大切な思春期が、戦いの中で駆け抜けるように過ぎていった。
少年、佐々木一兎は〈戦争〉を終わらせるために、大人になれず眠りに着いた。
これは、『許されざる者』として再びの思春期を駆ける少年と、そのかけがえのない思春期を戦いと絆で繋いだ少女達の物語。
その序章である──。

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疾走する思春期とシンフォギア

 

 佐々木一兎(ささき いっと)の人生は、不幸が付きまとうものだった。

 本人の努力に関係なく、彼の預かり知らない何かが一兎の足を滑らせる。

 何か目標を持ち、最大限の努力をしたところで、彼自身に起因しない失敗――例えば、小学生の時分に運動会の徒競走で一位になれたら好きな物を買ってもらえる。と両親から約束してもらい毎日をトレーニングに費やし、万全の準備を整えたとしても、走り出した瞬間に隣の生徒が転ぶのに巻き込まれたり、或いは本来ならば勝てる生徒と並んで走るはずが、急遽並び順が変更となり足の速い生徒と勝負する羽目になったりと、彼の人生において努力と結果の方程式には必ず不運の二文字が割り込んでくる。

 そのような偶然が何度も続いていれば、ある程度ひねくれた性格になってしまうのも致し方ないのでは無いだろうか。

 そうして、己の人生に見切りを付けてしまった少年は、生気の欠けた目で、灰色の高校生活を過ごす筈であった。

 少年、佐々木一兎が〈パラべラム〉となった事で、その人生は一八○度回転・・・・・・などと言う生易しいレベルではなく、もはや電車が正規ルートのレールを外れて別レールへと乗り上がりそのまま走り出してしまうレベルで変貌した。

 〈パラべラム〉となった一兎は最初こそ戸惑いはしたが、かけがえのない青春を、大切な――尊く儚い思春期を城戸高校映画部の大切な仲間たちとともに、大事なものを、想いを手にし、或いは失いながら駆け抜け、その瞳に光を宿した。

 その後に起きた〈選択戦争〉と呼ばれる事件を集結させるため、佐々木一兎の不運な人生はプロメテウスの炎で心を焼き尽くし、肉体が死を迎えるまで終わらぬ苦痛に晒され続ける。それが、佐々木一兎の人生の終着点。けれど、彼はその最期の不運を嘆かなかった。

 一兎が好意を寄せた少女、長谷川志甫(はせがわ しほ)を守ることが出来たからだ。彼は、それだけで自分の人生の最期は幸運だと思えたのだった。

 

 ――不運続きの人生を歩む少年、佐々木一兎は〈パラべラム〉である。P・V・Fイド・アームズ「デンジャラス・ラビット」エゴ・アームズ「アンフォーギブン・バリスタ」を手に、大切な思春期をその命と共に駆け抜け、大人になれずに眠りへついた不運な、けれど決して幸運ではなかったと言い切らない人生。それが佐々木一兎という少年の総て。それが、今終わるのだ。

 

 

「――そんなモノローグで『許される』わけがないでしょう?」

 

 

 何も無い白が支配する空間で、しかし黒衣を纏うが故に余りに目立つ少女『シンクロニシティ』が静かに優しく笑みを浮かべる。

 一歩、何も無い空間に踏み出せば風もないのにふわりとドレスの裾が幻想的に揺れた。

「死が許しの一つだと言うのなら、あなたは決して許されない(死んではいけない)の。だから『許されざる者(アンフォーギブン)』なのよ」

 慈しむように差し出したその掌が、緩やかに『彼』の輪郭を撫でるようになぞっていく。すると、その動きに合わせて『彼』が徐々に形作られていく。

 モザイクに掛けられたような、或いは滲んだインクのようにぼやけた輪郭が次第にハッキリと映し出されていく姿は、まるで薄く描いた下書きの絵をペンで清書していくかのようだ。

「あなたの命は終わらない。終わっていない。だから生き返るのではなく、起き上がる」

 全身の形成が終わると、シンクロニシティは『彼』の右腕へとその手を伸ばす。

「だけど、あなたは夢を見すぎたみたい。どうやらあなたが目を覚ますのはあなたの世界ではなく、また別の世界のよう」

 撫でられた『彼』、眠る佐々木一兎の右腕が光の粒子に囲まれ半透明の装甲が包み込む。

 半透明の装甲は、瞬きの間に機関部を形成し、銃身を創り出していく。ダンダンダンと虚空から現れる外部装甲が積み重なり、弓とライフルを組み合わせたような巨大な銃器を生み出した。

「デンジャラス・ラビット。あなたの心。アンフォーギブン・バリスタは――そう、『こちら』に置いていくのね」

 眠る一兎の表情が、ムズ痒そうに歪む。装甲の上から右腕を掻く姿はとても間抜けだ。

「ふふ・・・・・・さあ、もうすぐ目が覚めるわ。あなたの過ごせなかった、大切な思春期を、もう一度」

 シンクロニシティは軽やかに微笑み、ドレスがゆらりと虚空を泳ぐ。

「けれど、ふふ。ねえ、一兎。あなたの向かうその場所で、嘗てのあなたと同じように、大切な時間を戦いに費やす子たちが居たのなら、あなたはどうするのかしら」

 シンクロニシティは軽やかに微笑む。眠る一兎がゆっくりと光の粒となって、何処かへと流されていくのを見守りながら。

「あなたの知らない世界で、あなたはあなたを思い出すその時まで、きっとまた、この銃を手に戦いの中を駆け抜ける」

 とうとう一兎だった光の粒子、その最後の一粒が飛び立つとシンクロニシティは小さく手を振りながら、優しく幼子に聞かせるように呟いた。――シィ・ウィス・パケム・パラベラム。

 

 汝、平和を望むなら戦争に備えよ。

 

 

 1

 

 

 特異災害対策機動部二課司令官、風鳴弦十郎は困惑していた。

 目の前のモニターで起きている出来事を、その筋肉質でありながら以外にも柔軟な脳みそを持ってしても、処理に時間を必要としているからだ。

「この少年が・・・・・・」

 ノイズ発生の反応を検知し、頼れる仲間と共に本来ならば自身らが守るべき子供たち――その一人であったはずの少女、シンフォギア「天ノ羽々斬」の担い手にして防人、風鳴翼のサポートをしていた時だ。

 突如として、或いはそこに現れるのが当然とでも言うかのように『彼』はそこに居た。

 通信衛星を通じて何台ものモニターに映し出される『彼』は幾度となく、あらゆる地方でその姿が報告に上がるも、人間を超越した身体能力により追跡を免れていた、ノイズを撃ち殺す少年。

「『ノイズ殺しの巨銃使い』・・・・・・!」

 モニターの向こう側、今まさにノイズの暴虐により炭と化さんとする人々を守るように、右腕を覆う巨大な銃器を炸裂させ、放たれる不可視の弾丸を以てノイズを穿ち、立ち並ぶ建造物を人外の身体能力を以て足場に跳び続けるのは、溺れるように深く巻いたマフラーで口元を隠す中肉中背の黒髪の少年。彼はボウガンを連想させるような弓とライフルを分厚い装甲で纏めた様に見えるその銃と呼ぶにはあまりに大きくな武器で、位相差障壁により物理的干渉の一切を無効化する筈のノイズを、確かに殲滅していた。

「了子くん、解析は!」

「とっくにやっているんだけど、駄目ね。何がどうなってノイズを撃てているのか、さっぱり分からないわ」

「なんだと?」

「直接会えたなら必ずあの銃の謎をバラしてみせる。なんて息巻いておいて、ごめんなさいね」

「いや、構わん。もとより我々の預かり知らない武器だ。そう簡単に解析できるとも思っていないさ」

「それはそれで、端から期待してなかったって言われてる様で私的には不服なのだけど」

「ああ、いや、すまない」

 しかし、異端技術の研究者として、それ以上に一人の研究者としての好奇心が、櫻井了子の手を止めることを許さなかった。自身の知識と技術を以てしても解明できない兵器のメカニズムに歯がゆく思うも、己を寄せ付けぬ異端技術に燃え上がる対抗心が、必ずバラしてその謎をぶちまけてみせると思考は更なる加速を迎えていた。

「司令、報告です。東西に広域展開されていたノイズのうち、翼さんが向かった東地区の掃討が完了。続けて西地区――現在、巨銃使いが現れている地区へ急行するとの事です」

「了解した。可能ならば『巨銃使い』の捕縛を頼むと伝えてくれ。ただし、あくまでノイズ殲滅が最優先事項だ」

「了解しました」

 ノイズさえいなければ、『巨銃使い』との対話及び捕縛を優先したいところではあったが、状況がそれを許してはくれなかった。

 風鳴弦十郎は目先の謎よりも、手を伸ばせば救える命を優先する男であった。しかし、それと同時に

(この調子で『巨銃使い』が暴れれば、翼が到着する頃にはノイズは殲滅されているだろう。つまり――)

「司令、西地区のノイズがたった今『巨銃使い』による殲滅を確認出来ました!」

 手を伸ばして掴める距離に双方があるのならば、彼は迷いなくその両手を伸ばせる男でもある。

(つまり、翼は『巨銃使い』の相手に専念出来るようになるということ)

 弦十郎は強かに笑う。

「良し。ならば目標をノイズから『巨銃使い』へ変更! これより正体不明の異端技術を使う銃使い、その捕縛作戦へ移行する!」

「「了解!」」

「聞こえましたね、翼さん。以前から報告がありました『ノイズ殺しの巨銃使い』と接触してください。ただし、今までの報告から相手は相当の手練だと見受けられますので、戦闘となった場合は充分な注意を!」

 出来ることならば自身が直接対面したかったが、戦場への距離と正体不明の武器に対する職員たちの不安の声がそれを許さなかった。(それは翼も同じだと言うのに、俺はぬくぬくと指示出ししか出来んとは)

 無いと思いたいが、相手が翼を超える実力の持ち主であった場合、彼女を退かせるタイミングを誤らないよう、せめてモニター越しの二人――特に『巨銃使い』の一挙手一投足を見逃すまいと、弦十郎は視線を鋭く細めた。

「でんじゃらすらびっと・・・?」

「どうかしたか、了子くん」

 不意に、コンソールを叩きながら何とか彼の巨銃を、その機構を分解せんと奮闘している了子が呟いた。

「いえ、この、銃の側面部分に書かれた文字がそう書いてあって・・・・・・」

「なんだと? 了子くん、モニターに出せるか?」

「ええ、今映すわ」

 馴れた手つきでコンソールを操作すると、司令室の大部分を占める大型スクリーンに、巨大な銃器を携え今まさに撃とうと構える『巨銃使いの少年』が映し出される。

「ここ、この一番厚みのある――恐らく銃の機関部を覆っている装甲に」

 言葉に合わせてズームされていく画像が、幾度かの解像処理を終えるとその文字は姿を現した。

 

 〈Cal68 Dangaerous Robbit〉

 

「六八口径、デンジャラス・ラビット?」

「それが、ノイズを屠る銃の名前・・・・・・!」

 映し出された巨銃の銘のその先で、人々を護る蒼の剣士と異形を撃ち抜く無名の銃士が、相対しようとしていた。

 

 

 2

 

 

 ビルとビル、崩壊した鉄塊と鉄柱の間を縫うように少年は跳躍し、右腕に展開されたP・V・Fエゴ・アームズ「六八口径 デンジャラス・ラビット」に、自身の左手に形成させた『精神系通常弾』のマガジンを素早く装填し、すぐさま引き金を引き絞る。ドドドッ! と青白い発射炎を銃口から吐き出しながら、P・V・Fを構えた先――半透明の怪物たちを撃ち砕いていく。

(くそっ、くそっ、くそっ! なんでこいつらは人間を襲う!)

 もう何度目かも分からない慟哭が、『ノイズ殺しの巨銃使い』――一兎の心を駆け抜ける。心中を支配するのは、目の前で炭素分解された『あの娘』によく似た少女の姿。

(お前らが! お前らが出てこなければっっ!!)

 胸中に渦巻く感情を叩き付けるようにトリガーを引けば、青い発射炎と共に撃ち出される不可視の弾丸が、群れなす怪物を粉々に穿っていく。

 弾幕から逃れた一匹が、不意にその体を捻り猛烈な勢いで風を引き裂き、一兎へと迫る。戦場で何度も目にしたヤツらの攻撃形態だ。今から照準を合わせ、引き金を引いたのでは迎撃が間に合わないだろう。

「おおっ」

 しかし、一兎は迫る怪物に臆することなく、裂帛の雄叫びとともにP・V・Fで殴りつける。すると、一条の矢の如く飛来した怪物は、先端からひしゃげる様に潰れボロボロと砕けていった。

 その瞬間、一兎の全身に走る尋常ならざる痛み。

「くうっ」

 その痛みは、肉体的苦痛から来るものでは無い。現に一兎の体には傷一つ見当たらない上にノイズの攻撃は掠ってすらいなかった。この痛みの原因は、一兎の展開しているP・V・Fで怪物に直接打撃を行った事にある。

 P・V・Fとは〈サイコ・バリスティック・ファイアアームズ〉の略称であり、有り体にいえば一兎の握る巨大な銃器は『一兎の精神そのもの』である。そんな代物で触れただけで人間を炭に変える怪物――それも攻撃形態の――を殴り付ければ、どんなバックファイヤが一兎を蝕むか分かったものでは無い。しかし、一兎はそれを行った。

 殴り付ければ、自身に何が起こるのかを知っていながら。

(この痛みも、もう『あの娘』は感じることが出来ない。俺のせいで『あの娘』が死んでしまったのだから。『あの娘』が最期に感じたものが、この痛みだというのなら)

 ――自分が受け入れるべきなんだと、一兎は心の中で吠える。

 銃身に歪みがないことを一瞥すると、すぐ様一兎は新たな弾倉を形成し、マガジンチェンジ。接近を許した一兎に勝機を見たのか次々と飛び込んでくる怪物たち――ノイズを全力射撃による弾幕で撃ち落としていった。

(心の底で笑う誰か)

 青白く吼える銃口が、絶えず放つ弾丸が、一兎が胸に刻んだあの日の後悔を撃ち抜いていく。

(きっと、忘れてはいけない誰か)

 引き金を引く度、マガジンを交換する度、P・V・Fを展開する度に、脳裏を過ぎる屈託のない、底抜けに明るい――或いは能天気で何も考えてないアホの様な――笑顔の少女。その顔は、未だ霞がかっていて、名前すら思い出せない。

 そして、

(また取りこぼした、救えなかったあの娘の笑顔・・・・・・!!)

 想起する浅黒い肌、健康的なピンク色の唇、長く白い髪はその肌と相まって美しく、色素の薄い眼は、見詰めればそのまま瞳の中に落ちてしまいそうで

(ああ、ああっ。何で)

 リコイル(反動)で僅かに揺れる銃身に乗せて、一兎の目尻から雫が一つ、二つ、落ちていく。ビルの間を跳びゆく彼の下に、極小の雨を降らせた。

 記憶の中の笑顔の少女、彼女と共に『家族』を――仮初とはいえ確かに『幸せな家族』を形成した小さな女の子。

(なんで、『あの娘』を、崩れていく瞬間になって思い出した! P・V・Fの使い方も! もっと早く思い出していれば――)

 『あの娘』によく似た少女を、助け出せたのに。一兎の瞳から零れ落ちる後悔と共に落下する想いは、遥か地面で弾けては消えていく。――気付けば、一兎はいつの間にか高いビルの屋上で遠く空を見つめていた。こことは違う空と地上の狭間で、一兎は『あの娘』と相対し、決別したのだ。

「シューリン!」

 胸の底から零れるように吐き出された自責の念は、一兎をどこまでも傷付ける。

 シューリン――大切な思春期を駆け抜ける中、かけがえのない想いを育ませてくれた乾燥者(デシケーター)の少女。守りたい者から一転、一兎の敵へとなった。なるのを止められなかった少女。

「俺は! 何で何も思い出せないっ!!」

 名前を忘れた彼女――笑顔の少女の髪と同色、黄昏色のマフラーに涙の跡を作りながら、佐々木一兎の慟哭がこの世界に溶けていく。

 

 ――ノイズ殺しの巨銃使い、佐々木一兎は記憶喪失である。

 

 

 3

 

 

 これは、『許されざる者(アンフォーギブン)』の刻印を刻まれた、異なる世界の異能力者――佐々木一兎が、かけがえのない思春期を取り戻し、疾走する物語。

 

 駆け抜ける異能者と護り繋ぐ奏者達。

 思春期を戦いに投じる少年と少女たちは、何を見て、何を想い、何を育むのか。

 世界と世界の狭間で、黒いドレスと銀髪の少女――シンクロニシティは静かに視線を向ける。

 視線の先、無辜の民を護らんと切っ先を向ける防人の少女と、困惑しながらもただ己の身を守る為にP・V・Fを突き付ける少年。

 その行き先は、誰も分からない。

 

 ――Si vis pacem parabellum

 汝、平和を望むなら戦争に備えよ。――

 

 シンクロニシティの言葉は、誰に届くことなく世界の片隅へと消えていった。

 

 





掃除中に本棚から零れたライトノベル、疾走する思春期のパラベラム。
これを再読してしまったのが運の尽き。

『P・V・Fならば男で、シンフォギアを持たない人間でもノイズと戦えるんじゃないか』

そんな妄想に取り憑かれた故に出来上がった作品。
これの前身として同じ精神や心を扱ったエロg――アドベンチャーゲーム「かげふみのうた」とパラべラムをクロスさせようと試みたのですが、生憎とシャッテンを起動できる環境になく、設定を確認できなかったので断念。城戸高校フライトメンバーがP・V・Fでシャッテンの群れを撃ち抜き、アーキタイプ・ブレイカーでシャッテンの原型を見て嘔吐する尾褄先輩を書いてみたかった・・・・・・!
勢いで書き切った作品なので、ツッコミ所が多々あるかも分かりませんが、私としましては頭の中の情景を文に起こせたので満足です。
これ書いてる今も書ききれた興奮で指先がプルップルしてます。

以下、作中で説明できなかった設定公開を兼ねた来そうな質問に先手必勝。

Q.疾走する思春期のパラベラムなんてマイナー作品知らねーよ。パラべラムの設定を産業で教えて。

A.原作
 第一巻
 よんで♡
いや、マジで第一巻が設定資料集みたいな所ある作品ですので、気になりましたら是非(手に入るかどうかは別問題)

Q.P・V・Fとはいえ、というか、P・V・Fだからこそノイズ殴ったらヤベーんじゃねえの?

A.世界の法則が違うので平気です(無傷とは言ってない)
佐々木一兎は転生、つまりは「シンフォギアの世界のルール」を持って生まれるシンフォギア世界の住人ではなく、あくまで「パラべラム世界の住人」として世界線を越えて戦っています。
陸上で生きている生物の常識と水中で生きている生物の常識の違い、と説明すればいいのでしょうか。
同じ生き物ではあるけれど、生きている環境やルールが違うから互いに微妙なズレが生じている。みたいな。
シンフォギアの住人は「ノイズが居る世界に生まれたからノイズに触れるとその法則を受けて炭化する」と解釈して「佐々木一兎はノイズの居ない世界に生まれたのでその法則が上手く適用されず、ノイズの法則には一定の耐性、もしくは無効化が可能」とした訳です。逆に「シンフォギアの住人はパラべラムの存在しない世界の住人なので、P・V・Fの銃撃には一定の耐性・無効化が可能」としています。
ノイズは位相差障壁とかいう「別の空間に自分を置いて干渉を阻む」とかいうモロに異なる世界の法則を受けて相殺されそうな設定だったのでダメージを通るようにしてます。
ただし、非物理属性の「精神系弾丸」でしか破壊できません。

Q.パラべラム世界での一兎の身体はどうなった?

A.パラべラム世界の法則を持ち込まなきゃなので、肉体ごと転移してます。お見舞いに来た志甫、空のベットを前にギャン泣き。捜索願を出すも世界戦跨いでるので見つかる分けなくてギャン泣きの二乗。


こういう設定を考えるのがクロスオーバーの醍醐味で、楽しいところですよね。
書いててすっごい楽しかったです。
私が書けるのはここまでですが、一兎くんならきっとシンフォギアのメンバーと上手いこと打ち解けて自分の世界に帰ることでしょう。

ここまでお読みいただき、誠にありがとうございます。


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