鵜養貴也は勇者にあらず   作:多聞町

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第十三話 明けない夜に

今日も一日、ぼーっとして過ごした。

わずかに動く右手でリモコンを操作し、部屋の灯りを落とす。

 

窓もなく真っ暗な部屋で、身じろぎもせず天井を見る。

今日も無為に過ごしたな、とため息をつきそうになる。

 

その時、ふと部屋の空気が動いたような気がした。

 

視力の残る左目で、部屋の入口を見やる。

影が近づいてきた。

 

気持ち、焦りながらリモコンを操作し、部屋の灯りを点す。

 

「っ! たぁくん……」

 

貴也だった。勇者のものにも似た衣装を身に纏い、園子を見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

玉藻市の円鶴中央病院。

ここに辿り着くまで、ずいぶん遠回りをした。

大赦の施設に幾つか侵入した後、むしろ園子を監禁するには病院を利用しているのではないかと思い至った。

だが貴也には、どの病院に大赦の息がかかっているのか判別できなかった。だから、相応の規模の病院を虱潰しに当たる他なかった。

 

大赦の本部があり、自分たちが住まう大橋市を探索のスタートに選んだ。この近辺ならば親友である伊予島潤矢の情報も活用できた。

学校から帰ると仮眠をとり、真夜中に忍び込んでは確認するという行為を繰り返した。精霊の力が無ければ、早々にバレて捕まっていただろう。

 

大橋市の病院が空振りに終わると、かつて園子たちが合宿に行ったという情報を手がかりに、讃州市方面へと西へ探索の手を伸ばした。だが、それも空振りに終わり、県庁所在地の玉藻市をターゲットに変えたところでようやく、怪しい病院を見つけた。

それが、円鶴中央病院だった。

大規模な病院だったため、園子が閉じ込められている部屋を特定するまで、丸二日かかった。

 

二月も下旬を迎え、ようやく努力が実を結ぼうとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

強行突破するしかなかったため、部屋の見張りは雪女郎で無力化したあと、スタンガンで気絶させ、縛り上げて、屋上の機械室へ放り込んだ。

部屋の鍵は見張りから拝借した。

入った部屋は前室らしく、本命の部屋はさらにその奥だった。だが、鍵はかかっておらず、その真っ暗な部屋には音をたてずに忍び込めた。

 

急に灯りが点いた。

 

「っ! たぁくん……」

 

「そのちゃん……」

 

衝撃を受けた。

ベッドの上に横たわる園子は病衣に身を包んでいるが、顔は左目と口元を残し肌が見えないほど包帯に巻かれていた。あと、病衣から僅かに肌色を見せているのは右腕のみで、それも半ばまで包帯に巻かれ、指先にはセンサーが取り付けられていた。

 

周りに目が行くようになると、その部屋の異常さが際立っているのに気付いた。

広さは六人相部屋二つ分ほどもある。だが、その壁には御札が所狭しと貼られ、床にはやはり所狭しと木製の小さな形代が立てられていた。

園子のベッド周りだけは現代的な設備が整っていたが、その周りは木製の柵でぐるりと取り巻かれ、部屋の入口からその領域に立ち入る部分には小振りながら鳥居さえ建てられていた。

 

その、おどろおどろしさに強烈な吐き気を催した。

十二歳の女の子が居続けて良い場所とは、とても思えなかった。

貴也の胸の内に、大赦への怒りが火を点した。

 

 

 

 

「たぁくん、目を覚ましたんだ。よかった~」

 

「ああ、三ヶ月ほど昏睡状態だったけど、リハビリも済んで、もうすっかり元気さ」

 

変身を解き、平静を装って会話をする。恐らく大赦側もすぐ感づくだろう。早々に情報交換をしなければならないと理解していた。だから、園子にやっと会えた喜びを、強い意志で横にやった。

 

「時間がないだろうから、まず僕の状況から話すよ。――――――そのちゃんに指輪の件を話した次の日、樹海化に巻き込まれたんだ。血まみれのそのちゃん達を見つけたけど、以前話した神々しさのある狐に後を任せて、銀の助っ人に入ったんだ」

 

「やっぱり、そうだったんだ……」

 

「銀の状況は分かってると思うから省くよ。僕はバーテックスの一撃を受けて気を失い、気がついたら十月だった。リハビリを頑張った後は、ずっとそのちゃんを探してたんだ。そうだ! 銀とは始業式の日に再会したよ」

 

「たぁくん、ありがとう。たぁくんがいなかったら、ミノさん、死んじゃってたかもしれない。ううん、きっとそう……。――――――本当にありがとう。私だけじゃなく、ミノさんも守ってくれて。たぁくんは私たちの勇者だよ……」

 

園子の左目から涙が溢れた。

 

「お願いしても、いいかな。私の右手、握ってて欲しい。もう、そっちぐらいしか触覚がないから」

 

「ああ、いいよ」

 

園子のベッドサイドに回り、その右手を両手でギュッと握ってやる。

 

「今度は、そのちゃんの番だよ。その体は、やっぱりバーテックスに……」

 

「ううん。これはね、そうじゃないんだ~。たぁくんにはもう、全部話すね」

 

そう言って、園子は悲しそうに微笑むと、貴也に全てを打ち明けた。

 

新しい勇者システムのこと。

精霊による守りのこと。

死ねなくなったこと。

『満開』と『散華』。

 

「そんな! それじゃ、まるで……」

 

「供物。生け贄。人身御供。いろんな言い方はあるけどね。神樹様の勇者って、結局はそんな存在なんよ……」

 

言葉が出なかった。大赦だけでなく神樹へ対しても憎悪が膨れ上がる。

 

「でも、良かったこともあるんよ。満開がなかったら、四国を守り切れなかったから。たぁくんと、こうして再会できたのは、この力のおかげでもあるんよ。だからもう、思い残すことは無いんだよ。元気なたぁくんを見れて良かった」

 

「なに言ってるんだよ」

 

「たぁくんは、私のこと忘れて幸せを掴んで。お願い。それが、私の最後の望みで、希望だから……」

 

「なに言ってんだよ!」

 

「だって! もうお嫁にもらってもらえない体になっちゃったもん……。もう、心臓も動いてないんだよ。ご飯だって食べてない。でも、生きてる。生かされてる。もう、私は『人間』ですらないんだから! たぁくんの隣にいて良い訳がないんだよ……」

 

「――――――そんなことないよ。どんな風になったって、そのちゃんは、そのちゃんだ。君がいてくれるから僕は頑張れる。そばに居て、優しく微笑んでくれているだけで十分なんだよ」

 

「そんなの出来ない! それじゃあ私は、たぁくんの足を引っ張ることしか出来ない! 実際に力になれなきゃ、何の意味も無いよ……」

 

「それでも、僕は君にそばに居て欲しいんだ」

 

「ああぁぁ……。――――――たぁくん……、たぁくん、たぁくん……」

 

とうとう園子は貴也の名を呼びながら泣き出した。

貴也の胸にやるせない想いが募る。

 

が、二人のそんな時間は唐突に終わりを告げた。

 

 

 

 

部屋の入口から十余名の仮面を着けた神官がぞろぞろと入ってきた。

彼らは、明らかに貴也に敵意を向けていた。

 

「お前は……、鵜養貴也だな。園子様から離れたまえ」

 

「この人は、私のお客様だよ。傷つけたりしたら、許さないから」

 

リーダー格の壮年らしき神官が貴也を咎めたが、涙をこらえた園子の怒気を込めた言葉に、揃って跪き(こうべ)を垂れる。

 

「しかし、園子様。御身(おんみ)は神にも等しき存在故、俗人の接触は極力避けねばなりません。御身の二親(ふたおや)とて同じ扱いなのです。そのような者への接触など本来、なされてはいけないのです」

 

「分かってるよ。だから、今回だけ。もう会ったりしないから、この人には手を出さないで」

 

「そのちゃんは黙ってて! お前ら、今すぐこの子を、乃木園子をここから解放しろ!」

 

「身の程知らずな」

 

「これを見ても、そう言えるのか! 変身(召喚)!」

 

スマホを取り出し、あたかもそれを操作しているように見せながら、口から発する言葉と頭の中で発するそれを区別し、かつ同時に行う。胸元からの光も、スマホの位置を変えて発光部を誤認させる。園子の変身を一度見ていればこその策略だった。

 

「ま、まさか……。バカな、あり得ない。勇者とは『無垢な少女』しかなれないもののはず。こんな……。神樹様からの神託さえなかったぞ」

 

そこには、勇者と見まごう装束を身に纏い、九体の精霊を従えた貴也の姿があった。

神官達に動揺が広がる。

 

と、次の瞬間。

 

パァーン。

ギィンッ!

 

乾いた音がすると同時に雪女郎の障壁が銃弾をはじく。

 

「雪女郎!」

 

貴也の叫びとともに、銃を持った神官の手足が瞬時に凍結した。

 

「う、うおーっ!」

 

「この人を傷つけようとしたね! 今から、私は貴方たちの敵に回るからっ!!」

 

園子の怒りに満ちた言葉を受け、再び平伏する神官達。

 

「その痴れ者をつまみ出せ! ――――――お怒りをお鎮め下さい、園子様。これは個人の暴走に過ぎません。決して大赦の意志ではございません」

 

「それでも、この人の勇者システムが私たちの旧システム相当だったら、下手をしたら死んでいたんだよ。私は、貴方たちを絶対に許さない。覚えておいて」

 

銃を持った神官が連れ出された後も言葉無く、ただひたすらに平伏する神官達。

貴也は彼らに殺気のこもった目で今一度、自分の要求を語る。

 

「もう一度言う。乃木園子をこの気持ちの悪い部屋から解放しろ。彼女をご両親の元へ返せ!」

 

「それは出来ない相談だ。園子様は今や神に等しき存在。祀り上げなければならないのだ」

 

「それはお前たちの理屈だろ! 園子は、ただの十二歳の女の子だ。僕は……俺はお前たちを皆殺しにしてでも園子をここから解放するぞ」

 

神官達に緊張が走った。

 

「たぁくん、もういいよ。もういいから……」

 

「黙ってろ。これは僕の我が儘だ。僕は我を通すよ。たとえ、そのちゃんが止めても僕は止まらない」

 

貴也はもう一度、殺気をこめて神官達に話し出す。

 

「お前らが四百万人と三人を天秤に掛けて、四百万を取ったのは分かるさ。たった、それだけの犠牲で百万倍以上の人間を救えるんだもんな。でも、俺の天秤は違う。園子の方が、誰よりも重いんだ! ――――――少なくとも、今、目の前にいるお前らや、大赦の人間全員合わせても、園子に比べれば虫けら以下の存在なんだよ!」

 

「大赦を潰し、神樹様を潰せば、この世界は、人類は終わるんだぞ。それを分かっているのか」

 

「知らねえよ。どちらにせよ、園子をここに閉じこめておくことと、神樹が潰れるかどうかが同じ話とは思えないけどな。それとも、園子を解放すると明日にでも神樹が枯れ果てるのかよ!」

 

既に話は平行線になっていた。園子を救いたい貴也と、園子を祀らねばならぬ大赦。妥協点など、どこにもないように見えた。

 

「もういい。お前ら全員殺して、園子を連れ出す!」

 

「もうやめて、たぁくん……」

 

「僕は誓ったんだ。そのちゃんを、ご両親の元へ無事に返すんだって! だから絶対に止まらない!!」

 

 

 

 

その時、柏手(かしわで)でも打つかのような調子で拍手(はくしゅ)をしながら現れた人物がいた。

 

「そこまでだ、鵜養の坊主。我々も殺されてしもうてはかなわん。一つ、取引といかんかね」

 

「上里様。何もそこまでしなくとも」

 

「黙らっしゃい! 鵜養の坊主は、どのようないかさまを用いたかは知らぬが、歴とした『勇者』となっておるのだ。取引の余地があるならば、我らは引かねばなるまい」

 

その老境にあろう仮面を着けた神官はリーダー格の神官を叱り飛ばし、貴也に向き直る。

 

「さて、鵜養の坊主よ。我らとしては園子様を祀り上げることさえ出来ればよいのだ。手段は問わん。それで手を打ってはくれんかの」

 

「そのちゃんをこの部屋から解放して、乃木家に返してくれるなら、それ以上の要求はしません。約束します」

 

「ほっほっほ。ならば、取引は成立だな」

 

 

 

 

そこまでが、貴也の為したことであった。

貴也は、自らの一番大切な人を取り戻すことに成功した。

 

 

 

 

 

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

 

 

 

 

 

意外にも、その後の大赦の対応は早かった。

二時間後には、園子は普通の病室に移されていた。もちろん最上級の個室であった。

 

貴也はその日一日、園子に付いていた。

とりとめのないおしゃべりをし、彼女が微睡(まどろ)めば、自分も微睡(まどろ)む。

 

彼女と共にある時間はとても優しく、だから、とても貴重に思えた。

 

 

 

 

貴也が襲撃を実行した翌日の夜、今後の対応を決めるべく関係者が園子の病室に集められた。

当事者である貴也と園子の他に、病院長、大赦中枢から上里の者、園子の両親、貴也の父、そして伊予島、土居、鵜養の御三家本家の当主。計十名。

 

まず、貴也の勇者システムについては詳細を知る貴也自身と園子が説明を拒んだため、最低限の情報共有の後、他言無用扱いのみとなった。

 

次いで、園子の処遇が取り沙汰された。

だが上里の者は、園子を神に等しい者として祀り上げる仕掛けさえあれば良いと、早々に退席した。

 

後は、園子を何処が引き取り、面倒をみるかということのみとなった。

貴也は、園子は乃木家に戻れるものと信じ込んでいた。だが……

 

 

 

 

「すまないが、乃木家に園子を迎えることは出来ない」

 

「あなた……」

 

「どうしてですか!」

 

乃木家当主紘和のその言葉に妻は絶句し、貴也は反発した。

 

「貴也くん。君が園子にしてくれたことに関しては、心から感謝している。だが、ここで園子を迎え入れるわけにはいかないんだ。それをすれば、大赦のトップである乃木家が娘可愛さに筋を曲げたことになる。それは出来ない。秩序を守るためには、どうしようもないことなんだよ」

 

「そんな……、そんなことのために、自分の娘の幸せを潰すんですか!」

 

「貴也くん、分かってくれ……」

 

紘和は苦渋の顔を見せる。

そんな顔を見せられては、何も言い返せなかった。

重苦しい沈黙が場を支配した。

 

「貴也、乃木さんの気持ちも分かってあげてくれ。彼には立場というものがある。私たち庶民とは違うんだよ」

 

貴也の父、隆史もそのような言葉をこぼす。

 

あまりにも理不尽だと思った。

園子があまりにも可哀想で、目頭が熱くなる。

 

そして、当の園子はそんなやり取りを聞いているのか、いないのか、虚ろにこちらを見ていた。

彼女には、このようなことになるのが分かっていたのだろう。

なにも意見を言ってこなかった。

 

 

 

 

そこまで無言でやり取りを聞いていた鵜養本家の当主俊之が、おもむろに立ち上がる。

 

「分かりました、乃木さん。この一件、鵜養家で引き受けても構いませんね?」

 

怪訝な顔を見せる紘和。

そんな彼に俊之は言葉を続ける。

 

「なあに、()()()()()()()()()()()ということにすればいいんですよ。なにせ、鵜養家は神世紀の三百年間、大赦に対していろいろとやらかしてきた家ですからね」

 

「どういうことですか? やらかした、って何を?」

 

貴也の疑問に、俊之は左手を顎に当て暫く思案した後、にこやかに答える。

 

「ふむ……、君には教えておいた方がいいか。――――――古くは西暦の勇者、郡千景を嫁に迎えたことだよ。当時の大赦は勢力の拡大のために、西暦の勇者の家名を残すことに躍起になっていたんだ。だが他の勇者と違い、郡千景だけは婿を取るのではなく、嫁に行くことを強く望んだ。そして、その相手である鵜養家が家の総力を挙げてそれを叶えたんだ。それ以来、事ある毎に大赦の方針に逆らってきたのが、鵜養の伝統なのさ。おっと、この話はここ限りだ。この話は大赦中枢や名家のうちでも本家の一握りだけが知っていることなんだ。他言無用だよ」

 

「鵜養さん……」

 

紘和が感極まった声を上げる。

 

「どうせ、分家とはいえ貴也くんが起こした騒動だ。鵜養の責任ということにすれば丸く収まる。それに、分家任せでは反感を買った者達に兵糧攻めに遭うやも知れません。本家の名前は出さざるを得んでしょう。ま、そういうことで、お嬢さんは鵜養家で責任を持って引き取らせてもらいます。ただし、条件があります」

 

「条件?」

 

「できる限り時間を作って、お嬢さんに会いに来てやって下さい。それが、当方の条件です」

 

「……ありがとうございます」

 

紘和は俊之に深々と頭を下げた。その隣で紘和の妻も泣きながら同様に。

そして、貴也も園子の両親に倣った。

 

自分の力だけでは、どうしようもなかった。

だが、子どもを守ってくれる、そして、その力がある大人もいたのだと、俊之に心の底から感謝した。

 

 

 

 

「さて、隆史さん」

 

「何でしょうか?」

 

「貴方の家には引っ越してもらわないといけませんね」

 

「は?」

 

「園子ちゃんは鵜養家で面倒をみるとは言いましたが、本家で、とは言っていませんよ。一応、今回の責任は取って頂くということで。今の家では園子ちゃんを引き取るには手狭でしょう。お子さんたちの学校が変わらなくていいよう、近くで良い家を見繕いますから、近々そちらへ、ということで」

 

「何から何まで、申し訳ありません。ありがとうございます」

 

「園子ちゃんも、これでいいかい?」

 

「は、はい……。ありがとう、ござい……ます……」

 

貴也の手を離れたところで、ばたばたと物事が決まっていった。

 

園子を見やる。

彼女は、ただただ涙を流すばかりであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

四月初旬。

桜の花が満開を迎える頃、鵜養家はやたらと大きな日本家屋に引っ越しをした。

新しい家には、医療設備を完備した園子の部屋も(しつら)えられていた。

 

 

 

 

園子の座る車椅子を押して、門をくぐる。

 

「そのちゃん、ここが僕たちの新しい家だ。一緒にいっぱい思い出を作っていこう」

 

「うん。たぁくん、これからもよろしく……」

 

園子には、かつてあった独特の明るさはもう見られない。

だが、それでも頑張って貴也に微笑みかけていた。

 

春の柔らかい陽気の中、突然吹いた強い風がどこからか桜の花びらを運んできた。

二人の周りを舞う花びら。

それはまるで二人を祝福するように。

 

 

 




わすゆ編は、ここまで。

ゆゆゆ1期10話の園子が祀られている病室の描写は衝撃的でした。
で、2期で園子の描写が掘り下げられると、あの祀られている病室から園子が救い出される話を読んでみたいな、と思うようになったんです。
そこで、このピンポイントの需要に対し、セルフ供給しようと作られたのが本作です。
よって、この13話にたどり着いたことで作者としては半ば満足しています。

ところで、本文中に「大赦の方針に逆らうのが鵜養の伝統」とありますが、根本的に逆らうものでもなく、例えば政党の党内野党的なものを想像いただけたら、と。
総論賛成各論反対的な立場で、組織活性化に寄与しているものと思ってください。

なお、今後はモチベが下がるとみられるので、これまでの更新速度は確保できないかも。
とりあえず、次話はゆゆゆ編に入っていくので勇者の章放映一周年に当たる25日更新予定です。


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