東方深理壊~The Girl To Deny Life~ 作:hinanan
フリートークが苦手系人類、ヒナです。
投稿速度もう少しあげなきゃ……。
とある巫女(ミコ)の幻想入り(ハードモード)
わたしが望んだものは手に入れたくなかった。
あの人が望んだものは手に入れられなかった。
›››‹‹‹»»»«««›››‹‹‹»»»«««›››‹‹‹
その日、幻想郷の列強者達は悟る。
新たな争乱の幕開けを。
それは、まるで幕開けのゴングのようでもあった。
幻想郷中に響いた重い、爆発のような音と押し潰されるかのごとき『圧』。
ひとたび動けばこの場所はひとたまりもないだろう、と想像させるほどのそれは大半の者にとって幸いなことに直ぐに消えた。だが、一部のものは違う。それほどの物を隠せるその地力に目をむく。
だが、それでも殆どの者は驚いただけで興味を外した。何故ならこの土地にそのような実力をもって入ることが、幻想郷を滅ぼせる力を持って入って来ると言うことがどれ程危険なことか理解出来ないような愚か者に興味が無いから、というのがひとつ。そして、そのような事をすれば管理者の一人――この土地を愛する妖怪の賢者が直ぐに排するから、興味を向けても仕方がない、というのがひとつだ。
だが事態は着々と彼らの予想を外していく。
首謀者と神社のみこを除いて。
◇ ◇ ◇
「……文」
「……ええ、分かっておりますとも」
薄く目を開け、呼び掛けると彼女もまた厳しい顔をして答える
「行くわ」
手短に伝え、必要なものを手に取り、空を見上げる。
すると彼女は、私の肩を掴み心配そうな声でこう言った。
「ブロッコリーとカリフラワー、間違えないでくださいね?」
「誰が夕食の買い出しに行くって言ったのよ!」
あとどこぞのお子ちゃまトラップマスターじゃないんだし、間違えるわけないでしょう。
いやそうじゃなくて
「危険分子の排除に行くのよ!
間違える要素なかったでしょ、今!」
「いやぁ、なにも言わないで一言だけでしたのでてっきり……」
「通常時ならねぇ!!
え、じゃあさっきはどういう意味で、分かってます、なんて言ったの?」
「今日の夕食は八ツ目鰻の蒲焼きなんですねって」
「ブロッコリーは!?じゃなくて、なんでそんなことあんたに言わなきゃいけないのよ!!」
あれよね、誰かよくわからないやつよりも目の前のこいつを先に退場させた方がいいのは気のせいじゃ無いわよね?私の心の平穏的に。
そんな私の心知ってか知らずか、彼女は不思議そうに首をかしげていた。
「さて、霊夢さんをイジるのもこれぐらいにしておきましょうか。
後々怖いですし。」
ピキッ。
何かが限界を越えた音が聞こえた気がした。
なーんの音だったかしらぁ?
……ふふふふふふふ。
あ、思い出しちゃった。
「あの〜、霊夢さーん……?」
「よーし分かったわ。そうね、私も腕前が錆びてるかも知れないし、勘を取り戻す為にその辺の妖怪でちょっと慣れておきましょうか。
ええ、早急に。」
「え、霊夢さんちょっとなんでいきなりそんな超弩級の陰陽玉を出し分かりました分かりましたので話し合いをしましょうそう争いは何も生みませんどうせ生むなら魔理沙さんとの既成事実という超弩級のネターボババァッ!?」
理性の限界の音ね、これ♪
制裁中なので画面を差し替えます。
しばらくお待ちください。
〜少女仕置中〜
……ちぇ、結局逃げられたわね。
まったく……速さだけは、追いかけたときの頭文字Gと同じぐらい速いんだから。
さて、それじゃ私もそろそろ出るとしましょうか。
あんまり遅いと紫にうるさい小言聞かされちゃうし……というか、さっきの文といい紫といい私のことを子供扱いし過ぎなのよ。なんか、弾幕ごっこのルールを決めてから、ますます強まった感じがするし。確かに奴等から見たら子供としか言えないけど、もう少し何とかならないものかしらね……。
取り敢えず今度他の人間とお茶をするときに盛大に愚痴ってやろう、と予定を決めつつ、さっきよりももう少しちゃんとした装備をしていく。
逃がしたのは、精神的には非常に良くない。しかし、異変全体で見ればあの幻想郷で最速と噂される鴉天狗に任せるのが最適である。普段はけして本気を出そうとしないが、本当は鬼に迫るほどの実力者だ。彼女なら何とかしてくれるはず。
彼女の情報の有無でその異変の難易度が変わる、とすら私は思っている。
とは言え、のんびり出動なんてしてたら里の人間が不安がるでしょうし、なにより紫に説教喰らうのが面倒くさい。まぁ、ひとあてしたらあいつも戻ってくるでしょうし、その時に色々聞きますか。
それにあれだけの規模の力ならもう紫が……ってあれ?
いつもならこれぐらいのタイミングで出てくるってのに珍しいわね。
私に構っている暇がないほど面倒なヤツなのかしら?でもそれにしては、アイツの力とか特に感じないのよね。
アイツとは管理者同士、この土地の象徴であるもの同士で互いの力を感じ取れるようにしてあるはずなんだけど……。それにアイツぐらいの妖力なら私が感じとれないわけないし。
幻想郷から出て……ても何かあったら直ぐに戻ってくるはずね。
やれやれ、ホントに今日はどういった風の吹き回しかしら。
「…………」
ホントは分かっている、これが楽観できない状況だって。アイツほど『ここ』を愛してるヤツはいないし、それにさっきから私の勘が警鐘を鳴らしっぱなし。
だけど、焦ることはしない。本当に思った通りで、危ない状況であると言うなら尚更だ。万が一にでも失敗するわけにはいかない。この土地を護る巫女として……博麗を継ぐものとして。
それにアイツは生半可なことじゃどうにもなるはずがない。
そう思いつつ、私は急ぐ気持ちに封をして、さっきよりも更に厳重に装備を整えていく。
護るという責務の重みを刻み付け、アイツに追い付くために。
ふと空を見上げた。
さっきまで清々しく青かった空は、今はその灰色を私の瞳に映していた。
主人公はまだだぜぃ?(震え声)
とるものもとりあえず第一章です!
自分なりに頑張ってみましたがいかがでしたか?
お口に合いました?
次回でようやく主人公が出てきますよ、お楽しみに!!
……えと投稿速度は……善処いたします(目をそらしつつ)