戦国†恋姫 ~飛天御剣流の使い手の転生者~ 作:リュオネイル
当サイトでの戦国†恋姫では、原作主人公の剣丞君が出演しているところがいますが、基本ウチはだしません。(キッパリ
が、都合によっては出す予定でもあります。(いつになるかはわかりませんが)
それでは、本編スタート!
第一話 転生するときってやたら準備とかいるよね
気が付けば俺は、真っ白な空間にいた。
「………………」
……うん、自分で言ってて何言ってるんだと突っ込みたくなってきたが、この場合は落ち着くことが重要だ。自分が慌てる状況こそ、特に慌てることなくその場の状況を冷静に分析しろって、昔誰かが言ってた気がする。
そう思って俺は冷静になって横になっていた状態から体を起こし、立ち上がって辺りをぐるっと見渡す。俺の近くには特にこれといって何もなく、ただただ真っ白な空間に俺一人が佇んでいただけだった。
「……まぁうん、あれだな……これは夢だな!これはきっと悪い夢だ!」
そうだよな。いつの間にか360度どこを見ても真っ白な空間に立っているなんて、悪夢以外のなにものでもないな!……は?現実逃避?なんのことだ?
「あ、そうだ。夢ならきっと痛みを感じないはずだし、何しても大丈夫なわけだ!よっしゃあ!」
そう思い立った俺は意気揚々に目を閉じてその場でジャンプし始め、思いっきり足に力を入れて前方に大きくダイビングした。当然俺の体は重力にしたがって下の地面に顔面から落ちて痛みが感じるはずが──。
「…………ないっ。やっぱり痛みは感じない!ということは、これは夢だぁ!ハッハー!夢ならいつか覚めるだろうなぁ!」
──いや、君はもう目覚めないよ。
俺が実験として跳んで地面に落ちても痛みがないことに夢だと確定して喜んでいると、どこからか男性の声──声音からして俺と同じくらいのだ──が聞こえた。
「…………さ、さぁて!この夢はいつ覚めんのかなぁ!?」
──いやいやだから、君はもう目覚めないんだって。だって君はもう……。
「あーあー!聞こえない聞こえなぁいッ!聞こえないし認めもしなぁぁいッ!」
俺はいまだに姿を見せない声の主に対して耳を両手で塞いで喉が裂けるんじゃないかと思うくらい叫ぶ。が、声は容赦なく俺に今まで避けてきた現実を突きつけてきた。
──もう認めてくれないと、君が困るんだよ?
君は……もう死んでしまったんだよ、
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「あ~……学園マジだりぃ……」
俺は今通っている学園──聖アーデルト学園からの帰り道で、俺は憂鬱な気分で歩いていた。俺の両親はいない。父親は多額の借金で蒸発。母親は一人で俺を育てようと必死に働いたが……無理が祟って他界。まだ小さかった頃の俺は一人で暮らしていた訳じゃなく、とある親友の家族が俺をもう一人の家族として迎えられ、なんとかここまで人生を歩むことができた。
「紫苑……お前がいたら、こんなクソみてぇな学園生活もちったぁマシになるんだろうなぁ……」
そして、その家族には一人の男子がいた。名前は……氷川紫苑。俺の小さい頃からの親友で幼馴染みだ。アイツには孤独だった俺によく話しかけたり笑顔を向けてくれた。そのお陰で、俺は腐りもせずに生きてこれた。そんな奴が……ある時、交通事故で命を落としちまった。
俺は泣いた。毎回アイツの笑顔を思い浮かべると涙腺が緩んじまって声をあげて泣いた。今じゃそれほどでもないが、やっぱりアイツがいたらな……と時々思うときがあるんだよ……。
そんな時、ふと反対の歩道を歩く俺と同じくらいの年齢の男子高校生の集団が目に入った。その集団の表情はとても晴れやかで、かつての俺とアイツのように見えた。
「……ッ。いつまで悔やんでいるんだ、俺は。悔やんでも、泣いてもアイツは……戻ってきやしねぇのによ……」
俺は頭を振って悲しみを紛らわし、近くの交差点に足を踏み入れる。……その時だった。
──パッパーッ!
「……え?」
突然、横からトラックのクラクションが聞こえたと思って横を向いたら、視界が光に遮られて──。
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「うわぁぁぁああぁぁ!!?せっかく忘れようとしていた過去がぁぁぁッ!?」
俺は頭を抱えて踞る。声は俺に語りかける。
──本当にすまない。僕が責任をもって転生させるから
「うるせぇっ!チックショウ、あんなとこで事故に遭わなけりゃ……今なんつった?」
責任?転生?どういうことだ?声の言葉から察するにこの声がなにかしたかのような……。
──既に察していると思うけど、君が死んでしまったのは僕の責任だ。だから、お詫びとして特典をつけよう。
「……んなもんで納得するとでも思ってんのか?」
俺は声に対して怒気を孕ませた声音で返す。両親を亡くし、親友までなくなった俺に対して、こいつのせいで自分の命すら奪っただと?んなもん、許せるはずが……ッ!
──勿論、納得してもらえるとは思ってはいない。だから、君の親友のいる世界に君を転生させようと思うんだ。
「……んだと?」
奴の言葉の内容に、思わず脳裏にアイツの顔を思い浮かべる。まさか、アイツはどこかの世界で……。
──あぁ、生きてるよ。転生者としてね。
「ッ!教えろッ!今アイツは、紫苑はどこにいやがるんだッ!?」
──気持ちはよく分かるよ。分かるが、先ずは特典を言ってくれ。大抵の願いは叶えよう。
声の提案に、俺は腕を組んで思案する。そして暫くして案を纏め終わり、高らかに言う。
「よしっ。それじゃあ俺にジャンプの○魂の銀さんのような丈夫な木刀をくれ。あと、るろうに○心の飛天御剣流も使えるようにしてくれるといいな」
──その二つだけかい?それぐらいなら、お安いご用さ。……ただその場合、親友の時もそうだったけど一応は訓練してもらわないとね。戦闘知識とかは特典を付与するときにおまけとしてつけとくから、満足がいくまで特訓してくれ。
「……つーかよ、今の今まで気付かなかったけどよ。お前誰だ?今更だけど特典とかあっさり了承してるし、なんか胡散臭さを感じるんだけど……」
──……本当に今更だね。う~ん……僕は、君たちでいうところの神の一柱だろうね。
「ほ~ん……神、ねぇ……」
──君から聞いといて、反応薄いね……。
「いやさ?いきなり声だけ聞かされて私は神です、なんて言われて驚くと思うか?」
──たしかに君の言う通りだけどね……もうちょっと驚いたっていいと思うんだよね。
「まぁ、仮に驚いたとしてもその神様が誤って人間殺してるんだからな。信じるとしたら恨みもんだぞ?」
──それについては、本当に申し訳ないと思っている。それじゃあ、特典を付与するよ。
その声がかかるのとほぼ同時に俺に上から光が降り注ぎ、俺は腕で顔を覆い防ぐ。やがてその光が消えると覆っていた腕を下ろし、なにか変化が起こったか自身の周りを見渡すと後ろの腰に○魂の銀さんが使っている『洞爺湖』と達筆に彫られた木刀がが装着されていた。
「おぉ、まさに銀さんって感じだな……!」
──気に入ってくれたかな?それじゃあ、転生できる準備ができたらまた声をかけてくれ。転生用の扉を出すから。あ、それと飛天御剣流も一応付与しておいたから、練習するといい。
「おぅ、分かった」
俺がそう返事をすると、声は聞こえず、今は修行の時間だと考える。
「よっし。それじゃあ……修行開始といこうか!」
ここまで読んでくださり、誠にありがとうございます!
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