艦隊これくしょんーTotal flagship of fogー   作:如月 霊

4 / 6
第三話 接触 壱

ヤマトside

 

「よしっ!」

 

天龍達に迫ってきていた残りの深海棲艦の壊滅を確認したヤマトは艦橋で一人、侵食魚雷の命中に歓喜していた。そして、しばらくするとヤマトは落ち着きを取り戻していた。

 

「さて、今の恐怖は消えたな」

 

「じゃあ、かっこ良く登場するかな」

 

ヤマトはそう言うと艦長席に座り、指揮を取り出した。

 

「重力子エンジン起動……」

 

「艦体起こせ!偽装解除!」

 

すると、海底に地響きが起こり周りに積んであった泥や岩が浮上と共に流れ落ちて行く。

 

「両舷重力子フロート、ブロー!」

 

ヤマトの号令と共に重力子フロートから海水が急速に吐き出され、錨が巻き取られそして浮上を開始する。

 

「アップツリム40!重力子機関圧力上げ‼」

 

するとヤマトのエンジン出力が格段に上がり、艦底後部のブースターから勢い良く大量の水が押し出される。

 

「ヤマト…急速浮上‼」

 

そしてエンジン出力上昇が始まるとヤマトはぐんぐんと海面に迫り、『ドゴーン』という激しい音と共に海面を突き破った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヤマトsideout

 

 

 

 

天龍side

 

艦隊の安否を確認していると、急に白雪が叫んだ。

 

「⁉天龍さん!」

 

「どうした!」

 

天龍は急に叫んだ白雪に何事かと聞き返す。

 

「水中聴音機に反応!…⁉下から何かが急速に接近してきてます‼」

 

「なに⁉」

 

今白雪はなんと言った?…急速接近する“何か”だと?それは潜水艦だろ。だけど、こんなステルス性が高い艦、味方にも敵にもいねえぞ!こいつは、一体…

 

「天龍さん‼」

 

「うわっ!し、白雪。すまねぇ」

 

「謝ってないで指揮を!」

 

考え込んでいた天龍だったが白雪の声で現実に引き戻され、旗艦としての仕事をし始める。

 

「あ、ああ。全員回避行動を始めろ‼」

 

「急げ!急いで離れるんだ!」

 

不明艦がそこまで迫っている。“艦隊の皆を守らねば”その事が頭をよぎり、ありったけの声で叫ぶ。

そして、不明艦の浮上位置から間一髪ズレるとその瞬間、『ドゴーン』という水の音を鳴らし、何かが現れた。するとそれは船体の半分を海上に現し、そのまま艦首を海面に叩きつけた。

それをみた天龍達は固まってしまった。その艦の容姿にだ。

 

「て、天龍さん。あの艦は…」

 

戸惑いながら皐月が話しかけてくる。それを横目に、その艦を見上げる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ああ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

海面を突き破った突き出したバルパスバウ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの艦は」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そびえ立つ艦橋と特徴的な巨大な測距儀

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして…

 

「あの艦こそ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

巨大な日本海軍唯一の戦艦搭載型の三連装主砲、三連装副砲…それが示すあの艦は…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

“大和型戦艦だ”

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。