吾輩はニャンコ先生である   作:coltysolty

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先日、ある中学生男子がバトルの末
勝利をおさめました。そこで吐いた一言

「おれの貴重な時間を返せ」

負けた方はぐうの音も出なかった様子でござる。


時間泥棒

「おーい、夏目。あれ・・・なーつめーーーー?」

 

夏目を探すニャンコ先生。いる筈の姿が見えない。

しかし、部屋にいたのは・・・

 

「あれ・・・なんか、タヌキみたいなのが

しゃべってる」

小学校4年生ぐらいの男の子が、ニャンコ先生をみて驚いている。

 

「なつめ・・・か・さては・・・・つきひぐいのしわざじゃな!」

小さくなった夏目をみて、ニャンコ先生は、ある妖の仕業だと

あたりをつけた。

 

「ねえ、たぬきブタくん。きみ・・・なんでしゃべれるの?」

 

「たぬきでもブタでもないわい!おぬし、さては記憶がないな?」

 

「記憶・・・・?なんの?」

 

「おぬしは、本当は高校生。だが、ある妖に術をかけられて

若返ってしまったのだ」

 

「あやかし・・そう。僕には妖怪が見えるんだ。

どうして、ブタ君知ってるの?」

 

「だから!ブタじゃないと、言うておるじゃろ!

吾輩は猫じゃ!ネーコ!」

 

「わかったよ、ねこちゃん」

 

「ねこちゃん・・・っていうか、ニャンコ先生だ。」

 

「ニャンコ先生!なんかかわいいね。わかったよ

ニャンコ先生。僕は、妖に術をかけられてしまったんだね・・・

どうしたらいいんだろう?」

 

「おまえ、田沼は覚えているか?」

 

「田沼・・・って誰?」

 

「んーーーー説明している暇はない、いいか

今日はここの家の者は旅行に出かけておる。今のうちに田沼の家に行くぞ。

ここの家の人が戻ってきたらびっくりするからな」

 

「なんかよくわからないけれど、とりあえず言う通りにするよ」

 

ニャンコ先生と子供の夏目は、田沼の家に向かった。

 

「おーい、田沼ぁー!田沼の小僧、いるかあ?」

 

「あ、ニャンコ先生・・・と・・・この子は?」

 

「夏目だ。」

 

「夏目・・・・・?」

 

「つきひぐいにやられた。だから、わしがそいつを

つかまえてくるから、それまで、子なつめをよろしく」

 

「わ、わかったよ・・・。なつめ・・・君、おいで?」

 

「あ、田沼さんってあなたですね。よろしくお願いします」

 

「aPAD渡しとくから。ナイクラの相手でもしてもらえ。

結構楽しいぞ」

 

「ニャンコ先生、なつめ君のことは心配いらないから

つきひぐいとやらを捕まえて、はやく術を解いてもらって」

 

子どもになった夏目を家に入れると、二人はゲームを始めた。

「なつめ君は、ゲームとかやるの?」

 

「うん・・・主にカードゲームが好きだけど、相手がいなかったから

最初はひとりで遊んでたんです。」

 

「そうなんだね・・・ぼくもカードゲーム好きだよ。一緒にやる?」

 

「はい!」

 

「じゃ、このデッキ貸してあげる。僕はこっちを使うね」

 

「うわあ!すごいのいっぱいありますね!」

 

二人は楽しそうにカードゲームを始めた。

その頃、斑姿のニャンコ先生は、妖つきひぐいを血眼になって

探していた。

 

すると、田んぼの脇をとぼとぼ歩く古木のなりそこないみたいな姿の

妖をみつけた。

 

「おいこら!つきひぐい!!!おまえ、夏目の術を今すぐ解け!」

 

「え・・・・?だいたいこの時代、若返りってーと

喜ぶんですけど・・・わざわざ戻すってんですか?」

 

「そうじゃ。だれでも若返りたいわけじゃない。

今の時代、マスコミに洗脳されてるだけで、自分の時間を

大事に生きているものもおるのだ。

 

過去は過去でその人間の歴史を作り上げておる。

そのヒストリーがあるからこそ、その人格ができあがってることもある。

 

そういう人間は、昔に戻りたいなどとは、思わないものだ」

 

「ほお・・・・なるほどですね。日本って言えば

すぐに年齢ききますし、アラサーとかアラフォーとか

年齢に関する和製英語が登場するじゃないですか。

 

しかも、酒飲んでくだ巻いて、若いころはよかったなー

なんて言う輩もいるとききましたよ。だから

若ければ喜ぶと思ったんですよ」

 

「まあ、確かにそういう風潮はあるがな。

だがしかし、人生の日いちにちを大切に生きている人間は

そんな上っ面だけのことには、とらわれない。

 

そういう人間もいるのだ。夏目は、今の自分を大事に

そしておかれた境遇をしっかり生きて、周りに感謝している」

 

「そうなんですね・・・お礼のつもりで、若返りさせたんですが

では、戻しましょうか・・・あの方が、お悲しいのなら

お礼の意味はありません」

 

「ほんとうじゃ!おい、この時間どろぼうめ!わしの時間を返せ!

わしの大切な時間を奪いやがって」

 

「ああ、これはこれは大変申し訳ないことをしました。

それでは、これでどうぞご勘弁を・・・」

 

妖つきひぐいは、徳利にはいったどぶろくをニャンコ先生に渡した。

 

「うぉっ・・・これは・・・・!」

 

「はい、珍しいものですから、お気に入りいただけるかと」

 

「まあ、よろしい・・・楽しい時間を奪われて

激オコるところだったが、見返りがあれば、よろしい。

わたしの時間はお前に寄付をするとしよう」

 

「本当によかった・・・術は日が落ちるころには

解けていることでしょう。ご安心ください」

 

「よろしい。では、さらば」

 

ニャンコ先生は、どこかでつまみをゲットして

田沼の家に向かった。

田沼の家では、遊びつかれた夏目がすやすや眠っていた。

 

「術が解けて、疲れて眠っているのだな。田沼。

起きたら、夏目に帰ってくるように伝えてくれ。

わしは、これで晩酌しているからな」

 

つきひぐいにもらった徳利を田沼に見せると

夏目を置いて自分だけ、さっさと帰るニャンコ先生。

 

やさしい田沼は、夏目にそっと毛布をかけ、起きるのを

待った。




ケーブルを解約して、プライム会員になりました・・・
いよいよ浮世離れ海藤、じゃなくて、街道まっしぐら・・・
(勝手に変換してしまいました)

光陰矢の如し

時間は待ってはくれません。
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