艦隊これくしょんーTotal flagship of fogー 作:如月 霊
「う、う~ん」
目を覚ますと時雨は軍艦の艦橋の中にいた。時雨はすぐにその艦橋が自分の頼んだ超戦艦ヤマトの第一艦橋内だとわかった。
「これがヤマトの…艦橋」
第二次世界大戦中に大日本帝国海軍の威信をかけ、極秘建造された世界最強の戦艦を模している艦橋は、時雨にとって輝いて見えていた。
しばらくして感動しおえた時雨は、なぜか先が見えない事を不思議に思い艦橋の窓まで近づく。そして、艦橋から見えた光景に小さく呟いた。
「…海の中って」
そう、海の中、深海に停泊していたのだ。
「いやいや、いくら霧の超戦艦が潜水機能があるって言っても普通海の中からかよ!」
放心状態から戻った時雨は第一声にいきなり深海に転生させた神様に(聞いてないだろうが)軽く愚痴をさけんだ。それから時雨は、いくら言っても無駄だと思い艦の事を確認しようとする。
「…ハァー、いくら愚痴言っても無駄か」
「え~っと、艦の情報ってどう確認すればいいんだ?」
「…なんだろ?この手紙」
艦の事を確認の仕方がわからずに困っていると、艦橋の窓際に一通の手紙が置いてあることに気がつき、手紙を読み始める。
『やぁ!時雨く……いや、今は超戦艦ヤマトだったね(笑)今の君は超戦艦ヤマト自身なんだよ~驚いた?驚いたでしょ~』
「うざっ!」
そう思って叫んだが、時雨はこれはいけないと手紙を再び読み出した。
『多分艦の動かしかたを知らないだろうから言うとね、アルペジオのメンタルモデルみたいに輪っかを出ろって感じでしてると出るから。艦の動かしかたは指示を口に出してするか心のなかで思い浮かべるとできるぞ~
P,S頑張ってね~♪』
それを読み終わると、ヤマトは軽く“出ろ”と念じる。するとヤマトの回りに青い光の輪っかが現れた。
「うおっ!で、でた」
出ることが確認できたヤマトは自分の位置を確認しようと、レーダーを確認した。
「…八丈島沖、200海里の海底か」
それからヤマトは艦を発進させようと、指示を出す。
「…重力エンジン始動」
「超機動ユニットに動力伝達、超戦艦ヤマト、発進」
そう言うと艦後方底部にあるブースターから水が大量に押し出され、艦がゆっくりと進み始めたのだった。
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あれから数時間後~
ヤマトはいまだに深海にいた。
ピィー!ピィー!ピィー!
ヤマトが定期的に確認していたレーダーに8つの反応が現れた。そして、その反応の艦種を確認したヤマトは驚き、小さく呟くのだった。
「…深海棲艦」