軍神の隣席 少年の日記   作:ウォースパイト

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出会い

人は、触れてほしくないもの、触れてはいけないことが必ずあるものだ。

それは今の事か、それとも過去のことか。

 

いずれにせよ触れてほしくないことは人にはある。

 

いわばタブー。

それは俺でも例外ではない。

俺の過去に触れれば地球は再び大いなる冬が訪れるだろうと断言できるくらいに俺は暴れる。

 

ただそれは他人の心に土足で入ってくるなということであって必ずしも全員が全員触れるなということではない。

 

高校二年生の折り返し。

一度廃校に追い込まれたこの高校は今は何事も無かったように授業が行われている。

 

廃校の危機を救ったのは

 

大洗の軍神と呼ばれている俺の隣席に座る少女のおかげである。

 

 

(思えば、みほが来たのは二年生になってからだっけ……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(寝てる…)

 

隣席に座る少年を見て少女、西住みほは心の中でそう呟く。

 

二年生の時、転校してきて以来ずっと右隣に座る少年は午前の授業はほとんど寝ていることがおおい。

 

ただ西住みほは少年に悪い印象はない。

挨拶すればきちんと返してくれるし普通に会話もする。

 

物静かで四六時中眠そうだがやる時はやってくれる、そんな気の優しい人。

 

(疲れてるのかな…)

 

だからこそみほは心配した。

 

彼は疲れている。

実際には少年の過去にあるのだがそのことで()()()()()とみほは判断する。

 

授業を受けなければならないが隣席をみると集中が削がれてしまう。

フルフルと頭を振り今は授業に集中しなきゃと言い聞かせる。

 

しかし、ふと思う

 

(そういえば、こんなに集中が切れちゃうのって……)

 

そう考えいるうちに段々と顔が熱くなってくるのを自覚する。

先ほどよりも激しく頭を振る。

 

そして、隣席で寝ている少年を少し睨む。

 

(もう……結城君のせいだからね……)

 

 

 

 

これは、少し特殊な過去をもつ少年と軍神と呼ばれる少女の関係を記した少年の日記。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〇月〇日

 

今日も眠い目をこすりながら登校した。

記念すべき2年生だがいかせん眠いのでめでたく思うことは無く、集会を終えて教室に戻って寝ていた。

担任の先生……誰だっけ?

まあいい。今日は特になにもなかった。

 

ただ、隣の席が空いてることが少し気になった

 

 

 

 

 

□月□日

 

隣席は転校生の席だった。

しかも女子。

諸事情によりすこし女子が苦手な俺はせめて印象はいいようにと転校生の挨拶にはかなり緊張した。

結構自分でもアワアワしてたと思うが「おもしろいね」といってくれた………これ、悪い印象与えてないよね?

 

コミュ障が辛い。直したい(切実)

 

 

 

あ、彼女は西住みほと言うらしい。

 

 

 

 

 

△月△日

 

僕は友達が少ない(唐突)

 

男の友人でも校内に数人居るかどうかである。

だが最近、毎朝西住は俺に挨拶してくる。

 

ふむ、どうやら悪い印象は与えてなかったようだ。

コミュ障全開だったのによく悪い印象を与えなかったものだ。

 

あと最近クラスの男子からの目線が痛い。

じろじろ見るんじゃねぇ!!って言いたいがそれを言ったらおれは今後無事に学校生活が送れるか怪しくなる。

こんど別のクラスに居る友人に聞いてみるか。

 

 

 

それにしても西住は大丈夫だろうか?

見た限り馴染めていないような気がするが…………

 

 

 

 

 

 

●月●日

 

ここ数日でわかったことは西住は意外と天然気味、すこし落ち着きがない気がする。

 

というのも後者はおそらく馴染めてないからだろう。

 

かといってコミュ障な俺に西住をサポートできるようなことはない。

というわけで頑張って会話の機会を増やしてみることにした。そのなかでさりげなく自分なりにアドバイスとかもしてみた。

 

とはいっても休み時間に少し話す程度であるが……大丈夫だろうか?

 

 

 

■月■日

 

友人と食堂で食事をしていたら西住が三人で食堂に来ていた。

ふむ、これで何とか大丈夫だろうか?

 

あとは西住が馴染めていけばそれでいいだろう。

 

ただ友人よ、俺の隣席の子をみて箸が折れるくらいに拳を握りしめて妬み狂った炎をあげるのは止めろ。

俺たちの席完璧に浮いてるからな?

 

そのあと西住含め三人がこちらに近づいて来た。

西住はこちらに気付くと食器をおいてわざわざ挨拶しに来た。

お礼も言われた。そんな役にたった覚えはないが……

 

軽く会話をするとトテトテと戻っていった。

その後目の前に座る友人を見ると妬みの炎が殺気に変わっていた。

 

今にも襲いかかってきそうなので唐揚げに付いていたレモンを顔面に噴射してやると「目がぁ!!目がぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」と某王様の用な台詞を叫びながらゴロゴロ地面を転がっていた。

所詮は下級戦士、無様なもんだ。

 

 

友人の周りからの評価が5下がった。やったぜ。

 

 

 

 

日記は続く…………

 

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