微妙な男と女神達   作:kumaりゅう

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第一音

転校というものについてみんなはどう思う?新しい人と話せるのが楽しみでしょうがない!っていう人もいれば、慣れない環境だからどうすればいいかわからないという人もいるだろう。俺ーー神代 龍也は後者に当てはまるでろう。だが、慣れないなんてもんじゃない。これは戦だ。何故なら周りが女子だからだ。1人暮らしと金に目が眩んだとはいえ、この状況はよくよく考えたらまずいのかもしれない。そんな事言ったって後戻りなんかできやしない。パイ○ァー○ストなんて使えないし、使って巻き戻せたとしても1ヶ月も無理だからな。まぁ、そんな事は置いといて、理事長に挨拶しに行かなきゃな。

 

 

そんな緊張した姿勢で門を抜けて歩こうとした時

「あなた、何をしているの?ここは男子は立ち入り禁止なのだけれど。」

 

「ッ!?」

俺は目を見開いた。風に運ばれてきた爽やかなシャンプーの香りと女の子独特の匂いと見た目の余りにもの美しさで一瞬見惚れていた。

 

「?ちょっと、何ボーっとしているのかしら。ん?あなたのその制服…。」

 

「はっ!?あ、俺、いや僕は神代 龍也と申します。この度は音ノ木坂学院にテスト生として2年生で入学させていただきます。」

あっぶねぇー。フリーズしてた。なんだこの金髪美女は。クールで出来そうなお姉さんって感じがするな。ここは、こんな美女の巣窟なのか!?耐えていける自信がない…。

 

「あなたが…。確かにその制服はテスト生のものね。理事長には挨拶に行ったかしら?」

 

「いや、まだです。これから行こうと思ってたものですから。」

 

「そう、でもあなた道分かるの?」

 

「あ、一応地図は貰ってるので行けると思いますけど…あれ?ない?どこいった?あれ?あー、すいません。忘れました。」

自信満々で言った自分を殺したい…ッ!

 

「はぁ、そんなんで大丈夫かしら。ないなら案内するわ。」

 

「いや、でも流石にそれは悪いですよ。」

 

「一応私、生徒会長しているの。だから転校生を案内するのは当然の事よ。それに、校内で問題起こしたらシャレにならないもの。」

 

「はぁ…なるほど。なら案内よろしくお願いします。」

こんな美女な人が生徒会長とかもう弱点とかないんじゃね?てか、俺って問題起こすと思われてんだな…。まぁ、この目と髪型だし、しょーがないんだけどね。

 

「なら、行くわよ。あ、そうそう、私は3年生の絢瀬 絵里よ。よろしくね、神代くん。」

 

「あ、はい。よろしくお願いします、絢瀬会長。」

 

 

 

 

コンコン

「どうぞ」

 

「失礼します。3年生、生徒会長の絢瀬です。テスト生を連れてきました。」

 

「失礼します。テスト生の神代です。」

は?あれが理事長?いや、めっちゃ綺麗じゃないか。てか若そうだな。惚れるぞ、あの綺麗さなら。

 

「どうぞ、座ってちょうだい。絢瀬さんありがとう。もう、戻っていいわよ?」

 

「はい、失礼しました。」

 

「あ、絢瀬会長。ありがとうございました。」

 

「どういたしまして。」

バタン

ッ!?なんだあの微笑みは!?女神か!?女神なんだな!?

 

「では、神代くん。まず、お礼を言わなきゃね」

 

「お礼?別にお礼されるような事はなにもしていませんが…」

 

「テスト生として転校してくれた事よ。急な頼みなのに聴いてくれた事について感謝したいの。」

 

「い、いや〜。別に友達は1人しかいませんでしたし、後悔も特にないので大丈夫ですよ。」

うん、1人暮らしと支援金に目が眩んだなんて言えない状況だな。

 

「なんか、それはそれで悲しいと思うのだけれど…。なら、良かったわ。あと、校内の見回りは好きにしていいわよ。でも間違っても更衣室は覗かないようにね?」

 

「俺にそんな勇気があると思いますか?彼女いない歴=年齢ですよ?そんなラブコメを期待するのは無理があると思いますけど?」

そんな、いい笑顔で言われたってできないものはできないのだからしょうがないじゃないか…。

 

「あ、そうそう。全校集会で話してもらう予定だから、よろしくね。クラスは全校集会が終わったら担任の先生に案内させるわ。」

 

「ゑ?マジデスカ。」

 

 

 

 

 

 

 

「それではこれで全校集会を終わりと言いたい所ですが、1人テスト生を紹介します。では、神代くんどうぞ。」

あの腹黒理事長、この状況楽しんでやがるな?

 

「あぁー、テスト生の神代 龍也です。2年生として転校させていただきました。えっと、残りの高校生活でこの学校の良いところを見つけられたらなと思っています。以上です。」

 

「神代くんお疲れ様。」

 

「ん?絢瀬会長ですか。今日スピーチがあるってさっき聞いたんで何も考えていませんでしたよ。」

 

「それにしては上出来だったわ。」

 

「あ、ありがとうございます。…ッ!?」

なんだ、この寒気は…。

 

「ふ〜ん、中々面白そうな子じゃん。」

そこには、紫色の髪の毛を2つ結びにした人がいた。なんか、出るとこが出てて(どことは言わない)母性を感じさせる人だな。

 

「希、あまりからかわないの。」

 

「は〜い。うちは副会長で3年生の東條 希て言うんやよ。よろしくね、神代くん。」

 

「あ、はい。よろしくお願いします。東條副会長。」

 

「そんな、固い呼び名はやめてくれへん?なんか、ムズムズするやん。」

 

「なら、東條さんで。」

手を胸の前で組んでクネクネするのやてくれませんかね?どことは言いませんが強調されてますよ。

 

「まぁ、今はそれでええか。ん?エリチどうしたん?」

 

「べ、別に私だけ置いてかれたなんて思ってないんだからね?ホントよ?」

 

「…」

 

「…」

((え、なにこの可愛い生き物!?))

 

「ま、まぁ、僕はこの後担任の先生の所行かなきゃいけないのでお先に失礼します。」

なんか、この2人と居たら理性が持ちそうにないから早く退散しよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前が神代か。私は2-A担任の山田だ。よろしくな。」

 

「よろしくお願いします。」

なんか男勝りな先生だな。きっと結婚とかできn…「何か言ったか?」

 

「いいえ、何も。」

本能が言っている。何も言うな、言ったら帰ってこれなくなると。

 

「まぁいい、ここがお前の新クラスだ。全員女だからハーレムだなぁ?」山田先生はニヤニヤした顔でこっちをみる。

 

「あー、そういうのいいんで、早く紹介して下さいよ。」

ハーレムなんて、そんな勇気があったらヒーローになれるわ。

 

「ちぇっ、つまんねー奴だな。じゃあ、私がさっと紹介したら入ってこいよ?後はなんとかするんだな。」

 

「?はぁ、至って普通の自己紹介をするつもりですが…」

いったい何を思ってなんとかするんだなって言ったんだ?

 

ガラガラガラ

「おーい、静まれHR始めるぞー。まずは転校生から紹介するからな。」

 

「せんせー。転校生ってテスト生の事ですかー?」

 

「おう、そうだとも。今頃ウキウキして待ってるぞー。」

 

「…。」

いや、待ってないからね?捏造すんのやめてくんない?てか棒読みじゃねぇか。

 

「よーし。じゃあ、神代入ってきていいぞー。」

はぁ…まぁいいや、とりあえず行きますか。

 

「光宙高校からテスト生として転校した神代 龍也です。1年間よろしく。」

 

「なんだ?そんだけか?」

山田先生が不満げに言う。いや、自己紹介に面白いもクソもないだろ。自分の紹介だぞ?面白くする根拠はなんだよ。

 

「俺にこれ以上なにを話せと?」

俺から話すことはもうないからな。ホントに。

 

「まぁいいだろう。なら、神代は高坂の席の後ろ行け。」

 

「はい、分かりました。」

山田先生が見える方向で空いてる席は…窓側の1番後ろだとッ!?

なんというベストプレイス。寝るのにはぴったりの席じゃないか。まさに俺のためにある席だな。山田先生もいい所あったんだな。

俺はそんな思いにふけりながら席に着いた。

 

 

 

 

 

キーンコーンカーンコーン

「はぁ、夢じゃなかった…。」

昼休みになるとなんかガッカリした女子が入ってきた。一体何があったのだろうか?まぁいい、俺はサン○ェル○ンで買ったパンを食べるか。ちなみに俺の昼飯は殆どがサ○ジェ○マンのパンだ。このパンは格別なんだよな〜と食べようとしていると

 

「どうしよう〜。全く勉強してないよー!」

 

「やはりそうでしたか。」

 

「あはは…」

という会話が聞こえた。ていうか目の前だし。まぁ、そんな事はどうでもいいんだ。とりあえずこのパンを食べて寝るか。

 

「じー…」

ん?なんかめっちゃ見られてるんだけど。恐らくそれは俺ではなく、パンに向けられているものだけどな。

 

「穂乃果!人のものをそんなに見ては失礼ですよ!」

 

「うっ、ご、ごめん海未ちゃん。つい美味しそうな匂いだったから、つい。」

 

「謝るのは私にではなく、彼にでは?」

 

「そうだね!えっと、ごめん!勝手にパンを見つめちゃって!」

どんな謝罪内容だよ。パン見たぐらいじゃ謝る必要はないんだけどな。恐らくあの黒髪ロングの子が礼儀正しい子なんだろうな。

 

「いや、別に気にしないでいいからな?なんなら食べるか?俺のオススメのパン屋なんだ。知ってもらうにはいい機会だ。」

こういう、自分の店が知ってもらうっていうのは嬉しい事だよな。

二郎ラーメンが好きな奴ならわかる筈だ。(作者は大好きです)

 

「えっ!?いいの!?ありがとう!!」

そう言って俺は茶髪サイドポニーの子にサンドイッチを渡した。

ついでに、後ろの2人の分も渡した

 

「いえ、受け取れません!あなたの大事な食料なんですから!」

 

「いや、まだあるし別に構わないから。むしろ食ってくれ。美味いからな。」

やはりこの子は礼儀正しいようだ。

 

「は、はぁ。そこまで言うのならいただきます。

うむ。人間素直が1番だ。←お前が言えることじゃないからな?

 

「うわ〜。パン生地がふわふわだねぇ。」

なんか、パン生地よりふわふわした声で話す子もいるんだが。

 

「まぁな、朝の出来たてを俺は毎日買ってるからな。それが生き甲斐の1つでもあるぐらいだ。」ん?てかなんだあのトサカは?てか、どっかで見た事ある顔なんだけど…。あ、あの腹黒理事長か。きっと娘か親戚だろうな。

 

「それが生き甲斐の1つって薄い人生なのかな?」

そう言ってトサカの子は苦笑いを浮かべる。

 

「まぁ、人の人生は色々あるんだよ。」

もっとも、俺は濃い部類だと思うけどな。

 

「このパンすっごくおいしい!!ありがとう!えっと…名前聞いていいかな?」

 

「はぁ…全く、穂乃果は全校集会の話を聞いていなかったのですか?」

 

「まぁ、そこは穂乃果ちゃんだから。」

なんか3人で解決しようとしているが、ここはさらっと名前を言っとくか。

 

「俺は神代 龍也だ。えっと…」

 

「穂乃果は高坂 穂乃果だよ!よろしくね!神代くん!」

 

「私は園田 海未と申します。よろしくお願いします。神代さん。」

 

「南 ことりだよ。よろしくね、神代くん。」

なんか、三者三様の挨拶だな。個性が出てて面白そうだ。

 

「おう、よろしくな。高坂、園田、南。」

でも俺がテキトーにのんびり過ごすのは変わらないかな。




どうでしたか?感想やアドバイス待ってます!
今回はとりあえず5人出せましたね。
やっぱり、ことりの口調が難しい気がするんだけど…
あ、あと光宙の読み方は任せます。思いつきで書いたので。でも、調べればきっとキラキラネームで出てくると思いますよ。
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