艦隊これくしょんーTotal flagship of fogー   作:如月 霊

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第四話 接触 弐

天龍side

 

目の前の大和はなんだ?ここは坊ノ岬じゃねぇし、第一船体が白い…白い⁉それに何か蒼く発光してるし!

急に出現した謎の大和型戦艦の事を考えていると大和から光の階段が現れた。

 

「「「「⁉」」」」

 

「か、階段?」

 

「ま、まさか幽霊⁉」

 

「物騒な事言わないでよ!」

 

階段が現れてからしばらくして睦月の通信機器に通信が入り、睦月が旗艦である天龍に報告する。

 

「!」

 

「天龍さん!」

 

「ど、どうした?」

 

「謎の大和からモールス信号で打電が来ました!」

 

睦月が呼んできた理由が分かると天龍はそれを読み上げるように指示する。

 

「『武装を解除し、速やかにその階段にて乗艦せよ』です!」

 

「…よし、全艦、武装解除するぞ」

 

天龍がそう言うと、天龍以下五名はヤマトに上っていった。

 

━━━━━━━━━━━━━━

 

甲板に上がるとさっきまであったあの階段が消えた。なんでだ?訳がわからねぇ。

 

するとヤマトの艦橋下のドアが独りでに開いた。

 

「ひ、開いた?」

 

その瞬間を見ていた天龍は驚き、首をかしげた。

 

「入れってこと?…」

 

同じく見ていた綾波がそう呟いた。周りの三人には聞こえなかったようだが天龍には聞こえていた。それから天龍は綾波の呟きを受け少し考えた後、中に入る事にした。

 

「…中に入るぞ」

 

それを聞いた駆逐艦達は天龍のその判断に驚き、声を詰まらせた。その駆逐艦に再び言葉を発する。

 

「ここで行かないとどうにもならないからな」

 

天龍のその言葉を聞いた睦月が手を上げ、発言した。

 

「はい!…私は天龍さんの考えに賛成です」

 

そして睦月を皮切りに駆逐艦達が賛成すると言ってくれた。

 

「ありがとう…じゃあ、行くぞ!」

 

「「「「はい!」」」」

 

元気よく返事をすると天龍達は艦の中に入っていった。

 

□■□■□■□■□■□■□

 

しばらくして~

 

あれから天龍達は何かに導かれるように艦橋に繋がるエレベーターに乗っていた。

 

「天龍さん。何かあるよね?…」

 

皐月が聞いてくる。

 

「ああ、あるかもな」

 

「だが、もうすぐ艦橋だ。それで判断が付く」

 

皐月にそう答え終わると『チン』という音が聞こえた。エレベーターが止まったのだ。

 

「お前ら、降りるぞ」

 

天龍はそう言い、前の扉を開ける。そしてその先にあった艦橋の真ん中にある椅子、即ち艦長席とその椅子に座る人物…ヤマトの事が目に入り、声をかける。

 

「お、おい!お前がこの艦の艦長か!」

 

するとヤマトは艦長席に座ったまま返事をした。

 

「いいや。艦長じゃないよ」

 

「な、なら誰なんだよ!それにこの戦艦は一体…」

 

それからヤマトは立ち上がり、天龍達の方を向くと言葉を発した。

 

「僕はこの艦のメンタルモデル…簡単に言うなら霊。そして、この艦はヤマトさ。ようこそ、超戦艦ヤマトへ」

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