艦隊これくしょんーTotal flagship of fogー 作:如月 霊
「う~ん。ル級一隻にリ級二隻、ホ級三隻か…ん?艦娘かな?」
深海棲艦の艦種を確認していたヤマトだったが、この艦隊に向かっている何かがレーダーに現れた。
「え~っと、軽巡洋艦一隻に駆逐艦四隻か」
(駆逐艦と軽巡洋艦だけの艦隊かぁ…って!)
「バリバリの遠征艦隊じゃないか‼」
艦隊の種類がわかった途端、そう叫んだ。しかし、ヤマトは深く深呼吸し、落ち着かせる。
「ふぅ~。よし、艦娘達が危なくなったら助けようかな。深海棲艦の能力とか確かめたいしな~」
案外能天気なヤマトは深海棲艦との戦闘を観覧しようと考えていたのだった。
天龍side
おう!俺は天龍!軽巡洋艦だ。今は駆逐艦達を連れての遠征の帰りだ。そして、帰還の途中で駆逐艦の一人、睦月の電探に反応が現れた。
「天龍さん。電探に反応が現れました」
それを聞いた天龍も電探を確認した。
「なっ!ル級一隻にリ級二隻、ホ級三隻⁉」
絶句した。深海棲艦の艦隊が、しかも軽巡や駆逐艦だけの自分達では到底太刀打ちの出来ない戦艦や重巡洋艦級がいたからだ。そして、一瞬天龍は考えが止まった。しかし、天龍は遠征艦隊の旗艦として行動をしだした。
「ちっ。全艦!戦闘準備!敵艦隊との接触に備えろ‼」
「「「「はい‼」」」」
四隻の駆逐艦が元気よく返事をし、天龍達は敵艦隊との接触に備えだした。
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あれから数十分後~
天龍達は深海棲艦達に対して劣勢だった。あちらはリ級一隻、ホ級三隻を沈められている。しかし、天龍達の方は旗艦の天龍を含んだ全艦が大破寄りの中破となっているからだ。そして…今、ル級が主砲をこちらに向けている。
ああ、俺もこれで終わりか…龍田
そう思いながら目をつむる。しかし、何時になっても敵弾が迫ってこない。恐る恐る目を開けるとそこにさっきまで俺を狙っていたル級の姿が見えなくなっていた。そして、別のリ級を見る。するとリ級に向かって何処かからか現れた雷跡が一直線に延びていった。そしてリ級の直下まで延びていくとリ級がその魚雷によって消滅した。それは文字通りの“消滅”だった。
「しょ、消滅した…の、か?」
自分はあまりの事に放心し、気の抜けた言葉しか出てこなかった。
天龍sideout
ヤマトside
「ヤバい!ヤバい!ヤバい‼」
天龍に向けてル級が砲を向けていることが確認できると、ヤマトは急ぎながら攻撃の指示を口に出す。
「第一、第二発射菅に侵食魚雷装填!」
「目標、敵戦艦級、並びに重巡洋艦級!発射!」
そう言うとヤマトの第一、第二発射菅が開き侵食魚雷が敵に向かって進んでいった。
ヤマトsideout