世間様は成人式ですが、そんなものとっくの昔に終わらせた私には電車が混雑するぐらいの感想しかなく。ああ、若いっていいなあ……新しい時代を作るのは老人たちではないんだなって(笑)
そんなこんなで第四話Bパートです。どうぞご覧ください。
「――作戦概要をお伝えします。
今回の作戦区域は、Ζガンダム劇中でサイコガンダムが猛威を振るった、ホンコン・シティです。設定時刻は夜、天候は快晴。
我々とGHOSTは、部隊を三つに分けて沿岸部からホンコン・シティに進攻。右翼、左翼、中央の三方面から時間差をつけて攻撃を仕掛けます。
我々〝ブルーブレイヴ〟は他のエレメントと共に右翼を担当、第一陣として突入します。時間差で、第二陣・左翼部隊がホンコン・シティに突入。敵が左右両面への対応に浮足立ったところで、沿岸部から市街地内部まで、前線を一気に押し上げます。そして中央・第三陣が、手薄になった敵フォースネストを正面突破、破壊します。
本作戦は、フォース〝
試合中の暴言、煽り行為、回線切断、ロビーでの暴力、恐喝まがいの賭け試合、その他諸々。構成員のほぼ全員が、運営から何かしらの警告や処分を受けている者ばかりです。しかし、違反行為の回数も内容も、運営内部規定による
しかし今回、
彼らはこれを〝ヘイロンデカール〟と呼称。表向きは単なるチームステッカーですが、ガンプラの性能を改変することができるようです。厄介なことに、このヘイロンデカールはバグを引き起こすことがありません。その意味では劣化版とは言い切れないかもしれませんが……その特性のために発見が遅れたということです。
ヘイロンデカールは、かつてのブレイクデカールと同じく、GBNのデータ上は異常なしと判断されます。使用する瞬間を目の前で確認しなければ、処罰できません。フォースネストへの立ち入り調査も、罪状が確定しなければ不可能です。それを見つけるための共同作戦……GHOSTの目の前で使うはずがないからこその、今回の我々との共同作戦です。GHOST課員は我々のフォースメンバーに偽装して作戦に参加しますので、通信などで不用意な発言をしないよう、注意してください。
フォース〝
……作戦開始時間です。左右両舷、カタパルト解放。コンディショングリーン、射出準備良し。皆さんの奮戦を期待します――先輩、頑張ってください」
最後の一言だけは、インカムを手で覆って、聞こえないように。艦長席に座るシオミは、飛び出していく〝ブルーブレイヴ〟のガンプラたちを、真っ直ぐな視線で見送った。
『ヒムロ・イマ! ガンダム・ターミガン! いっきまぁーすっ♪』
『ヒムロ・ライ。ガンダム・クァッドウィング……悪を、討つ!』
『サツキ・コウタ、エイハブストライク! エレメント〝ブルーブレイヴ〟、出撃します!』
真っ黒な空を突き上げる、煌びやかなホンコン・シティのビル群。次々と、夜空を切り裂くように飛んでいく、峰刃学園のガンプラたち。
『うぅ、何か申し訳ないです……私だけ、居残りみたいで……』
「アンナさんには重要な役割があります。今は信じて見送りましょう、先輩たちを」
不安げに眉をハの字にするアンナに珍しく軽く微笑んで答え、シオミは作戦時間表示を見上げた。
現実時刻16:30、GBN内戦闘区域設定時刻23:00。フォース〝峰刃学園高校ガンプラバトル部〟と、GBN運営本部直属治安維持部隊〝GHOST〟による共同作戦――〝
〔Gundam Build Divers BLUE BRAVE〕
GBN内にホンコン・シティと名の付く都市は複数あるが、フォース〝大黒龍〟が本拠地を構えるこのホンコン・シティは、まさに不夜城であった。フォースの構成員は未成年ばかりのはずなのに、酒や煙草、さらにはGBNにはおよそ相応しくない類の店のネオンサインが派手に下品に夜の街を飾る。そこら中に酒瓶やゴミの散乱する大通りでは、行動ルーチンと服装データを書き換えられた女性型NPCが、肌を晒す卑猥な仕草で客引きをしている。
しかしこれらは全て、大黒龍のフォースメンバーにのみ――ヘイロンデカールを使用しているダイバーにのみ見えるという特殊な電子的偽装が施された、偽りの歓楽街。
「お、始まったか」
その中でも一際豪華に、絢爛に飾り立てられた、一軒の店。何本もの酒瓶が転がるテーブルに靴を履いたままの足を載せ、左右の腕に煽情的な衣装を身にまとった女性型NPCを抱きかかえる大柄な男がいた。
両手の指にはギラギラと宝石の輝く指輪を何本もはめ、鬣のように膨れ上がった毛皮のコートを羽織っている。顔形も含めて、鉄血のオルフェンズに登場した悪漢、ジャスレイ・ドノミコルスにそっくりな男だった。
「ケッ、良いカモだぜ。何年連続一位のお嬢ちゃんだかなんだかがリーダーだろうが、ヘイロンデカールを使った俺らと勝負になる気かねぇ……一気に名を上げるにゃあ、丁度いい」
――オオグロ・リュウジ、19歳。GBNで悪質行為を繰り返す悪童どもを、より強大な暴力と恫喝でまとめ上げた、負のカリスマ。多少のプログラミングの心得と、
「おいッ、タバコだろうがぁッ!」
何の脈絡もなく、リュウジは女性型NPCの髪の毛を引っ張り上げた。データを書き換えられ、目の光を失っている女性型NPCは、髪を引っ張られたまま、命じられた通りに彼の煙草に火をつけた。リュウジは慣れた様子ですぅーっと煙を吸い込むと、まるで興味を失ったように、女性型NPCを投げ捨てた。どさりと、砂袋のように力なく床に倒れる女性型NPC。糸の切れた人形のような無表情のその顔を、下品な笑みを浮かべて覗き込む男がいた。
「なぁなぁ、リュウジの兄貴ぃ。こいつ、ハラスメント警告、切ってるよなあ?」
「……ウダガワぁ。テメェ、昨日も一体壊したばっかだろ」
「な、な、いいよな兄貴ぃ? げへへへへへ」
ウダガワと呼ばれた背の低い男はリュウジの返事も待ちきれずに、ぐったりとして動かない女性型NPCを、店の奥の厨房へと引きずり込んでいった。呆れてため息を吐くリュウジに、入れ替わりに厨房から出てきた痩せ型の男が、酒瓶を放り投げた。
「無駄っすよ、リュウジの兄貴。あのバカ、あーなると見境ねーから」
「気楽なもんだな、ノダぁ。テメェらの古巣と戦争してるってぇのによ」
リュウジはノダから受け取った酒瓶の口をテーブルの縁に叩きつけて割り、そこから直接酒をラッパ飲みした。ごくり、ごくりとリュウジが喉を鳴らす音をかき消すように、厨房の方から、ウダガワが
「ノダよぉ。峰刃学園っていやぁ、俺みたいなのでも知ってる良い子ちゃんの行くガッコじゃねぇか。なんでテメェらみてぇなクズのゴミムシが入れたのか知らねぇが……因縁なんだろ?」
「兄貴のおかげでキッチリ挨拶してやるチャンスができて、ありがてぇっすよ」
ノダは自分のジャケットの胸に縫い付けられた峰刃学園の校章を――ただし、模型用ニッパーで乱雑に切り裂かれ、さらに真っ赤な塗料で大きくバツ印を描かれているそれを、ぐしゃりと握り潰した。
「背と乳がデカいだけのクソ女教師程度にビビってる、サカキとかいうクソチキン野郎の下についてたことなんざ、思い出したくもねぇっすよ。兄貴に拾ってもらった恩、必ず返しますぜ」
ちょうどその時、リュウジの目の前に空中ウィンドウがポップアップした。ホンコン・シティ沿岸部の第一警戒ラインに、敵部隊が到達したようだ。クリエイトミッションのデータ容量限界まで配置しまくったNPCガンプラが、敵との撃ち合いを始めている。
「おぅおぅ、良い子ちゃんどもはバトルまでお行儀のいいことで。素直に海から突っ込んでくるか……ま、好きにするがいいさ」
リュウジはもう一人の女性型NPCを乱暴に抱き寄せ、派手に肌を見せた衣服の内側へと、指輪だらけの指を滑り込ませた。
「ヘイロンデカールだけじゃあねぇ。
黒龍の主の哄笑が、薄暗い店内に響き渡る。
ついさっきまでガタガタと騒がしかった厨房は、その時にはもう、しんと静まり返っていた。
〔Gundam Build Divers BLUE BRAVE〕
ホンコン・シティ沿岸部に構築された敵の防衛線は、極めて単純な構成だった。ティターンズカラーのハイザックが寸胴なボディをずらりと並べ、同じく寸詰まりなデザインのビームライフルを撃ちまくっている。
攻め込む峰刃学園側の戦力も、十分に充実している。飛行型の機体を中心に、十数機。トリコロールカラーのディスティニーインパルスが長距離ビーム砲を撃ち、バズーカ二本持ちのグフ・フライトタイプが榴弾の雨を降らせる。ベースジャバーの両面に張り付いたジェスタキャノンとスタークジェガンも、ビームと実弾の入り交じった弾幕を、ハイザックの群れへと撃ち下ろしていた。
だがしかし、ドズル・ザビ曰く「戦いは数だよ兄貴」。埠頭から乾ドック、倉庫群の屋根の上まで、港湾施設を埋め尽くすハイザックの大群は、数にして峰刃学園側の軽く五倍はいる。何の工夫もない数の暴力ではあったが、有効な作戦ともいえた。
『大量の無人機による防衛線に加えて、対艦用迎撃兵器も多数を確認。さらに、ホンコン・シティ全域が広域Ⅰフィールドに覆われています。このままでは艦艇は近づけませんし、有効な火力支援も不可能です。よって、コウメイ総司令より、モビルスーツ部隊による海上からの強行突入が指示されていますが……』
「ひゃっはーーーーっ! ずっとイマのターンなのですよぉぉぉぉ!」
どばばばばばばばば!!
何かの間違いじゃないかと思うほどの水しぶきを蹴立てながら、水上ホバーで爆走する四輪バギー。イマのガンダム・ターミガン、ビークバギー形態である。ハイザックのビーム弾がターミガンのフロントカウルに次々と突き刺さるが、吹き上がる水しぶきにビームの威力は減衰され、対ビームコーティングされたフロントカウルを撃ち抜くことはできない。
「いぇぇぇぇぇぇぇぇぃっ♪ ろっけんろーーっ♪」
『イマさん、そんなに目立つ必要はありません。普通に突入できないんですか』
苛立ちモードのシオミの声も、聞こえているのかいないのか。イマは満面の笑みで海面ドリフト、特に意味もなく急カーブを繰り返しながら――いや、一応は回避運動のつもりのようだが、とにかくド派手に水しぶきを巻き上げながら、ホンコン・シティへと突っ込んでいく。低空飛行や水上ホバーでホンコン・シティを目指している峰刃学園のガンプラたちは、その自由すぎるマニューバに驚いて距離をとる。
好き勝手に走り回るイマは実に上機嫌。だがその一方で、水上スキー状態でターミガンに引っ張られているクァッドウィングとシュバルベストライクは、イマがアクロバティックなターンを決めるたびに凄まじい加速度に振り回されるのだった。
「らら、ライ君! こここ、このマニューバは別にいらないんじゃああああ!」
『ヒムロさん、保護者でしょう。何とかしてください』
「……イマに言ってくれ」
「い、イマちゃんっ。もうちょっと安全運転で頼むよぉっ!」
「ひゃっほぉぉうう! マスター、こーた先輩っ♪ しっかりお掴まりですよぉぉぉぉっ♪」
コウタのお願いもむなしく、イマはアクセルペダルをベタ踏み。回避運動すらかなぐり捨てたロケットのような直線加速で、ホンコン・シティへと突撃した。
「ブッ込めガンプラ! イマ必殺の、チキンレースカタパルトですっ♪ きゅー、はーち、ななー、ろーく……」
「ちょ、ちょっとイマちゃん!? 説明してくれないかな!?」
「……先輩。ゼロで手を放せ」
「いーち、ぜろっ♪ いってらっしゃーいっ!!」
ズシャアアアアッ! ッぽーーーーんっ!!
イマは掛け声とともに180度ターン&急ブレーキ、ターミガンの全ての加速度と遠心力を乗せに乗せて、クァッドウィングとシュバルベストライクを敵防衛線のど真ん中へと放り出した。
「う、わぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
海面すれすれの低軌道、弾丸のような速度。AI制御のハイザック程度には、到底対応しきれない強行突入。ライは飛びながらバスターマグナムを構え、二刀ビームセイバーを抜刀。埠頭に滑り込むように着地しながら、すれ違いざまに二機のハイザックを胴斬りに切り捨てた。コウタも何とか姿勢を立て直し、港湾施設に着地。突入の勢いそのままにスライディング、モビーディックランサーで一機のハイザックを貫いた。
「……クァッドウィングよりブルーバード。上陸に成功した」
「随分、スリリングだったけどね。バトル以外で」
シュバルベストライクがランサーを引き抜くと同時、数機のハイザックがヒートホークを片手にライとコウタを取り囲んできた。ライはバスターマグナムのビーム刃を消し、二丁ライフルによる格闘戦の構えをとった。コウタもランサーを腰だめに構え、左腕のシザーズシールドの切っ先を、ハイザックへと向ける。
『ブルーバード了解。付近の敵機を掃討し、上陸地点を確保してください』
「……了解」
まるで通信が終わるのを待っていたかのようなタイミングで、ハイザックたちが襲い掛かってきた。二機のハイザックが左右から挟み撃ちを仕掛けるが、ヒートホークを振り下ろそうとしたときにはすでに、胸部装甲にバスターマグナムが押し当てられていた。
「遅いな」
ドドッ、ビュオォォォォンッ!
膨大なエネルギー量に、ハイザックは上半身を根こそぎ吹き飛ばされ、爆発。その爆発に隠れるようにして飛び掛かろうとしたハイザックを、射出されたシザーズシールドが横から貫いた。
「ライ君、敵の数が多い。お互いに背後をカバーしよう」
「……了解」
言うが早いか、ライは地を蹴ってハイザックとの距離を詰め、集団の中に飛び込んだ。至近距離でのマシンキャノンと蹴り技を織り交ぜつつ、バスターマグナムを撃ち込む。コウタもリニアライフルでライを援護しつつ、ランサーで手近な敵機を薙ぎ払う。
大量のモビルスーツが密集しての、至近距離での乱戦。ハイザックは味方への誤射を防ぐために射角が大幅に制限されるが、ライとコウタは射線上にお互いが入らなければそれでよいのだから、攻撃の自由度がまるで違う。ハイザックの大群は、バスターマグナムの、モビーディックランサーの間合いに入る端から吹き飛ばされ、瞬く間にその数を減らしていく。
「お待たせです、マスター! イマもやってやりますよーっ♪」
ライとコウタが抉じ開けた防衛線の切れ目に、峰刃学園のモビルスーツ部隊が雪崩れ込んできた。港湾施設のあちらこちらで、敵味方入り乱れての格闘戦が始まった。
「マスター直伝っ! 全力全開、突き刺しバスターライフルぅっ!」
MS形態に変形したターミガンは、クァッドウィングの真似をするかのようにシールドバスターライフルをハイザックの胴体に突き刺して、零距離射撃。ハイザックは粉々に吹き飛ばされるが、ターミガンのバスターライフルはそもそも長距離射撃用。本来の射程距離そのままに撃ち出されたビームの光が、ハイザックの群れを一直線に数キロメートルも切り裂いていった。
『イマさんっ、何をしているんですか!? この乱戦でフルパワーのバスターライフルなんて!? 射線上に味方がいなかったからよかったものの……っ!』
「あ、あちゃー……せーふせーふ。にひひっ♪」
バツが悪そうに苦笑いしながら、イマはシールドバスターライフルを背部サブアームに懸架し、ビームサーベルを抜刀した――と、ほぼ同時。
「あれっ? ……うひゃああっ!?」
チュドォォォォォォォォォォォォォォォォンッ!!
ホンコン・シティの奥の方で、夜空が真っ赤に染まるほどの大爆発が起きた。爆発地点は、シールドバスターライフルが数キロメートルにわたってハイザックの大群とホンコンの街を抉り取ったのと、同じ方向。
シオミは素早く状況確認、峰刃学園の他のガンプラやエレメントと情報共有。そして明らかになったのは……シオミはため息をつきつつ、告げた。
『……イマさんの砲撃が、広域Ⅰフィールドの発生装置を直撃。構造上の弱点部分を、結果的には狙撃した形です。迎撃兵器も多数爆発に巻き込まれたようです。ホンコン・シティを覆う広域Ⅰフィールド、完全に消滅しました。敵の対艦迎撃も大幅に弱体化……なんて運の良い……』
「えっ? おぉう、らっきー♪ マスター、イマ、すーぱーらっきーですよっ♪ ほめてほめてーっ♪」
両目からキラキラと星マークを飛ばしまくりながら、イマは狭いコクピットで喜びのダンス。背後から掴みかかってきたハイザックをローラーホイールキックで蹴り倒し、うつぶせに倒れたその背中にビームサーベルを突き立てた。
「にひひひひっ♪ 今のイマは、誰にも止められないぜーっ♪」
「……運も実力、か」
「すごいねイマちゃん。ラッキーガールだなぁ!」
『先輩、甘やかさないでください。彼女が調子に乗りすぎると、私の胃がもちません』
シオミはさらにタメ息、眼鏡を外して眉間を揉んだ。
しかしこれで、状況が一つ進んだのも事実。シオミは先ほど収集した情報を後方の旗艦で指揮を執るコウメイ総司令へと送った。すると即座に、峰刃学園全部隊への作戦指示が送られてきた。
〝
『ブルーバードよりブルーブレイヴ各機、本艦も交戦エリアに突入、火力支援を開始します。着弾地点はマーカーで表示、巻き込まれないように注意してください』
宵闇の中に、煌々と光る摩天楼。ビームや爆発の閃光も混じり、ホンコン・シティの夜景は一層輝いている。その無数の輝きに向けて、峰刃学園右翼部隊各エレメントの母艦、総勢五隻が一斉に歩を進めた。
ブルーバードも主推進器から青い炎を噴き出し、進軍する。左右両舷のミサイル発射管が開かれ、各機銃座、レールガン、VLSも発射準備を整えていく。そして、ミネルバ級の各種兵装のなかでも最大の火力を誇る艦首陽電子破城砲〝タンホイザー〟を収めた艦首装甲が、重苦しい鉄扉を開くように左右へと展開した。
しかしそこに、タンホイザーはなかった。そこにあったのは――いや、
『ガトウさん、本艦最大の火力はあなたです。強力な弾幕をお願いします』
「はは、はいっ。がんばりますっ」
一本一本がモビルスーツの腕ほどもある砲身が六つ、円形に束ねられている。それは
「お兄ちゃんたちに貸してもらったこのガトリングなら……! 私にだって、できるはずっ」
「ガトウ・アンナ。ガトキャノン・オーク。う、撃ちまくりますっ」
オオォォォォン……!
精一杯の気合を込めたアンナの声に反応するかのように、ガトキャノンのバイザーアイに光が灯る。獣の唸りにも似た駆動音を上げて、G3ガトリングキャノンの砲身は回り始めるのだった。
以上、第四話Bパートでしたー。
ああ、バトルが進むごとにアンナの追加武装が際限なく増えていく。ガンプラ制作が追いつかない(笑)
次回の更新はガンプラか本編かまだ決めていませんが、ガンプラ紹介はシュバルベストライクになりそうです。ガトキャノンは追加武装が多すぎるので。
本編では、大黒龍という非常にわかりやすい悪役を配置してみました。ライのキメ台詞が「成敗ッ!」なので、悪役がいないと主人公が本気でバトルできないんですよね。悪役、大事。
今後もお付き合いいただければ幸いです。感想・批評もお待ちしております、お気軽にどうぞ!