機動戦姫MSガールズ ーサイドエピソードー   作:スターク・作家

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ユニコーンガンダム少女の日常


ユニコーンの日

夜明け前のうす暗い外を歩く。

ひんやりと冷たい空気が肌に触れる。

私の名前はRX-0 ユニコーンガンダム。

こうして毎日、朝の散歩をするのが私の日課です。

 

この基地…とはいってもそんな要塞のようにぎちぎちしている場所ではありません。

もちろん大きな倉庫やドックや滑走路はあります。

MS少女用に大きな寮が数多くあったり、食堂や購買といってお店もあります。

体育館もあったりと印象としては学園に近いです。

 

毎日散歩していてわかりますがのんびりとできる場所なのです。

でも…

 

ユニコーン「でも先輩たちはあの山の向こう側。その先で戦っている…。」

 

そう私たちはコクーンと呼ばれる存在と戦うために生み出された存在。

こんなにと穏やかに過ごしていいのだろうか…罪悪感が時々、私に襲いかかります。

目の前にみずたまりがあり、ふと覗きこんだら私の表情はどこか悲しい。

 

ユニコーン「いけない。」

 

いつか私も先輩たちと戦いたい。

でも私にできることってなんでしょうか。

戦闘能力は確かに申し分ない程です。ですが戦闘経験ではまだまだ未熟な部分もあります。

こんな私でも役に立つこと…。

 

ユニコーン「これから見つけていけばいつか…うん、そうしよう!」

 

私は何かを考えてさっそく寮の方へ帰って行きました。

 

ー朝ー

 

アレックス「え?今日の一日だけ指揮官の副官になりたいですか?」

ユニコーン「はい。」

アレックス「どうしてなのですか?」

ユニコーン「そ、それは…。」

アレックス「それは?」

ユニコーン「私、皆の役に立ちたいのです!」

アレックス「役に立ちたい?」

ユニコーン「はいそうなのです!」

 

それから私はアレックスさんにありのままを話しました。

 

アレックス「そうなのですね。わかりました。では一日だけ副官を交代しますね。」

ユニコーン「!ありがとうございます!!」

アレックス「ただし副官の仕事は大変ですよ。私もできるだけ補助はしますがやるべきことはきっちりとおこなってもらいます。よろしいですか?」

ユニコーン「かまいません。よろしくお願いします!」

アレックス「わかりました。元気があってとてもいいことです。指揮官が少しだらしないところはありますが…。」

ユニコーン「だらしないところ?」

アレックス「いえいえこちらの話です。気にしないでください。」

 

こうして私、ユニコーンガンダムの副官の1日がはじまりました。

1日だけとはいえ油断はしません。

副官として仕事をこなしてみせます。不安は確かにありますががんばってみます!


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