ニャンコ先生健在
「おい、夏目。
LIMEの解除ってどうするんじゃ?」
「はあ?にゃんこ先生、ケータイとか
持ってないでしょう?」
「わしじゃない。JKのりんちゃんが
LIME間違って、ブロックしたらしいんじゃんがな。
解除の仕方がわからんて。
教えてくれたら、どら焼きとチョコドーナッツくれるって
いうからさ」
「にゃこ先生、それ以上肥満になったら
おなか、破裂するよ?」
「うーるさーい!!!これは仮の姿じゃから
大丈夫なんじゃ!!とにかく解除の仕方!!」
「それさあ、ブロックしたの間違ったっていうけど
本当はわざとやったんじゃないの?
なんか、激オコぷん!とかっつって、ブロックしたけど
解除の仕方わかんなくなったとか
ほっとけば?自分で探しなよ。身から出た錆だよ」
「なに?錆体質なのか?」
「ちがうよ!!!!自業自得ってことだよ!!」
「漢字でしゃべらんでくれ。ひらがなでしゃべってくれ。
頭痛がする」
「もういいよ。それよりさ、クラスメイトの
菜恋ちゃんから、恋愛相談受けてるんだけど
力になってやってよ」
「その漢字、なんて読むんじゃ?」
「もー、音声で伝えてんだから
わかるはずでしょ!!メタ発言やめて。
なれん、だよ」
「ナレンだな・・・」
「わざわざカタカナにするなよ」
「まあいい。どんな相談じゃ?恋愛なら
わしに聞け、じゃからな」
「ナレンちゃん、好きな人がいて、誕生日に
プレゼントあげたいんだけど、学校も違うし
連絡も取れないし、どうしたらいいかって・・・
家に届けたりするのも、怪しいって思われたりしたら
困るし。ほら、今、こんな時代だからね。
知らない人からの贈り物は、家の人が受け取ってくれなかったり
するでしょ」
「その相談、別の小説でもしてなかったか?」
「・・・・・去年の話じゃないの?
てか、1年越しの相談なのか・・・?」
「まあいい。そうだな・・・伝書バトにでも頼むんだな」
「伝書バトってどこで入手できるの?」
「んー、なんでも売ってる、アマゴンに頼んだらどうかな?」
「えーーーーー?生き物売ってるの?」
「ヤバイもの以外、なんでもあるらしいぞ?」
「んー・・・・でも、伝書バトが窓辺に止まってて
手紙かなんか持ってたら、素敵だよね。
相手が心豊かな人なら、きっと気づくよね?」
「そうそう。そういうこと。伝書バトに
想いをしたためた手紙を持って行ってもらうんじゃ。
あ、猫には気を付けないとな。配達途中で、鳥を食っちゃうからな。」
「猫も配達早いらしいけど?」
「早けりゃいいってもんじゃない!心を込めて
届けるのがいいんじゃ」
「まあ、そうだね。じゃあ、なれんちゃんに
そう伝えてみるよ」
数日後、夏目の家に一羽のハトが舞い込んできた。
それをみつけたにゃんこ先生、すかさずそのハトを捕まえて
食べようとしている。
夏目が見つけ
「にゃんこせんせい!なにやってんだよ!
白いハトをいじめるな! 口に何か咥えているよ!」
「・・・・・ん・・・・・?
・・・・は!!!あれか!
なんじゃ。相手は、夏目、お前だったんじゃな」
「・・・・え????」
「おまえ、ほんとうに鈍いな。
ナレンちゃんが好きな相手とは、お前のことじゃ
ないのか!!!」
「え・・・・・????まさか・・・・・」
「いいから。開けてみるんじゃ!!」
「うん・・・・・」
手紙をあけて真っ赤になる夏目。
「なんて書いてあるんじゃ」
「い、言わないよ!!!あっちいけ!
ぶーにゃんこ!!!!」
「なーに照れてんだ・・・・
ふん・・・・色恋には縁のない男じゃと
思っておったが・・・・遅い春がきたか?」
「うるさーーーい!!!!とにかく
あっちいけよ!!!」
「あいあい、ウブイのぉ~」
「ウブいとかって、すんごい昭和な表現やめろ。
もう、時代は令和なんだぞっ!」
「わけわかんないこと言って。
まあ、ゆっくりラブレターとやらを堪能しなさい。
返事はまた、このハトに預けるんだぞ?」
「え・・・・?そうなの?」
「そ。そういうこと。続きは次回にな」
ほんのり桜色なお話ですね~。
さて、夏目君へのメッセージはどんなかな?
伝えたい思いってなかなか
難しいですね。すれちがったり、思い違いだったり。
縁あれば、いつかは会えるでしょう。