喪服少女が異世界からくるそうですよ?   作:クルコイ

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数か月ぶりです



ぎふとげーむ

 コミュニティに到着した後は、

 

 1.子どもたちに私たち新メンバーの紹介

 2.貯水池に水樹の苗というものを設置

 3.お風呂タイム

 

 最後のお風呂タイムと行きたかったのですが別館のほうでしょうか?そのあたりからとてつもない大きな音が聞こえてきたので急いで向かう。

 

 「十六夜さん、何か音が聞こえてきたのですがどうしたんですか?」

 

 私は笑っている十六夜さんとうなだれているノーネームのコミュニティのリーダーであるジンくんに尋ねる。

 

 「いや、お客さんがいたからよ。そいつらに俺たちのコミュニティが対魔王のコミュニティだっていうことを教えてやっただけだ。」

 

 「そうでしたか。これから忙しくなりそうですね。」

 

 「おう。それじゃあ俺は風呂に入ってくる。」

 

 「私は部屋に戻りましょうか。お風呂はやることをやってからにしましょうか。ジンくんも部屋に戻ったほうがいいですよ。」

 

 そういって私はジンくんを置いて部屋に戻った。

 部屋に戻ってきた私のやることは一つ、アップデートされた私の能力についての確認。

 

 「さて、始めましょうか。」

 

 部屋の明かりが突然消え、部屋全体がdbdのマッチを始める前の準備画面のような空間に変わった。

 

 「今回新しく追加されたキラーは、ゴーストフェイス、デモゴルゴン、鬼、デススリンガーと、ん?準備中、エクセキューショナー…準備中はまだ使えないのね。よし、パークの確認です。」

 

 そんなことをしている間に、外では別の問題が起こっていた。

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

 「た、大変です!」

 

 「ん?どうしたんだ、御チビ様。」

 

 「ノーネームの年長組の内、二人が見当たらないんです!」

 

 「…それは本当か?」

 

 「はい。先ほど確認したのですが二人いなくなっていました。十六夜さん、手を貸してもらえないでしょうか。」

 

 「そういうことなら手を貸す。ほかのやつらにも話はしたのか?」

 

 「もうしています。ですが、狩多さんの部屋だけが見えなくなっていたんです(・・・・・・・・・・・・)。」

 

 「狩多には俺が伝えておく。御チビ様は探しに行ってこい。」

 

 「はい!」

 

 十六夜は狩多の部屋があった場所に向かうが、そこには扉がなく、壁だけがあった。

 

 「どうなってやがるこれは。」

 

 隣の空き部屋に入り、窓から入ろうとするが窓もなくなっていた。

 

 「こうなったら壁をぶっ壊す!」

 

 拳を握り締め、壁を殴るがびくともしない。何度も何度も殴るが壁には傷一つつかない。

 

 「ちっ!こうなったら本気で殴るだけだ!」

 

 十六夜は全力で拳を振りかぶり壁を殴ると、壁というより空間に罅が入り、少しだけ穴が開いた。

 

 「おい!狩田!聞こえるなら今すぐそこから出てこい!」

 

 そう呼びかけると、先ほどまであった罅が消え、部屋の外から扉が開く音が聞こえた。

 十六夜は部屋から急いで出ていくと、そこには狩田の姿がった。

 

 「なんでしょうか?」

 

 「狩多。緊急事態だ。子供二人が消えた。」

 

 「それは本当ですか?」

 

 「あぁ。俺も探しに向かう。狩田も探せよ。」

 

 「分かっています。」

 

 狩田にそう告げた十六夜はものすごいスピードで捜索に向かった。

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

 「さてと、今日のキラーは『ゴーストフェイス』。」

 

 私の体は霧に包まれる。そして、霧が晴れるとそこにいたのは白い不気味なお面を被り、真っ黒なフード付きのコートを身にまとった男がいた。

 私はゴーストフェイスの体をの感覚を確認する。その時、突然ゴーストフェイスの固有パーク『地獄耳』が発動した。私は周囲を見回す。すると、赤いオーラが見えた。そのオーラは大柄な男の形をしている。

 

 (見つけた。)

 

 能力『闇の包容』を発動する。『闇の包容』は簡単に説明すると、心音が消え、殺人鬼の赤い光を隠す事ができるようになる固有能力だ。

 赤いオーラが見えたのは森の中、私は音を立てず建物から出て、森の中に向かう。オーラが見えた位置には都合よく(・・・・)四人の男たちが行方が分からなくなっていた子供二人と一緒にいた。

 

 「餓鬼二人を人質にとればあいつらはなにもできないはずだ。」

 

 「裏切ったあいつらはどうする?」

 

 「後で処分すればいい。そんなことより、この餓鬼どもを黙らせるのに時間がかかりすぎだ。傷だらけになっちまったじゃねぇか。」

 

 「す、すみません」

 

 「まぁいい。さっさといくぞ。」

 

 子供二人はぼろぼろになっており、言葉を発することが難しいくらい傷だらけになっている。

 

 (殺す)

 

 そう思った瞬間、私の能力、ギフトが発動した。

 

 「お、おい、この霧はいったいなんだ!」

 

 「わかりません!」

 

 「くそっ!大方名無しの誰かのギフトだろ!霧から抜けるぞ!」

 

 男四人は子供二人を担ぎ上げ走り出す。しかし、

 

 「担いでた餓鬼どもはどこに行った…」

 

 「し、しりません!それより、ここはどこですかね?」

 

 霧を抜けた男たちがいた場所は先ほどとはまったく違う不気味な雰囲気のある薄暗い森の中、動揺する男たちの前に四枚の紙が落ちてきた。その紙はどす黒い血の色に染められ、端々がボロボロになっている。その紙に書かれていた内容は、

 

 『ギフトゲーム名  エンティティの儀式

 

  ・プレイヤー一覧   愚かな生贄4人

  

  ・クリア条件     フィールドからの脱出

 

  ・クリア方法     発電機を5台修理し、出口であるゲートからの脱出。または最後の一

             人になり、ハッチからの脱出

 

  ・敗北条件      生贄4人の全滅

 

  宣誓 上記を尊重し、邪神の名の下、ギフトゲームを開催します。

 

                                    繧ィ繝ウ繝?ぅ繝?ぅ 印』

 

 「な、なんだよこれ。俺たちはこんなギフトゲーム承諾してねぇぞ!」

 

 そんなことを言っていると、妙な音が聞こえたとき、全身に鳥肌が立った。そのとき、

 

 ザシュッ!

 

 何かに切り付けられた音が聞こえるとともに、男のうちの一人が地面に倒れた。

 

 「なんなんだよ。なんなんだよ!てめぇは!?」

 

 倒れた男の後ろにいたのは殺人鬼『ゴーストフェイス』、『ゴーストフェイス』はナイフの血を拭うと、一人、また一人と斬り付ける。斬り付けられた男は必ず地に伏せ、這いずることしかできなくなる。

 

 「なんでそんなナイフ一つにおめぇらは倒れてるんだ…」

 

 『ゴーストフェイス』は最後に残った男も斬り付け、ダウンさせる。痛い痛いと苦しむ男たちを一人ずつ丁寧にフックにつるす。

 

 「なんで、こんなことに…俺は…まだ生きるんだ…」

 

 フックに三人の男をつるした『ゴーストフェイス』は残った最後の男もフックにつるす。つるされた男は絶叫する。『ゴーストフェイス』は満足したのかどこかに立ち去った。

 最後にフックにつるされた男は生への渇望からかフックからの脱出を試みる。1回、2回、しかし、抜け出せない。3回目、なんと彼は抜け出すことに成功した。

 

 男は走る、ここから抜け出すために全力で走る。だが、そんなことはできなかった。なぜなら、

 

 「ひっ!?お、お前は!?」

 

 小屋を走り抜けようとしたとき、目の前に現れたのは『ゴーストフェイス』だった。

 

 「いやだ、く、来るな!」

 

 男は逆方向に走り始めるが、どんどん距離を詰められ、斬り付けられた。また男は地面に倒れた。だが、風が吹き抜けるような音が聞こえる。男は這った。全力で這った。音の聞こえる方向に向かう。そして、這った先にあったのはハッチだった。

 男は思った。ここから脱出できると、

 

 そんな希望は無情にも消え去る。なぜなら、

 

 「ま、待て!やめろ!」

 

 バタン!

 

 ハッチは男の目の前で閉じられたからだ。

 

 『ゴーストフェイス』は男に近づき、背中に乗ると、ナイフを突き立てる。男は苦悶の声を上げ、最後に見たのは目の前の閉じられたハッチだった。

 

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 

 私は儀式を終了し、元の場所に帰ってきた。そこでは子ども二人の治療をしている黒ウサギと十六夜さんがいた。

 突然現れた私に二人は驚いている。

 

 「お前、狩多だよな?」

 

 「狩田さん!?無事だったんですね!」

 

 狩田に近づこうと黒ウサギは立ち上がるが十六夜さんがそれを止める。

 

 「どうしたんですか?」

 

 「黒ウサギ、あいつが何をしてきたのかわかるか?」

 

 「なにをっておそらくですがこの子たちを連れ去った男四人を追い払ったんですよね?」

 

 「いいや、違う。こいつは追い払ったんじゃない。殺したんだよ。」

 

 「え?そ、そんなわけが…!?狩田さん、その血、いったい…」

 

 私はギフトを解除する。

 

 「十六夜さん、よくわかりましたね。もしかすると、私の血かもしれないのに彼らを殺したという真実にたどり着くのが早すぎではありませんか?」

 

 「否定はしないんだな?」

 

 「もちろんしませんよ。ただ、私のギフトゲームに彼らを参加させて、彼らはクリアできずに死んだだけですよ。」

 

 「ちっ!…狩田、お前のギフトやお前のこと後で聞かせてもらうぜ。」

 

 「…まぁいいでしょう。それでは、私はお風呂に入ってきますね。」

 

 私はこの嫌な空気に耐え切れず、問題を後回しにしたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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