「やれやれ、随分とまぁ無茶な事を仰りますなぁ〜」
『悪いと思っているよ。でもコレはヴェロニカ君の依頼でもあるんだ』
某所にて1人の少年が通信機能を持つインカムを通じてとある人物と通信をしていた。
「……まぁそれは分かりはするんスけど、彼方さんはそれで納得しますかね?」
数十年前、この世界に門を介して異世界からの現れた
そんな時に発足された国際組織、警察特殊機関ALCA。
正式名称、異世界対策機関Another Logic Counter Agency。
異世界の脅威からこの世界の人々を守る為に結成された組織。世界各地に支局を持ち所属する
インフィニット・ストラトス、ISと呼ばれる存在がこの世に現れ気付けば世界は急速に女尊男卑に染まりし世界となってしまった。
女性権利団体が生まれIS委員会が生まれそして女尊男卑が生まれた。その為、観光目的で来ていた異世界の者達の交流は急速に減少、その為……異世界の概念を知らぬ者達も増えたとも言える(完全に交流が途絶えた訳では無い)し異世界からの来た者達の起こす事件も限りなく少ないレベルに減ったとも言える。平和と呼ぶには陰陽が極めて大きく現れるだろうこの時代。IS……正式名称『インフィニット・ストラトス』……それは女性にしか使えない代物だと思われて居た……そう思われて居たのだ。
『いやぁ、其処は流石に分からないね。此方と彼方の論理は全く違う……物差しも違うから比べようが無い』
「……デスヨネー」
少年は呆れながらもその通りだと棒読みで返した。戦う理由が無くなった世界……やる事と言えば普通の学生として学校に通う事位なのだが……少年は世界を見て回ると言う事で放浪の旅へと出ていたのだ。そんな折に自身が形式上所属しているALCAの関係者から連絡が来たのだ。
『いやはや、此方が異世界の問題でどんちゃん騒ぎしている頃、全く知らない所でISだの女尊男卑だので騒いでいた……異世界の問題よりも其方の方が関心率が高い見たいだね』
「そりゃALCAが情報公開を殆どしない秘匿主義な上に100万分の1の確率に対して彼方は相応の確率でIS操縦者に一応はなれるんスから其方の方が関心持ち易いですよ」
ALCAでは異世界絡みの事件に対応が追われている中、世間(支部が無い場所中心)ではIS絡みの話題で沸騰状態だった。ALCAが異世界の門を閉じる頃には世間一般ではALCAは存在するけど何をしているか分からない組織……と言う認識となっていた。同じ世界で全く違う世界観が共存している……。
『アッハハは……コレでもALCAの一部はテレビやラジオ出演とかしているんだけどね……一応』
「……視聴率が全く取れて居ない予感しか無いスわ……んで、IS操縦者の件……一応、聞くんスけど……それはマジなんですかね? 野郎で動かせる奴が現れたってのは……」
『うん。本当の事だ……詳しい話は彼女から聞いてくれたまえ……場所は——』
少年はその言葉を聞く前にさっさとその場所へと向けて歩き出していた。その人物ならば行き先に心当たりがあり過ぎたから、とも言えるのだから。