駄作品劇場・残骸   作:夢現図書館

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第2話

 

ハバキと言う男が居た。御華見衆所属の巫剣使い兼陰陽師兼奏官(巫剣使い以外の肩書は本人の意思無く勝手に増えて行った)。

 

城和泉正宗を始めとした巫剣達。

京小烏丸を始めとした式姫と呼ばれる者達。

ティルフィングを始めとしたキラープリンセス(キル姫)と呼ばれる者達。

 

銘治(明治)時代に設立され平成の時代を越えて25世紀になって尚も蔓延る禍憑と呼ばれる存在に対処する組織《御華見衆》。疾く突き進む時代の流れの裏で国を守る防人也。時代の流れに乗じてその組織に異変が訪れる。式姫、キル姫と呼ばれる存在が突如として各地に現れた。

 

御華見衆としては突如現れた式姫やキル姫に対してどう扱うべきか対処に困って居た。突然現れてから長い年月が経ち、各地の土地 、各自で人間達の世に隠れて居たが放って置く訳には行かなかったのだが巫剣達と違う存在の為に困って居た。

 

その時、当時、新任で見習い巫剣使いだったハバキが一人のキラープリンセスであるロンギヌスを保護し鞘入(キル姫側からバイブスが適合したと言う)した事により彼女達の待遇を確定させた。御華見衆は発見保護した巫剣と似て非なる存在を全員、ハバキに送り付ける(押し付ける)事にしたのだ。理由は巫剣達の相手のノウハウを持つ古参やベテラン勢の巫剣使いでは巫剣とは違う存在をどう扱うのか苦戦及びその者達が様々な理由で協力的では無かった事。ハバキが何故、ロンギヌス(彼女)に主として認められたのかを知りたかったから。そしてもしかしたら式姫達も彼ならば主と認めるのでは……と様々な理由があったからである。

 

その結果、多少の差異あれど大方は主として認められたと言う報告があがった。新参者で未熟であるが故に固定観念が無かった事も大きいのだろう。最も振り回されて居る感も無きに非ずだが上手く行って居るとの報告もあがった。早速、御華見衆の監察方も各種の調査報告をあげるようハバキに伝えた。特異的だが根本は同じ、そんな感じがしたからである。

 

最初はキル姫、次に式姫……やはり認められ方が異なるらしい(性格的に此方を振り回す事が多い式姫の相手するのが一番面倒との事。平然と主だろうが何だろうが殺しにかかる者が居るらしい)。

 

それから、式姫にのみ認められる者、キル姫にのみ認められる者も確認される様になったが(ハバキの件以前よりも未発見で適合する者が居たと言う事実のオマケ付き。然しながら、軍人や戦う素養がある者では無い者が大半であり禍憑に相手取れる人材では無かった)ハバキ(頭が可笑しいヒト)の様に複数の分類に同時に認められる者は誰も現れず。先にも後にもハバキのみだった。

 

その為に多数、押し付けたが故にハバキの部隊は巫剣に加えキル姫、式姫が加わって居る為に事実上、御華見衆の巫剣使いの中で最大戦力とも言える大隊と言える部隊と化した。

 

ある時、ハバキ率いる大隊はとある禍憑の集団と激突した。御華見衆が知る討伐や並の戦闘とは違う、正しく野戦であり戦だった。戦場となった場所は関ヶ原。コレより他に戦場として申し分ない地形は無い。其処でハバキ率いる大隊と禍憑の軍勢が激突した。

 

双方、多大なる被害を受けながら戦闘を続行……だがかの有名な関ヶ原の戦いの様に僅か1日で決着が付いた。激戦、その一言に尽き瀕死とも言える程の重傷を負いながらも生き残ったのはハバキただ一人。それ以外の禍憑、巫剣、式姫、キル姫の全員が死亡した。

 

ハバキは刃毀れ、砕け、壊れ、破れた者達を全て集め供養した。

 

その後、ハバキは当時の戦況の報告書を纏めて提出した後に御華見衆の前から失踪を遂げ、行方不明となった。不可解な失踪の為、各支部への表向きには果敢に戦いその時の傷が元で死去したと伝えられた。

 

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