星と博士と弟   作:シアンコメット

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この小説はスーパーマリオギャラクシーのストーリーのその後を描いた作品です。
そのため、一通りのストーリーの予習・復習が必要かもしれません。
実はこれが初投稿になります。一通り連載できるように頑張ります。
それでは、どうぞお楽しみください。



エピソード0 あの日の涙と博士の日記

「本当に行っちゃうの?」

「ごめんね、でも私はこの星の子のママをさがしてあげなくちゃいけないの。」

「じゃあ、僕も行くよ。僕だって姉さんの役に立ちたいんだ」

「ありがとう、ハイド。やっぱりあなたは優しいわね。

 でも、こればかりは一人でどうにかしなきゃいけないの。

「そこまで言うなら....

 うん、姉さんならきっとその子のママを見つけられるよ。

 僕はそう信じてるよ。

 だから...

 いってらっしゃい。」

「いってくるわね。」

 

 女の子と星の子をのせた宇宙船が空の果てに消えたときハイドの瞳から

一粒の涙がこぼれた。ハイドはぐっとこらえた。

 澄み切った空には数多の流星と朝日が輝いていた。

 

 

 

 

 

 11月1日

 今日は本当についていない。

 ここまでひどい日はなかった。

 そりゃ、オバケが大群で襲って来たり、発明品がほとんどフリーズしたり、

ドラム缶が頭にぶつかりそうになった日もあった。

 しかしせっかくの星くず祭りがぶち壊されて、花火の発射装置の開発をしていた

わしがさらわれてしまう日なんて本当に考えられん。

 わしのことをさらったUFOはどこに向かっているのかわからん。

 ひとまず寝ようと思ったが揺れと無重力のせいで寝付けない

こうして日記をつけようと思ったのだ。

 

 

 

 11月2日

 わしをさらったUFOは巨大な戦艦にたどり着いた。

 わしをさらったのはどうやらクッパ軍団の奴らじゃった。

対マリオ用決戦ロボを作れと脅しをかけてきた。

 わしはそれを突っぱねようと思ったのじゃが、

よく考えてみたら、わざとマリオ君が倒しやすいロボを作るのがいいと

考えた。

 さて、明日から忙しくなるぞい。

 そういえばルイージ君は大丈夫かのう...

 

 

 11月3日

 今日はとても目が疲れた...

 というのも、最近のマリオ君は「スピン」というアクションを覚えたらしく、

その様子を映像にして分析したんじゃ。

 ジャンプだけで壊されてしまうものをつくると奴らにひどい目にあわされる

わしにとってはいい知らせだった。

 どうやらスピンはモノを弾き飛ばしたり、滞空時間を延ばしたりすることが

できるらしい。

 わしは明日から例のロボを作ろうと思った。今日は早く寝よう...

 

 

 

 11月4日

 今日は目覚めてからすぐにロボを作り始めた。寝ている間にアイデアが

まとまっていたから、それを形にすることなどわけないことじゃった。

 ロボは大きさが違うタイプをいくつかつくってみた。

 見た目はスマートでマリオ君が撃破しやすいこのロボたちをわしは

「ベーゴマン」と名付けた。

 明日、それらが実戦投入されるため、見張りたちもいなくなるらしい。

 わしは明日中にここから脱出するつもりじゃ。

今日は早く寝るとするか...

 

 

 11月5日

 ふう、緊張感から解放されたあとの紅茶はたとえがたいおいしさじゃの。

 見張りがいなくなった隙に急いで食糧庫に改造を施し、

巨大戦艦から切り離すような形で宇宙船にしたんじゃ。

 きっと奴らはわしがいなくなったのに気付いてびっくりしているじゃろう。

 しかし、地球はどの方向じゃろうか...

 幸い食糧はたくさんあるからいいものの、どうすれば...

 まあ、そんなことは明日考えようかのう。

 

 

 11月6日

 なんだかヒマになってきたのう...

 ...気のせいかのう...

 

 

 11月7日

 いい加減に地球の方向を目指さなければならないのに

 ...眠いのう、明日でいいか...

 

 11月8日

 眠っているのか、起きているのか

 わからなくなってきたのう...

 

 11月9日

 ね む い

 

 

 11  日

 

 

 

 




え、後書きだって?
とてもじゃないけど自分にできそうもないな...
そうだ、代役を立ててその人にやってもらおう。
誰になるかは次回のお楽しみ...

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