Fate/Grand Order Midsummer night's wet dreams 作:ツヨネーズ
野獣一行大聖杯へ
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『クー・フーリンだって!?』
「クー・フーリンですって!?」
オルガマリーとロマンが声を上げる。マシュは驚きで声が出ない様子で、立香は誰なのか理解していないのか首を傾げている。それを見かねた野獣先輩が「はぁー、あのさぁ…」と呆れた声を出しクソで固め息を吐いて立香に説明する。
「クー・フーリンって人物はケルト神話、アルスター神話に登場する戦士だゾ。太陽神ルーの子供でもあるゾ。武器としては有名なのはゲイ・ボルクですかねぇ。ゲイ・ボルクは因果逆転の呪いを持っていて、“槍を投げて心臓に命中した”という結果を捻じ曲げて、先に“槍が心臓に命中した”結果をつくってから“槍を投げる”から逃れる事は無ゾ。後はそうですねぇ。影の国に行った事とか、
「へー。すごい人なんだね。というか先輩詳しいね。」
と野獣先輩が立香にクッソ細かい説明をしていると、「ん?」ふと視線が集中しているのを感じ周り見るとみんな目を見開いてこちらを見ている。
「え、何これは?」
「い、いえ。以外に思えまして…」
「あなた以外と詳しいのね。」
『う、うん。僕も驚いた。野獣先輩がこんなに詳しいなんて。』
3人が驚いている間にクー・フーリンが声をかけてきた。
「おい、そこのお前。お前もサーヴァントなんだろ?」
「そうだよ」
「名前はなんて言うんだ?」
「田所浩二。24歳、サーヴァントです。」
「田所浩二、ねぇ…聞いた事ないな。だが、まるで野獣のような雰囲気をもってるな。一体どこの英霊だ?」
「日本ですね。」
「日本か。坊主達はどんな英霊か理解してるのか?」
「いや、俺たちもよくわからないんだ。」
『こちらの持つ知識では何者かわからなく、バグか何かで英霊とまではいかない、それなりに信仰されていた人物が召喚されたのではと推測されます。』
「そうかわかった。あとお前別に畏まらなくていいぞ。めんどくさいからなそういうの。」
『わ、わかったよ。』
「とりあえずあんたらの目的はここの調査とかだろう?なら大聖杯に行くしかないな。」
『大聖杯?聖杯…そうか!ここでは聖杯戦争が行われていたんだ!だからサーヴァント達も…そうゆうことか。』
「ああ、そうゆうことだ。とりあえず向かうとするか。大聖杯へ。」
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「それで、残るはアーチャーと、セイバーを相手にすればいいんだよね?」
移動中にクー・フーリンの説明を聞いて立香が確認を取る。
「ああ、そうだ。アーチャーの方はオレがなんとか出来るが問題はセイバーだな。あいつはずっと大聖杯の前から動かないんだよ。守ってるみたいにな。」
答えながら遠くにいるスケルトンにルーン魔術を使って倒していく。
仕留め損ねたスケルトンはマシュと野獣先輩がカバーしている。
「そのセイバーの正体はわかってるいるのかしら?」
「もちろん。闘りあった事もある。奴は騎士王、ブリテンの王であり、星の聖剣“エクスカリバー”の担い手だよ。」
『!?まさかアーサー王!?』
「あ、それなら知ってるよ。よくゲームに出てくるよね。」
「オレがランサーならあんな奴ひと突きなんだがなぁ。キャスターじゃ厳しいな。」
『そ、そんな大物が相手だなんて…僕らで勝てるのかな?』
「んなもん知らねえよ。とりあえずアーチャーはオレがやってやるから、嬢ちゃんと野獣でどうにかしろよ。まあそこは坊主の腕の見せ所だな。」
「が、頑張ってみる。」
話していると物陰から数体のスケルトンが出てきた。
「後の話はこいつらを倒した後だな。」
「戦闘に入ります!」
「入っちゃっ、たー!」
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「……」
自分の手をじっと見つめているマシュ。「マシュ?」そこへ立香が声をかける。
「な、なんでしょうか?」
「…まだ無理そう?」
「……はい。まだ私は宝具が使用出来てません。」
『仕方ないんじゃないかな?宝具は英霊の切り札なんだし、おいそれと使えるものじゃ「何言ってんだ」』
ロマンが励ましてる間に口を挟むクー・フーリン。
「英霊と宝具は一緒みたいなもんだ。使えないなんて事はあり得ない。それこそ嬢ちゃん自身の問題だな。」
「そうなんですか?」
「そうだよ(便乗)」
「宝具ってのは、なまじ理性があると使えないんだよ。本能で使うようなもんだからな。てことで坊主に厄寄せのルーンを刻んでおいた。」
「えっ。」
言い終わると同時に大量のスケルトンがやってきた。
「ファッ!?」
「何してくれてんの!?」
「はっはっは!気張れよ嬢ちゃん!」
「と、とにかく倒そう!マシュ、先輩お願い!」
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「はぁ、はぁ、なんとか、はぁ、勝てました。」
「すっげぇキツかったゾ〜。」
マシュは息が切れているが野獣先輩はまだまだ余裕そうだ。
「うし、それじゃ次の相手はオレだ。遠慮しなくてもいいぞ。オレも躊躇なく坊主を殺しにいくからよ。」
「っ…!?」
「ちょっと、あなた本気なの!?」
「本気だ。それから野獣。手ぇ出すなよ。」
獰猛な顔をして野獣先輩を睨むクー・フーリン。それに対して野獣先輩は「おかのした。」と頷くと近くの瓦礫に浅く腰をかける。
「先輩!?」
「サーヴァントとマスターは運命共同体だ。嬢ちゃんが立たなくなった時がお前の死だ。」
杖を構えながら喋るキャスター。
「マス…ター、下がって…ください。」
「ほんじゃま、マトモなサーヴァント戦と行きますか!」
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ギィン!ジャイン!
「そらそらそらぁ!」
「くっ!」
飛んでくる魔力弾を弾く音が響く。
「おう!そろそろ仕上げだ!耐えろよ嬢ちゃん!」
クー・フーリンが魔力を集中させていき、宝具を解放する。
「我が魔術は炎の檻、炎の如き緑の巨人、因果応報、人事の厄を清める杜、倒壊するは“ウィッカーマン”!オラ、善悪問わず土に還りな!」
(わたしがやらなくちゃみんな消える。仮初めでも、偽物でもいい、だから今だけは!)
「あああああああああ!」
そして遂に宝具が発動する。マシュの盾の前に幾何学模様が浮かび上がりウィッカーマンを押しとどめた。
「やっ、やった!やりましたマスター!」
「すごいよマシュ!」
「やりますねぇ!」
立香と野獣がマシュを褒めているとクー・フーリンが「よう」とこっちに寄ってきた。
「やれば出来るじゃねえか。まさかマスター共々無傷とは思わなかったぜ。」
「あ、クー・フーリンさん、ありがとうございました。」
「ああ。喜べ立香。お前のサーヴァントは間違いなく一線級のサーヴァントだ。」
「そりゃそうだよ。マシュだもん。」
「マスターっ…」
見つめ合うマシュと立香。周りは瓦礫と炎に包まれているはずなのに2人の周りだけ花が咲いているように感じる。野獣先輩はそれを見て「あっ…ふーん」と何かを察したのか少し距離を取る。クー・フーリンもそれに続くが、オルガマリーが「ちょっと」と声をかける。なんて空気の読めない所長なのだろう。
「さっさと大聖杯に向かうわよ。うかうかしてると敵が集まってくるかもしれないじゃない。」
「いや、敵が来る可能性は低いだろ。」
オルガマリーの心配をクー・フーリンが否定する。
「何故そう言えるの?」
「何故ってそりゃ野獣が殲滅してたからな。」
クー・フーリンが言うには野獣先輩はマシュとクー・フーリンの特訓の最中にやって来たスケルトンをことごとく倒していたらしい。
「ありがとう、先輩。」
「はぁー、これじゃ台無しだ。」
「いいじゃねえか。別に隠すことでもないだろ?」
野獣先輩は隠していたことがバレて恥ずかしいのか後頭部をかいている。
「それじゃ大聖杯に向かうか。」
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「着いたぞ。この先に大聖杯とセイバーがいる。」
洞窟の前に着いた4人にクー・フーリンが告げる。
「それじゃ早速いこ「ここから先は行かせんよ。」!?」
立香が足を進めようとすると後ろから声をかけられる。振り返って見るとそこには。白い髪のオールバック、浅黒い皮膚、鍛え上げられた肉体の上に着ている黒い服、その手には弓を持っている。
『まさか、アーチャーのサーヴァント!?』
「やっとお出ましか。今まで何してたんだ?」
「それを貴様に言うとでも?」
クー・フーリンの問いに答えるアーチャー。お互いに睨み合う。
「お前ら先に行け。こいつはオレが受け持つ。」
「大丈夫なの?」と立香が心配するが
「大丈夫だ。任せとけ。」
「それを私が見逃すとでも?」
「それをオレが許すとでも?」
クー・フーリンとアーチャーはまだ睨み合っている。
「みんな行こう!」
「ご武運をキャスターさん!」
「ORG姉貴あくしろよ。」
「ちょ、ちょっと、ま、待ちなさいよ!」
4人が洞窟の中入っていく。その様子を黙って見ていたアーチャーをクー・フーリンが「おい」と声をかける。
「何故何も仕掛けてこなかった?」
「いや何、私が手をかけなくても彼らは“彼女”には勝てないだろう。」
黒い笑みを浮かべるアーチャーに対しクー・フーリンは笑いながら答える。
「そいつはどうかな?」
「何?」
「もし、サーヴァントがあの嬢ちゃんだけでマスターが立香なら勝率は低かっただろうな。だが、あいつらには“野獣”がついてる。」
「あんなサーヴァント一騎増えたところで何が出来る。」
「あいつを甘く見ない方がいいぞ。奴の中には“何か”がいる。」
書きたいこと書いたら3000文字超えたゾ
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