提督はコックだった   作:YuzuremonEP3

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狩りのお時間、刈谷組のお話です。

とにかくやべー球磨、多摩をご覧ください。重巡棲姫を蹂躙してみせましょう。


第二百三十七話

「向こうは終わったみてーだクマ」

 

「早いにゃあ。それじゃあこっちも遊んでられないにゃあ」

 

「貴様ラァ…先ホドカラワタシヲバカニシオッテ…許サンゾ…許サンゾオオオオ!!!!」

 

「あー、うるせークマ。さっきも言ったけど姫と聞いてワクワクしたけど、おめーだったからガッカリだクマ。せめて戦艦棲姫くれー出てこいっつーの…」

 

「にゃ。でもさっさと倒してこいって命令だったにゃ。球磨姉、さっさと倒すにゃ」

 

「はいはーい。んじゃまあ取り巻きのザコ共からやりますかー。二択クイズクマー!!お前ら全員沈むまで1分でしょうか!2分でしょうかー!?」

 

「南無阿弥陀仏…南無阿弥陀仏…さあ、そのくだらない深海棲艦生活に別れを告げるにゃ」

 

刈谷艦隊の狂人ツートップ、戦艦「長門」さえ…いや、戦闘になれば長月と菊月さえ怯えるほどの狂気を纏う軽巡姉妹が今、重巡棲姫を蹂躙しようと動き出した。

 

………

 

「提督の後輩の艦隊がやべえクマ?」

 

「ああ。ソロモン侵攻の情報は最重要機密な作戦だった。俺のとこと三条のとこだけで済ます話だったんだが、どっかから情報が洩れてな。大府の所へ流れたらしい」

 

「提督、それで五ヶ丘提督が危険と言うのは…」

 

「あの馬鹿はもう俺に直接命令はできないし、意見をしてもこっちが却下権を持ってる。だから大府と五ヶ丘で手を組んでソロモンへ侵攻、なんざありえねえ話だ。ましてや大府だ。五ヶ丘の艦隊を囮にするに決まってる」

 

「間違いねえクマ。あいつならやるクマ」

 

「で、今大急ぎで三条にも2艦隊組めって言っておいた。夜戦で高い攻撃力を出せる奴らと対潜に長けた奴。あと大淀。望月と組めばあいつの成長にもなんだろ」

 

「おー、望月がいるならありがてえクマ。んで、長月と菊月を出して…残りは?」

 

「阿賀野だ。あいつはなんだかんだで視野が広い。撤退戦であいつ、結構いい実績出してんだろ。干物にいつまでもさせておくわけにもいかねえ」

 

「安心と納得の編成だクマ。けど、うちは1艦隊だけでいいクマ?」

 

「ふん、用心深いやつだ。あいつはどうせ3艦隊持ってくる」

 

「まるで大本営の高雄みたいだにゃ。提督も現地へ赴いた方が…いや、死なれたら困るにゃ」

 

「そういうこった。何か姫級がいるらしい。球磨、多摩。命令だ。叩き潰せ」

 

「簡潔すぎクマ。まあ、提督命令ならしゃーねえクマ。了解だクマー。どんな姫級がいるかは知らんがグリンかましてくるクマー」

 

「……全員ハチの巣にして沈めてやるにゃ」

 

ニヤリと笑う2人。これを見た睦月や如月は震えあがって夜眠れなくなるらしい。しかしまあ、めんどくせーことをまたしてるクマね、と大府に呆れる球磨。

 

(もう逆立ちしても提督には敵わないにゃ。大府はよっぽど…球磨姉より頭が悪いんじゃねえかにゃ?)

 

「ぎあああああああ!!!」

 

そう考えていると球磨のアームロックが多摩にきれいにキまった。

 

「おめえ今球磨ちゃんに対してすんげー失礼なことを考えてたろ。そうに決まってるクマ。おおっ!?こんなところに妖精さんが忘れて行ったカンナがあるクマ!許さないカンナ。削っちゃうカンナ。殺しちゃうカーンナ!!!」

 

「ぎええええええ!!!!!」

 

「アホなことやってねえでさっさと出撃準備しろ。時間がねえんだ」

 

「ちっ、命拾いしたクマ。おーい阿賀野ー!優秀でかわいい球磨ちゃんたちと出撃クマー。グェッヘッヘッヘッ」

 

いやああああ!という悲鳴が執務室にまで聞こえ、頭を抱える刈谷提督。しかし、こいつらの編成が今回は最適解だろう。急がねば五ヶ丘の失脚。こちらへの責任追及。ロクなことを考えてないだろうから。

 

「能代ォ。今回は俺らのやることはこいつらの支援じゃねえ。どうせ無線切れてるだろうからな。五ヶ丘に連絡がつかねえ。何らかの邪魔が入ってるにちげえねえ。こっちゃあ陸軍といろいろと馬鹿やらかした奴らを追うぞ」

 

「わかりました。何だか…憲兵みたいですね…」

 

「その憲兵従えてる陸軍の偉いさんまで関わっていろいろやらかしてんだ。徹底して叩き潰す。回線が復活したら大府もおちょくってやるか」

 

おちょくってやる、とは言っていたがその目は笑っていない。確実に追い打ちをかける目だ。もう確実に激怒している。まあ…自業自得かな…能代は刈谷提督からにじみ出る憤怒のオーラに若干手を震わせながら書類に目を通し始めるのだった。もっとも、その文書を読んだ能代も怒りに震え、「な?キレるだろ?」と言われると首をブンブンと縦に振った。

 

………

 

(んー、漣たちは生きてるクマね。ほんじゃ、突撃といきますかー)

 

「オラー!!突撃クマ!!!」

 

「あー球磨さん、その戦艦のとこを突破してー。そこはたぶんあれだね。漣たちを逃げれると思ったら戦艦で絶望に叩き落とすための編成だろうね。そこに穴空けてー」

 

「任せろクマ!そう言うの聞くと何かムカついてきたクマ!!ぶっつぶーす!!」

 

「にゃ、そいつはムカつくにゃ。おめーら全員ミンチになっとけにゃーーーーー!!!」

 

「菊月、いくぞ!」

 

「ああ」

 

「ふぇっ!?は、はやー!?」

 

「阿賀野!ぼさっとしてんなクマ!ボーっとしてたら深海棲艦に殺される前に球磨ちゃんがころーす!!!」

 

「ひ、ひいいい!!がんばりますうううう!!」

 

「魚雷発射クマーー!!」

 

「うっしゃああ!おめーら粉々になって魚の餌になるにゃーーー!!!」

 

「え、ええ!?ここで魚雷ですかぁ!?」

 

阿賀野がびっくりする。本来ならば夜戦に魚雷を撃ち込むのがセオリーじゃないの!?と思ったが球磨や多摩にセオリーなんてものはない。そんなものはいつだってぶち壊して勝ち進んできた。刈谷提督にもそう言った戦い方のセオリーなど持ち合わせてはいない。現場では刻々と状況が変わる。演習ではこう、と言うものも戦場では通じない。

 

球磨と多摩は我流。球磨たちに続いて魚雷を放つ長月と菊月は一番球磨たちの戦い方を色濃く受け継いでいる。夜戦では軽快さがモノを言うと思っている球磨たちにとって、魚雷は邪魔なのだ。確かに魚雷は夜戦では一撃必殺。しかし、砲撃の方を得意としている球磨たちにとってはその重さが邪魔なのだ。特に球磨は肉弾戦を得意としているため、余計に邪魔である。

 

多摩は狙撃に絶対の自慢を持っている鹿屋基地きっての名狙撃手。魚雷は昼間にぱっぱと撃ってしまうに限る。

 

「阿賀野!望月、三日月!おめーらは夜に取っとけ!特に阿賀野と三日月は撤退時に有効になる可能性がある!ここは球磨たちに任せろクマ!」

 

「わかりました!」

 

「長月、菊月は撃ち尽くせにゃ。夜戦で付き合ってもらうにゃ」

 

「任せておけ!」

 

「了解した」

 

長月、菊月も魚雷を放つ。全て撃ち尽くす。かわされようが関係ない。彼女らもまた砲撃の方が得意なのだ。夜になれば…彼女たちの時間。

 

「オラァ、ザコはどけクマァ!!!長月ィ!菊月ィ!!道をもっと開けろクマァ!!!」

 

「任せろ!!!」

 

「ああ…!」

 

「ナ、ナンダ。ナニガオキテイルノダ…!」

 

予想だにしない方向から包囲網に穴を空けられた。

 

「阿賀野さん!三日月!あたしらで五ヶ丘提督の艦隊を引っ張るよ!脱出させる!」

 

「は、はい!」

 

「任せて!…!そこで狙ってるわね!?」

 

素早い気配の察知で敵をの攻撃をかわし、反撃を繰り出す三日月。この冷静に。かつ周囲の視野が広い三日月を編成に入れたのは望月だ。望月も視野が広いが三日月がいればさらに心強い。弥生もそのあたりはうまいが、三日月には一歩劣ると言う理由。

 

「急ぎで助けないといけないなら視野の広い子がほしい。だからみっかを指名させてもらうよ。いいよね、司令官?」

 

「ああ、望月に任せる」

 

望月のチョイスに間違いはない。全面的に信用しているからこその任せるだった。適当なことは言うがちゃんと物事は頭をフル回転させて考えているのが望月だ。なら、期待に応えないとね。飴もらえないし、秘密部屋暴露されるの困るしー。

 

「えーい!最新鋭軽巡をなめないでよね!」

 

阿賀野は部屋はぐっちゃぐちゃ、ひきこもり、お菓子をボリボリ…提督曰く干物、と言われているが戦闘での実力は高い。なお、水上偵察機を発艦させる際は足が能代のようにピンと上がらず、よれよれであるが。ストレッチなどをして体を柔らかくしようとしているのだが一向にやわらかくならず、固い。

 

「ババアみてえだな、やっぱ干物だわ」

 

刈谷提督にそう言われたこともある。ちなみに前屈はちょっと押しただけで「膝の裏がちぎれるうううう!!!!」と叫ぶくらいである。能代はぺたんと体が床に着くと言うのに…。まあ今回は一応夜間偵察機を発艦させるつもりではあるが、やっぱり足は上がらないだろう。

 

「阿賀野の本領、発揮するんだからね!」

 

魚雷に砲撃。それを織り交ぜた攻撃は敵を翻弄する。足元は気にしないといけない。前方も気をつけないといけない。そうしていると横から菊月が滑り込んできて砲撃を喰らわせる。阿賀野は囮と言うわけではない。こういう時、長月や菊月は徹底的サポートに回る。

 

深海棲艦が慌てている最中に一気に三日月と望月が接近し、五ヶ丘提督の艦娘を立たせて離脱する。

 

「阿賀野さん!曳航をお願いします!」

 

「はーい!まかせてー!」

 

阿賀野も混乱に乗じて衣笠や加古を引っ張る。おっもーい!と言うが、巡洋艦なのだからしょうがない。

 

「重いってどういうことだっつーの…」

 

「ふぇっ!?あ、あはは…ごめんなさーい☆」

 

「笑って…ごまかすな…」

 

喋るのもしんどい状態だが加古が非難する。

 

「いやー、阿賀野さんのが重いっしょ。あんだけ食っちゃ寝して」

 

望月に反論される。

 

「ええ!?そんなことないもん!」

 

「この間風呂上りに体重計乗って口おさえてやばぁ…とか言ってたのは?」

 

「わー!わー!し、知らないもん!!」

 

大丈夫なのかよ、この艦隊…横須賀も緊張感ねえけど…こっちもなさすぎだろ…と思う加古であった。

 

『潜水艦はやっつけたわ!日没までに脱出して頂戴!五十鈴達も援護に回るわ!」

 

「お、ありがてー!よっしゃ、引き上げんぞー!五ヶ丘司令官の艦娘は横須賀の人らに任せてあたしとみっかはもうちょい粘るかー」

 

「わかったわ!」

 

空いた穴を抜けて五ヶ丘提督の艦娘の救助に成功。これを失敗したらもはや作戦もへったくれもなかったのでそこを一番気にしていた望月の緊張も少し解ける。だがまだなのだ。自分達のもう1つの作戦。それはこの深海棲艦の艦隊の完全破壊なのだ。

 

「さーてもうすぐ日が暮れる。こうなったら…球磨さんたちの狩りの時間だね。みっか、準備はいい?」

 

「もっちー、任せて!」

 

横須賀が3艦隊で来ていたのは完全に予想外だった。たぶん三条司令官、うちの司令官にも内緒で出したな?と考える。きっと…大淀さんだろうな。あの人、なんか頭の回転やべーし。てーかなに?あの艦娘達。動きがやべーんだけど。球磨さんたちもやべーけど横須賀もやべーの多いなーと感心した。

 

………

 

日が暮れた。さて、動きますか。すでに長月たちは暴れまわっているけど。まあ、重巡棲姫を相手にしないから弾薬とかは眼前の敵に全部ぶっ放せばいいか。

 

「よし、行くぞ!まずは横須賀の艦隊を支援だ!」

 

「ああ」

 

長月と菊月は横須賀の支援に向かって行った。こっちの敵の数は大したことはない。それに…

 

「ふー、ちょっと温まってきたクマ。んじゃあ自称親衛隊はぶっつぶーすクマー」

 

「不倶戴天の敵。おめーらを生かしておくわけにはいかねえにゃ」

 

「バカメ。コイツラハタダノ者タチデハナイ。私ガ選リスグッタ精鋭ダ。オトナシクシズメ」

 

「望月!三日月!こいつら潰して重巡棲姫だけにしろクマ!」

 

「わかりました!」

 

「あーい、りょうかーい」

 

球磨が一気に駆けだす。その速さはタービンでもつけてるんじゃないかと言うくらいに速い。つけているわけはない。横須賀の明石に頼んで「玉璽(レガリア)」を開発してもらえれば間違いなく『女王』になれる素質がある。

 

「最近つえー奴と戦えてなくてイライラしてたクマー!おめーらで暴れさせてもらうクマー!!!」

 

「にゃ、球磨姉に同じにゃ。生臭え匂い出してるおめーらはハチの巣にでもなっとけにゃ!!!」

 

凶器の笑顔の球磨。恐ろしい目つき…獲物を狙う猛獣のような目つきに変わった多摩。それぞれが駆けだす。望月としては「もうこの2人だけいればいいんじゃないかな」と思うのだが、サボると地獄の球磨ちゃん特訓が待っているので参加する。三日月は真面目に砲雷撃戦。

 

「一隻、敵軽巡撃破!魚雷、発射します!」

 

「ほーい、駆逐撃破ー。つぎー」

 

長月や菊月に隠れてはいるが、彼女たちの練度も高い。球磨や多摩のしごき…もとい特訓を今は特に苦も無くついてくるから。睦月型は決して練度が低いわけではない。皆が皆高い練度ではある。その中で強力なのが初期から球磨や多摩の特訓に参加してきた彼女たちなだけであって。

 

「遅え!!!まずは夜戦開始の合図クマ!!挨拶代わりのグリングリーン!!!!!」

 

「ガッ!?」

 

バチューーーン!!!!

 

球磨の狂気の必殺の1つ。グリン。その正体はバカヂカラで敵の体に砲を突き刺し、体内で発砲する狂気の技だ。こんなもの、まともに喰らえば敵ははじけ飛ぶしかない。もっとも、これをやった後は返り血でベトベトになるわけだがそんなものは気にしない。

 

「もういっちょおまけのグリングリーン!!あおぞらーはー見れない悲しみー!!!」

 

ブチャン!!!

 

「ナメルナアアアア!!!」

 

「おおっと、あぶねえクマ。おっそーい!!」

 

島風のモノマネをして弾をかわし、反撃に弾を撃ち返す。その攻撃は正確に機関部である心臓を撃ち抜く。

 

「おーん?fragship改?贅沢な艦隊だクマ。で、おめーは球磨ちゃん達を楽しませてくれるクマ?楽しませてくれなかったら全員グリンかましてころーす」

 

ニタァと笑うクマ。その顔が宵闇で見えているのか深海棲艦には定かではないが、狂気だけは伝わったらしく、震える深海棲艦がいた。

 

………

 

「含沙射影(がんしゃせきえい)…この作戦を考えたクソは提督に任せるとして…よってたかって…まあそれも仕方ねえにゃ。多摩達だって袋叩きにすることはあるにゃ。けど、やっぱり艦娘がそういう目にあっていると心底むかつくにゃ。張眉怒目(ちょうびどもく)…おめーら全員レンコンにゃああああ!!!!」

 

怒声と共に弾が砲撃を開始。多摩が強引なチカラ任せの攻撃を繰り出すのと比較すると、多摩は冷静に狙撃をする艦娘である。決して日本刀で「輪切りじゃあああ!!!」とは言わない。そもそも刀なんて持っていない。

 

その狙撃能力は横須賀の村雨にも匹敵するくらい正確である。

 

「膝」

 

「ギャッ!!!」

 

「肩」

 

「グアッ!!」

 

「頭」

 

グシャ。

 

闇夜でも猫の目のように夜目が利く多摩。そして狙った箇所は決して外さない。砲林弾雨の中だろうとそれを悉くかわし、正確に敵の身動きを取れなくしたり、頭を狙撃したりする。砲撃の命中率では鹿屋基地の中で多摩に敵う者はいない。

 

「おめーはダルマになっとけええええ!!!!!」

 

ドンドン!!!

 

「ギャアアアアア!!!!!」

 

正確無比な射撃に追加してもう1つの特技が早撃ちである。今2発撃ったような音であるが実際には4発放っている。そして重巡リ級fragship改の両腕両足を撃ち抜き、文字通りダルマと化す。そしてすぐさま頭に一撃。顔に穴が空いて沈む。

 

「張り合いのねえ相手だにゃあ…」

 

「クマー。もうちょっと退屈しねーと思ってたけど正直期待外れだクマー」

 

ワンサイドゲームのようで退屈している球磨と多摩。望月は啞然とするしかないし、三日月はそれに気づかずひたすら敵を攻撃している。

 

「きゃっ!」

 

三日月に駆逐ロ級後期型の砲撃が直撃。服が派手に破れ、艤装も損傷する。

 

「みっか!ええい、こんちくしょー!!」

 

ダァン!

 

撃とうと思ったが三日月が一撃をお見舞いした。なるほど、砲は死んでいないか。

 

「機関部はやられた?少し移動速度が落ちる。回避行動率60%ってところかな。素早くは動けなくなるから無理はほどほどになー」

 

「わかってる!ああ、もう!それより服が台無し!」

 

「そこかよ」

 

ツッコむところ違うくね?と望月は思うが三日月もなかなかに変わっている…。睦月や如月が一番の常識人ってなぁ…まあ如月はしょっちゅう球磨さんや多摩さんのセクハラに遭っては寝込んでいる。かわいそうになってくるよまったく。

 

「三日月、無事か!?」

 

「…許さん」

 

横須賀の援助に向かっていた長月と菊月が戻って来た。あちらはあちらで恐ろしいほど強い艦娘がいるらしく、ほぼ壊滅状態になっていたのでこちらへ戻ってきたのだ。

 

鹿屋最強の駆逐艦の2人が戻って来たなら、こちらももう何の心配もない。

 

「うわ、また球磨さんの服が真っ青じゃないか!」

 

「またあのグリンとか言うやつか…」

 

「まー球磨さんあれやらないとストレス解消にならないらしいから。あたしらが止めてもこっちに矛先向いて嫌だし、やらせとけばいいんじゃない?」

 

「そうか…」

 

あまりむやみに球磨たちに戦闘中口出しするとこっちが殺されそうになるくらいの狂気を纏っているので長月も菊月も察した。特に…言っては悪いのだろうが重巡棲姫くらいだと球磨さん達が満足するはずもない。たぶん、退屈してイライラしてグリンをかましまくっているのだろう。多摩さんは…たぶんダルマになっとけとか言ってるんじゃないだろうか…。その考えは当たりである。だてに長い付き合いではない。

 

「球磨さんたちには近づかないように敵を倒そう。三日月、望月は…」

 

「あたしたちもやるっての。やらなかったら殺される」

 

「もっちー、それはないと思うけど…」

 

「みっかは球磨さんたちを信じすぎなんだよ!あの魔王たちがどれだけ恐ろしいか知らないっしょ!?」

 

「ええと…お菓子をくれるいいお姉さんと言った感じだけど…」

 

「わかってねえなぁ…まあいいや。さっさとやって球磨さんたちが重巡棲姫に集中できるようにしよう!じゃねえと殺される!」

 

「りょ、了解だ」

 

とにかく早く取り巻きを始末しないと後が怖い。いい加減球磨さんたちがキレる。そう恐怖した望月は持ち前の頭脳と長月たちを信用して敵を殲滅していく。

 

「菊月!こっちへそのネ級を追いやれ!」

 

「任せろ」

 

「クッ、コノ!重巡棲姫様アアアアア!!!!」

 

ドオオオオン!!!!!

 

望月があらかじめ放っておいた魚雷に見事引っ掛かり、爆散した。これにより、こちらの重巡棲姫を守る取り巻きはいなくなった。

 

「ふう。球磨さん、多摩さん!ザコは終わったよー!」

 

「よくやったクマー。さっき人の事魔王とか言ってたけどそのことは聞かなかったことにするクマー」

 

「ゲッ、聞こえてたの…」

 

「球磨ちゃんの耳はデビルイヤー。丸聞こえだったクマ。まあ、これでこいつを今から多摩とボコれるから許してやるクマ」

 

口は禍の元…あまり球磨さんの前では魔王とか悪魔とか言うの…って言うかさっき自分で魔王っつってたじゃん!

 

『おーい、大淀ー。聞こえるー?敵は完全に殲滅したよー』

 

ちょうど横須賀のほうも敵を殲滅し終えたようだ。

 

『承知いたしました。あとは…刈谷提督の艦隊のほうだけでしょう』

 

「おー?終わったクマ?さっすが横須賀の艦隊クマー。そっちは撤退準備していいクマ。阿賀野や三日月の指示に従えばいいクマー。三日月、おめー中破してるクマ。阿賀野が待ってるはずだからそっちに向かえクマ」

 

「わ、わかりました!」

 

「長月、菊月も三日月を守って阿賀野に合流しろにゃ」

 

「了解した」

 

「ねー、あたしはまだ撤退したらダメなのー?」

 

「大淀と合流してコレ潰したらソッコー提督に報告しろクマ。あー、北上たちは戦闘海域から離脱していいクマよー」

 

「えー!?なんであたしは居残りなのー!?」

 

「おめー球磨ちゃん達のブレインクマ!?ブレインが不在だと困るクマー!」

 

いや、もうブレインなんていらないじゃん!なんて言うと…いや、考えるのはやめよう、恐ろしい。

 

「あーもうこの脳筋姉妹!!わかったよー!!!大淀さん、こっちこれるー!?」

 

『は、はい!すぐに向かいます!』

 

大淀さんが来るらしい。いや、来てもやることねえしなぁ…無理に付き合わせてごめん…と心の中で謝る望月。

 

「では望月、すまんが後は頼んだ」

 

「あーい…気を付けてよー」

 

「もっちーも気を付けてね」

 

「三日月もなー」

 

長月たちは海域を離脱した。重巡棲姫はこれを止める術はない。なぜならこの凶悪な2人の軽巡が立ちはだかっているのだから。

 

『球磨姉りょうかーい。ちゃっちゃとやっつけてねー』

 

「言ってくれるクマー!?相手は重巡棲姫クマ!と言いたいけど球磨ちゃんも多摩も重巡棲姫なんか阿賀野のきたねー部屋片づけるより楽勝だからさっさとグリンかまして終わらせるクマー」

 

サラッと阿賀野さんにひでーこと言ってんなぁ…まあ事実なんだけどさ…。

 

『グリンがよくわかんないけど気を付けてねー』

 

「はいよー」

 

無線を切った。さて、とと球磨は首をゴキゴキ鳴らした。多摩はふう…と1つ小さく息を吐く。

 

「さーて。さっさと潰して帰るクマ。まったく、暇つぶしにもならねえクマ」

 

「にゃ。帰ってホッケでも食うにゃ」

 

「貴様ラ…先ホドカラバカニシオッテ…私ノカワイイ手下ドモヲ…ヨクモ…エエイ!使エヌヤツドモメ!!!」

 

いとも簡単に壊滅させられたことに腹を立てている。しかし、球磨たちは呆れたように返す。

 

「いや、手下どもが弱かったのはおめーのせいクマ?多数で攻撃を仕掛けるのはいいけど、動きが全然なってねえクマ。数の暴力で押し切れると思ったクマ?まあ、リンガの艦隊だけだったらそれでもよかったクマ」

 

「手練れがいた時、援軍が来た時のことをまったく考えてないにゃ。慢心も大概だにゃ。おめーの無能さが仇になってかわいい手下たちは撃沈されちゃったにゃ」

 

「ナン…ダト。貴様ラノヨウナガラクタ相手ニ…」

 

「ガラクタにここまでめちゃくちゃにされたらどうしようもねークマ。どっちがガラクタだクマ?はい、論破」

 

煽っている。重巡棲姫を煽っている。大体の提督は重巡棲姫だろうと緊張し、手を抜くなと指示を出すくらいなのに、この姉妹は歯牙にもかけていない。逆に挑発するくらいの余裕を見せている。

 

「使えないのはおめーだにゃ。無能の下についた手下がかわいそうだにゃ。だから沈めてやったにゃ」

 

むちゃくちゃな理論すぎる。しかしまあ…大体の深海棲艦の艦隊は練度がないに等しい。火力と数で押し切るしかしていない。望月達みたいに練度を上げて大勢の深海棲艦が来ても生存確率を上げる…そんなことはしない。

 

「ま、おめーに講釈垂れるのもめんどくせえ。提督の命令には従う。おめーはムカつくから殺す。おめーの内臓をスムージーにしまーす!!」

 

「南無阿弥陀仏…南無阿弥陀仏…夜郎自大(やろうじだい)、己の器を知らね―奴がこの世界では生きていけねえにゃ。さあ、この世に別れを告げるにゃ」

 

「黙レ巡洋艦如キガアアアア!!!!シズメエエエエエエ!!!!!!」

 

「浅学非才(せんがくひさい)…そんな才もないし練度も足りねえ奴。何万発撃とうがこの多摩には当たりもしねえにゃ」

 

重巡とは思えぬ砲撃音に望月はビクリとするが、多摩は軽く体をいなすだけでかわした。

 

「これが当てると言うことだにゃ」

 

ドン!

 

速射。一発だけと思うと予想外の所に痛みが来る。2発同時撃ちなのだから当たり前であるが。

 

「貴様…コノワタシニ傷ヲ!」

 

「相変わらずプライドだけは一人前だクマ。けど、それだけで倒せるほど球磨ちゃんたちは甘くなーい!無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄クマアアアアア!!!!」

 

連射と言うか乱射に近い。弾はこいつと戦うために潤沢に残してある。だからこれだけボコスカ撃てる。

 

「望月さん、ご無事ですか?」

 

「おー、大淀さんか。今球磨さんと多摩さんが重巡棲姫とやり合ってるとこ。ま、あたし達の出番はないね」

 

「え、よろしいのですか…?」

 

「見てりゃわかるよ。あの2人。マジでやべえから。重巡棲姫くらいならあの2人で片付く」

 

「そうですか。なら大丈夫なのでしょう」

 

大体の人は驚くか慌てて参戦するんだけどなぁ…大淀さん、慣れてるってことはきっと横須賀もこんなのがいっぱいいるのかな。大淀さんも大変そ…。

 

「ソンナ無駄弾ヲ撃ッテ大丈夫ナノカ?ヤハリサッキノ言葉ハハッタリカ」

 

「はったりかどうか試してみるクマ?最後におめーにグリンかますだけの弾が残ってりゃ球磨ちゃんには十分だクマ。それと、ハッタリか試してみるか?」

 

ガォン!!

 

重巡棲姫の角めがけて撃つ。球磨の得意技の一つ、早撃ち。その早撃ちはほとんどの艦娘も深海棲艦も反応できない。重巡棲姫も反応できず、バキィン!と角に直撃、折れてしまった。

 

(すごい。撃つ気配もなく、あの速さで撃つなんて…しかも正確な射撃。あれを避けるには苦労しそうですね。私には…できない。夕立さんや神通さんならあるいは…)

 

「貴様…」

 

「遅え。これなら心臓ぶち抜くのもたやすいクマ。多摩はもっとやべえクマよ?」

 

(ナゼダ…ナゼ私ガコノヨウナガラクタニ…!)

 

「フザケルナアアアア!!!私ハ姫ダ!!!姫ガ貴様ラナドニ敗北ヲ喫スルナド…!!!!!」

 

「ああ、もうめんどくせえにゃ。小心翼々(しょうしんよくよく)…ゴチャゴチャとよくしゃべる…御託はいいからさっさとかかってこい」

 

「シズメエエエエエエ!!!!」

 

「同じことしか言えんのか貴様は。当たりはしない、と言ってるだろう」

 

多摩の口調が変わった。この口調になった多摩はもう敵を殺すことしか考えていない。プライドばかりが先行し、仲間もぞんざいに扱い、姫だのとつまらないことにこだわり、こちらを見下す態度。全てが気に入らず、もう完全に殺す気でいる。遊びは終わりだ。

 

ドォン!!!

 

ガォン!!!

 

「ヴェアアアアアア!!?!?!?!!」

 

多摩には攻撃はかすりもせず、逆に多摩の速射が重巡棲姫の艤装の口に突き刺さる。

 

「遅え。口だけ達者で戦場に出たこと、ほとんどねえだろ」

 

球磨も同じく口調が変わった。これはもう早々に片を付けたいのだろう。時間の無駄だ。そう思っているのだろう。一瞬で懐に潜り込み、さらに口に砲撃を仕掛ける。再び重巡棲姫は悲鳴をあげる。

 

「悲鳴だけは一丁前だな。姫だけにか」

 

「寒いクマ」

 

「…無粋だにゃ」

 

あ、まだ完璧本気モードじゃないや。ギャグ言うくらいだし。しかし、その目は確実に重巡棲姫を殺す殺意がある。

 

「沈めだのなんだの言ってるけど、お前さっきから球磨たちに怯えてんだろ。攻撃は当たらねえしこっちはボコスカ当てるし。そんなの当たり前だろ。お前が姫だ何だと威張り腐ってどれだけ生きてきたか知らねえけど、お前とは潜ってきた修羅場が違うんだよ」

 

「百度死にかけ、千度死線を超えてきた多摩たちとお前じゃ実力が違う。多摩たちを憎む前に何もしようとせず、姫であることを鼻にかけて強くなろうとしなかったことを恨むといい。大体、貴様ら姫はそうやって傲慢な連中ばかりでうんざりだ」

 

「ダ、ダマレ!!アアアアアア!!!!!憎ラシヤアアアアアア!!!!!!死ネエエエエエエ!!!!」

 

重巡棲姫が乱射をする。当たれば一撃で大破は免れない砲撃の雨であるが、球磨はそれを的確にかわしながら再度重巡棲姫の懐に潜り込もうと近づく。

 

一方で多摩は攻撃をかわしつつ、砲を構え、射撃の準備に入る。今回は速射などではない。超精密な一撃を重巡棲姫の足に一撃。

 

「ヴェアアアアアアア?!」

 

一撃で撃ち抜いた。膝を正確に破壊した。これでこいつは逃げようとしても動きが遅くなる。もう一発。今度はアキレス腱を撃つ。

 

「堪忍袋とアキレス腱が切れた」

 

「多摩、よーくやったー!」

 

「続けて撃つ。南無阿弥陀仏…南無阿弥陀仏…」

 

ダァン!!!!

 

うろたえる重巡棲姫の胸に一発、多摩の放った15.5cm砲弾が刺さる。しかし刺さるだけだ。これだけではどうと言うこともない。装甲だけは固いのだ」

 

「カアアアア!!!」

 

気合いを込めたもう一撃。それは…。

 

「オグッ…グフッ!?」

 

何と刺さった砲弾の尻に直撃。砲弾が2列繋がったように刺さっていた。

 

(すごい、あんな芸当、赤城さんが弓で射た時のよう!)

 

大淀も驚くべき超精密な射撃。あれは村雨でも無理だろう。多摩は正確な砲撃を血反吐を吐くほど練習した。長月たち以上に苦しんだ練習だった。多摩の手は長月たち以上にボロボロだ。練習用の砲は血が洗っても落ちないくらい撃ち続けた。結果として恐るべき精度の砲撃が可能になった。

 

「もう一発だ。風穴を空けとけ」

 

ダァン!!!

 

3発目。1発目の弾丸が体内に入り込んだ。極限の集中力で3発命中させた。その精度は大淀も驚きを隠せないほど。

 

「多摩ぁ!よくやったー!!!」

 

「球磨姉!トドメを刺すにゃ!!!」

 

「ガアアアアアアア!!!!!」

 

重巡棲姫が球磨を撃ち抜こうとする。しかし…

 

ドォン!!

 

重巡棲姫の砲塔が爆発。多摩の速射だ。

 

「この多摩の前で球磨姉を撃ち抜くことなど不可能…」

 

「コノ…邪魔ヲスルナアアアアア!!!!!!ウッ!?」

 

「誰弾こうとしてんだコラ」

 

球磨が多摩を砲撃しようとしていた隙に一気に懐に入り込んでいた。

 

ドン!!!!

 

「グフッ!」

 

下から顎へ向けて一発。空を見上げることになる。球磨はと言うと一旦距離を取ってその後、猛スピードで重巡棲姫へ突進を試みる。

 

「正義のヒーロー、球磨ちゃんの球磨ちゃーーーーーーーんキーーーーーーーーック!!!!」

 

飛び上がり、きりもみ回転をしながら両足で多摩が撃った胸に突き刺さった砲弾目掛けて蹴りを繰り出した。

 

グシュウウウ!!!!

 

「オゴッ…ゲファ…!」

 

外に出ていた2発の砲弾は球磨の凄まじい勢いの蹴りで体を突き破り、中に埋まった1発の弾丸と共に背中から体外へ排出された。そこには砲弾と球磨の蹴りで空いた穴がある。そこへ球磨が両手の砲塔を重巡棲姫の体内へ突っ込む。ブチャア!!と嫌な音が響き渡る。手首を返し、そのまま体内で砲塔を上へ向ける。

 

「ハードグリングリーーーーーン!!!!!結局お前海の底行きいいいいいいいいいい!!!!!!!」

 

ダダダダーーーーーーン!!!!!

 

重巡棲姫の体内。頭の方へ砲を向けて一斉射。重巡棲姫は悲鳴をあげることもなく、体内から爆発して上半身が飛び散った。青い血と肉片の雨が降り注ぐ。

 

「きったねえにゃあ…球磨姉のハードグリンはマジで汚えにゃ…」

 

「あーすっきりしたクマー!不完全燃焼もこれをやれば完全燃焼クマー!」

 

「くっさ!」

 

「望月ー、おめえ後で球磨の血拭うの手伝えクマ」

 

「えーーー!?臭いからやだー!」

 

「んなこと言うなクマ!一番くせえのは球磨ちゃんだクマ!!!!」

 

「だったらあんなことしなけりゃいいだろ!?」

 

「ストレス解消にはグリンクマ!」

 

「にゃ。多摩もいい砲撃ができて大満足にゃ」

 

(重巡棲姫をいとも簡単に…この球磨さんと多摩さん…明石が艤装を作ったら『女王』になれるんじゃ…)

 

「女王」に匹敵するほどの実力だった。あの重巡棲姫をいとも簡単に沈めるくらいだ。きっとなれるだろう。あの長月さんや菊月さんも。三日月さんも動きは素晴らしかった。鹿屋基地の艦隊、艦娘。刈谷提督の実力はさすがと言うべきだろう。

 

「さーて、赤い雲も晴れたクマ。提督にさっさと報告して帰るクマー。臭すぎて気分が悪くなってきたクマ…」

 

「そりゃこれだけ盛大に血を浴びてりゃにゃ」

 

「うっぷ…オロロロロロロ!!!!」

 

「わーーーー!!!きたなああああああ!!!!!」

 

「く、球磨さん!?大丈夫ですか!?うっぷ…」

 

「お、大淀!落ち着くにゃ!球磨姉から離れるにゃ!!」

 

「う、う、うっぷ…ウヴォオオオオ!!!」

 

「大淀おおおおおおおおお!?」

 

大淀にとっては最後の最後で災難を被ったのだった。無線で戦闘終了の報告が遅れ、刈谷提督に球磨も怒られ、大淀も怒られ、「なんで私までぇ…うう…」と涙目になってみんなと合流したため、何かあったのかと時雨や摩耶に聞かれても泣いて手で顔を隠して首を振るだけだったのでもう何が何だかわからない横須賀の艦隊であった。

 

漣は(なんスか…この緊張感のねえ連中…)と思いながらここで意識が途切れた。




鹿屋組…いえ、鹿屋基地の艦隊の実力はいかがだったでしょうか。

狂気の姉貴たち。この実力は鹿屋基地初期からいる2人の血のにじむ努力の結果です。こうして五ヶ丘提督の艦隊、漣たちは無事救助されました。

次回は結果報告と刈谷提督による諸々の答え合わせになります。ブチギレ状態の刈谷提督…だと思います。この陰謀は一体何の目的があったのでしょうか?

次回をお待ちいただけますと嬉しいです。

それでは、また。
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