型月設定とメガテン設定も含めてガバガバだけど、そこはまあ多少はね?
あと特異点Fなんてみんな知ってるから巻くので実質初投稿です
特異点F、その大空洞での戦闘は未だに勝敗がつかないでいた。
デミ・サーヴァントであるマシュが現在交戦中のセイバー……アルトリア・ペンドラゴンとの戦いの中で宝具を開放し彼女の一撃必殺の宝具を防いだものの、創作のごとくこれで『はい終わり』というわけではなかった。
戦闘は続いている。
今もマッシュはアーサー王の攻撃を防ぎつつ、その隙を狙ってキャスターが援護をしている。数では圧倒的に勝っているはずなのに、状況はこちらが不利。そんな中で、効果があるようでないような援護をしているオルガマリー・アースミレイト・アニムスフィアは、戦況が変わらないことを少し前で戦っているキャスターへ怒鳴りつけた。
「もう! なんとならないの!? あなた、キャスターなんだからなんとかしなさいよ!」
「いやぁ、気持ちはわからんでもないんだがな嬢ちゃん。槍でもあれば俺が前衛に出れるんだが、如何せんキャスターとして呼ばれちゃあ、こうにもなるさ」
「所長!」
「なに⁉」
「あれを!」
マリーの後ろでマシュを援護……魔術的に補佐していた藤丸立香が大空洞の上に向けて指をさしながら叫んだ。彼女は彼が示した先に視線を向け、そこには何かが落ちてきている。いや、落下していた。それも現在マッシュが交戦している場所にだ。
視線を戦っている二人に向ける。アーサー王と交戦中のマシュは常に後手に回っていた。戦闘経験は圧倒的に向こうが上。なにより彼女のサーヴァントのクラスはシールダーであり、その名の通り盾である。戦いを経験したばかりの彼女にとって自身の一部でもある盾は盾でしかなく、その使い方もただ防ぐことしか出てきていない。
だがこの盾のおかげでアーサー王の宝具を防ぎ、今も彼女の攻撃を受け切っているのは紛れもない事実。しかし、それも限界が近づいてきていた。
だからマリーは叫んだ。現在落下している何かが、アーサー王に向かっているのだと願って。
「マシュ下がって!」
「!」
「なんだ……上か!」
「おぉおおおおおおお!!」
マシュが後ろへ飛び、アーサー王がそれに気づき、剣を構え直したのはほぼ同時だった。剣と剣がぶつかり合いような音と同時に衝撃が周囲を襲い砂煙が舞う。砂煙の中を先に飛び出したのはアーサー王だった。
彼女は剣を下げるとただ先ほどいた場所を注視していた。それはマリーをはじめとした彼女達も同様だった。合流したマシュが藤丸にたずねた。
「先輩あれは?」
「わからない。敵……ではないと思う」
「同感だぜ。こっちに敵意はないようだ」
「アーサー王の様子が少し変に見えるわ」
アーサー王は未だに動かない。それがマリーには不気味だった。謎の敵を確認するため、というのも考えられるが今の彼女は先ほどまでとは雰囲気が違うようだと彼女は感じていた。
煙が一気に晴れた。風が吹いた訳ではなく、それもその場所だけ凄い勢いでだ。それもすぐに分かった。
そこに立っているのは西洋甲冑を身に着けた赤い騎士。なるほど、その手に持つ剣で振り払ったわけだ。ならばあれはセイバーのサーヴァントになる。しかし誰が? レイシフトに成功したのは自分達だけ。この特異点に召喚されたサーヴァントはアーサー王をはじめとした7騎のみ。
となると第三勢力になるのだが――。
「オレがわかるか、アーサー王」
赤の騎士がその剣先をアーサー王に向けて問うた。
「……忘れることなどない。私の記憶に深く刻み込まれている。貴様がなぜ、ここにいるのかはどうでもいい。こい、一撃で葬ってやる」
「ッ! アーサー王!!」
同時に巨大な魔力の解放を感知。これは先程と同じ宝具の解放だ。
それにいち早く動いたのは誰でもないマシュだった。
「いけない!」
「おう⁉」
「きゃぁ⁉」
マシュはその盾を地面に突き立て藤丸とマリーの服を強引に掴かんで自身の後ろに放り投げる。常人では無理だが、彼女はデミ・サーヴァントだ。これぐらい余裕だろう。マリーは突然のことで怒る余裕はすらなかった。
ただマリーは隣に仰向けで倒れる藤丸が目に入った。彼の目は驚くほどぱっちりと開いていて、その視線の先は……マシュの尻だった。こんな状況下でそんな余裕がある彼に彼女は脱帽した。女の敵、最低とかそんな罵声の言葉はおろか怒鳴る気すらなかったのだ。こいつはもしや大物なのでは? マリーはそう思わざるを得なかった。
それでも、スケベ野郎には変わりないので中指を彼に向けて立てたと同時に、両者の宝具が放たれた。
「約束された勝利の剣!」
「我が麗しき父への反逆!」
両者による宝具の激突。先程とは比べ物にならない衝撃が襲っている。どういうわけか、まりはー盾から少し顔をだして目の前の光景を見た。
拮抗、いや、アーサー王が少し押している。少し、ほんの少しずつアーサー王の宝具に押され始めていく。そこである事に気づいた。仮面をつけていた騎士の顔が露わになっている。似ていた。髪の色、から顔の形まで。
そうか、あれはモードレッド。反逆の騎士。
その時だ。マリーの耳が不思議とこんな状況だというにそれを捉えた。ライブハウスで鳴り響く音楽の中で、誰かが放った言葉を正確に聞きとるかのように聞こえたのだ。
「へ。余計なお世話だっつうの!」
突然、モードレッドの魔力が跳ね上がった。同時にアーサー王の宝具を押し返していき、すべてを飲み込んだ。放たれた宝具は止まるわけもなく、そのまま大空洞の壁へと向かって激突した。
両者による宝具の戦いはわずか1分たらず決着がついた。
「終わった、のでしょうか」
「どう、だろう」
「所長、大丈夫ですか?」
「え、ええ」
「誰も俺の心配してくれないの?」
「あんたは自分で自分の身を守れるでしょうが!」
「つれないねー」
「たく! ……」
マリーをはじめとした全員の視線が目の前にいる二人に向けられた。
突然の静寂。
彼女らの目に映っているのは、立っていたのはモードレッド。倒れているのはアーサー王。
モードレッドは静かに歩み寄って行き、アーサー王の前まで来ると彼女は見下ろしていた。何も言わず、ただ立っていた。
最初に口を開いたのはアーサー王だった。
「……今度は逆だな」
「……」
「マスターの有無が、こうも勝敗を分けるとはな。どうだ、満足か?」
「オレは、ただ……認めてほしかった。それだけで、よかった!」
「また、それか。この身が犯されていなくても、その問いに返す言葉変わらない。私は、お前を認めない。そして、お前は王の器ではない」
「父上……!」
「誇れよ、叛逆の騎士。お前は私を倒し、本当の意味で遂に叛逆を成し遂げたのだ。……もう、消える。トドメをさすなら、いまだぞ」
「……」
「する価値もない、か。……貴様とは、戦いの中でしかまともに話したことがなかったな」
「父、上……?」
「お前を通して見ているのだろう。もし、私を呼べたのならば、手を貸してやろう。その時は……」
「父上!」
「――ただの、戯言だ」
アーサー王は消えた。光となり、まるで吹かれた風に乗って大空洞の外へと流れていく。同時に大空洞全体が揺れ始めるとキャスターも何かをいいかけて消えた。
突然のことで戸惑うマリーらに、ぱちぱちと拍手をしながら一人の男が現れた。
「いやはや、お涙ちょうだいの茶番をありがとう。まこと、退屈ではあったよ」
結果から言えば、今回の一連の騒動はレフが仕組んだことであった。
そして彼は日ごろの恨みと言わんばかりにレイシフトする際に、マリーがいた場所に大量の爆弾を仕掛け、マリーの肉体はすでにミンチより酷いことにになっていたことを告げられた。
さらに彼は彼女の身体を操り、赤く燃えるカルデアスを見せつけながら、
「キミを殺すのは簡単だが、それでは芸がない。だから、君の望みをかなえあげよう。さあ、君の宝物とやらに触れるといい」
「いや――いや、いや、いやぁああああ!!!」
泣き叫んだ。ありたっけの声で叫んだ。助けてと望んだ。
まだ、なにもしてない。してもらっていない。
嫌われていた。認めてくれなかった。誰も、優しくしてくれなかった。
そんな人生で終わりたくない。死にたくない。死にたくないよ!
頭の中で色んな言葉が思い浮かぶ。それでも、声に出せたのは救いを求める声だった。
「誰か、助けて―――!!!」
銃声。
大空洞に一発の銃声が響いた。
それは自分の耳にも聞こえていて、それと同時に体の自由を奪っていた何かの拘束が解かれ、誰かに抱きかかえられていると気づいた。すぐに目に入ったのは男の顔。次に着ている服がYシャツ上に寒冷地で分厚い着るようなコートを羽織っていた。それを知るころには、男は地面に降りていた。視線の先はレフから自分へ。
「大丈夫か?」
「え、ええ。ありが……!」
胸に変な違和感を覚え、それが何なのかすぐに分かった。女なら誰でもわかる。
揉んでいるのだ。この男が、私の胸を! それも堂々と、真顔で人に安否をたずねながら!
「なに人の胸揉んでのよぉ!」
「うぉ⁉ あぶね!」
マリーは男のアゴ目がけて右手を振り上げたが軽々と避けられ、支えていた手を離せられてしまい、そのまま彼女は地面に尻から落ちた。
「い、ったーー!!」
「あ、すまん。つい」
「なにがついよ! どさくさに紛れて人の胸を揉んでおいて!」
「いやね? こう、掴んだ位置がちょうどそこでさ。理想的な形と柔ら――」
「言うな!」
再度男に殴りかかるが軽々と避けられてしまう。少し離れた位置でその光景を見ていた藤丸とマシュはマリーが助かったのに安堵しつつも、状況についていけずにいた。そんな中、モードレッドが男の方へ跳んでいき着くなり突然怒鳴った。
「おせーぞハジメ!」
「腹が痛くてトイレにこもってた」
「うそつけ」
「じゃあ、信号を渡れないおばあちゃんを助けてた」
「次」
「すまない、今までのは嘘だ。本当は道が混んでた」
「またそれかよ!」
「で、モッさん。気は晴れたか?」
「うるせぇ」
「はいはい、なるどね。……まあ、よかったな」
「ふん」
ハジメ、と呼ばれた男とモードレッドの関係がマスターとそのサーヴァントであるとマリーは推測した。ただ、たった少しの会話だけだが彼女は二人の関係がそれ以上なのではと本能的に察していたとき、そのハジメが声をかけてきた。
「で、君をあの熱々のミートボールに入れようとしていたあいつ、誰?」
「あいつはレフ・ライノール・フラウロス。直訳すると、裏切り者の糞野郎よ!」
「フラウロス……? あっ、ふーん」
「……?」
彼の名を教えるとハジメは奇妙な反応をした。腕を組み、見た目に似合わないくせにアゴを撫で始める。彼の隣に立つモードレッドも似たような反応をしていた。
マリーはレフを見た。そこには意外な彼の姿があった。例えるならそれは、目の前のことを信じられないような顔。レフとは7、8メートル離れているのではっきりとへ言えないが、彼は額に汗を浮かべているように見えた。
そのままレフをハジメを指しながら叫んだ。
「お前はなんだ⁉」
「あん? 俺? 見て分かんない? 人間だよ、どこにでもいるふつーの人間。あ、ここはやっぱアヴェンジャーズって答え方がカッコよかったか?」
「人間? 人間だと! 貴様のような奴が⁉」
「ひでーな、種族差別かよ。今どきはやんねーぞ。それに、お前も人の事が言えた義理かよ」
「っ!」
ほんの少し前までは圧倒的優勢でったはずのレフが押されていた。それは自分もそうだし、マシュと藤丸も同じだろう。ふと気になってハジメの方へと視線を向けようとした時風が舞い、そこにハジメはいなかった。
「え?」
「ハジメならあそこ」
モードレッドが丁寧に教えてくれたその先にハジメがいつのまにかいた。レフトの距離は約8メートル、それを一瞬であの場所に? 彼ではないが本当に人間なのか疑いたくなる。よく見ると、ハジメの右手には武器――日本刀が握られていた。ということは彼は斬りかかったのか? 気づけばレフは少し後方に下がっていた。
「動くと当たらないだろ!」
「っ!」
今度は斬りかかるわけではなく、どこから出したのかハジメの左手には拳銃が握られていた。彼は躊躇いもなく引き金を引いた。銃弾は真っ直ぐレフに飛んでいき、最初の撃った3発は障壁のような何かではじいていたが、4発目からは自らの身体を動かして回避行動をとっていた。
「勘がいい奴だな」
「ハジメー。手伝ってやろうかー?」
「いらねー」
「はいよー」
「え、いいんですか⁉」
それをたずねたのはマシュだった。どうやらいつの間にかに藤丸を連れてここまで移動してきたらしい。
「おう」
「でも、一人じゃ」
今度は藤丸が言った。
「へーきだって。あれぐらいならオレだって殺れるし」
「あれぐらい……?」
マリーはその言葉の真意を訊こうとしたが状況が突然変わった。大空洞の揺れが先程とは比べ物にならないほど揺れ始めたのだ。
「お前をここで消さないのは問題であるが時間がない。なに、私は忙しいのでね。次の仕事に取り掛からないといけない」
「うわー。綺麗なまでな逃げ口上」
「なんとでも言うがいいさ。まあ、ここから出られればの話だが。それでは諸君、ご機嫌」
レフは消えた。まるでそこからいなかったように。彼が消えるの確認するとハジメはこちらに武器をしまって戻ってきた。するとすぐにモードレッドが彼を煽った。
「やーい、逃げられてやんのー」
「はぁ? これはイベント戦だからノーカンに決まってんだろ」
「負け惜しみ」
「あん?」
「ふふん」
モードレッドは胸を張っていた。まるで口で勝ったような素振りである。そんな二人の間に割って入ってマシュが叫ぶ。
「お、お二人とも! 今はそれどころじゃ!」
「そ、そうですよ。とにかく今は脱出しなきゃ!」
「ふ、二人の言うとおりね。ロマン、レイシフトの準備は?」
『いまやってますが……所長は』
「いいの。とにかく急いで」
『……はい』
二人の会話にマシュと藤丸も暗くなる中、それを打ち破るかのようにこの男は言った。
「え、なにこの雰囲気? お通夜みたい。行ったことないけど」
「なんだよハジメ。オレを通して聞いてなかったのか? こいつ、死んでるんだってよ」
「え、死んでる? そういえば、体の感触はあっても温もりを感じなかったような……ん? となると、この
「とにかく死んでるから、一緒に帰れないんだよ」
「死ぬ死ぬうるさい! そうよ、死んでるのよ! 殺されたの! 爆弾で木端微塵んこよ! うぅううう」
マリーは泣きながらその場に座り込んだ。
『とにかく時間がないんだ! 残念だけど……』
「あのさ、そのレイシフトやらは俺もいけるの?」
『あ、ああ。過程は省くが、君とモードレッドをこちらの世界に転送する準備をしている』
「モッさんはいいぞ。俺が連れてくから」
『え、それはどう意味……』
「こういう意味。モッさん」
「おう。じゃあまたな」
するとモードレッドは光となってハジメの左腕についていた端末らしきものに吸い込まれていき消えた。
『き、消えた⁉』
マリー以外の三人が声を揃えて驚き、それを他所にハジメはマリーの前に膝をついた。
「……なによ」
「たぶん、君は一種の……霊体状態、わかりやく言えば亡霊だな」
「ぐす。なによ、だったら除霊でもしてくれるわけ⁉」
「いや、違う。とにかく、今の君は悪魔だ」
「は?」
「なに、簡単な話だ。俺の
「ちょっといきなりなによ。訳が分からないんだけど!」
「いいから、はいと答えろ。時間がない」
「あーもう! わかったわよ! あんたの仲間になる!」
「おう。では、コンゴトモヨロシク」
その言葉を聞いてマリーの意識は途切れた。彼女はモードレッドと同じようにハジメの左腕にある端末へと吸い込まれ。
OLGAMARY……
completed
と端末に表示されていた。
そしてレイシフトの準備が完了し、彼らはこの地を脱出したのであった。
New!
新たにオルガマリー・アニムスフィアが仲魔になりました
新たに■■■■■が仲魔になりました
メガテン部分の単語や台詞の使い方が違うけど、許して…許して…