翌朝
黒子 「皆様方お早う御座います。あら、皆さん御一緒ではありませんのですね。」
「うぃーす....」「おはよう....」
「グッモーニンッ! ミンミン&シーラ!」・・・・「みんみんって....」
舞衣 「お早うございます。白井さん、御坂さん。いまお茶をお淹れしますね」
御坂 「衛藤さんと、十条....さんは....」
舞衣 「あの二人は現地の見聞中です。
昨日の荒魂の複数出現を診るに、大元となる荒魂が存在する可能性が、との判断で私達も交代で調査に参加しております。
今は私達の休憩時間です」
黒子 「左様で、御忙しいなかお疲れ様で御座います。
そうですか、可奈美お姉様も....二人のお姉様に囲まれてモーニンッブレイッファースッっ! するつもりでしたのに....」
御坂 「あんた、欲望がタダ漏れよ!」
カオル 「あの爺さん色に染められてきたな....」
エレン 「OH! おなかまデース!」
実験終了 通路
御坂 「今日のは面白かったわねー! でも!」
黒子 「わたくしとお姉様、中々タイミンッっ....が、合いませんでしたわね....それに、ゲーセンのコインも指先から離れ過ぎますと....」
御坂 「威力があんなに下がるだなんて~! んでっ、あの玉鋼!」
黒子 「あれは難物で御座いましたわね。なかなか加速しない....」
御坂 「そう、あんなの初めて! でもあれが臨界点に達したら!」
黒子 「ゲーセンのコインでは比べ物にはならないエネルギーを発すると....!」
御坂 「そうなったらこのレールガンであの荒魂を! と思ってたんだけど....」
黒子 「糸見様のことでございますね?」
御坂 「わたしのやってる事って、ほんと意味あるのかなー! って....」
黒子 「お姉様の能力の原理が荒魂にも、という事ですよね....」
御坂 「あっちの博士達が何を考えているか知らないけど、ホントに応用が効くのかしら?」
黒子 「まあ私達には....でも、お姉様が消えられてしまったらっ、わたくし! ぅわたくしぅいっ!」
御坂 「へぇー! 殊勝じゃない! 生きていけないってわけ?」
黒子 「ここに残らせて頂いて可奈美お姉様のもとでっ! て、じょ....冗談ですわ? お姉様! センッっオッっヒューモェーで御座いますのよ....! ですからね! お姉~....」
ビュッフェ
カオル 「よぅ、そっちも終わったか、って、懲りねーな! 白井の旦那!」
黒子 「わたくしにとっては....ごほうびで....ありますの....」
御坂 「益子....さん、ひとりなの?」
カオル 「ああ。アイツら真面目だからな。お陰でこちとら一休み一休みっと。」
黒子 「こういう方も居られますのね....」
カオル 「社畜の達人技を教えてやろう。まずやる気があって才能のある部下に恵まれる、そして僅かな手柄にも大いに褒め、プライドを刺激して自発的に事に当たらせる。そして大いに・・・・「怠ける。」・・・・お、おぉ沙耶香か、お務めご苦労!・・・・」
沙耶香 「さっき、真庭司令官に、薫の、居場所を....」
カオル 「おお俺、そうだ、交代の時間だ。じゃあな! アディユゥー!!」
沙耶香 「うそ、って、言う前に....」
可奈美 「あ! 美琴ちゃ~ん! 黒子ちゃ~ん!」
黒子 「ああぁ~! 可奈美お姉様!」
舞衣 「お二人も終了で?」「はい、柳瀬様。エレン様は?」「まだ益子さんと任務中です」
「はあ、なるほど....」
御坂 「あぃ....十条さんは?」
可奈美 「姫和ちゃんずっとだよー。みんな休むようにっていってるのに~!」
舞衣 「十条さんは荒魂の事となりますと、かなり無理をしますから....」
沙耶香 「そう、むきになる」
御坂 「そう....」
舞衣 「お二人とも、お食事は? 御一緒しません?」
黒子 「では、お言葉に甘えまして!」
「わたし! ハンバーグ!」「私、カレー。」「ふふっ? じゃあ私も!」
「では、わたくしめは鯖の味噌煮込定食を。お姉様は?」「オムライス....!」
二日後
黒子 「お早う御座いますの。皆様方お揃い....」
御坂 「また十条....さん、居ないわね....」
「おはよー! 美琴ちゃん! 黒子ちゃん!」
「おはよう。」「ういっっす....!」
舞衣 「おはようございます。白井さん。御坂さん。エレンさんと十条さんは....」
黒子 「任務中、で御座いますね?」
御坂 「でも、ずっと見かけないわよ! 身体、平気なの?! アイツ! 親を荒魂にでも....」
カオル 「おい....」「!....お姉様っ!!」・・・・・・・・
「え・・・・まじ・・・・?・・・・ごめん・・・・」
舞衣 「お茶を淹れますね。緑茶で?」「うん....」「お願いいたしますわ。柳瀬様。」
実験終了 通路
黒子 「今日のお姉様は身が入って居られませんでしたわね。やはり今朝の....」
御坂 「そんな! でも、うん....アイツ、無理し過ぎだってゆーのよ! もっと周りにたよったっていーじゃない! わたしにだって....」
黒子 「似たもの同士というわけですわね。「はあ?」 いえ? 何でもございません?」
可奈美!! 「ミ~カちゃんっ! ク~ロちゃん!」 ガバッ!!
「うわっ! びっくりした!」「可奈美お姉様! いまおかえりで!?」
可奈美 「ウン! ミカちゃん! 大丈夫だよ! 姫和ちゃんは!」
御坂 「みかちゃん、て....きいてたの?!」「聞こえちゃった!」
可奈美 「姫和ちゃんはねっ、のりこえてきたの! わたし達と!! だからミカちゃんもクロちゃんも一緒にいこ!! ねっ!」
「衛藤さん....」「可奈美お姉様!!」
「いっしょに食べよっ!! 今晩なんにしよっかな~!?」
「あ、ははは....」「これが....! 可奈美お姉様なのですわね....!!」
次の日の朝
「誰も来てないわね....」
「あの社畜の方様までおられない、ということは、愈々大詰めで御座いましょうか、お姉様」
「それともまた荒魂が大発生したとか....黒子、お願いがあるんだけど!」
「はいはい。皆様方のお処へ、で御座いますわね? お姉様。でも、そのまえに....」
無人のモニター室....
「どう? まだ?」
「初春の様にはいきませんが、私めもジャッジメントの端くれ! この様な事チョチョチョィっと....とはいえ、やはり、あの子の様にはいきませんわね。中々ガードが堅いですわ....」
「初春さんのハッキング能力ってほんっと凄いのねー」
「はぁ~、最後の手段ですの、お姉様。お姉様の、『いつもの手』をお借りしますわ」
「な、何の事かしら....? ....はいはい、バレているのよね。じゃっ!」
〔接続コネクターに指を添えて軽くエネルギーを注ぐ....〕
「あっという間ですわ....このMAPによりますと、ここからの北部の山中。あの方々それぞれ小隊をお持ちで。柳瀬様の隊を中心に各隊を扇状に展開なされている様ですわね。あの社畜の方も小隊長様とは....」
「あいつ、アイツはっ!」
「かなり離れておりますわね....しかも、どうもお一人....」
「なにやってんのよ! アイツ!」
ここでの御坂と黒子の実験内容 : 一つは、地下実験場内の空間内に、予め設定された三次元座標軸上に、黒子がゲーセンのコインを空間転移し、同時に御坂がその場所に遠隔で電撃=電磁波を当てることで『レールガン』を発生させる、という訓練。
『レールガン』発生の原理は、詳しくは検索して頂くとして、筆者は、銃の弾丸を撃ち出すことに利用される火薬(空気銃なら圧縮空気)の代わりに電磁波の流れを利用するもの、と理解しております。
御坂美琴の場合は、ゲーセンのコインを弾丸に見立てて、指先から発生した電磁波を利用して前に撃ち出す、という方法。音速の三倍のスピードを出せるとのことですが、ゲーセンのコインでは空気中の摩擦熱によって50mで燃え尽きてしまうそうです。
もう一つの実験は、ゲームセンターのコインの替わりに同じ大きさの玉鋼を利用し、『レールガン』の飛距離を延長させる訓練。しかし、ゲーセンのコインに比べて質量が段違いに重く(高く?)、多量の電磁波(=体力)を消費する事となり、御坂が珍しく難儀している....このSSではこういう設定です。