ロクでなし魔じゅ(ry……リィエルすこ   作:鈍足ハイカー

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おや……不穏な流れが……

そしてリィエルすこ


水着回ではない(スク水はある)

アルザーノ帝国魔術学院、その近郊。

人の寄り付かない裏路地に二人の男がいた。一人はアルト=マツバ、学院で護衛任務をしている帝国軍の暗部の一人だ。

 

「特に情報は無いですね。向こうも使い捨ての手駒を送りつけてるみたいですし」

 

「そうだな。奴らは情報の制限を徹底している。襲撃自体も組織の末端の処分だと思っているのだろう」

 

もう一人はアルトの同僚である帝国軍特務分室に所属している魔術狙撃の名人。コードネーム《星》のアルベルト=フレイザーである。

 

二人が話し合っているのはリィエルとアルトが学院に潜入してから、天の智慧研究会の襲撃が多くなった事についてで、どうやら組織は我慢の効かない不穏分子をこちらに送り込んで処分させているらしい。

 

「面倒な奴らですね、流石は天の智慧研究会(クソ共)だ」

 

「……………情報を吐かせるまで殺すなよ」

 

「これでも公私混同は()()()()しないタイプですよ」

 

「公私混同している所が問題なんだがな………まぁいい。()()はお前に任せよう」

 

アルベルトの言う公私混同とは言わずもがなリィエルの事なのだが、アルベルト本人もそこまで問題視していないらしい。何かあってもアルトがどうにかすると思っているのだろう。

 

「まぁ、何かあったら()()()()()ケジメはつけるんで………」

 

「フン、少なくとも()()()()()()安心できるな」

 

アルベルトはそう言って去って行った。

その背中を見るアルトは何処か悟った顔をしていた。

 

「遺書でも書くかなぁ…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ、ただいま〜」

 

アルトは現在住んでいるアパートに戻ってきた。アパートと言ってもかなり高級な部類に入るが、あまり金を使わないアルトとリィエルは給料が有り余っているので特に問題はない。

 

「ん、おかえりアルト。……これ、どう?」

 

「………………………」

 

帰宅したアルトを出迎えたのは()()()()()()に身を包んだリィエルだった。アルトはあまりの衝撃に言葉を失った。同居人がスク水で出迎えてくればこんな反応になっても仕方ないのかもしれない。ご丁寧に名札の所にリィエルと名前まで付いている。

 

「………それ、なんて言って渡されたんだ?」

 

「?イヴは私なら似合うって言ってた」

 

「…………クソアマめ」

 

真相は《隠者》のバーナードの策略によりリィエルへと回って来ただけなのだが………アルトはそれを知らないので自然に上司にヘイトが向かった様だ。

 

「…………似合わないの?」

 

リィエルの往来の体型もあって、アルトは不覚にも似合っていると思ってしまう程だ。しかしそれを公衆の面前に出すのは非常に宜しくない。

 

「ッ………似合っては、いる。が別のを探した方がいいぞ」

 

「なんで?アルトはこれ嫌い?」

 

リィエルはかつての同僚に教わった上目遣いを駆使してアルトに詰め寄る。アルトは理性が削られそうな状況の中、正しい答えを見つけ出そうと躍起になっている。

 

「あー、あれだよ。…………倫理的によろしくない、です。」

 

「…………そう」

 

折角貰った物を使えない事にリィエルがあからさまに落ち込んでいる。アルトはそれを不憫に思いつつ、妥協案を提示することにした。

 

「そうだな、幸い『遠征学修』まではまだ時間がある。今度あの二人とでも水着を買いに行ってきたらどうだ?」

 

「ん…………そうする」

 

「………俺も準備を始めるとしますかね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてやって来た『遠征学修』当日。

そこには大量の荷物を持ったアルトとリィエルの姿があった。

 

「お前ら………なんだその荷物?」

 

グレンは呆れながらも実は護衛の為の道具だったりするのだろうかと淡い期待を持った。しかし年相応に遊ぶ為の道具を大量に持ってきただけである。

 

「ん、浮き輪とか、ボートとか持って来た」

 

「俺は釣竿と銛で魚でも獲って焼こうかなと思いまして……その辺の道具を一式」

 

「お前ら遊ぶ気満々じゃねぇか…………まぁいいんだけどよ。偶には羽を伸ばすのもいいだろうな」

 

グレンも流石に遠征先では奴らは襲ってこないと思っているのだろう。リィエルも今回は任務をまともに遂行するつもりは無かった。

 

「遠征先でも鍛錬はやりますよ?」

 

「…………マジで?」

 

「ん、グレン七割ぐらい戻った。これから倍はいける」

 

「そんな修羅の世界入りたくねぇえぇぇぇぇ!」

 

「大丈夫ですよグレン先輩。修羅コースなら蘇生の魔術も使いますから。まだ優しい方ですよ」

 

「お前らは不死身か何かなのか!?」

 

実際アルトが帝国軍に入る前、東方で武者修行していた頃はかなりの回数、自作の蘇生魔術のお世話になったのだ。教わった人間?が悪かったのもあるが、アルトの中では東方は修羅の国だと言う認識だ。

 

 

 

 

 

 

 

そして一行は馬車にて1日を過ごしてから、船に乗って目的のサイネリア島へと到着した。

 

「おー、観光地と言うだけあって景色が良いですね」

 

「……あぁ……うぷっ」

 

「先生、しっかり……」

 

グレンは船旅で完全に酔っていた。馬車は大丈夫だった様だが船は苦手らしい。アルトもここまで酷いと鍛錬も出来ないと思ったのかグレンに施しを与える様だ。

 

「はぁ……《その身に調律を》《意識よ・均衡を保て》」

 

アルトによる基本の白魔術『ライフアップ』と『マインドアップ』を改変する事で、グレンの自律神経を正常に戻し、崩れた平衡感覚を正常に戻した。

 

「お……ありがとな。割と良くなったわ」

 

「今のは?」

 

グレンの船酔いが治ったのを見て白魔術が得意なルミアも知らない魔術に興味を持った様だ。当然だろう、船酔いを治す魔術なんて存在しないのだから。

 

「あー、魔術における裏技の一つですね。本来の効果を制限して浮いた分のリソースを目的効果に使うんですよ。今回で言うとライフアップを自律神経にマインドアップは平衡感覚を強化させました」

 

「へー、そんな事も出来るんだ」

 

「まぁ、でかい怪我ならそれ相応の魔術を使わないといけないんですがね。軽い症状だったらマインドアップかライフアップで割とどうにかなったりするんですよ」

 

「ふぅ、アルトはそこらの法医術師より腕が良いからな。色々参考にするといいぞ」

 

グレンが言うようにアルトは白魔術が得意で、魔術特性もそれ向きである。武者修行時代から無駄に怪我も多く自分で治す機会も多かったのでそれ相応の技量が身に付いたのだ。

今では粉砕骨折した腕をおよそ10分で完璧に直せるのだと言う。

 

「おーいアルトー!早く行こうぜ!」

 

「あいよー!じゃあリィエル任務は頼んだぞ。」

 

「ん、任せて」

 

クラスメイト達が旅館の部屋に移動し始めたのでアルトは護衛対象と一旦別れることになった。例え別れたとしても大抵の襲撃はリィエルがなんとかしてくれるだろう。

 

グレンも旅館の手続きなどがある為その場を離れる事となった。

 

 

 

 

アルトと男子生徒達の仲は良好だ。最初こそリィエルの爆弾発言のせいで嫉妬、怨念のこもった目で見られていたが、一定の時間を過ごしているとアルトの立場が最早、保護者である事がありありと理解できる。

 

「おおっ!このベッド滅茶苦茶柔らけぇ!?」

 

グレンの担当するクラス二組の生徒、カッシュがベッドで転がりながらその感触を楽しんでいる。

 

「ったく……うるさいやつだな、君は。はしゃがないでくれよ」

 

「あんまり暴れると怒られるよ、カッシュ」

 

それに呆れた視線を送るギイヴルと苦笑いを浮かべるセシル。

 

「グレン先…生って怒るっけ?」

 

アルトはグレン先生という言葉に違和感を感じながらも、根本的な疑問を持った。

 

「さあ?逆ギレは良くしてるな。それよりこれから予定はなんだっけ」

 

「確か……今日、明日は日程が空いてそれから遠征学修じゃなかったか?」

 

「四日目から研究所見学で、五日目が終日講義。六日目は自由行動で七日目にはフィジテに帰還だ。」

 

アルトが思い出したと言った感じで口に出し、それにギイヴルが補足する様に説明を加えた。

 

「明日は自由かー、釣り具の準備でもしとこ」

 

「何を釣るんだ?」

 

「さあ?でも霊脈とかの関係で結構いい魚はいそうだな」

 

そう言いながらアルトは釣り具の整備を始めた。




スク水と普通ので悩むなら両方出してしまえばよかろうて。

水着リィエルすこすこのすこ
狂おしいほどすこ

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