タイトルは思いつかなかったので適当です
かつて自らを神と名乗る男が居た。
「私が神であり人だ。真の人だ。」
同時に本物の人であると豪語した。
その言葉に人々は激怒した。そこにある人すべてを侮辱し、いやそれだけならまだ良かっただろう。
だが男は彼らの神を侮辱した。
彼らの神は一人。故に二人目の神を許容しない。
そして男と多数の人との戦争が始まった。
結果から言えば負けた。そして一晩で町が3つ消えた。
男は奇妙な法と当時は形容したが今でいう魔法と呼ばれるものを使った。
町の人は誰も死ななかった、けれど意識は死んだ。
瞬く間に彼と戦おうとしたものが彼の軍勢になり、味方だったものと戦えばすぐさま彼の軍勢に加わった。
3つの町とその他大勢が軍団を築き王国となった。
「この話については各々知っているな、これが今のウェラスファーレン王国、又は転蛇の瞬きと呼ばれる魔境だ。」
教官の声が力強く語りかけるように響く
誰も彼もが知っている今現在起こっているおとぎ話。
この場にいるすべての者が沈黙する
誰もが次に教官の口から出てくる言葉を悟った
「お前たち13部隊の任務は転蛇の瞬を消し去る事だ」
伝説を倒すことができるが故に狂喜する者、死ぬことを覚悟し涙を必死に耐える者、あまりの無茶振りに意識を失う者と様々な人間が見えた。まるで人間の模式のように様々な感情が見える。
だがその時一瞬で物音が消え去った。
「きょ、教官殿…?」
そこにあれが現れた
「神を倒すなど無能であるのう、馬鹿のやることだ」
全長2mはある男性。それが教官のいた位置に教官を潰しながら立っていた
ぬちゃぬちゃと気味の悪い音を立てて歩いてくる
「貴様…何奴だ!」
前に居た人間が何人か戦闘態勢をとっている
「先程この教官とやらが話しただろう?そして元から貴様らは知っているだろう、私がその【神】、だ」
辺りは赤と血と肉の破片ばかり見える。
私以外は、誰も、居ない。
「ほう…貴様…」
動くことすら、できなかった。自称神の力ではない、私は愚かで身が竦み動くことさえできなかった。
騎士として恥ずべきこと、そしてもう一つ騎士としても人間としても死刑に値することを私の体は行おうとしていた。同胞の破片をおいて逃げようとしているのだ、この、体が!
違う、違うのだ!私は悪くない、この体が罰を受けるべきだ!魂も、精神も、何も思ってすらいない、行動してすらいない、悪いのは自然に動いてしまったこの体だ!
「ほう、逃げるか…」
少しずつ後ずさりするのに気がつかれたか、それともカマをかけ戦おうとしているのか。
「余興として聞いてやろう。貴様は何故に生き延びたと思う?」
「…衝撃波を【融かした】だけ…だ…」
相手の機嫌を損ねれば逃げ切れない…そう思い、絞り出すように答えた。
奴は驚いたような顔をしたあと急に体全体を震わせて笑い始めた。
「ふっふ…ははははははははは…」
何か怒らせただろうか。そう思いつつ後退りを続ける
「やはり人間には面白いこともあるものだな!残しておいて正解だった!」
何を言っている?お前も姿形共に人間であろう?と言おうとしたときそれは起こってしまった
体が動かない。さっきのように恐怖や緊張感や疲労で動かないわけではない、明らかにそうゆう類の動けないではない。
そうなると原因は目の前のこの男しかない。そうか、相手の体を操ることのできる能力であれば相手の体を止めることはできるはず。現に声も出せないがそのような能力であれば思考すらも止めることができるはずだがそれを止めないのは盲点だったな。ここで万が一、万が一だが殺されたとしても脳さえ残っていれば記憶は残される。
それは、できるだけ避けたい。嗚呼、でももう眠くなってしまった…できるのだった…なら弟にまた本を買って…やりた…かったな…
そうしてとある女騎士と神と名乗る男はどこかへと消えた。
どれだけ嘆いたとて、力が無くては語る権利は無く、無秩序に無知と嘘が流れ、人々は翻弄され続ける。
神よ、それが理だと謳うのならば『それ』を何度でも壊してみせよう。
正義は嘆き、叫び続ける。
『それ』が悪に変わったとしても真を伝え続けるだろう。
世界よ、覆れ。