英雄の力をもって。   作:マーサン

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初ダンジョン

じゃが丸くんパーティーの次の日。朝早くからミナトはギルドに来ていた。

 

 

 

「ということで、無事にファミリアにはいることができました。」

 

「そっかぁ。うん、安心したよ。じゃあこれからダンジョンに?」

 

 

「はい。」

 

 

ファミリアに入ったからには働かなければ。ただでさえお金がないんだし。

 

 

「ミナト君はダンジョン初めてでしょ?ギルドでは始めてダンジョンにいく人のために説明を受けてもらうことになってるの。

Lv.2以上の冒険者が同伴する場合は任意で決めれるんだけどね。」

 

 

 

ふぅん。そこまでしてくれるのか。確かに情報が無い状態で挑むのは危険だし、教えてもらえるなら聞いとこう。

 

 

「よろしくお願いします。」

 

「じゃ、あっちの席で待っててくれる?」

 

 

 

そういってテーブルが並んでるところに誘導される。

エイナさんは資料を取りに行った。

 

 

 

「お待たせ。じゃぁ始めようか。」

 

 

「この前ダンジョンについては説明したよね?」

 

 

「はい。」

 

簡単に言えば下に行けば行くほど敵は強くなり、道や広さなんかも複雑に変わると。最下層まではまだ誰も到達していなく、最下層がどれくらいかも見当がつかないらしい。

 

 

「じゃぁモンスターについて説明するね。」

 

 

 

ここからは各point毎に紹介する。

 

 

・まずはモンスターはどう生まれてくるか。

 

モンスターはダンジョンから生まれてくるらしい。その為、殲滅したあとも気を抜いていると、いつの間にか生まれていたモンスターにやられるのだそう。

 

・モンスターの倒しかた。

 

モンスターには魔石という核が必ず存在する。希に異常な回復力を持つモンスターがいるが、核を破壊すれば再生はできないという。

 

・討伐後について

 

モンスターを倒すと、魔石と爪などのモンスターの一部がドロップする。魔石はギルドで換金して、それがその日の報酬になる。ドロップ品も物によって高価にやり取りされる。

 

モンスターはたまに階層を上がってきたりする場合があるため、危険と感じたらすぐに逃げるように。

 

流石エイナさん非常に分かりやすい。

 

 

「最後に、これだけは覚えておいて。冒険者は冒険しちゃダメ!絶対に忘れないで!いい!?」

 

 

エイナさんから抗えない圧を感じる…。思わず身を引いてしまった。

 

「は、はい。」

 

ほんとにわかったのかとジト目で訴えてきているのを笑って誤魔化す。

 

「そ、それじゃそろそろ行ってきます。」

 

席を立って出口に向かう。エイナさんも溜め息をつきながら見送ってくれた。

 

「気を付けてくださいね。」

 

「はい。初日で無茶はしませんよ。」

 

これはほんと。取り敢えず行けても4階層あたりにしようと思っている。今日はどれくらい力が通じるかの確認が目的だから。

 

 

 

よし、じゃぁ出発だ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダンジョン1階層

 

 

「へぇ、こうなってるのか。」

 

 

思ったより道が狭い。道事態はまだ階層が浅いため単純な作りだ。

この環境でどこまで戦えるかな。

 

 

 

 

 

 

 

道を歩くと早速前方から複数の気配が。

 

 

「よし。やるか!」

 

右もものポーチからクナイをとりだして構える。

 

目の前に現れたのはゴブリンが3体。緑色の肌と小人のような身長が特徴のモンスターだ。それぞれ錆び付いた武器をもって飛びかかってくる。

 

 

 

 

「シッ!」

 

最初に飛びかかってきたゴブリンの攻撃を半身にして避け、背中にクナイを突き立てる。

 

2体目にこちらから接近し懐へ。クナイを胸に突き立てそのまま最後のゴブリンに突撃し吹き飛ばす。倒れているところに止めをさして戦闘は終了した。

 

 

「んー。ここ敵はあまり参考にはならないな。階層を変えよう。」

 

魔石を回収し下層を目指す。道中ゴブリンやコボルトが襲ってきたが、文字通り瞬殺していった。

 

 

 

〜〜〜2階層〜〜〜〜〜

 

 

 

 

「ここもあまり変わらないな。」

 

 

見た感じそんなに変化はないように見える。5階層から複雑になるんだっけ。

 

 

 

仕方ない。4階層にいこう。

 

魔石のため、こまめに敵を倒しながら移動する。

 

 

 

〜〜〜〜〜3階層飛ばして4階層〜〜〜〜〜

 

 

三階層もあまり変化なく、蜥蜴型のモンスターが出てきたが、クナイを投げて倒せた。そこからは対して労力を使わずに進んだ。

 

 

 

4階層でも敵は変わらず、少し物足りなさを感じ始めていた。

 

 

 

「まさかここまで楽に進むとは…。これじゃ力の確認もできない。」

 

 

あくまで目的は力の確認。だが、ここまで全て大して動かずにクナイ一本で片付いてしまっている。

 

 

「かといってこれ以上もぐるとエイナさんに怒られるし、出直すべきか?」

 

 

魔石は道中のものでもそれなりに貯まったはず。ならここは出直そう。

 

 

 

と、そこで見知った顔を見つけた。

 

 

「あ、ミナトさーーん!」

 

ベル君が手を振りながらこちらへ向かってくる。

 

恐らく戦闘の後なのだろう。傷こそ無いが服が汚れている。

 

そこで気がつく。ベル君の後ろに産まれたばかりであろうコボルトがベル君に襲いかかろうとしていることに。

 

 

「ベル君!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

ベルside

 

 

 

ミナトさんの声に背後からのプレッシャーに気づいた。

だけど、振り向いて見えたのは大口を開けて迫るコボルトの顔。

 

「ひっ!?」

 

恐怖から目を固く閉じて、反射で腕を盾にする。

その腕にコボルトの牙が突き刺さるーーー筈だった。

 

 

結論を言うと、その牙は届かなかった。それどころか牙を剥いていたコボルトが魔石に変わっていた。

 

 

 

「へ…?」

 

 

 

「ふぅ。大丈夫かい?ベル君。」

 

正面からミナトさんの声がする。見上げると優しげな青い瞳と目があった。

 

 

「ミナト……さん?でも、さっきまで…。」

 

僕からミナトさんの距離はどんなに急いだってあの一瞬には間に合わない距離にいたはず。

 

 

「俺のスキルさ。瞬身の術ってね。」

 

 

一瞬で移動するスキルってこと?

 

 

「まぁ今はベル君に怪我がなくてよかった。…エイナさんに言われなかったかい?倒したあとも気を抜かないようにって。」

 

 

わかっていたはずなのに、つい同じファミリアの人を見つけてはしゃいでしまった。後でエイナさんに怒られるなぁ……。

 

 

「はい…。気を付けます…。」

 

 

ミナトさんに手を貸してもらい立ち上がる。怪我はないみたいだ。

 

 

「その、ありがとうございました、ミナトさん。」

 

ミナトさんが助けてくれなかったら最悪手がなくなってたかもしれない。

 

 

「今日はこれくらいにしとこうか。あまり遅くなると神様やエイナさんが心配しちゃうからね。」

 

 

 

気持ちが沈んだまま頷き、帰路へつく。改めてダンジョンが危険なものだと気付かされた。

 

 

こんなんじゃ神様やミナトさんを困らせてしまう。

早く冒険者として成長しないと。

 

 

 

 

ミナトside

 

 

 

 

「ベル君!!」

 

マズイ!

 

 

すぐにチャクラを練り、術を発動する。

 

景色が一変し、目の前にコボルトが映る。振り上げたクナイを眉間に突き刺し、落ちた魔石を拾う。

 

「ふぅ。大丈夫かい?ベル君。」

 

ホントに危ないところだった。あと少し遅れていたらベル君がどうなっていたか。

 

 

ベル君はいきなり目の前に俺がいることで混乱しているみたいだ。

 

「俺のスキルさ。瞬身の術ってね。」

 

まぁチャクラを足に集めて移動しただけなんだけど。

 

飛雷神はマーカーを刻まなければ使えない。万が一のためにクナイを渡しておくべきか…。

 

 

 

「まぁ今はベル君に怪我がなくてよかった。…エイナさんに言われなかったかい?倒したあとも気を抜かないようにって。」

 

 

たしかベル君もエイナさんにお世話になってるはずだし、口酸っぱく言われてると思うんだけど。

 

 

「はい…。気を付けます…。」

 

 

手を貸して体を起こす。

ベル君の今の精神状態で潜るのは危険かな…。予定通り今日はここまでにしよう。

 

 

「今日はこれくらいにしとこうか。あまり遅くなると神様やエイナさんが心配しちゃうからね。」

 

 

 

俺が先導で帰路につく。モンスターはあまり出てこなかったため、直ぐに帰ることができた。

 

因みにエイナさんに報告するとベル君はこってり叱られていた。1時間くらい。ちょっと同情するよ……。

 

 

 

それにしても、明日からどうしようか。今回潜った感じだと4階層までは術を使うこともないし、クナイ一本で事足りる。

 

もう少し深く潜らないとダメか…。

でも、エイナさんが許してくれるわけ無いしなぁ。

 

 

ベル君と一緒ならどうだろう。今日は油断してたから危なかったけど、普段ソロで4階層まで潜ってるんだ。二人なら行けると思う。

 

 

「ベル君。明日は一緒にダンジョンに行かないか?」

 

隣でヘトヘトになっているベル君に早速聞いてみる。

 

 

「へ?一緒にですか?もちろんいいですよ!」

 

直ぐに元気になった。ダンジョンが好きなのかな?この子。

 

「ん。なら明日からよろしくね。」

 

「はい!」

 

 

 

すっかり元気になったベル君を先頭に神様のいるホームに帰る。

今夜は少し豪華なご飯を食べて明日に備えよう。きっと神様も喜んでくれるから。

 

この世界でできた新しい家族を守るために、俺もベル君と一緒に支えていこう。

 

食卓を囲むこの光景を胸に刻んでーーーーーー。

 

 

 

 

 




NARUTOの世界での瞬身の術って総称みたいっすね。どこかで見た気がする。

ミナトがオビトから赤子のナルトを奪い返したときの動きって飛雷神?よくわからない。
マーカー無いと飛べなかったよね?
産まれたときにナルトにマーカーしてたとは思えないし。うぅん…。


とりあえずはこの小説では瞬身の術と飛雷神は別物で考えることにした。(思考放棄
というか、別物で考えるのが正解なのかな?(思考復活

いやもうなんでもいいや(思考再放棄


瞬身は単にチャクラを纏っての移動だと思っていますです。


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