神を喰らいし暴食の竜を宿した者   作:クビア

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6話

首を刈り取られ、力なく倒れたヴェルサーからリアス達の方へ狙いを変えた匠は

何の躊躇なくその手に持った太刀で斬りつける。それをギリギリ避けるリアスと小猫

 

「危ないわね。こちらに敵対する気はないわ」

 

「お前たちもこいつの仲間なんだろ。ならここで死んで行け」

 

 

リアス達の言い分なぞ知らぬという態度でさらに追撃をするが、それは木場によって阻まれる

 

「待ってくれ!部長も僕らもその男がこの町に来ていることを知らなかったんだ」

 

「琴葉、俺たちはお前の家の方から強力な力の波動を感じてきたんだ」

 

木場とイッセーの言葉を聞いたが

 

「だから、母親を殺されたこの怒りを治めろとでもいうのか!?俺は止まる気はないぞ、貴様ら悪魔のすべてを殺し尽くすまでは」

 

阻まれたままであった太刀に力をさらに込め、木場は堪えるが少しずつ押されていき膝をつく

 

このままでは木場が斬られてしまうと、イッセーは自らの神器を出し

匠に殴りかかるが、太刀を呆気なく手放し避ける。

 

「そんなに簡単に武器を手放してもよかったのか?こっちとしては戦わなくてよくなるからいいが」

 

イッセーはそう語りかけるが、落ちた太刀が霧散する。

そして、さっきと違い双剣を構えた匠が立っていた

 

「いくら武器を手放したとしても、油断したのは命取り立ったな」

 

体勢を屈め、突っ込む姿勢になり、その場にいた全員が「来る!?」と身構えた

しかし、それは匠の後方からの声と衝撃により、匠は動きを止めた

 

「お兄ちゃん、もうやめて!この人たちに当たっても、いくら殺したとしてもお母さんは帰ってこないんだよ」

 

「それにお兄ちゃんのそんな姿見たくない!」

 

それは匠の妹弟、沙希と大智2人からの叫びだった

二人とも母親が目の前で殺され、恐怖で震えているが

それでも、いつも優しく笑っている兄が行く場のない怒りに身を任せ、暴れていることが

どうしても我慢できなかった。

 

「お兄ちゃんがこんな事をしたとしてもお母さんは喜ばないよ」

 

「自分のせいでお兄ちゃんが体も心も傷ついて、苦しんでるのを悲しむよ」

 

そんな2人の叫びに怒りで思考の鈍っていた匠も漸くしっかりと今の現状を理解できた

 

「・・・私達は貴方に何もするつもりはないわ。もちろん、妹さん達にもね」

 

リアスはやっとまともに話せるようになった匠にそう語り掛けた。

 

「・・・・・・グレモリー先輩、それに皆さんご迷惑をお掛けしました。

やっと感情が落ち着きました」

 

先程まで手にしていた双剣も霧散し、外套もすでに解除されている

 

「いいえ、貴方の気持ちを考えると分からないこともないわ。そちらの妹さん達には感謝するわ。

あのまま貴方と戦っていたら、どうなっていたか・・・・」

 

「少なくとも私たちも彼もただでは済んでなかったと思いますわ」

 

「確かにそうでしょうね。現にあと少し一誠君が遅かったら、押し切られて斬られていたね」

 

「ひとまず琴葉君…だったわね。貴方たち兄弟の家に行きましょう。荒れているだろうし、その・・・・3人の母親を弔わないといけないわ」

 

 




書く内容が決まったらifルートを別に作ります

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