吾輩はニャンコ先生である   作:coltysolty

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WORLD DREAMを聞きながら。

新年も走りだしました。

★HAPPY2019★


くのいち

そろーり・・・

にゃんこ先生と夏目は、名取の家に忍び込み

妖の気配を探していた。

 

痛い・・・・痛い・・・・

痛いんだよぉ・・・

 

どこかですすり泣く声が聞こえる。

 

(ニャンコ先生・・・この声・・・・)

 

ヒソヒソ声でニャンコ先生に確認を求める夏目。

 

(どうやら、裏の物置あたりから聞こえてくるな。

おそらく妖怪七変化じゃな)

 

ニャンコ先生もほとんど念に近い声で

音を立てずに夏目に伝えようとする。

 

(七変化・・・か・・・・。都度キャラを変えて演じる

役者に憑依した妖らしい名前だな。ニャンコ先生、どうすれば?)

 

 

(んーーーーー。七変化だからな。一見、別の妖に見せかけて

攻撃してくるから、手だてがない・・・実際に見えている妖に

効くわけじゃないからな・・・・やつの本性を出させねばならない)

 

(こっちから先手を打つ?)

 

(いや、待て。助っ人を呼ぶ。

妖くのいちじゃ。くノ一と書いて、女

つまり、くのいちというのは、女忍者のことじゃ)

 

(忍者妖怪なの?)

 

(そうじゃな。忍術のような妖術を使う。今、呼んでくるから

待っておれ)

 

(呼んでくるって、そんなすぐに来るの?)

 

(ま。わしには、そーゆーネットワークがあるのだ)

 

(僕をおとりにしないでくれよ?一人で待ってるのは

気味が悪いからね)

 

(大丈夫じゃ。とりあえず、表に回って名取のところにいればよい)

 

(わかったよ。ニャンコ先生を待ってるからね)

 

(ういっ、じゃ、行ってくる!)

 

ピューーーーっと風のようにニャンコ先生が走り去ると

夏目は素早く表に回り、名取のいる方に向かった。

 

「こんにちはー。名取さん。」

 

玄関の方から、声をかける夏目。

 

「お、どうした?なんかあったの?」

 

「あ、いや・・・ちょっと聞きたいことがあって・・・」

 

もの言いたげな表情で、夏目は名取にうまく説明しなければと

気配を窺いながら、話をしようとしていた。

 

「立ち話もなんだから、中に入って」

 

名取に促されるままに、夏目は中に入っていった。

 

「実は・・・・・」

 

夏目は一部始終を名取に話した。

 

「なるほど・・・・。確かに、先日の撮影のときも

いやな殺気を感じたんだよ。もしかして、それだったのかも

しれない。ライトがいきなり僕の足元に倒れてきて、危うく

大けがするところだったんだ。」

 

「え?そうだったんですか・・・」

 

「ああ、でもその時にアシスタントの女性が

叫んでくれてね。それで事故を免れた。彼女には感謝したよ」

 

「それって・・・・だれか憑依してなかったですか?」

 

「ん・・・・・?・・・あ、そうだな・・・・

そういえば、いつもの彼女じゃなかったな。

いつもは・・・どっちかというと、ぼーっとしている方で

人に言われてから気づくようなタイプだったな」

 

「もしかして・・・」

 

そのとき、奥の風呂場の方で水があふれる音がした。

 

「ん・・・?なんだ?」

 

名取が慌てて風呂場の方に移動する。

夏目もついていく。

 

「な、なんだこれは・・・・・」

 

一面が血の海のように、真っ赤な水が

湯船から溢れていた。

 

「名取さん、危ない!!上!」

 

夏目が指示した方向にはどす黒い影がうごめいていた。

 

「痛い・・・・痛い・・・・お前も

同じように、痛くなればいいんだよ・・・・」

 

全身を縄で縛られもがき嗚咽してるかのような声が

浴槽の下から響いてくるやいなや

 

その黒い影が名取に襲いかかろうとしていた。

 

「危ない!!!」

 

夏目が叫ぶと同時に背後から何か飛んできた。

 

「なーつめーーーー!!!!

下がるんだ!!」

 

斑に変化したニャンコ先生の背中には

黒い忍び装束を纏った妖くのいちが乗っていた。

 

 

「やめて!!!私の腕を噛んで引きちぎって!

そしたら巨大化して、敵を退治してあげるから!

 

(あれ?・・・なんかそれ違うシチュエーションの匂いがするのは

僕だけだろうか・・・・)

 

夏目が瞬きをする。

 

 

「私は戦うっ!!!たとえこの体が引きちぎられようとも

あなたの痛みを救うために戦うの!

 

私の手足の1本や2本、なんてことないわ。

あなたのその傷に比べたら・・・

 

だから、やめて!その人間を襲うのは!

あなたの敵はそれじゃないわ!」

 

 

妖くのいちは七変化に向かって叫んだ。

 

「痛い・・・・痛いんだ・・・

同じ痛みをこいつにやる・・・・」

 

七変化が名取に襲い掛かろうとしたその時

妖くのいちが自分の左腕をもぎとって、七変化の目玉に突き刺した。

 

「ぐぁああああああ!熱い・・・熱い・・・・

体が焼けこげそうだ・・・・・」

 

妖くのいちは七変化の肩に乗ると、自分の右足を切り取って

七変化の喉奥にそれを突き刺した。

 

「ほら。これでもう痛くないでしょ。

あなたの痛みは人間を襲っても決して治まることがないのよ。

私の肉を齧り、血を飲めば静まるの!わかる?」

 

七変化の体が燃え滾るようなオレンジ色に染まると

炎が天まで上り、体ごと上昇していった。

 

「妖くのいち・・・そなたは、自分を犠牲にしてまで

七変化を救いたかったのか。妖にも愛があるのだな。」

斑にゃんこ先生は、尻尾をゆらしながら、くのいちに語りかけた。

 

「ええ・・・純粋が故の憎悪が導き出した悪なんです。

根底は澄んだ水のようなきれいな魂だったのに、心に傷を負ったために

その血糊によって、どす黒く穢されてしまいました・・・

 

斑様。ありがとうございます。ずっとこの機会をうかがっておりました。

チャンスをくださり感謝しています。」

 

すると、どすっ、と何かが落ちた音がした。

 

「佐助様!!!!」

 

くのいちが近寄ると、人間の形をした男性が

横たわっていた。

 

「おう・・・これが、人間だったころの男だな。

やっと呪いが解けたのか・・・くのいち。そなたは

今は妖だが、もとは人間だ。この男を、しっかり介抱してあげなさい。

 

陰陽師に頼んで、そなたの失ったものは、修復してもらうよう

頼んでおく。幸せになりなさい」

 

「はい・・・・ありがとうございます。

一生、この人を大事に生きていきます」

 

そう言うと、くのいちは七変化が抜けた佐助を担ぐと

月空に消えていった。

 

「ふぅ・・・・ニャンコ先生・・・・今回、すごかったね。

僕も今まで、あんなのみたことなかったよ。なんていうのかな

憎悪と嫉妬に満ちた劣等感の塊・・・

 

でも、才能ある人だったんだろうね。だからこそもがき

苦しんだって感じがしたよ。

 

勉強になった。ニャンコ先生も、今日はかっこよかったよ。

なんか猫車みたいだった」

 

「ふん!それよりかっこいいわい! 名取も今は気を失っているから

気付け薬を置いとけ。じきに治る」

 

「うん。奥に寝かせておくね。ニャンコ先生

大活躍だったから、今日はいちご大福とかりんとう饅頭奮発してあげる」

 

「にゃにゃにゃにゃにゃああああにぃいいい!!!!

わしの大好物ばかりじゃな!夏目、愛してるぞ!!!」

 

「あ、そーゆーのいらないから。ま。とにかく

帰ってお茶でも入れておくよ」

 

 

ニャンコ先生は目を♡にしながら、体についた血を

水道水で洗い流してから、上機嫌で夏目の家に戻った。

 

めでたしめでたし

 

 




七変化って名前の割には、なんも変化してないっちゅー・・・
すいません・・・はしょりすぎです(;'∀')
新年てことで許してください。

ところで
元旦って以前は車がほとんどいなかった気がするんですが
最近は、ちょっとすくないなーぐらいの感じですね。

まあ、365日24時間営業のお店とかもあるし
そこに搬入する車があったりとか、お仕事している人も
いますもんね・・・

1日ぐらいは、全部のお店や営業を
お休みにしてもいいのになあ、って思うんですけど・・・

今年のGWは10連休らしいですが・・・
どこも混むんでしょうね~

家でアニメでもみてよっと。

今年もどうぞよろしくお願いします。
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