問題児たちが異世界から来るそうですよ?~二天龍を従えし者~   作:眠らずの夜想曲

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デート×デート×デート=邪魔者が入る


〈新約〉第2話~魔王襲来~

俺達は、蜥蜴どもに従い歩いていると途中で白夜叉に会った。

白夜叉についてこいと言われたので蜥蜴どもとはさよならをした。

そして、

 

 

「ご紹介に預かりました、北のマスター・サンドラ=ドルトレイクです。東と北の共同祭典・火竜誕生祭の日程も、今日で中日を迎える事ができました。さしたる事故もなく、進行に協力くださった東のコミュニティと北のコミュニティの皆様にはこの場を借りて御礼の言葉を申し上げます。以降のゲームにつきましては御手持ちの招待状をご覧ください」

 

 

赤髪の幼女が自己紹介をしてきた。

しかしこの世界の上位権力者はみんな幼女だな。

 

本来の年齢はともかくとして。

 

白夜叉も白髪の幼女だ。

サンドラも白髪の幼女だ。

ジンは―――少年だ。

 

やはり幼い長が多い。

 

それがこの世界の法則なら仕方がないか。

慣れるしかないよな。

 

サンドラに言われるがままに、手元の招待状を確認する。

 

 

 

『ギフトゲーム名   『造物主達の決闘』

 

 ・決勝参加コミュニティ

   ・ゲームマスター《サラマンドラ》

   ・プレイヤー《ウィル・オ・ウィスプ》

   ・プレイヤー《ラッテンフィンガー》

   ・プレイヤー《ノーネーム》          

 

 ・決勝ゲームルール

   ・お互いのコミュニティが創造したギフトを比べ合う。

   ・ギフトを十全に扱うために、一人まで補佐が許される。

   ・ゲームのクリアは登録されたギフト保持者の手で行う事。

   ・総当たり戦を行い勝ち星の多いコミュニティが優勝。

   ・優勝者はゲームマスターと対峙。

 

 ・授与される恩恵に関して

   ・『階層支配者』の火龍にプレイヤーが希望する恩恵を進言できる。

 

 宣誓   上記を尊重し、誇りと御旗の下、両コミュニティはギフトゲームに参加します。

 

 

                               《サウザントアイズ》印

                                 《サラマンドラ》印』

 

 

 

なるほど。

まさしく俺の為にあるようなゲームじゃないか。

 

創造したギフトを比べ合う。

 

ここまで俺に有利な条件はない。

が、まぁ出ないがな。

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

「随分と派手にやったようじゃの、おんしら」

「あぁ。ご要望通り祭を盛りあ「がってないぞ」…まだ怒ってんのか?」

「当たり前だ馬鹿者め」

 

 

サンドラからの歓迎が終了後、俺たちは白夜叉と半歳を続けていた。

 

白夜叉、そんなに笑いをこらえているんじゃない。

やはり今は誕生祭の主賓のサンドラも傍にいるからか、変なマネしないな。

 

 

「ふん!!《ノーネーム》の分際で我々のゲームに騒ぎを持ち込むとはな!!相応の厳罰は覚悟しているのか!?」

「これマンドラ。それを決めるのはおんしらの頭首、サンドラであろう?」

 

 

やはりマンドラの奴は好きになれない。

《ノーネーム》というだけで見下してくる。

一つ痛い目を見せてやってもいいがまぁ、馬鹿共が騒いだ件についてはなにも罪に問われなかったからよしとしよう。

 

俺がこんなことを考えている間にもどんどん話が進んでいてらしく、今はジンとサンドラが年齢相応にはしゃぎあっている。

 

 

「ジン、久しぶり!!コミュニティが襲われたと聞いて随分と心配していた!!」

「ありがとう。サンドラも元気そうでよかった」

 

 

ふむ、これは幼馴染というやつなのか?

やけに見知り合っているようだが……

 

 

「ふふ、当然。魔王に襲われたと聞いて本当はすぐ会いに行きたかったなだけど……」

「それは仕方がないよ、だけどサンドラがフロアマスターになっていたなんて―――」

「その様に気安く呼ぶな、名無しの小僧!!」

 

 

ジンとサンドラが楽しく話していると、マンドラがジンに向かって帯刀していた剣をジンに向かって抜いた。

それも鵜日筋に向かってだ。

さすがに我慢の限界だった。

 

俺はジンの前に瞬時に移動し、その向けられた刀を左手の人差し指と中指の間で挟み込んで受け止める。

真剣白羽取りというやつだ。

 

 

「……お前は今、誰に向かって剣を抜いたかわかっているのか?」

 

 

威圧を掛けながらマンドラに問う。

 

 

「決まっているだろう!!そこの名無しの小僧だ!!」

 

 

どうやらこいつは俺の雇い主であるジンを殺そうとしたらしい。

へぇ……俺のクライアントを殺そうとねぇ……

 

 

「くくく……お前は飛んだ命知らずだな」

「な、なんだキサマァ。名無しの分際で、無礼だぞ!!」

 

 

マンドラ……貴様は選択を間違えたぞ。

喧嘩を売る相手はしっかりと選ばなければ痛い目に会うことを教えてやる。

 

金色の《契約書類》を空中に出現させ、浮遊させる。

 

 

「これより、ゲームを開催す「まて刃!!マンドラの無礼はわしが詫びる!!だからそれだけはやめてくれ!!」…なんだ白夜叉?それはマンドラを援護しているのか?」

 

 

それに何をそんなに焦っているのだ?

特に白夜叉に被害があるわけではないのに。

 

 

「そういうわけではない。ここでおんしがゲームを行ったとなればそれは上の階層へも伝わることになる。それは同時に―――最悪の魔王から狙われる可能性を増やすことにつながる」

「それはそうだが―――それとこれとは別の話だろう?仮にも、俺のいるコミュニティの主を馬鹿にしたんだぞ?それ相応の罰は受けてもらわ「今度デートにオススメの場所を紹介しよう」…おうと思ったんだが、まぁ今回は許してやろう」

(((((チョロ!?チョロすぎんだろ!?)))))

 

 

なにやら心外なことを考えられているような気がする。

が、まぁ今は良いだろう。

だんだん落ち着いてきたしな。

こういうところがまだまだ俺は未熟だ。

 

 

「俺は部屋に行く。何かあったら教えてくれ。そこの、お前。部屋に案内しろ」

「は、はい」

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

仮眠をを取ったつもりの俺だったが、同yらぐっすり寝てしまっていたらしい。

白夜叉に起こされたのだが、もうすでに日が沈んでいた。

何か急を要する事でもあったのか?

 

白夜叉は、簡単に十六夜たちに言ったことを教えてくれた。

どうやらこの地に魔王が現れるらしい。

それは《サウザントアイズ》の幹部の一人が予知をしたらしい。

魔王のコミュニティの名は《幻想魔道書群(グリムグリモワール)》らしい。

俺は別にどうでもいいのだがな。

誰が相手でもな。

 

ジン―――《ノーネーム》は魔王襲来に備えて、両コミュニティに協力することになったらしい。

 

それを聞いた俺はストレス発散すると心に決めた。

 

早速体をほぐそうと、部屋の外に出る。

しばらく歩くと、レティシアと飛鳥が何やら話しているところに会った。

 

 

「飛鳥なんかあったのか?」

 

 

俺は素直に疑問をぶつけてみた。

 

 

「刃くん?え、えぇ……少し前に洞窟でネズミに襲われたんだけど……」

「それで?」

「ギフトがきかなかったの」

 

 

ギフトが効果を示さない。

かなり特殊ではあるが、まったくないわけではない。

使用条件を満たしていなかったりなどが主な理由だろうが、それは飛鳥には当てはまらない。

 

多分、開いての方が格が高かったのだろう。

 

 

「刃、私が簡単に説明しよう」

「頼む」

「簡単に言うと、ネズミに言うことを聞かせられなかったということだ」

 

 

やはりそうか……

では俺の予想もあながち間違いではないのかもしれない。

 

 

「飛鳥、お前のギフトは何だ?」

「《威光)よ」

 

 

《威光》か……

調べてみないと詳し事は分らないな。

 

《答えを出す程度の能力》を創造し、行使する。

 

なるほど……

かなり便利ではあるが、クセが強い力だな。

 

 

「どうやら飛鳥、お前のギフト《威光)は威光のカテゴリーすべてらしい」

「といいますと?」

 

 

いつの間にか会話にまざっていた黒ウサギが訊きかえしてきた。

 

 

「威光と名のつくもの全てだ。分かりやすい例を言えば《ゴーゴンの威光》などもそうだ」

「な、なんですかその無茶苦茶なギフトは!?」

「すさまじいな……」

「………………」

 

 

三人が驚愕に目を見開く。

飛鳥など、驚愕でくちが回らなくなっている。

コレはまだ序の口なのだが……

 

まぁ今はこれだけ知っていればいいだろう。

まだギフトに自身の格があっていない。

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

俺は今、椅子に座って眠りかけていた。

 

境界壁・舞台区画。『火龍誕生祭』運営本部陣営。

それが今、俺がいる場所だ。

席がなかったのでここに案内されたのだ。

どうやらサンドラが気を回したようだが。

 

隣では十六夜がはしゃいでいる。

とても楽しそうだ。

俺はまったく楽しくない。

なかなか始まらないし、変な時間に寝たせいなのかすごく眠いし……

 

そんな中、急に観客が騒ぎ出したのだ。

どうやら黒ウサギのアナウンスに反応したようなのだが。

ウサギは珍しいのか?

まぁどうでもいいか。

どうでも。

 

何やら白夜叉と十六夜は結託して、双眼鏡か望遠鏡かわからないが、それを一生懸命覗いていた。

 

そして、耀のゲームがようやく始まった。

 

相手はカボチャとなんか小生意気な少女だった。

決着は案外早く着いた。

耀の負けでだが。

 

まぁしょうがないだろう。

実戦経験があまりないのだから。

 

そしてその時だった。

 

十六夜が何かに気づいた。

 

 

「………白夜叉、アレはなんだ?」

「何?」

 

 

白夜叉が上空へ目を向けた。

 

俺は空から降ってきた黒い封書を手に取る。

黒ウサギはそれをすぐに手に取って開けていた。

そして一言。

 

 

「黒く輝く、《契約書類》……ま、まさか!?」

 

 

黒ウサギの呟きからある程度推測する。

まぁわかり切っていることだがな。

 

笛を吹く道化師の印の入った蠟封を開封すると、《契約書類》にはこう書かれていた。

 

 

 

『ギフトゲーム名   『The PIED PIPER of HAMELIN』

 

 ・プレイヤー一覧   

    ・現時点で三九九九九九九九外門・四〇〇〇〇〇〇〇外門・境界壁の舞台区画に存在す     る参加者・主催者の全コミュニティ

 

 ・プレイヤー側・ホスト指定ゲームマスター

    ・太陽の運行者・星霊 白夜叉。

 

 ・ホストマスター側 勝利条件

    ・全プレイヤーの屈服・及び殺害

 

 ・プレイヤー側 勝利条件

    一、ゲームマスターを打倒。

    二、偽りの伝承を砕き、真実の伝承を掲げよ。

 

 

 宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下、ギフトゲームを開催します。 

                       《グリムグリモワール・ハーメルン》印』

 

 

 

辺りは静まり返っていた。

だが観客席の中で一人、傍聴した空気が弾けるように叫び声を上げた。

 

 

「魔王だ!!魔王が現れたぞオオオォォォォォ―――――!!」

 




すいません。ペスト出ませんでした。

2014/04/28、肉付け&改変
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