だから、単独でいるのはまだ番がみつかっていないらしく
夏目には一羽と思われていたカラスの隣にいた
番の白いカラスがみえていたようです(本編より)。
さて、ニャンコ先生の与太話はまだまだ続きそうです。
「おーい、夏目ぇ~」
「ニャンコ先生、毎回同じ入り方だね」
「にゃんだって~?そう突っ走ると
獲物にありつけぬぞ。なあ、イカ食いたい」
「ぽっぽ焼き高いからね。するめで我慢してよ。
するめだって、けっこうするんだから」
「まあ、よい。延長のおやつはそれでちゃらに
してやる」
「でさ、その祈祷師ってのが気になるんだけど」
「ああ、中大兄皇子公麿(なかのおおえのおおじきみまろ)な?」
「そういう名前なの?」
「そうじゃ。レイコの祖祖父じゃ。」
「え?じゃあ、僕の祖先でもあるってこと?」
「ま、そうなるわな」
「ニャンコ先生もその頃から生きていたの?」
「生きるも死ぬも、わしは生きておらんから
死んでもおらんのだ」
「ま、確かに・・・・
とにかく、中大兄皇子公麿って、名前的に
時代がズレズレな感じもしないでもないけど・・・・
単に昔っぽいってことで、そういう登場の仕方あり?」
「うるさーい。ちゃんと公麿ってついてるじゃろ?
これ全部で苗字じゃ。Family nameっていうやつだ
本名は中大兄皇子公麿麿じゃ。まろがFirst nameよ。」
「ふぅん・・・・たいそうなファミリーネームだね」
「そりゃあ、由緒ある家系じゃからな。
おまえのその能力も、ここからきてるんだから」
「そのご先祖様も、妖を見ることができたの?」
「そうじゃなー。こやつは、かなり優れた能力を
持っていたから、妖が見えるだけでなく、退治する力、物事を予知する力
一番すごいのは、改心させる力も持っておったということじゃ。
今でいうスクールカウンセラーかな?」
「・・・・・・・・・なんか、ちょっと違う気がするけど・・・」
「とにかく。当時はすごいカリスマで、あっちこっちから
引っ張りだこだったのだ。」
「じゃあ、一葉さんも助かったんだね」
「・・・・・・それがなあ。」
「え???そこまで上げておいて、助けられませんでしたって
それって、オレオレ詐欺よりひどくない?」
「まあ、よく聞け。人助けにもいろいろあってな。
ここは助けない方がよいと、公麿(長いので省略)は
判断したんじゃ」
「どういうこと?」
「まあ、時代背景もあるが、一葉の家族背景や
太郎冠者次郎冠者の家族背景と一葉一家との関りもあって
ここは結ばれない方がよいと判断したんじゃ」
「え・・・・・そんな・・・・悲しすぎるじゃない。
だって、いい名づけだったんでしょ?」
「そうだ。いい名づけだったんだが、政略結婚だったんだ。」
「政略って・・・・一葉さんのところはそんなにお金持ちでも
なかったんでしょ?こんなこと言ったら失礼だけど」
「それがな、一葉の家の周りには、いろんな植物があってな。
それらを染物に使っておったんじゃ。その植物は自生のものもあるが
それらを増やして、染料とすれば、大きな儲けにつながると、太郎冠者の
両親は狙いを付けたんじゃ」
「え・・・太郎さんも次郎さんもいい人なのに、親は悪い人だったんだね?」
「それも、悲しい話でのお。太郎と次郎は拾われたんじゃ。
正しく言うと、奪われたんじゃ。」
「え????」
「あるとても気のいい町侍に息子が二人いたんじゃが、母親は
病に倒れ、父親が一人で二人の息子を育て上げたんじゃ。
近くに住むとある庄屋の家には、後継ぎが生まれなかった。
そこで、庄屋は町侍の息子に狙いを定め、誘拐したんじゃ。」
「それって、バレないの?」
「今だったら、DNA鑑定もあるし、すぐにバレるが、当時はうちの子だと言ってしまえばそれまでだった。だから、町侍は来る日も来る日も寝る間も惜しんで
探しまわったが、とうとう見つからなかった」
「そんなひどいこと・・・・」
「そうじゃ。皮肉なことに、一葉が倒れ、太郎と次郎がそれを助け
そして、一葉が没してから、その事実が明るみにでたんじゃ」
「どうやって?」
「それは、また次回、教えることにして・・・
とりあえず、太郎と次郎は町侍の元に帰ることができたんじゃ。
一葉のおかげで。そのことをお前の先祖はわかっておったのだ」
「ふーん・・・・にゃんこせんせい、その時何してたの?」
「それも合わせて、次回にお話ししよう。今回はわしは
もう、おなかがいっぱいだから、もう寝る」
「もー、ニャンコ先生!」
「ぐぅ・・・・・・・」
話してて、すぐに秒殺睡って、すごいですね。
私もですけど・・・・