さようなら 海軍   作:つつい

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更新がおそくなったことをお詫びします。申し訳ございませんでした。


整備班開発係

横須賀鎮守府艤装工廠部。艦娘の艤装の整備部署である。日常点検は艦娘達がみずから行う。中破や大破。法定検査はメーカーへ送るが、小破や防衛省省令による軍内規による検査、新しい技術開発などはここで行われる。

 

「よし。じゃあ、始めるよ。」

工廠部の片隅にある区画で二人の男女が一つの大きなエンジンに注目している。エンジンは男が操作パネルのダイヤルを回すたびに大きくなっていく。

が、

 

「ちょ!煙煙!!」

女が計器類に注目してエンジンの様子を全く見ていない男に聞こえてないとわかっていても叫ぶ。

会話が出来なくなる位の音量になった瞬間。発煙した。そして

 

ジリリリリリリリリリリリリリリリ!!!!!!

 

 

 

火災警報音がなった。

 

 

「非常!」

 

男はようやく気づいて非常ボタンをおしてエンジンを止めた。

 

 

 

しばらくして発煙は収まった。

 

 

「あーあ。また駄目かぁ....」

そう言って落胆している女は鎮守府艤装工廠部 機関研究開発班班長の●●で実験軽巡洋艦 艦娘 夕張である。

 

「いやー落ち込むことないっすよ!」

励ます男は同部駆逐艦整備班 小鳥遊である。普段は艤装の整備をしているが戦いが終わってからは比較的手のあくことが多く開発系の仕事をしている夕張を手伝っていた。

 

 

夕張は手元のタブレット端末をしばらく凝視していたが

「うーん・・・だめだ。もうわからないや。今日はこの辺にしよう。」

そう言ってタブレットを工廠の端にあるデスクの充電器に差し込んだ。

 

「さーさ。もうこんな時間。定時退庁っと。小鳥遊クン。いくよー!」

夕張は小鳥遊の整備服の襟をつかむ。

「あーちょ!待ってくださいよバリさん!」

 

「もーはやくしてよねー。さーいくよー。今日は華金!飲まずにいられるかー!」

 

「はいはいはい。わかりましたー。じゃ、15分後。正門で。」

 

「おk。じゃーのちほどーー。」

 

 

夕張は急いで自室へ戻る。

 

「へへへ。これ着てこう。自然な感じだよね・・・」

ニヤニヤした顔で鏡に映った自分の姿をみる。

 

「今日こそは・・・!」

 

夕張は抜錨した。

 

 

 

鎮守府近くの居酒屋にて

 

 

「「かんぱーい!」」

 

二人はジョッキ一杯をごくごくと飲む。

 

「いやー仕事のあとの酒はうまい!」

 

「そして肴もうまいっす。」

 

「さーさーじゃんじゃんのむよー!」

 

 

 

 

 

二件目の居酒屋

 

「このアスパラおいしいっすよ。」

 

「まじで!一口ちょーだい!」パク

 

「あーぼくの食べかけ!」

 

「へへ。」

 

 

 

 

三件目のバー

 

「ぐへええ。おいちいのだー。」

 

「ばりさん。それでしまいにしましょうよ。」

 

「あーん?班長のゆうこときけないのか?いざ!抜錨!」

 

 

四件目

 

「うーん。やっぱ課長は×××で●●●●なんだよー。」

 

「ばりさん。飲みすぎです。」

 

「うへへへ~・・・・・。」

 

「すみません!おあいそで!!」

 

 

 

 

路地裏にて夕張はシンガポールのマーライオンのごとく盛大に噴水した。

 

 

「ばりさん。帰りましょ。ね。」

 

「・・・・・」

 

「どうしたんですか。普段そんな飲まないのに。」

 

「ダッテ・・・・」

 

「だって?」

 

「小鳥遊クン・・・もうすぐいなくなっちゃうし・・・寂しい・・・・」

 

「え?」

 

「もうすぐ工廠閉鎖じゃん・・・小鳥遊くんは呉の基地に異動だし、私は千葉の研究所行きだし・・・」

 

「え、はい。そうですね。」

 

「小鳥遊くん・・・・」

 

「責任取って!」

 

「は?」

 

夕張は小鳥遊の服の首元をつかみ顔を近づける。

 

「こんだけ酔わせた私の醜態をみた罪で。責任取って!」

 

「いや責任って・・・んん!?」

夕張が唇を小鳥遊の唇に押し付ける。

 

「だ・か・ら。責任取って!」

再び小鳥遊と夕張の唇がくっつく。

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝

 

prrrrrr

工廠の柱についている内線電話を小鳥遊がとる。

 

「はい。工廠部小鳥遊です。」

 

「もしもし。お忙しいところ恐縮ですー。青葉ですー。」

 

「青葉さん?おはようございます。どうしました?」

 

「先日お願いした広報部の取材許可ってまだおりませんか?」

 

「あー。たしかOKでてたかと。午後にそっち持っていきます。」

 

「わかりました。ありがとうございます。それと、サクバンハ オタノシミデシタネ。」

 

「!!!!」

 

「ふふふ。青葉が知らないことなんてないんですよ。まあ、おめでとうございます。じゃ、許可の件はよろしくです。それから式には読んでくださいねーじゃ!」

 

「あ!ちょ!」

あっさり電話は切られた。

 

「おほよう。小鳥遊くん。」

電話を戻すと小鳥遊の後ろには夕張がたっていた。

 

「あ・・・お・・おはようございます・・・」

 

「青葉でしょ?あの子、ほんと情報は公私問わずはやいんだから。」

はーと夕張はためいきをつく。

 

「さて、切り替えて!今日もやるよ!!小鳥遊くん!」

 

「は・・はい!」

 

二人は再び研究にとりかかった。

 

 

 

 

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