バンドリの彩ちゃんがポケモンの世界を冒険するようです。 作:なるぞう
サミダレタウン。マグマウンテンを抜けた先にあるこの街は標高が比較的高く、澄んだ空気と涼しい気候から人気が高く、高級リゾート地として有名だ。街の中心部には巨大なショッピングモールが栄え、郊外には全国津々浦々の有名人やお金持ちの別荘や高級ホテルが立ち並んでいる。その一方で、最近はポケモントレーナーが喜ぶような施設も充実しつつあり、最近ではシンシューで9番目のジムが開設されたらしい。
さて、そんな街に訪れたアヤとヒナは超高級ホテル『サミダレロイヤルホテル』の自室に荷物を置き、午前中からお金持ちの雰囲気がむんむんする風を浴びながら、ショッピングモールを歩いていた。が、歩いてる最中、どうもアヤはやたらと通行人の注目の的になっていた。
「えへへ、殿堂入りしたらなのかな~。すれ違う人が私の方を見て、コソコソ話している。いや~、有名人は大変だな~」
と、アヤは勝手な解釈をし、自己満足に浸る。が、多分彼女の解釈は違う。というのもアヤの今の服装は、ヒナの言葉を借りて表現するなら『とっても面白い』服装なのだ。アヤ的には、今日のファッションは自分の正体がばれないようにするための変装らしいが、変装することを意識しすぎたせいで不思議な見た目になっている。バカでかいピンクのリボンに、大昔になんかの懸賞で当てた妙な服に、なんか不釣り合いなスカート、目元を隠すための何とも言い難いデザインのサングラス。はっきり言ってしまえばダサい。やたらと注目の的になる原因も、十中八九このファッションのせいだろう。だが、アヤは注目されている理由がファッションのせいだとは露とも知らず、ショッピングモールの散策を楽しんだ。
「うわ~!この服可愛い!」
しばらく歩くと、アヤはショーケースに飾られた、自分の好みにクリーンヒットの服を見つけた。
「確かに、この服は今の服よりアヤちゃんに似合いそう!」
「えっ、どういうことヒナちゃん?」
なんだか聞き捨てならない言葉を聞き、眉をひそめるアヤ。だがヒナはそれを軽々笑い飛ばした。
「何でもないよ―アヤちゃん。そんな服とかにらめっこしている暇があったら、その服買っちゃえば?せっかく殿堂入りしたお祝いなんだからさ!」
「それもそうだね。よーし、この服を買っちゃおう!えっと、値段は……」
そう言いながら、彼女は目線を値札に移す。そして、絶望した。その服の値段は、どう頑張ってもアヤの所持金じゃ買えない価格だ。
「せめて0が1つ減ってくれれば……」
アヤはショーケースの前でうなだれた。と、その時、彼女たちの背中で聞き覚えがある声がした。
「笑顔じゃない人発見!」
その声に釣られて後ろを振り向くと、そこにははじける笑顔のココロが立っていた。
「あっ、ココロちゃん久しぶり~!元気にしてた?」
ココロに負けないくらいの笑顔をヒナは見せる。すると、ココロは負けじと笑顔を爆発させた。
「私は見ての通り元気よ!そんなことよりヒナ、アヤはどうして笑顔じゃないの?」
「あー。なんかね、欲しかった服の値段が高くて買えなかったから落ち込んでいるんだ」
「ふーん。あの服を私が買ってあげればアヤは笑顔になるのね。それじゃあ、決まりね!店員さーん!この服——」
「えっ!ちょっと待ってココロちゃん!買わなくていいから!」
ココロが言葉を放った瞬間、アヤは大慌てでそれを遮った。
「あら、どうして買わなくていいの?アヤはあの服が欲しいんでしょ?」
きょとんとするココロ。そんな彼女を前にアヤは大慌てで言葉を畳みかけた。
「そうだけどさ~、本当にいいから!あんな高い服、買ってもらうなんて、申し訳なくてできないよ~」
「そうなの?私がこの服を買ってあげたら、アヤは笑顔じゃなくなる?」
「うん、笑顔じゃなくなる!」
「そう、笑顔じゃなくなるなら仕方がないわね。わかった、この服を買うのは止めるわ」
「よ、よかったぁ」
ほっと胸をなでおろすアヤ。すると、間髪入れずココロがまた言葉を放った。
「そうだ!アヤ!ヒナ!せっかく久しぶりに出会ったんだから、あなた達について行ってもいいかしら?あなた達と一緒にいれば、ハッピーな出来事が起きそうなの!」
思いもよらぬ言葉だ。しかし、同時に嬉しい言葉でもある。
「大歓迎だよ、ココロちゃん!一緒に行こう!」
「ココロちゃんと一緒に街を回れるなんて、今日はるんるんってする日だな~」
アヤとヒナは、ココロと一緒に回りだした。
歩いている最中ココロは「楽しいって気持ちは、誰かと一緒にいると生まれるものなの!」と、言っていたが、まさにそうであった。3人で街を歩くときは、2人で歩く時よりも数倍楽しかった。可愛い雑貨が売っている店をのぞいたり、カフェで一休みしたり、楽しい時間は光の速さで過ぎていく。ココロと出会ったのは10時頃であったが、もう夕方だ。ショッピングモールを一通り回り終わった彼女たちは、今、中心部から少し離れた場所を歩いている。この辺は別荘地が多く、立ち並んでいるエリアだ。どの別荘も高級感にあふれている。ここの別荘と比較すると、アヤの家なんて物置小屋にしか見えない。だが、そんな街並みのなかに、一つだけ異質であり、アヤにとって見慣れた建物が見えた。ポケモンジムだ。
「あー、そういえばサミダレタウンにもジムができたんだっけ?確か、アヤちゃんが殿堂入りした直後にあたりに」
「そうらしいね。私も少し旅たちが遅かったら、ここのジムに挑んでいたのかなー?」
アヤとヒナはできて間もないサミダレタウンジムをみてあれこれ思いをはせる。が、ココロの視線は全く別のところに向かっていた。
「あら?あんなところに笑顔じゃない人がいるわ」
その声に釣られ、2人もココロについて行く。そこには、ジムの近くのベンチに座りうなだれている眼鏡の少女がいた。
「こんにちは!あなたは誰なの?」
「ロッカって言います。一応ポケモントレーナーです。」
ココロの声に反応し、その少女は顔をあげた。
「私はココロ!世界を笑顔にするために活動しているのよ!ねぇ、あなたはどうして笑顔じゃないの?」
「そんなの……、他人に言っても意味ないですよ……。はぁ……」
ロッカはため息をついた。気のせいか、出会った時よりももっと表情が暗くなっている気もする。
「そんなことないわ!ロッカが笑顔になるなら、私、何でもするわよ!」
「分かりました。そこまで言うなら教えます……。実は、ここのジムに5度も挑んだんですけど、ジムバッジが取れないんです……」
「なるほど。なんだかよく分からないけど、ジムバッジっていうのが手に入ればロッカは笑顔になるのね!それじゃあ、さっそく、ジムバッジをもらいに行きましょ!」
そういいながら、ココロはジムの中に入ろうとする。しかし、彼女がジムに入る直前、アヤはココロを止めた。
「ココロちゃん!ジムバッジはお願いしてもらうものじゃないんだよ!」
「そうなの、アヤ?ヒナはどう思う?」
「私も、他人の力で手に入れたジムバッジはるんってしないなー」
「そうなの?そうなると困ったわね。どうすればロッカを笑顔にできるのかしら?」
ココロは頭を抱える。だが、この時アヤの中には妙案が浮かんでいた。
「ココロちゃん、私、ロッカちゃんが笑顔になる方法知ってる。ロッカちゃんがここのジムリーダーに勝てるように、私がポケモンバトルのコツを教えてあげればいいんだよ!」
「えっ!今日初めて会う人に、お、お、教えてもらうなんて……、申し訳ないです!そんなに気を使わなくても、大丈夫です~!」
目を回し、あたふたするロッカ。アヤはそんな彼女を、力強いまなざしで見つめた。
「気にしないでよ。困ったときはお互い様だよ。それに、こう見えてもバトルの腕には結構自信あるんだ」
「そう、そう!こんなヘンテコな格好だけどアヤちゃんは滅茶苦茶強いんだよ!」
ヒナも、アヤに続いて彼女の強さを推す。
「ロッカ、私達と一緒にあなたも笑顔になりましょ!」
さらに、ココロも加勢した。今のロッカにとって、心強い言葉を放つ三人の姿は神に見える。ロッカは、アヤにバトルのコツを教わることにした。
「よーし!ロッカちゃん、絶対ジムバッジゲットしようね!」
「は、はい!お願いします!」
「それじゃあ最初は——」
近くの公園に移動し、アヤの特別レッスンは始まった。後輩トレーナーに頼られていることもあって、アヤは大張り切り。彼女の気分は、トレーナーズスクールの教師だ。
「ロッカ、アヤー!頑張ってー!」
一方のココロは2人から少し離れたところで、しきりにエールを送っている。そして、その横でヒナはじっとアヤの頼もしい姿を見ていた。
「いやー、まさか、おっちょこちょいでドジなアヤちゃんが、他人にあれこれ教えられるようになるとはね~。ずっと前からぎゅぎゅいーんって感じはしてたけど、ここまで成長するとは、私でも予測できなかったな~。やっぱりアヤちゃんって面白~い!」
ところが、こう思った直後、ヒナの耳にとんでもないアヤの言葉が飛び込んできた。
「いいロッカちゃん。ポケモンにはタイプ相性があって~。例えば、草タイプは水タイプに強くて、『悪タイプは格闘タイプに強いんだよ!』」
これは、ヒナ的にはるんってこない言葉だ。
「何となくだけど、私も教えるのを手伝った方がよさそうだね……」
ヒナはアヤとロッカのところに歩いて行った。
おまけ:ジムリーダーの設定集3
本文では尺とか労力の都合で書ききれなかった設定や本文ですでに出てきた設定を、ゲームの攻略本風にまとめてみました。初戦時の手持ちのレベルや技は省略します。連絡先を聞くときのセリフ内に出てくる主人公の名前はアヤで固定します。暇だったら自分の名前に置き換えれば、バンドリキャラに連絡先を聴いている気分に浸れるかも。
※だいぶ前にこんな感じのヤツ載せましたが、こっちが完全版です。昔のやつは消したので忘れてくれると嬉しいです。
トモエ・アコ
☆使用タイプ:炎(トモエ)・悪(アコ)
☆ジムがある街:ホマチメシティ
☆キャッチコピー:表裏比興のコンビネーション(トモエ&アコのダブルバトル時)
燃え上がるソイヤッ!(トモエのシングルバトル時)
闇っぽい力がアレな大魔王!(アコのシングルバトル時)
☆貰えるバッジ:ロクモンバッジ
☆初戦時の手持ち
・リザードン(トモエ)
・コータス(トモエ)
・アブソル(アコ)
・ダーテング(アコ)
☆連絡先の聞き方
・日曜日の夜、ポケモンセンターにある温泉の入り口の前にいるアコとトモエに話しかける。
☆連絡先を聞くときのセリフ
トモエ「そこにいるのはアヤさん!」
アコ「久しぶり~!元気にしてた?あっ、そうそう聞いて!アコね、お姉ちゃんと温泉入ってきたんだよ!」
トモエ「アツくて気持ちよかったな。あっ、アツいで思い出した。アヤさん、この前のジム戦覚えてます?あのアツい激闘!アタシは今も鮮明に思い出せます!それで、お願いがあるんですけど、またアタシ達と戦ってくれません?もう一度、体中が燃え上がるようなバトルがしたいんです!」
アコ「アコも、もう一度戦いたい!あっ、そうだ!アコたちと連絡先交換しようよ!そうすれば、いつでも戦えるよ!」
ミサキ
☆使用タイプ:ノーマル
☆ジムがある街:ウセイメシティ
☆キャッチコピー:参上!キグルミジムリーダーミッシェル!
☆貰えるバッジ:ミッシェルバッジ
☆初戦時の手持ち
・キテルグマ
・ケンタロス
・オオスバメ
・メタモン
☆連絡先の聞き方
・木曜日の朝、ポケモンリーグの前にいるミサキに話しかける。
☆連絡先を聞くときのセリフ
ミサキ「アヤさん、おはようございます。えっ、どうしてここにいるのかですって?それは……、もう一度私がポケモンリーグに挑むからですよ。前にポケモンリーグに挑んで負けたときは、私、不思議と全然悔しくなかったんですよ。なんか『相手がチャンピオンだから仕方ないか~』って思っちゃったんです。でも、アヤさんが頑張る姿を見てたら、途端にその時負けたことが悔しくなっちゃって……。だから、こうしてリベンジしに来たんです。まぁ、勝てるかどうかは分かりませんけどね。……そうだ、アヤさん。話は変わりますけど連絡先交換しません?ここであったのも何かの縁ですし、アヤさんに結果を報告したいんで。もちろん、無理にとは言いませんが……」
再戦するなら誰?(再戦時はダブルバトル)
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りみ&たえ
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麻弥&蘭
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花音&薫
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はぐみ&美咲
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宇田川姉妹