好感という言葉を知っているだろうか?
この言葉は言うだけなら簡単、詳細を聞かれても”相手に好かれる事やその度合い”と答えればそれだけで済む程に常用言語として知られている言葉である。
むしろ知っていなきゃ無知にも程があると言われかねないほどだ。
しかし、そこから”好かれる”という言葉について突き詰められたら皆さんはどのような回答をするだろうか?
ある人は首を捻り、ある人は好きだということなんだろうと、その語意のままに回答をするだろう。または、相手を慮り、大事にする事だと。その答えは人様々だと俺は推測する。
それもそのはず、人体はまだしも、心理面や人の学術面をまだ人類は理解しえてないのがこの時代の現状だ。その上、魔力を持つ者や龍、獣などの血を引く者などの特殊な人種がいるとあってはさらに人類の謎が深まるばかりだ。
要するに、人自身が人の事を知らないわけだから”好き”だとか”好かれる”だとかの感情など知るよしもないというのが俺の回答だ。
だが、それでも人が好感を持つその動機については一つの考えを持っている。
それは、自身と相手の両者にとって共通の物を持っていること。すなわち、共感の意を持つ事だと思う。
その理由は単純な物で、分かりやすく一つの例えを出そう。
互いが知らない事を話し合うのと、互いが両方共同じ好きなものを持っている者同士で、それを話し合うのを比べてみて、どちらが良好的な関係になれるだろうか?
無論、俺は後者だと思う。
人は誰にでも自己顕示欲を持っており、どんな性格の人でも自分のことを知ってもらいたいだとか、その事について話したいなどと思っている。そうしたことを上に、両方共好きなものを持つ者同士でかち合わせてみれば、話は自然と好きなものになるだろう。好きなものほど時間と労力を豊富に消費し、それの対価として知識や能力、達成感を得る。その末に自信という物が育まれ、その上で自己陶酔や自己顕示があると考えている。それ故、人が話したいものは自分が最も相手に知って欲しい事、というより見せびらかせたい物になり、そこから好きなものの事になるだろうと考えられる。
・・・さて、どうして俺は好感というのについていきなり長ったらしい説明をしていたかというのだが、とある神器について考えを尽くしていたからだ。というよりか、これが神器かどうかも分からないが。
その神器?というのが・・・
「
ある洞窟で魔物駆除を行っていた際にゴブリンジェネラルが落とした物である。
名前から見れば、アフロディーテの名をつけられた片眼鏡型の神器というわけで、とても芸術性に優れそうなものだが、少しおしゃれな作りになっているだけで大して市販物と変わらない見た目をしている。
銀色のフレームをしており、丸型のレンズ、そのふちに扇状の銀の飾りがつけられただけのものであった。
そんなものを今、寝室兼自分の部屋のベッドで仰向けに寝転がりながら片手で見回している。
ちなみにそのベッドだが、天蓋付きのダブルキングベッドになっている為、一人で寝る際には身に余りすぎる代物であった。慣れるとそうでもなくなるあたり、慣れって怖いな。
そんな事を考えるくらいには変哲もない物だが、くぐつ師曰く、これは神器だというのでそういうものだろう。実際は半分ぐらいにしか本当だと考えていないが。
まあ、さすがに神の武具道具は本でもほんの一部しか知ることは出来なかったし、延々と一人で考えることもまた愚作である。
ということで、アイギス様の神殿に一人でやってきたわけだ。
如何してかというと、こういった神の物(かどうかもわからないが)を調べるには神が一番というわけだ。目には目を、神には神を、だ。
そういえば、向かう道中に言い表せない違和感を感じた。なんというか、誰かがいるような気配があり、ガザッガサッという草や木を揺らす、かすかな音が聞こえた。だが、警戒して周囲を見渡せど誰もいない。というのが何度かあった。
普段から気を張り詰めすぎなのだろうか・・・?などとも思い、特に追求しようとは思わなかったが。
さて、神殿の中に入り、その中にある供物台に神聖結晶を一つ置いて待機する。
すると、
「こんにちわ、わが子よ。今日はどうなさったのですか?」
アイギス様のご光臨である。
「あー・・・。今日は相談というか、見せたいものがあってな・・・」
「見せたいもの、ですか?」
「ああ。実はこの前の遠征の時に拾ったものだが。」
そういって片眼鏡型の神器?をアイギス様に見せた。すると、これは・・・という言葉と共に驚きの声を漏らしていた。
え?そんな驚く程の
そんな思考を廻らしながら、ふとその拍子に思い出した名称をアイギス様に伝えてみる。
すると、アイギス様はやはり、といった確信の表情を浮かべながら、
「これは間違いなく
と答えを出した。
あんなどこにでも飾りを足して売られていそうな片眼鏡が本当に神器だったとは・・・とは思ったものだが、本物だと分かったところで、一つ疑問が浮かぶ。
では、この神器はどのような特殊性、効果を持っているのだろうか?
それを問いかけてみたら、事細かにアイギス様は説明してくれた。
「この
とのこと。
このアフロディーテの名を冠しているだけあり、好感度、同性なら信頼。異性なら愛情が、どれだけあるかというものだった。後半の相手の心を読み取る力も、相手の好感度を上げる効果には鬼に金棒の効果である。
ようするに、使える神器を手に入れることが出来たということだ。
これさえあれば、神器を用いて後列との連携も容易になり、相手との情報伝達の齟齬もなくなり、計略におけるミスも減らす事が出来るだろう。それに、仲間との交流も良好になると、まさに一石三鳥である。
効果だけを見ればそう感じるが、実際にテストしてみないと使い心地や性能などがわからない部分が多い。特に相手の心を読み取る効果というのがあるかどうかも分からないとアイギス様が言っていたので、そこの真偽を調べねばならぬこともある。最悪、他の人に害を及ぼす可能性だってあるしな。
アイギス様に感謝の礼を贈り、城へと戻る事にした。
さて、この片眼鏡型神器のスペックが分かった所で、実践テストとしゃれ込みますか。
そう脳内で語るは、先ほどの自室の中。
時刻は
その中から主要の女性や男性を片っ端から神器で見まくるという簡単な方法である。
ちなみに、なぜこのような時間帯と方法でやり始めたかという疑問に対しては、思い立った物は直ぐに手をつけるという考えがあったからというのが一つ。そして、もう一つ理由がある。
それは、これを機にいろんな人に声をかけて、良好な関係を築いていこうではないかというもくろみだった。今から神器で覗く人達は、戦場にてその身を預ける戦友たちである為に、交流は出来るだけ努力を重ねてきたつもりである。しかし、人には限度があり、全てを完璧にフォローしきる事はほぼ不可能に等しい事である。もしかしたら、俺に不満を持っていたり、悪感情を感じているかもしれない。そこに好感度をリアルタイムで数値化してくれ、もしかしたら思考まで読めるかもしれないといったおまけつきの神器が俺の手中にある。この機を逃すわけにはいかない。そう思った次第だ。
そういった思惑もあり、テストをしていた22歳男性シュザイア王国王子のストス・カミヤこと、この俺であったが、まさかこの予想をことごとく裏切られると思っていなかった。そういったこともあり、彼女達の愛情という名の狂気を覚醒させてしまうなんて、この当時の俺には予想すらもしていないのだった・・・。
どうも初めまして。
こんな駄文を開いてくれた事でさえ感謝しますよ。ありがとうございます。
自分としましては、ヤンデレ小説を漁りに漁っては評価と感想をぶち込むヤンデレ大好きマンなのです。もっとみんなはヤンデレ小説を執筆して(他人任せ)
いやしかし、なぜ小説を書き始めたかというと、アイギスのヤンデレ小説とかが少ないの何の。ただでさえアイギスが好きなのにこの状況じゃああかんぜよ、文明開化するぜよ。といった感じで、こんな初投稿に至りました。要するに深夜テンションですね、分かります。まあ、そんな調子なので続くのかすらも分からない不安定な更新状況になるだろうというか絶対なるわフラグだわと思っています。そんな小説ですが、アイギス好きの王子がいましたら、どうぞ宜しくお願いしますと同時にすみません許してくださいなんでもしますから!!オナシャス!センセンシャル!!