オラリオの空もオレンジ色に染まる頃。
オラリオで一番大きい広場に、些か目立つ装いをしている青年が座り込んでいた。その様子ははたから見てもわかるくらい空気が淀んでおり、行き交う人々の注目を集めている。中には、その容姿を見てギラギラした目も混じっているが。
ーーーー困った。すこし楽観視しすぎていたかもしれない。素直にエイナさんが紹介してくれた所に行ってみればよかったか。
あれからギルドを出た俺は片っ端から神様に声をかけたが、それぞれ生産や商売系のファミリアが多かったため、中々探索系の神様を捕まえられずにいた。
「(まだまだ人通りは多いとはいえ、このままだと朝まで此処で過ごすことになる。)はぁ…どうしようか…。」
まるで疲れきったサラリーマンのお父さんのような溜め息をつくミナト。心なしかよれたスーツがボンヤリと……
「あの、大丈夫ですか?」
不意に言葉を投げ掛けられる。顔をあげると、白い髪と赤い瞳が特徴の冒険者の少年の顔が映る。
「えっと、君は?」
「あ、ごめんなさい。僕はベルって言います。なにか困っていたみたいなので。」
どうやら困っていたのを見て、声をかけてきてくれたらしい。
「それでわざわざ声をかけてくれたのかい?ありがとう。俺は水鏡ミナト。実は見ての通り困っていてね。」
「い、いえ、お礼を言われるほどじゃ。それより、何かあったんですか?」
そうだな。少しベルくんに話してみようかな。
「実は、今日オラリオに来たばかりでね。探索系のファミリアに入りたいんだが、中々見つからなくて。」
「そうだったんですか…。あっ、じゃあ僕の神様のところに入りませんか!?」
いきなり勢いが強くなるベルくんに少し驚いたが、これは勧誘でいいのかな?
「実は僕も最近この街にきて、中々ファミリアが決まらなかったんです。途方にくれていた僕を神様がファミリアに誘ってくれたんです。でも、まだ団員が僕しかいなくて、その……。」
へー、まるっきり今の自分と状況が同じだ。しかも聞くところによると団員が一人か…。ということは零細ファミリアってことになる。だけど、折角誘ってくれたんだし、お金はたいして問題じゃない。ここは…
「ど、どうでしょう…。」
おっと、考えすぎてしまった。ベル君が困っている。
「あぁ、ごめん。少し考え事をね。…俺からもお願いしたい。どうか君の神様のところに案内してほしい。」
「やったぁ!!じゃあすぐいきましょう!!ミナトさん!」
余程新団員がほしかったらしい。ベル君が俺の手をとり、全力疾走する。その間俺は文字通り地に足つかなかった。
大通から小道にはいり、くねくね曲がっていくと、ようやく足を止めるベル君
「ここが僕たちの拠点です!」
興奮冷めやらぬ様子で拠点を紹介してくれるベル君。
その建物は元々は立派な教会だったのだろう。だが、今は壁に罅が入っており、内装を見てみると見る影もない。壇上の横にある小さい扉を開けると、階段があり、ベル君はスタスタ先にいってしまう。
ついていくと、小さいながらもしっかりした居住スペースがあり、その中には神様らしき少女が待っていた。
「ただいま戻りました、神様!」
「お帰りベル君!って、君は誰だい?」
この人が神様か。思ってたよりちっちゃくてビックリした。あと、あの紐はなに?
「はじめまして神様。水鏡ミナトと言います。本日はファミリアに入れてもらえないかお願いに来ました。」
「えぇっ!?ほ、ほんとかいベル君!」
信じられないのかベル君に聞く神様。ベルもいい笑顔で肯定している。
「き、君もいいのかい?見てわかると思うけど、お金もないし、団員もベル君一人だけだし…。」
驚いた。神様っていうのはこう、もっと我が強いというか、上から目線というか、そういうものだと思ってたのだけど。実際街で声をかけた人はそんな感じの人が多かった気がする。名前しか言わない人もいたけど。
「はい。元より金銭は気にしませんし、人が多いよりかは少ない方がよかったので。」
確かに一人だけというのは些か予定外だったけど、問題はない。それにーーー
「それに。ベル君や神様と話してみて、よりここに入りたくなりました。お願いします。僕をこのファミリアに入れてください!」
どうだろうか。頭を下げ、ドキドキしながら返事を待つ。…………………………?返事が帰ってこない。チラッと神様の顔をみるとーーー
神様が泣いていた。それはもう盛大に。ついでにベル君も。
「えぇ!?」
なんで?!どこに泣く要素が?!
「べ、ベル君!聞いたかい?!なんて良い子なんだ…!もちろん歓迎するよ!」
「はい!いい人でよかったですね!神様!」
二人でハイタッチしたり、抱き合ったり。自分の加入でここまで喜ばれると少し恥ずかしいな…。
「よし!さっそく恩恵を刻もうじゃないか!」
一通り喜んで気持ちが落ち着いたらしい。まだ勢いは強いけど。
「はい。ファルナはどうやって刻むんですか?」
「なに。難しいことはないさ。僕の血を一滴背中に垂らすだけさ。」
へー。それだけで良いのか。てっきり儀式とかするものだと思ってた。
上の服を脱いでベットにうつ伏せになってくれと言われ、いそいそと言われた通りに。
腰のところに神様が股がり、針を出して俺の背中に血を垂らす。すると、背中になにやら変な文字が浮かび上がった。ある程度たつと文字は消え、背中にエンブレムが残った。
神様は紙にそのステイタスを写しているみたいだ。
「んな!?」
神様の声が狭い室内に響く。何に驚いているんだろうか。
「どうしたんですか?神様。」
「う、うぅん。これは少し不味いかもしれない。」
何が不味いのだろうか。余程変なステータスだったのだろうか?
暫く紙とにらめっこしていた神様は顔をあげ、始めてみる真剣な顔で質問をしてきた。
「ミナト君。これから君に質問をするから、正直に答えてほしい。」
神様は人間の嘘を見破ることができる。まぁ、嘘をつく気はないが。
「はい。」
「まず、君は何処から来たんだい?」
何処から。これはどの村からとかではないな。
「この世界とは別の世界からです。」
隣でベルが?を浮かべているが、まぁ今は放置で良いだろう。
「じゃあ、チャクラとはなんだい?」
なんだいと言われると難しい。説明が長くなってしまうし、細かいところまで覚えてはいないのだ。
「この世界でいう魔力と思っていただければ。」
まぁ、出来ることはだいぶ違ってくるんだが、あながち間違いではないだろう。
すこし情報が少ないのか難しい顔をしていたが、嘘ではないと感じたみたいで、納得はしてもらえたらしい。
「次が最後だ。この人柱力とはなんだい?」
人柱力までのってるのか。すこし怖がらせてしまうかもしれないが、嘘はつけないしなぁ。
「えっと。話すとすこし長いんですけどーー」
簡単にだが、納得できる範囲で話はできたと思う。
「うん。全て嘘はいってないみたいだね。…すまないミナト君。君にこんなことをさせて。」
「いえ。俺もいずれ言わなければと思っていたので。」
話して不味いものでもないしね
ここからは神様も力を抜き、いつも通りのテンションに戻ったみたいだ。ベルは……まだ消化できてないみたいだけど。
「さぁ、これが君のステータスだ。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ステータス
水鏡ミナト Lv.1
力:l 0
耐久:l 0
器用:l 0
敏捷:l 0
魔力:l 0 →チャクラ:SSS
幸運:l 0
スキル
【忍】 ・魔力をなくし、チャクラを得る
・魔法の代わりに術を使用可能
【時空飛びし閃光】
・四代目火影の術使用可能。使用時チャクラを消費。
【九尾の人柱力】
・九尾のチャクラ(通常チャクラに上乗せされる)
・自然治癒力上昇
・■■■■■■
【火の意志】
早熟する。
意志が消えない限り効果持続。
意志に比例し、アビリティ上昇
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
なるほど。結構大雑把なんだなとか思わなくもない。特に閃光スキル。
それは良いとして、アビリティは0からなのか。あくまで恩恵取得後の経験が必要ってことなのかな。
「いいかい、ミナト君。このスキルは正直異常だ。数もそうだが、なにより、魔力と魔法の両方を塗り替えるなんて、聞いたこともない。これが神の耳に入ったら、格好の獲物になってしまう。それは避けないといけない。
絶対に私とベル君以外には話さないように!ベル君も!わかったかい?」
ベルと二人で返事をする。俺も注目されるのはきついからね。
本当は探索にいきたかったのだが、もう遅くなっているし、明日にすることにした。
今日はパーティーだ!と神様がじゃが丸くんを大量にだし、みんなでご飯を楽しんだ。
因みに寝るところはスペースがないため、俺が床で寝た。お金入ったら布団を買おうと決めました。
あ、神様の名前はヘスティアだそうです。神様しかいってなかったから聞き忘れてた。
はい。というわけで、やっと加入。もうね、ステータスとか書いてるときも見直してるときも訳ワカメ。
色々穴だらけ、無理矢理とひどいですが、これが私の限界。ひぇ〜
まじで閃光スキルは大雑把で自分で笑った。ここが一番の笑いどころ。笑えよべ○ータ。
基本私はこんな感じで脳筋プレイなので、会わない人のが多いと思います。ごめん!