挿絵はまだw
「ぐあぁああ!!」
碧は、爆発から抜け出して、転がりながら逃げ出す。
目の前には既にネプテューヌが迫っていた。
「今度はこれよ!ブレイブブレイク!!」
剣に炎を纏い、思いっきり振り下ろす。
ドゴォオオ!!
巨大な音を立て、あたりに爆風が舞い散る。
「うわっと!あぶねぇ!」
碧は間一髪その攻撃から逃れた。だが、女神達の追撃が迫っていた。
ブランは上から、斧を振り下ろす。
碧はその攻撃に気づいて、斧を両手で受け止めた。
「やるじゃねぇか!だが、まだまだ!」
ブランはその状態から、蹴りを碧に当てる。その一撃を腹に喰らい、碧はコロシアムの端まで吹っ飛ばされる。
これで七回目ぐらいだ。
「ぐぅ!やっぱり駄目か…」
碧はゆっくりと立ち上がって、四人の女神を見渡す。
全員が凄まじい闘気を放っている。つけいるスキが、碧には見つからなかった。
(どうする?このままじゃ…ノワールさん達は一体どうしたいんだ?」
碧が疑問に感じる。実際この戦いはノワールが提案してきたものだ。何の考えでこの試合が行われているか、碧には知る術もなかった。
だが、そんな考えを遮る声が碧には聞こえた。
この声は、今までに碧が聞いた事のある声だった。
(力が欲しいか?)
「?!この声…まさか!?」
(使え…このままではお前は死ぬ。)
(そのまえに奴らを超える力を使え…)
碧の頭の中には、あの声が響く。まるで何かを引き寄せるようなその声は、大きくなり、多くなり、碧の中に広がっていく。
「こ、この感覚なんだ!?ま、まるで引き寄せらるように…う、うわああああああ!!」
碧は頭を抱え、叫び声をあげる。その状況に女神達も驚いた。
「あ、碧!?どうしたの!?」
「な、なんだよ!あれ!?まさか、ワールドリンクって能力の暴走か!?」
「…ノワール、どういたしますか?」
「もちろん戦うわよ。ここまでは私の思惑通りよ!」
四女神は碧の状況を確認しながらも、戦闘を続ける姿勢だ。
◆◆◆◆◆
「はわわ…碧さんの様子がおかしいですぅ〜!」
そのころ、コロシアムの観客席ではコンパ達が、今起きてる状態に驚いていた。
目の前では碧が頭を抱え、苦しみながら魔力を吐き出していた。アイエフはそんな様子を見て、カタールを出していた。
「ちょっ!?アイエフさん?どうしたんですか?」
「ネプギア、それに他のみんなも戦う準備、しといたほうがいいわ。」
「ま、待つのですの!アイエフは碧と戦う気ですの!?」
「もしかしたら、やるかもしれないわよ。それに、ノワールの意図が少しわかったし。」
アイエフの言葉に、ネプギア達は驚いた。
ぶっちゃけ、みんなもノワールがこんな戦いをしだした理由がわからないでいたのだ。
そんな中、アイエフがそのノワールの考えを見抜いたのだ。ネプギア達は、喉を鳴らしながら碧を見つめていた。
そんな碧は、ユニを襲った時と同じような姿になった。ユニはその時の事を思い出したのか、背筋が凍る気持ちだった。
「ユニちゃん、あの姿…」
「うん。あの時、モンスターを倒した姿よ。まるで獣みたいに、すべての敵をなぎ倒す勢いだったわ。」
ユニはギュと、手を握り、碧の方を見る。
ユニは震える身体を守りようにしながら、心配な面持ちでその戦いを見守る。
「ぐがあああああああ!!」
碧は叫び声をあげ、ノワール達につっこんだ。
「みんな、行くわよ!」
ネプテューヌの掛け声に、全員が碧に攻撃を仕掛けた。
ベールとブランは、挟み撃ちをするように飛んで、碧に突撃を仕掛けた。
ガァ!!
だが、碧は2人の武器攻撃を片手で抑えた!
これには、全員が驚く。
「な!?わたし達の武器を…片手でとめた!?」
「な、なんてパワー!?さっきまでの姿と違いますわ!?」
驚く2人を碧は、武器ごと投げ飛ばして、次に、ノワールとネプテューヌに突進した。
2人は、武器を構えて、碧と交戦しだした。
ガキィ!ガキィン!!キィン!ギィン!!
碧のモンスターのような爪を持った手と、ノワールとネプテューヌの剣がぶつかり合う。
火花を散らしながら、素早い斬り合いが続く。
「く!?このパワー!本当に碧なの?!」
「ネプテューヌ!今は目の前の戦いに集中しなさい!」
碧の攻撃に圧倒されさてく2人、碧はさっきより荒々しい動きで2人にぶつかる。
最初は互角だった2人だったが…
ガキィィィィィン!!!
大きな音と共に2人の武器が弾かれて地面に刺さった。
「な、しまった!?」
2人は慌てて、武器を拾いに向かうが、暴走した碧がそれを見逃すわけもなく、ノワールとネプテューヌの前に移動した!
「く、まずい…」
2人に碧が迫ろうとした時だった。
「ソウルズコンビネーション!!」
「一文字スラッシュ!!」
ガキィン!!
碧を2人の影が吹っ飛ばした。技名からして、日本一とアイエフである。
しかも、それ以外のガスト、ネプギア、ユニ、ロム、ラム、5pb.、ファルコム、ケイブも全員が来ていた。
「ちょっと!?貴方達?!なんで来ちゃうのよ!」
ノワールは、全員に対して、抗議の声をあげた。
「お、お姉ちゃん!水臭いよ!アタシ達も戦う…碧さんを止めて見せる!」
ユニは覚悟をしたように、武器の銃を構える。他のみんなも同じ気持ちだ。
「それにノワール、貴方、碧と戦う理由は、あの子の修行が目的でしょ?」
「!?アイエフ貴方…気づいて?」
驚くノワールに、アイエフがうなづく。
「まぁ、色々考えて出した答えよ。女神と戦う事で、ワールドリンクの能力を発動させて、碧が暴走を抑えられるになるまで戦うつもりだった。」
「ええ…そうよ。遅かれ早かれ、いつか暴走してしまう能力なら、今のうちに抑える事をしないと、彼は死んでしまうわ。かけみたいな作戦だけどね。」
そう言って、みんなにつげる。
ノワールは、碧が嫌いでやったのではなかった。ただ、彼に能力を制御してもらうため、戦うと言う選択をしたのだ。
「でも、ノワール。このままじゃジリ貧よ。早く碧に目覚めて貰わないと、私達が危ないわ。」
ネプテューヌの言葉に、ノワールや他のみんなもそれに同意だった。
今の碧の力は絶大だ。このままではどちらが倒れるまで戦うしかない。
「でも、碧には能力を制御して貰わないことには…」
ノワールが頭をひねっていると、コンパが何か思いついたように、閃いた。
「そうです!戦うだけじゃ駄目です!みんなで、碧さんに話しかけるです!」
「話ですの?そんなので碧が戻るわけ…」
ガストが無理そうな意見を出したが、日本一がそれに反論した。
「まって!以外と良い意見だよ!ヒーローだって、暴走した時は仲間との絆で正気に戻るパターンだよ!」
「うーん…以外とやって見る価値はあるかもね…」
コンパと日本一の意見にアイエフもうなづいて、アイコンタクトを出した。
みんなは、息を吸い込み、碧に向かって大声で叫んだ。
「碧ー!さっさと目を覚ましなさいよ!あんた、こんなカッコ悪い死に方する気!?」
「碧さーん!目をさますですぅ!」
「ヒーローたるもの、きっと目を覚ましてくれるって信じてるわー!」
「碧さん!頑張ってくださーい!!」
「碧!あの時の遊園地楽しかったよ!だから、また行こうよー!」
一斉に、アイエフ、コンパ、日本一、ネプギア、ファルコムの順番で碧に声をかける。
「グルル…」
だが、碧は聞こえてないように、ゆっくりとみんなに近づいた。
「駄目!まだ、届いてないわ!!」
ユニは、焦るように答える。
全員が失敗か、と考える中、ガストが思いついたように、大声を碧にかけた。
「碧ー!!もし、目を覚ましたら、女神候補生のパンツを全部挙げるのですのー!!」
「「「「ええええ!?何を言ってるのガストさーん?!」」」」
一斉にネプギア達、女神候補生がつっこんだ。
そりゃそうだ。
「ってそんなので目を覚ますわけ…」
「グル?………パンツ?」
「「「「「「「「「反応したーーー!?」」」」」」」」」」
こんどは一斉にに全員の突っ込みがとんだ。
「ふふ、やっぱり、碧は変態!これなら、反応すると思ったのですの!」
「ぐ、グル?パンツ?…パンツ?……ホシイ…」
「だぁー!?何よこれ!こんなんで暴走止まるとか、意味わかんないわよ!」
ノワールは頭を抱えて、落ち込んでいた。真面目に考えていただけにショックなんだろう…
「で、でも…碧さんまだ苦しそうです!あ、後もう一声欲しいです!」
ネプギアが言う。碧はさっきより荒々しい動きが無くなったが、頭を抱えて、苦しそうにもがいていた。多分、自分の能力と戦っているのだろう。
そんな姿を見たユニは、決心したように碧に近づいて、話しかける。
「碧さん!アタシ、貴方に助けてもらったの、今でも感謝してます!貴方はど変態で、今でも思い出すと恥ずかしい事をされましたが…」
ユニは息を吐いて、深呼吸をした。みんなもユニに任せたのか、見守っていた。
ユニは碧の手を優しく握った。
「お願いします。碧さん!負けないで!!」
キュイン!!
その言葉と共に、碧に光が集まり、元のヒーロー姿…いや、最初のヒーロー姿より、一段と進化した姿になっていた。
「あれは…成功かしらね?」
ネプテューヌの言葉に他のみんなも、安心したようにその場に倒れた。
碧は、覚醒したのだ。今まで、ワールドリンクの能力に振り回されていたが、やっと、自分で制御できたのだ。
碧は、意識を取り戻したのか、ビックリしたように、辺りを見渡した。
そして、手を握っているユニを見て、今の状況を察した。
「ユニちゃん…?それにみんなも、助けてくれたのか?」
「はい、碧さん!お帰りなさい!」
ユニの言葉と一緒にみんなが笑顔で碧を迎えた。碧はうれしそうに頭をかいて、笑った。
みんな、自分の為に色々やってくれたのだと、感謝の気持ちで一杯だった。
そして、こう言ったのだった。
「で…パンツくれるって本当?」
碧が最後に見た光景はユニのグーパンチだった。
「あの、バカ…」
全員が唖然となるなか、アイエフが一人つぶやいたのであった。
パンツほしいです(懇願
なんて、変態主人公なんやろ
見てて悲しくなるよ