バンドリの彩ちゃんがポケモンの世界を冒険するようです。   作:なるぞう

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お待たせしました。本編再開です!
ちなみに、あとがきを読めばおたえがジムリーダーを辞めた理由が分かります。


アヤとヒナの旅~その2~
第四十五話 アヤの旅立ち再び


チャンピオンになった日から、アヤは大忙しだった。久しぶりの殿堂入りしたトレーナーということで、新聞や雑誌やテレビに引っ張りだこ。睡眠はおろか、まともに食事すらできない日が何日も続いた。今や、アヤは有名人である。

 

 

 

 

一方のヒナも、『アヤを育てた名トレーナー』として、アヤと一緒に様々な方面から注目されて有名になり、彼女と一緒に多忙な毎日を送っている。また、この多忙な日々の間を縫い、彼女は新しい住処を見つけた。それは、アヤの故郷でもあるシグレタウンだ。どうやらヒナ的に、シグレタウンがるんってきたらしい。今は、アヤの家に居候している状態だが、近々アヤの家の近くに小さい家を借りるそうだ。

 

 

 

 

 

さて、ヒナが『この街に家を借りる!』と言い出したころには、アヤの殿堂入りによる慌ただしい日々もだいぶ落ち着きだした。今日は、一月ぶりの何もない日だ。というわけでその日のアヤは、昼近くになってもまだ家のベットで間抜けな寝顔を見せながら、寝言をぼやき、夢の世界に浸っていた。

 

「うーん……、まんまるお山に彩りを……、えへへへ~」

 

しかし、幸せな夢の世界は一瞬で破壊された。

 

「アーヤーちゃん!朝だよ!起きて!」

 

何の前触れもなく、元気なヒナが抱き着いてきたのだ。すると、眠い目をこすりながらアヤの上半身がむくりと起き上がった。

 

「うぅ~、せっかくいい夢見ていたのに~!あと、起こすなら普通に起こしてよ~」

 

「えへへ~。ごめんごめん。明日からは気をつけるよ~。そんなことよりも、アヤちゃん!時間すぎてるよ~」

 

「……時間?なんのこと……?今日はテレビの出演も、雑誌の取材もないはずだよ……」

 

「忘れちゃったの?今日はマリナ博士と会う予定があるじゃん!」

 

「マリナ博士……?あっ!いけない!」

 

『何もない日』というのは、アヤの勘違いだった。今日は10時からマリナ博士の研究所に行く約束をしていたのだ。彼女が慌てて時計を見れば、針が11時を指している。アヤの眠気が瞬時に吹き飛んだのは言うまでもない。

 

「いってきまーーーーす!」

 

彼女はパジャマから着替えると、髪型もろくに整えず、朝食にも手を付けず、マリナ博士の研究所に走っていった。

 

「アヤちゃん……。急いでいるならムクホークに乗ればいいのに……。う~ん、今日もるんってする1日になりそう!」

 

息を切らせながら閑静な街を疾走するアヤをしり目に、ヒナはテッカニンに乗り、彼女を追いかけ、瞬く間に抜き去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数分後、やっとの思いでアヤが研究所に着くと、そこには余裕の表情を浮かべたヒナがいた。

 

「アヤちゃん、マラソンは楽しかった?」

 

「楽しくない!からかわないでよ~!」

 

「あはは!やっぱりアヤちゃんって面白い!」

 

「う……、なんだか心が傷つく……」

 

ヒナに大笑いされながら、アヤは研究所に入ろうと扉に手をかける。

 

「あっ!そこにいるのはアヤ先輩!」

 

その時、背後から声がした。二人は同時に後ろを向く。そこにはツインテールをパステルカラーに染めた少女が立っていた。

 

「だれ?」

 

謎の少女を前に、ヒナは首をかしげる。しかし、一方のアヤの顔はぱぁっと明るくなっていた。

 

「そこにいるのはパレオちゃん!久しぶり!」

 

「パレオちゃん?アヤちゃんの知り合い?」

 

素っ頓狂な声を出すヒナ。と、パレオが彼女の前にやってきた。

 

「ハイ!ワタシはシグレタウンに住んでいるパレオっていいます!アヤ先輩の後輩です!アヤ先輩では昔から一生懸命で、殿堂入りする前からワタシの憧れの先輩なんです!だから、旅たちの前に出会えてよかったです!」

 

「え?旅たち?」

 

パレオから予想外の言葉が飛び出し、アヤの言葉が詰まる。すると、パレオは一つのモンスターボールを投げた。中から出てきたのはヒノアラシだ。

 

「私、今日このシグレタウンを旅立つんですよ!念願のポケモントレーナーデビューです!」

 

「ヒノー!」

 

パレオの言葉に合わせて、ヒノアラシが小さい炎を吐く。出会って間もないはずなのに、かなり仲がいいようだ。将来楽しみなタッグである。

 

「そっかぁ。パレオちゃん、ヒノアラシと一緒に旅を楽しんでね!」

 

「はい!いつか必ず、アヤ先輩に負けないくらい立派なトレーナーになります!」

 

パレオは、アヤとヒナに深く頭を下げると、ヒノアラシを抱えて1番道路の方へ走っていった。

 

「なんだか、前にも見たような雰囲気だったな~」

 

それを見たヒナは、アヤの方をちらりと見て呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、新人トレーナーパレオを見送ったアヤとヒナは、改めて研究所の扉に手をかけ、それをひらいた。彼女が研究所に来るのは、リゲル団によってマリナ博士が誘拐されたとき以来である。その時の研究所内は滅茶苦茶に散らかっていた。だが、今は家具は綺麗に整えられ、いたるところに難しそうな資料や本が置かれている。そして、研究員たちは忙しく動き、謎の解明にいそしんでいた。もはや、ここにはあの時の重苦しい面影はどこにもない。以前のような平和な研究所が戻っていたのだ。が、唯一、以前と違う点がある。それは、アグノム、エムリット、ユクシーの三匹が新しい研究所の仲間として加わっていということだ。この三匹の正体は、リゲル団の手によってつくられ、リュウコの石塔頂上でアヤたちを苦しめたクローンである。この三匹はマリナ博士にゲットされた後、紆余曲折の末、正式にマリナ博士の手持ちに加わったのだ。今では研究所の職員はもちろん街の人にもすっかり懐き、三匹そろってこの研究所で平和に暮らしている。

 

「キョウ~ン!」

 

「キュウ~ン!」

 

「キャウ~ン!」

 

アヤとヒナは、この新しい仲間たちにマリナ博士の部屋に案内された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「あっ、アヤちゃんとヒナちゃん!元気にしてた?」

 

部屋の中に入ると、マリナ博士は笑顔で二人を迎えてくれた。アヤもヒナもマリナ博士も、ここ一か月は色々と忙しかったため、こうしてゆっくり顔を合わせるのは久しぶりである。

 

「あっ、はか——」

 

「うん!私は毎日るんってしてる~!アヤちゃんはねー、毎日ぎゅいーーんって感じ!」

 

ヒナがアヤの言葉を容赦なく遮る。アヤはすこし頬を膨らませた。

 

「その様子だと元気そうだね。むしろ元気が有り余っている感じかな?まぁ、元気がいいことに越したことはないか。と、いうことで本題を……。まずは、アヤちゃん、殿堂入りおめでとう!リュウコの石塔であった時に、『もしかして……!』とは思ったけど、まさか本当に殿堂入りするとはね!」

 

マリナ博士が、そういうと、アヤの表情は緩みに緩んだ。もちろん顔は真っ赤だ。この一か月の間に『おめでとう!』という言葉は何度もかけられたが、やはり何度言われても嬉しいのである。そして、そんな顔を見たマリナ博士は二人の前にとある白封筒を差し出した。

 

「というわけで、私から二人に殿堂入りのお祝いにプレゼント!マグマウンテンの先にあるサミダレタウンの中でも屈指の高級ホテル、『サミダレロイヤルホテルのスイートルーム』のペア宿泊券だよ!」

 

「サミダレ……ロイヤルホテル!?」

 

その単語を聞いた瞬間、アヤは固まった。

 

「どうしたのアヤちゃん?というか、そのサミダレロイヤルホテルってなに?」

 

ヒナが不思議そうに声をかけると、アヤが言葉を爆発させた。

 

「知らないのヒナちゃん!?サミダレロイヤルホテルといえば、高級別荘地や高級ホテルが立ち並ぶサミダレタウンの中でも超一流の超超超高級ホテルだよ!世界のお金持ちが一年前に予約して泊まれるかどうかわからないとすら言われているくらいだよ!特にスイートルームなんて、私たち庶民は一生泊まれなくてもおかしくない場所だよ!マリナ博士、そんな高級品どこで手に入れたんですか!?」

 

アヤの気迫はすごい。いまだかつてここまで興奮した彼女をマリナ博士は見たことなかった。

 

「アヤちゃん、はしゃぎすぎだって~。この宿泊券はね、雑誌の懸賞で当たったんだ。本当は、一等の『最新家具・家電セット』でも当てて、あわよくば研究所の模様替えでもしようと思ったんだけど、まさか特賞の宿泊券が当たるとは思わなかったよ。運がいいのか悪いのかわからないや」

 

「そうなんですか。でも、せっかく当たったんならマリナ博士がこの宿泊券使えばいいんじゃないんですか?本当にこれ私たちが貰っていいんですか?あとで、恨み言いうのは無しですよ?」

 

「アヤちゃん……、恨み言なんて私が言うわけないじゃん。まぁ、ホテルに行きたくないっていえばウソになるけどね。でも、この宿泊券が使える期間、ちょうど研究の都合でシンオウに行かなきゃいけないんだ。それに、私には行く相手がいないし……。ま、とにかく、その宿泊券で思いっきり楽しんできなよ!」

 

「それじゃぁお言葉に甘えて、思いっきり楽しんできます!ヒナちゃん、次の旅の目的地は、サミダレタウンでいいよね?」

 

アヤがそう言っている間にもヒナは横で『るんってきたーーー!』と騒いでいる。どうやら、次の目的地はサミダレタウンで決まったようだ。

 




おまけ:ジムリーダーの設定集2

本文では尺とか労力の都合で書ききれなかった設定や本文ですでに出てきた設定を、ゲームの攻略本風にまとめてみました。初戦時の手持ちのレベルや技は省略します。連絡先を聞くときのセリフ内に出てくる主人公の名前はアヤで固定します。暇だったら自分の名前に置き換えれば、バンドリキャラに連絡先を聴いている気分に浸れるかも。



ラン
☆使用タイプ:ドラゴン
☆ジムがある街:ユウダチシティ
☆キャッチコピー:夕陽に映えるドラゴン使い
☆貰えるバッジ:ワイバーンバッジ
☆初戦時の手持ち
・フライゴン
・コモルー
・オノンド
☆連絡先の聞き方
・ユウダチジム内にいるランに、金曜日の夜に話しかける。
☆連絡先を聞くときのセリフ
ラン「アヤさん……、こんばんは。あの、今更あれですけど、前のこと謝らせてください。ほら、初めてのジム戦の時です。なんか、色々失礼な態度をとったり、馬鹿にするようなこと言っちゃって、すみませんでした。あの時のあたしは、父さんに認められたいあまり、きっと周りが見えなくなっていたんです。それで、その、急に話は変わるんですけど、連絡先交換しませんか?それで、できればまたあたしと戦ってくれませんか?今も立派なトレーナーとは言えませんが、昔よりは成長しているはずです。それをアヤさんに見てほしいんです」


ハグミ
☆使用タイプ:格闘
☆ジムがある街:ハルサメシティ
☆キャッチコピー:熱血!メラメラバトル!
☆貰えるバッジ:ガッツバッジ
☆初戦時の手持ち
・ゴウカザル
・ルカリオ
・ローブシン
☆連絡先の聞き方
・火曜日の朝、12番道路でランニングしているハグミに話しかける
☆連絡先を聞くときのセリフ
ハグミ「ファイト!ファイト!ファイト!おーい、アヤさーん!アヤさんも朝からランニングしているの!?えっ、違うの?アヤさんもランニングすればいいのに~。朝にランニングするとね、風が気持ちいし、カラダも鍛えられるんだ!そうだ、アヤさんも今度、ハグミと一緒にランニングしようよ!そうしたら、絶対楽しいと思う!だから、連絡先交換しよ!都合がいい日を教えて!」


タエ
☆使用タイプ:地面
☆ジムがある街:ウノトキシティ
☆キャッチコピー:ウェルカム!ハナゾノランド!
☆貰えるバッジ:アースバッジ
☆初戦時の手持ち
・ホルード
・ニドキング
・ニドクイン
☆連絡先の聞き方
・土曜日の昼、3番道路にいるタエに話しかける
☆連絡先を聞くときのセリフ
タエ「うーん、ここはどうかなオッちゃん?……ダメ?ドロちゃんとしろっぴーとパープルは?……そうかぁ。それじゃあ、アヤさんはどう思う?えっ、こんなところで何をしているかだって?そんなの決まってんじゃん。理想のハナゾノランドを捜しているんだよ。本当はジムにハナゾノランドをつくろうとしたんだけど、リンコさんがダメだって。ジムのフィールドを潰して、おっちゃん達の部屋に改装するのは困るって言われちゃったんだ。だから、私、ジムリーダーを辞めて理想のハナゾノランドを捜すことにしたんだよ。ハナゾノランドにおっちゃん達の部屋は欠かせないからね。そうだ、アヤさん。連絡先を教えてよ!理想のハナゾノランドが見つかったら、そこに招待してあげるからさ」
※ちなみにオッちゃん=ホルード、ドロちゃん=ガブリアス、しろっぴー=ニドクイン、パープル=ニドキングです。おたえは手持ち全員にニックネームをつけています。
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