エイプリルフール
古より伝わる滅却師の王の伝承が、新たなる争乱を呼ぶ。
そう、世界の滅亡―――否、未来を懸けた戦いが。
「急にどうしたってんだ、ネル!?」
「
「なに……ウルキオラがッ!?」
一護たちの下へやって来たネルが告げる危機。
そして、虚圏に忍び寄る敵の影。
「賊の正体は―――滅却師だヨ。君がのうのうと尸魂界にのさばらせた……ネ」
「そんな……!」
焰真に告げられる残酷な現実。
救ってきた種族が刃を向けてきた虚無感に苛まれる暇もなく、滅却師の軍勢は尸魂界に。
「久しいな……我が息子」
対面する滅却師の首領―――ユーハバッハ。
「大切な仲間も……家族も……みんな、みんな殺されて……何が救うだ……何のために俺はああああああッ!!!」
「焰真……」
次々に失われていく命を前に絶望と葛藤。
「なればこそ、おんしらは霊王宮へ来い!」
「は?」
「霊王宮……?!」
一護と焰真たちを誘う零番隊の手。
「焰真、私は―――」
「そうか……あんただったのか……」
そして知る己の斬魄刀に住み着いていた“影”の正体。
「さぁ―――始めよう」
三度、瀞霊廷に侵攻する滅却師の軍勢。
戦争の火蓋は否応なく切られ、死神と滅却師の最終戦争が始まる。
そこで彼らは垣間見た。
「あんた、どうして……ッ!」
「どうしてって……そんなけったいなこと言わんでよ。勝手知ったる瀞霊廷や。ボクが
ある者は愛する者のために。
「貴公も瀞霊廷のために戦ってくれると言うのか?」
「いや、違う」
「ならば何故?」
「ただ一人……
ある者は親友のために。
「ちゃお。アクタビエンマ」
「お前……まさか!?」
「恩返しに来ちゃったよ、
ある者は救われた恩に報いるために。
「久しいな、女」
「ウルキオラ……くん?」
集う刃。
全てはたった一つを
「人間とか! 死神とか! 滅却師とか! 破面とか! 今更そんなの関係ありゃしねえだろ! 皆で取り返すんだ―――未来を! 明日をよッ!」
種族の垣根を超え、まさに今、刃を握りし戦士たちが、奪われんとする明日のために立ち上がった。
「お話しなければなりません。皆さんに奴を……ユーハバッハを倒す方法を!」
「石田の爺さん……!?」
辿って来た過去が。
「さて、作戦会議と行こうか。一護」
「月島……」
「分かるだろ? 霊王とやらさえ取り込んだユーハバッハを倒すには、
「……なんだと?」
繋がる絆が。
「さぁーて……こっから反撃開始だ!! 世界を一つ護ってやるんだよ!! 合わせろよ、ウルキオラ!!」
「こんな時まで喧しい男だ」
「ま、ボクはそっちの方が好きだけどね。でしょ、アクタビエンマ?」
「ああ、そうだな。ありったけの力を奪っていい気になってるユーハバッハに見せてやるんだ。俺たちが
勇気ある魂に、未来を変える無限大の力を授ける。
※エイプリルフールネタの、なんちゃって9章でした。