人類が埋蔵されて居る資源を食い尽くし衰退の一途を辿る地球から無限の可能性を秘めた宇宙へと飛び出してから早数百年……。
果てし無く長い旅路の果てに人類が目にしたの最果ての宇宙……其処で人類は新たなる歴史を紡ぎ出す事となった。しかし、歴史は繰り返してしまう物。集落同士の争い、街同士の争い、国同士の戦争……そして惑星同士の戦争にまで発展した。星を国とし遥かなる宇宙を舞台に戦争が頻発する様になった……。
その様な時代……某惑星国家に属する研究チームが自律し動く感情無き人工生命体、《シードゥス》を生み出す事に成功する。
人間では無い生体兵器として生み出された《シードゥス》達。この宇宙に満たされる未知なる元素《星辰力》を体内に内包し転化させ行使する事で凄まじい戦闘力を持つ。更に人間では無い為に酸素を必要とせず宇宙空間でも無制限に活動可能と言う既存の兵器の常識を覆す様な研究だった。某惑星国家は試験的に近辺で発生した紛争に《シードゥス》を投入しその戦闘力の凄まじさを目の当たりにした。以降、《シードゥス》は戦争の為の、戦力としての兵器として利用されて行った……。
研究チームは成果を引き出す為に更なる研究を続けた。《シードゥス》が扱う携帯武装、
《シードゥス》の存在は各惑星国家や惑星帝国、惑星王国の目にも止まりその戦闘能力、有用性の高さ故に所有を求め、生造、鹵獲に乗り出すのも時間の問題だった。
《シードゥス》が誕生してから数百年のある日、とある研究者の手により感情を有した《シードゥス》が誕生。しかし、人間的な思想を持ち人間と前述の驚異的な身体能力を持って居た為に《兵器》として運用を是として居た大多数の人類、惑星国家の奸計により研究者は亡き者となった。
感情を持った《シードゥス》は人類に対して宣戦布告。当初は圧倒的な戦闘能力で善戦するが長期化すると同時にその物量差に徐々に押され始め最終的に敗北し戦線から遁走するが途中で力尽きた大半の《シードゥス》は捕虜として多数の惑星国家に捕獲された。逃げ延びた《シードゥス》は辺境で永く目覚める事の無い眠りに付いた。
遥かなる時が経ち新暦となった時代。新人類が支配するこの宇宙で旧世代の生き残り達から繁殖した《シードゥス》の存在を彼らは同等であると認め恋愛へと発展する者達も居た。
かつて、人類とそれ以外の種族との共存……それは人類が夢見た光景……それが一歩実現しようとして居た……。
しかし、事はそう上手く行く事は無かった……昨今の宇宙の勢力圏では、大きく分けて二つに割れて居る。連邦政府と連合政府の二つに惑星国家は割れて居た。双方、歪なバランスで帳尻を合わさり現時点では大きな戦いにならなかった……。だが連合政府に属する惑星国家の一つが《シードゥス》を軍用兵器として運用しようと目を付けた事から亀裂が入り始めた。
一方、連合政府側の惑星国家では《シードゥス》はその存在を認められて居た。旧世代の戦争から生き残り産まれ造られた新世代の《シードゥス》達は宇宙の辺境の星で静かに暮らして居た……感情を有するが為に時に喧嘩(被害は山一つ吹っ飛ぶ程度)しながらも楽しく暮らして居た……しかし、連邦政府に属する惑星国家の一つが《シードゥス》の捕獲を目論み《シードゥス》達が多く住む惑星に対して秘密裏に電撃作戦で強襲。作戦時間は僅か20分と言う速攻作戦だった。
突然の事態に《シードゥス》達は混乱。混乱に乗じて強襲部隊は大半の《シードゥス》達を捕獲に成功。強襲部隊から逃げ延びる事が出来たのはたったの3名のみ。
1人は何時の日か宇宙に出ようと皆で総出で造って居た移動型コロニーで脱出。
1人は近辺の惑星に逃亡。
1人は宇宙空間に逃亡した。
そして、連邦政府は連合政府に更なる繁栄と資源を求め宣戦布告。
これは連邦政府の連邦軍、連合政府の連合軍。そして渦中に放り込まれ自由を求め奔走する《シードゥス》達の物語。