アルトの完全無詠唱による『フィジカルブースト』の掛かった拳がグレンの顔の横を通り過ぎ壁の一部を()()()()()。幽鬼の如く目でグレンを責め立てる様子を、2人の元同僚はただ見ているだけだった。

 

 

 

 

 

 

 

「……………まぁいいです。グレン先輩にはそれなりの事情と言うものもあったのでしょうから。俺からこれ以上言う事はありません。許すかどうかは別ですが………」

 

「は、はい。助かります。ほんとすいませんでした。」

 

グレンを見ると本当に反省をしている様だ、恐怖のあまり小動物の様に縮こまってしまっていた。最早アルトによる脅迫がトラウマになっていそうである。アルトもそれを見て必要以上に聞くことを辞めた様だ。

 

 

 

「……それよりグレン。私と決着を」

 

「いや、鬼かッ!?」

 

 

 

 

 

 

 

「……………………話を戻すぞ。」

 

やはりこの収拾のつかない事態を納めたのはアルベルトであった。この様な事が起こる為、グレンが軍にいた時はこの集団で組む事が多かったのである。

 

「とりあえず今分かっているのは『王室親衛隊』にはそこの元王女のルミアさんを狙う理由があるって事ですね。ついでに女王陛下にもあり得ないほど厳重な監視を配備しています。」

 

「じゃあ女王陛下の周りは今、どんな感じだ?」

 

「陛下自身は普通に競技場の貴賓室にいる。陛下を取り囲んでいる王室親衛隊も上位幹部を中核とした先鋭だ。突破は至難の技だな」

 

難攻不落、例え戦闘行動になったとしても向こう側には奉神戦争を生き抜いた英雄、双紫電のゼーロスがいる。アルト達だけで相手をするのは少しばかり荷が重い。

 

「……………もういい。考えても仕方ないこともある。」

 

「「お前はもう少し考えろよ……」」

 

完全に思考を放棄したリィエルに主に保護者を務めていた2人が突っ込んだ。アルトは又か……と呆れ、グレンはこいつも変わってねぇなぁと感慨深くなっている。

 

「だから、私は状況を打破する作戦を考えた。」

 

「…………一応聞いてやるよ」

 

そう、リィエルは思いついたのだ、奴らの包囲網を突破して女王陛下の元にたどり着く為の作戦を。

 

「まず最初に私が敵に正面から突っ込む。次にアルトが敵に正面から突っ込む。最後にグレンが敵に正面から突っ込む。……そしてアルベルトが狙撃する。………どう?」

 

「「………………」」

 

「……………リィエルお前……成長し………いや待て、待て。流石に脳筋過ぎるだろ。そんなんじゃ突破なんて……」

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()

 

「は?」

 

その言葉を放ったのはアルトだった。余りにも脳筋過ぎる作戦、リィエルも作戦の中にアルベルトの狙撃と言う概念をねじ込む程の成長を見せたが作戦と言うにはお粗末過ぎた。だが……実行できてしまう、それが問題だった。

 

「まず双紫電は俺が抑えます。ほかの先鋭達もグレン先輩の『愚者の世界』があれば魔術を封殺出来ますし、弱体化させた奴も()()リィエルなら蹴散らせますし、アルベルト先輩の狙撃での援護もある…………確実とは言えませんが、成功する確率は高い。」

 

そう、問題とはリィエルの戦闘能力が成長し過ぎた為に、ある程度脳筋な作戦でも成功してしまうと言う点であった。戦力差からリィエルが高度な作戦を考えるより、脳筋作戦を実行出来る実力が付く方が早かった。

 

「さっき見たけど………今のリィエルってそんなに?」

 

「勝てはしませんけど、あのジジイの『魔闘術』と正面から打ち合えますね……」

 

アルトの言うジジイとは宮廷魔導師団、特務分室執行ナンバー9『隠者』のバーナードの事である。四十年前の奉神戦争の時に破壊魔人として恐れられた人間で、双紫電のゼーロスと共に英雄と呼ばれている。

 

「……………そ、そっすか。そのリィエルと決着付けないといけないの?死ぬよ、俺?」

 

「そう…………グレン、決着付ける気になった?」

 

「なる訳ねぇだろおおおおおおッ!?マジで何なの!?俺を殺したいの!?俺との決着に何でそんなに拘るの!?」

 

「………魔術師同士の決闘は勝者が敗者に要求を通せる。………そう聞いた。」

 

「ああ、そんなカビ臭い伝統があったな!それがどうした!?」

 

ちなみにこれはアルトがリィエルをグレンに嗾ける為に用意した情報だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………グレンに、どうしても帰ってきて欲しかった………」

それは()()()()()自分の人生で最も近しい人の1人と離れてしまった悲しみから生まれた願いだった。

 

 

 

 

 

 

「…………悪かったよ。いきなり居なくなって。………けど俺が死んだら本末転倒だろ?」

 

「……………確かに、グレン……鈍った?」

 

「お前が強くなり過ぎなんだよおおおおお!?」

 

確かにグレンが鈍ったと言う所もあるだろう。しかしグレンの最も冴えて居た時代のコンディションでも今のリィエルを正面から相手できるかと言うと首を傾げるしかない。

 

 

 

()()()。俺からも言う事がある。

お前が何も言わずに俺たちの元から去った理由、今は聞かん。帰ってこい、とも言わん。だが……いつか話せ。それがお前の通すべき筋だ。」

 

それはこの茶番を最後まで聞いていたアルベルトから、元同僚であるグレン、いや()()とも言える男へ向けた言葉だった。

 

「………ああ。」

 

 

 

 

「ふふっ、………先生の同僚の方、いい人達なんですね」

 

「…………」

 

グレンはルミアのその言葉に恥ずかしさからか曖昧に返すことしかできなかった。

 

 

「脱線させた俺が言うのはどうかと思うんですが……話を戻しましょう。」

 

「ああ。」「……ん」

 

「とりあえずリィエルの作戦は最終手段でいいでしょう。そもそも解決する手段を見つけなければいけませんからね。」

 

「………女王陛下に面会すれば、この状況の突破口になる筈だ。」

 

「根拠はなんだ?グレン」

 

「さあな?ただ、セリカがそうしろって言った。アイツはケチで意地悪だが、意味のない事は絶対に言わない。俺が女王陛下の前に立つ事に何か意味がある筈だ。」

 

セリカ=アルフォネア、四百年以上の年を生きた魔女、グレンの育て親に当たる人物だ。過去に神を殺したことさえあると言うこの国において最強の人物である。

 

「グレン先輩が………先輩。『玉薬』と『タロット』は?」

 

「『愚者の世界』はあるが………まぁ十中八九それだろうな」

 

『愚者の世界』それはグレン=レーダスの固有魔術、一定範囲内の魔術起動の完全封殺と言う、順当な魔術師相手には無双が可能な性能を有した魔術である。

 

「あとはどうやって陛下の元に行くかですけど……」

 

「俺に考えがある」

 

作戦立案者はグレンだった。

 




リィエルを布教し、ロリコンを増やすのだ
さされば日本は救われ(ないです)


それでも俺は
リィエルすこ
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